4月23日(木) ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ)
10年以上も前に初めてこの木を見たときは、たしかに「ナンジャモンジャ?」と思わないでもありませんでした。この繊細な花びらが木全体を真っ白に覆っているさまを見て、昔の人がつぶやいたというひょうきんな別名に、かなりうなずけたものです。
そんな「珍しかった」この木も、最近は見かけやすくなりました。名古屋では街路樹にされていて、排気ガスまみれの白い花はかなり哀れな様相でした。
国内に自生地がいくつかあって、海べりのそれを船から見ると白い崖のようだと言います。そこではこの木を「海照らし」と呼ぶのだそうで、いささか誇大表現とは思えるものの、なかなかにソソッてくれる名前です。さていつの日かそんな夢の光景に会えることを願いつつ、当分は街なかで「ナンジャモンジャ?」とつぶやいていることにします。
<補注1> 5年後、これぞ「海照らし」という絶句ものの開花状態を撮ることができました。(2013年4月29日)
<補注2> 実(まだ青い)をつけた様子はこちら、冬芽と葉痕の写真はこちらです。(2016年3月2日)
2008年のきょう<コモンセージ> 2007年のきょう<ウラシマソウ> 2006年のきょう<ヒメコウゾ(雌花)> 2005年のきょう<ライラック> 2004年のきょう<ムラサキツユクサ>
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コメント
ほんと面白い樹ですよね。
遠くから見ると雪をかぶったようにも見えます。
隣の市の公園にこれがいっぱい植えられていて、
5年ぐらい前に朝早く見に行ったことがあります。
投稿: zenpeichan | 2009/04/23 13:21
zenpeichanさんへ:
あれま、ナンジャモンジャ、ご存じでしたか。
「いっぱい」というのはうらやましいですね。
投稿: はた衛門 | 2009/04/25 07:00