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12月31日(水) スエコザサ

081231suekozasa_bいかにも大晦日らしく、打ち止めの名前です。すえ子さんに限らず、トメさんやら末男さん・留蔵さんなど、親の勝手によって「この子でおしまい」とつけられた名前が昔は少なくありませんでした。で、末男さんに弟がいたりして苦笑したものですが…。
もっとも、この笹は漢字では「寿衛子」とあてて、これは誰あろう牧野博士のご内室のお名前です。発見の地・仙台で出会い、名札が付いていたので助かりました。
葉が裏に巻きやすいとか毛が多いとか説明されますが、決定的な見分け方はワタシにはまだわかりません。さらに、これを「木もの」「草もの」どちらとも判断しきれず、両方にリンクをさせました。どうも、今年もあてにならない締めでおしまいです。

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12月30日(火) ヨルガオ

081230yorugao_bつい先日まで、2メートルほどの細竹を4本立て、行燈仕立てならぬタワー仕立てにしてウチで育てていたヨルガオです。
花はとうの昔につかなくなっていましたが、この実を完熟させるために、ボロボロの葉を風にさらし続けていました。しかし、いよいよ放置するのが憚られる姿になってきたので、まだまだ乾ききらない実も多いのに、ここで打ち止めです。
種はやや歪な球形で、朝顔とは正反対に白い色でした。ナマのときは重くて大きな実ですが、乾いた莢を剥ぐと種が一つしかないことが多いのが意外でした。たまに二つとか三つ入っていると「おおー、うれしー!」と一人でニヤついてしまいました。

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12月29日(月) セイタカアワダチソウ

081229seitaka_bこれが泡立っているように見えるかどうかは、視力の問題ではなく想像力が豊かか否かによるのでしょう。さて己はどうかと自問すれば、く、苦しい…です。
そこでそういう資質のことは脇に置き、単純な感動に話をすり替えます。いえ、この泡がきれいという話ではありません。すべての花が結実・完熟した茎がある一方で、隣にはまだ黄色い花がチラホラの茎もあるというシブトさが感動の対象です。
もっとすごいのは、ひと月ほど前に完全に刈られた土手のセイタカアワダチソウです。その刈り取りあとにはプチサイズながらも二代目が生え直し、なかにはなんと花が咲き出しているものさえあります。こういう小さな株は、もしかしたらセイ「ヒク」アワダチソウなどと呼ぶべきか、といつもの馬鹿を考えつつ、年も暮れていきます。

<別掲載のセイタカアワダチソウ> 7月5日(2015年・タコノアシを浸食) 9月28日(2004年・花のアップ) 11月5日(2008年・開花状態)

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12月28日(日) サトイモ(ヤツガシラ)

081228yatugasira_b驚きました。大きいのです。差し渡しが22cmあります。ふつうにお店で手に入るものは、直径が10cmもあれば立派な部類ではないでしょうか。こういうのをいただくと、持ってきてくれた人の株がすぐ上がります。現金なはた衛門家です。
添えたのは、キウイ、大きめの柚子、ヤツガシラではないふつうのサトイモです。キッチンスケールでは重さを量りきれず、体重計に載せてみたら、2.7kgありました。にわか仕込みの「球体の容積の求め方」で計算すると、上記のサイズ差があれば容積は10倍以上も違うことになります。さすがに、あのムキムキ筋肉マンみたいに立派な葉の根元にはこういうすごいものもできるようです。
さて、これはどんな姿で食卓に供されるのでしょう。せっかくだから小割になんかしないで、この大きさのままのスライスがいいなと思うのですが、「自分でやればァ」となるのがオチなので、じっと成り行きを見守るつもりです。

