3月22日(日) ヤドリギ
イェーイ! やりました。いつもいつも探していたのに、ようやくの出会いです。ものがヤドリギだけに、「宿」願達成!と喜んでしまいます。
かなり高い場所にあったものの、きみまろズームでどうにか写る範囲でした。プロペラみたいな葉の付け根に見える黄色い4弁の物体が花で、これはその真んなかに雌シベが見える(写真は拡大可)ので雌株のようです。
そしてこちらが別の株で咲く雄花です。花の中央に突起がなく、代わりに花弁(花被)の内側が葯でこんもり盛り上がっています。ヤドリギは雌雄異株なのです。
宿主は大きなケヤキであって、なんとも寛大にたくさんの居候をかかえていました。ヤドリギは自分でも光合成する「半寄生」という生態だそうで、宿主にかける負担もわりと少ないのかもしれません。
さてきょうはうれしさのあまり写真が5枚です。これはケヤキの根もとで拾ったヤドリギの部品です。かなり色づいた実もありはしても、基本は淡黄色(白)でした。全部の実が赤いと、アカミヤドリギという品種になるわけで、今回のものは基本種のようです。
中央に雄花が二つあります。また、左上の端にあるのが枝の先端で、花(実)が1個のものからこのように3個のものまでありました。
皮に焼き鏝をあてたような痕跡があってチャーミングで、これは雌シベと花びらが残した土産のようです。潰すと、皮は意外な薄さでパリッとしていて、なかから硬いゼリー状物体が飛び出ました。緑色の種を大事にくるんでいます。
これを割る(潰す)と、かなり強力にネバつきます。右下で糸を引いているものは、引っ張ると30㎝くらいはのびました。ベトベトして、なんにでもひっつきます。
このネバつきで宿主の樹皮に貼りつき、そこで芽吹くのだそうで、これがホントのネバーギブアップです。(きょうはヤケに冷えます)
噛んだらミヨーンとお餅のようにのびて、家人にはゲゲッと目をそむけられました。これでお餅のようにおいしければ文句なしなのに、残念ながらほぼ無味無臭でした。
かなり高い場所にあったものの、きみまろズームでどうにか写る範囲でした。プロペラみたいな葉の付け根に見える黄色い4弁の物体が花で、これはその真んなかに雌シベが見える(写真は拡大可)ので雌株のようです。
そしてこちらが別の株で咲く雄花です。花の中央に突起がなく、代わりに花弁(花被)の内側が葯でこんもり盛り上がっています。ヤドリギは雌雄異株なのです。
宿主は大きなケヤキであって、なんとも寛大にたくさんの居候をかかえていました。ヤドリギは自分でも光合成する「半寄生」という生態だそうで、宿主にかける負担もわりと少ないのかもしれません。
さてきょうはうれしさのあまり写真が5枚です。これはケヤキの根もとで拾ったヤドリギの部品です。かなり色づいた実もありはしても、基本は淡黄色(白)でした。全部の実が赤いと、アカミヤドリギという品種になるわけで、今回のものは基本種のようです。
中央に雄花が二つあります。また、左上の端にあるのが枝の先端で、花(実)が1個のものからこのように3個のものまでありました。
皮に焼き鏝をあてたような痕跡があってチャーミングで、これは雌シベと花びらが残した土産のようです。潰すと、皮は意外な薄さでパリッとしていて、なかから硬いゼリー状物体が飛び出ました。緑色の種を大事にくるんでいます。
これを割る(潰す)と、かなり強力にネバつきます。右下で糸を引いているものは、引っ張ると30㎝くらいはのびました。ベトベトして、なんにでもひっつきます。
このネバつきで宿主の樹皮に貼りつき、そこで芽吹くのだそうで、これがホントのネバーギブアップです。(きょうはヤケに冷えます)
噛んだらミヨーンとお餅のようにのびて、家人にはゲゲッと目をそむけられました。これでお餅のようにおいしければ文句なしなのに、残念ながらほぼ無味無臭でした。
<補注> 別の場所でもヤドリギを見つけて喜んだのに、その開花・結実リズムには疑問符がついてしまいました。(2014年12月29日)
2008年のきょう<ミニアイリス> 2007年のきょう<タアツァイ> 2006年のきょう<コノテガシワ> 2005年のきょう<ダンコウバイ>
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コメント
やっぱり口に入れましたねぇ。探求者はこうでなければいけません、という見本のようです?
宿り木って鳥の巣のようにも見えますね。
もしかしたら時折見るこのような物体を何かの鳥の巣と勘違いして見ていたかも知れません。落葉樹で今の時期しか見つけることができにくいんでしょうか。
お祝いが遅くなりました。師匠、「宿願達成おめでとうございます。」家の方々にどんなに思われようとも、どんどん口に放り込んで味わい等の詳しいレポートを面白おかしくお願いします。
投稿: zenpeichan | 2009-03-22 15:30
はた衛門さん、こんにちは。
わたし、少し前に他所のブログで、
鳥さんがおしりからびろ~んと
ヤドリギの種をぶら下げている写真をみました。
この種、そのまま出てくるみたいですよ。
ねばねばの部分がついたままです。
ああ、考えただけでも恐ろしい・・・
投稿: ブリ | 2009-03-22 17:05
はた衛門さんこんにちは
すごいですねこのケヤキびっくりです
実は昨日か一昨日私が仕事中、ふいにどこからかぽとりと音をたてる落下物あり。
土の上に落ちたものを拾って何から落ちたのか
不思議でした。それはこの黄土色で半透明のこの実に間違いありません。初めて見たような、でもなんかプルっとした感じの不思議な実でしばらく何だろうって考えてたんです。
いや~、すっきりしましたあ、はた衛門さんに感謝です。それにしてもすごい偶然です。
鳥が落っことしたんでしょうか?もしかしてはた衛門さんの
ブログからやってきたとか・・
投稿: pave | 2009-03-23 01:22
zenpeichanさんへ:
お餅のような感触にはちょっと期待したんですけどね。
そうなんです。木々の葉が出始めたら見つけにくいと思って、
かなり焦っていたんです。今年もダメかな~、と。
だからとてもうれしかったのです。
ほかの予定がなければ、一日ここにいたい気分でした。
ブリさんへ:
あ、それそれ、書きそびれましたよ。ナイスフォローありがとうございます。
そうなんですってね。あ、まさか、鳥の代わりにはた衛門がそれを
やってみろなんて、言ってませんよね?
paveさんへ:
へー、そんなことってあるんですねぇ。
「あとで食~べよ」なんてくわえて飛んでいた鳥が、
美人を見つけてつい「お姉~さん」なんて言ってポトリ?
潰してみるとほかにはない感触で一発でわかりますね。
投稿: はた衛門 | 2009-03-23 06:43