5月6日(水) シュロ(ワジュロ)とトウジュロ
自分の恥ずかしい過去を思い出すと、まず棕櫚と棕櫚竹の違いがわかっていない時期がありました。その差がどうにか理解できたあと、棕櫚には和と唐があると知り、それからしばらくして棕櫚は雌雄異株(和も唐も)だと学びました。
それでも雌雄の花の違いには思い至らず、「棕櫚の花ってタラコみたい」と気楽なものだったわけで、いまにしてみるとあれは雌雄どっちだったのか、過去の無知具合に汗してしまいます。そこで今年は、冬のうちに実のついた木とつかない木を把握しておき、やおら花の撮影に向かいました。
それでも雌雄の花の違いには思い至らず、「棕櫚の花ってタラコみたい」と気楽なものだったわけで、いまにしてみるとあれは雌雄どっちだったのか、過去の無知具合に汗してしまいます。そこで今年は、冬のうちに実のついた木とつかない木を把握しておき、やおら花の撮影に向かいました。
さて、その成果はと言えば、雌雄どっちもタラコであることは判明しました。下から見上げる限り、雌も雄も黄色いタラコがニョロっと出るだけです。1枚目写真はタラコが開いてしまった段階で、雌株の証拠である実の軸を写し込んだ和棕櫚です。
そして2枚目は唐棕櫚の雌株です。というわけで、棕櫚は和も唐も、雌も雄も、その花は黄色い粒々が固まった物体であることはわかりました。
じつは、この黄色い粒々が開いたところを仔細に見ると、ちゃんと雌雄の違いはあるらしい(注1・2)のに、それを撮るにはあの高い位置の花に近づける条件が必要です。加えてもう少しマクロ性能の良いカメラも欲しいかな…などと言い訳をしつつ、今年の撮影適期はまたもむなしく過ぎ去っていくのでした。
そして2枚目は唐棕櫚の雌株です。というわけで、棕櫚は和も唐も、雌も雄も、その花は黄色い粒々が固まった物体であることはわかりました。
じつは、この黄色い粒々が開いたところを仔細に見ると、ちゃんと雌雄の違いはあるらしい(注1・2)のに、それを撮るにはあの高い位置の花に近づける条件が必要です。加えてもう少しマクロ性能の良いカメラも欲しいかな…などと言い訳をしつつ、今年の撮影適期はまたもむなしく過ぎ去っていくのでした。
<補注1> シュロ(ワジュロ)をモデルに、雌雄の花をジトッと見ることができました。(2010年5月23日)
<補注2> トウジュロの新鮮な雄花を収録しました。(2022年5月29日)
2008年のきょう<オサバグサ> 2007年のきょう<ピラカンサ> 2006年のきょう<オーニソガラム> 2005年のきょう<キリ> 2004年のきょう<ヤマボウシ>
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コメント
棕櫚に和と唐があることも知りませんでしたよ~
ましてや、雄花と雌花の区別など、てんで思いもよりませんでした。
遠くから、タラコのようなの、あれ花かな・・・としか見ていませんでした。
近くに棕櫚の木があるので見にいってきま~す。
投稿: ぴょんぴょん | 2009-05-07 07:19
えーっと、カンノンチクとシュロチクはどうやって
見分けるのでしょうか。どうもわからないんです。
背丈?でもそれだと株分けした時などかなり小さいんですが・・・。葉っぱ?なかなか見分けが付きません。
困った弟子が一人でウロウロしている次第です。
投稿: zenpeichan | 2009-05-07 16:14
ぴょんぴょんさんへ:
あらら~、ぴょんぴょんさんもでしたかァ。
お仲間・お仲間~、うれしいですねェ。
さあて、お近くのものはどっちの棕櫚でしょう。
「和」である確率65%と見ました。当たるかなァ?
zenpeichanさんへ:
あらら、そのご質問はおととしいただいていましたね。
大丈夫、大丈夫、健忘症というのは「健」康な忘れ方だそうですから、
忘れたらまた覚えればいいだけですよ~!
http://hatazakura.air-nifty.com/blog/2007/01/122_4eca.html
投稿: はた衛門 | 2009-05-08 05:23