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12月27日(土) ハスノハカズラ

081227hasunohakazura_bちょうど1年前のきょう、南紀の旅路で出会ったときは正体不明の植物でした。それが、こうしてここに名前を載せることができたのだから、日々の積み重ねというのはなかなか侮れません。(撮影=2007年12月27日)
思いがけずにその正体がわかったのは、この夏、オオツヅラフジのことを調べていたときでした。ツヅラフジ科の仲間の姿を一つひとつ確認していたら、なにやら記憶の片隅をくすぐる刺激がありました。
この葉はかなり脳裏に焼きつく形でしたが、じつに見たままの名前です。このくらい特徴があれば、半年以上前に見たものでもしっかり覚えていられたのだから、自分の記憶力に少しだけ自信を持ち直しました。

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12月26日(金) ハマボウ

081226hamabou1_bこの夏、ハマゴウを探したついでにハマボウを見つけることができたのは、予想外のうれしい収穫でした。そこで、冬の様子もこの二つは続けてチェックです。
ハマゴウとは正反対に、こちらは海老茶・紅・橙・黄ととりどりに染め上がった葉が風にそよいでいました。面白いのはその色づきが局所的なことで、木全体は斑模様に見えます。残った緑の葉は、さながら紅葉の引き立て役というところです。
081226hamabou2_bさて、気になる実ですが、これはハマゴウよりもさらに人間向きではありません。たしかに、冬の浜辺を訪れる酔狂人はまれでしょうから、人間をあてにしないこれらの植物の繁殖戦略は、とても理にかなっていると褒めるべきなのでしょう。

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12月25日(木) ハマゴウ

081225hamagou1_bあの花は今ごろどんな実を結んでいるだろう、と気になる草木がときどきあります。真夏の海辺で見たハマゴウの花は、そっけない砂礫の上に映える紫色の花穂が記憶に鮮やかで、かなり強い期待がありました。
ホホォーッ、こんなに鈴なりになっていました。
081225hamagou2_b実一つの直径は1cmほどあって、食べることができたらうれしいサイズです。しかし、見かけが食欲をそそらないし、割っても口に運ぶ気がしない中身です。鳥さんもまだ啄ばんだ形跡がないほど不人気です。
しかし、紅葉と呼ぶにはあまりに色みのない、渋い冬の葉は収穫でした。舌は残念でしたが、目がとても満足したハマゴウとの再会でした。

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12月24日(水) コウヨウザン

081224kouyouzan_bイブにふさわしく、天然のクリスマスツリーです。こういうのが庭に一本あったら、ほかには何の飾り付けもせずに、しみじみと聖夜を楽しめそうです。
ザンという語尾が異風ですが、「杉」の音読みです。ふつうの杉とはイメージが違い、名前(広葉)どおりに葉幅があって針葉樹らしくありません。(花はこちら
枝が折れやすいらしく、根元にたくさん散らばっていました。先端から二節目で折れるものがあり、これがかなり「人型」に見えます。ツリーの下に呪いの藁人形を並べたみたいで、和洋混淆もこういうのは困りものじゃわい、と苦笑させられました。

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12月23日(火) ユキツバキ

081223yukitubaki_bきのう・おとといと、春に咲くべきものの開花を取り上げました。そのノリで、ユキツバキまで雪の前から咲きそう?と思うと「さにあらず」でした。
これは雪国での撮影です。これからこの木は雪に埋もれ、その雪にも折れずに耐えて、早春に花を開きます。つまり、この蕾は雪の前にここまで色づいて、ふくらんだまま雪のなかで開花を待つというわけです。
ものみな凍ると思われがちな雪の下でも、しっかりと息づいて準備怠りなく、時来たりて大きく花開く…人のあるべき姿を諭すようなこの木に頭が下がります。

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12月22日(月) カラシナ(セイヨウカラシナ)

081222karasina1_bきのうのタネツケバナにはあまり驚かなくても、これには少しばかり目を疑いました。なんぼなんでも、カラシナは春のものでしょうよ、と。
背景に写り込んだせせらぎの青に、黄花がよく映えていました。シゲシゲと葉の姿を確かめ、ついでに齧ってみました。うん、ピリッときました。
081222karasina2_b根元の葉は赤茶色になっていたので、冬越しの態勢ではあるようです。しかし、ちょっと歩くとコートや帽子を脱ぎたくなる陽気では、カラシナが「もう春だ」と思ったのを責めることはできません。このまま土手が花盛りにならないことを祈るばかりです。

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12月21日(日) タネツケバナ

081221tanetukebana_bこの花が咲いたら籾(もみ)を水に漬けて田植えの準備…というのが名前の由来だそうですから、さあ、稲作農家の皆さん、おコタに入っている場合じゃないですよ。
と、つい軽口が出ますが、妙な役割を仰せつかったこの草こそいい迷惑だろうと同情してしまいます。暖かな日が続いたら、花の一つや二つ、咲かせたっていいじゃないですか。おっと、一つ二つどころか、ずいぶん盛大に咲きました。
葉がシモヤケのように赤いところが春とは大違いです。では、暦代わりの本来の姿を、と過去の掲載を調べたら、あらら、前回は2月に登場していました。もともと寒さに強い草なのか、あるいは日本の冬が暖かくなっているのか、気になります。

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12月20日(土) タンキリマメ

081220tankirimame_b目立つ赤です。陽光を裏から浴びていたので、まさに信号の赤のように輝いて、先を急ぐ足を止めてくれました。
トキリマメとの区別がはっきりできて、「これがタンキリマメだ」と喜んだのは今年の1月下旬でした。あれで十分に満足だったというのに、ひと月少しタイミングが早いと、赤の鮮やかさがこれほどに違っていました。
絡みつかれたハマヒサカキは迷惑ではあるまいかと心配します。ただ、たぶんこういう組み合わせで今までもやってきたのでしょう。真紅の輝きだけでなく、こうして縁もゆかりもないもの同士が寄り添う姿もなにやらまぶしく見えました。

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12月19日(金) モチノキ

081219motinoki1_b真っ赤な実を盛大につけたモチノキを見つけました。もともとが雌雄異株のため、実をつけた木に出会う確率は半分だし、今まで幸運に雌株に出会っても、実がパラパラと寂しいものばかりでした。
そんな悲哀が一気に吹き飛ぶ豪華さです。冬になっても緑の葉は美しく、大粒の赤い実がよく引き立ちます。
081219motinoki2_bもしかしたらお餅の味でもするかと思い、実を齧ってみました。苦味がジワーッと口のなかに広がります。これはダメ…鳥さん専用です。この木から取るトリモチの被害にあったお仲間も多かったでしょうから、仇討ち代わりに思う存分食べてください。

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12月18日(木) マルバアキグミ

081218marubaakigumi_bあ、グミだ。変だなァ。アキグミはもうとっくに実がなくなっているのに…。どれどれ、ひとつお味見を…。ん~、酸っぱ~い、おいし~い。
と、ご機嫌ではありましたが、解せない思いが募ります。今ごろに実をつけているグミってなんだろう。葉幅はアキグミと同じ程度に広いものの、その先が丸く、全体がくさび型であるところがまったく違います。実の形も、アキグミほど丸くなく、やや俵型です。
いろいろ比べてみて、マルバアキグミとしました。ちょっと自信はありません。花のころにもう一度確かめられたらと思います。

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12月17日(水) ハマヒサカキ

081217hamahisakaki1_b花の姿はヒサカキとよく似ていますが、向こうが春に咲くのに対し、こちらは秋から冬に開花します。加えて、海浜植物に特徴的な葉のカールも区別点です。
081217hamahisakaki2_bおもしろいのは実も鈴なりだったことです。ヒサカキの実も今ごろが盛りですから、半年で熟すヒサカキに対し、ハマヒサカキは成熟までに丸一年かかる勘定です。
と、こうやって二つを比べてお勉強をしていたら、また自分のポカに気づきました。ヒサカキもそうだったように、ハマヒサカキも雌雄異株です。なのに花は雄株(雄花)しか撮影できていません。
雌株も撮影するにはしたわけですが、なぜかそこには実しかなく、花は見当たらなかったわけです。雌雄の花がそれほど時を隔てて開いてはものの役に立たないでしょうに、さてこのおかしなハマヒサカキの生態はいつ解明できることでしょう。

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12月16日(火) シラキ

081216siraki_b鶉の卵のミニチュアみたいで、これは何かのアクセサリーに加工できそうです。
もっとも、この迷彩模様は地面にあるとわかりにくく、最初に見つけたのは紙垂(しで)のような形の殻の方でした。数学の時間だったでしょうか、「六面体の展開図で正しいものを選びなさい」みたいな、あの図も連想しました。先が三つに割れるのがふつうだと思うのに、どうしてこうつながって割れなければいけないものやら。
ふくらんでいたときには種が三つ入っていそうな形だったのに、割れたらなかには一つだけというのも肩透かしでした。ほんの2~3cmの小さな果実から、あれこれと楽しい驚きをもらうことができました。

<補注> 花を撮影しました。(2017年6月6日

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12月15日(月) ツクバネ

081215tukubane_b正月の2日あたりにでもこれを出せばおもしろいだろうと思いつつ、そこまでなんて待てない子供のような心もちです。
見つけたときはただただ珍しくて、葉裏にぶら下がるこの実をうまく写すだけで精いっぱいでした。本当に驚いたのは、帰宅してこの木のことを調べたときです。
まずは半寄生という変わった生態でした。松や檜など、なにかほかの木に寄り付かないと育つことができないそうです。そして雌雄異株でした。たとえこの木を見つけても、ひょうきんな実を写せる確率は1/2だったわけです。
こうなると、夏の雌花を見たいし、付近で雄花(雄株)も見つかるか、期待がふくらみます。おっと、それよりもいったいこの木は何に寄生していたのか、そこもしっかり見てきたいものです。あれれ、こんなに早くから、来年の抱負を述べてしまいました。

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12月14日(日) カラスザンショウ

081214karasuzansyou_b林のなかでおもしろい拾いものをしました。カラスザンショウの実です。
図鑑ではこれが枝にたわわについているのですが、見上げてもほかの木が邪魔して(カラスザンショウは背が高い)全容がつかめません。少し写せる枝は逆光が強く、撮ってもほぼ真っ黒なだけでした。
本物の山椒なら赤く熟すはずの皮には、ほとんど色みがありません。念のために齧ってみても、あの山椒のパンチはなく、うっすらと蜜柑っぽい香り(カラスザンショウはミカン科)がするだけでした。

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12月13日(土) カラハナソウ

081213karahanasou_b10月に見つけたときにぬか喜びさせてもらったカラハナソウが、すっかり枯れて種をつけていました。
これがもしホップ(西洋唐花草)なら、この種はすぐさまポケットに入るはずなのですが、正体を知ってしまった今は、風に乗る手伝いだけにとどめましょう。
それでも、もしかしたら、と思ってひと房齧ってみました。むぐむぐむぐ、なるほど、軽い苦みがあります。しかし、この苦みの質がたぶんホップと違うのでしょう。例のさわやかな苦さ(?)ではなく、ただただエグい方向だけの苦さに感じました。

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12月12日(金) ツルアリドオシ

081212turuaridosi_b地面を低く這うようにのびた蔓のところどころに真っ赤な実がありました。名前を借りられたアリドオシも小さな木ですが、あの木から棘を取り去り、全体を柔らかくして地に敷き詰めたような雰囲気です。
実がそっくり、と言いたいところですが、じつは構造が大違いです。こちらは二つの実が合着する性質なので、おへそが二つあるのです。
そんな変な作りになる原因は夏に咲く花にあり、枝先に二つ並んでつきます。この写真に3カ所見えているのは、その花蕾かもしれないのですが、開花は夏がふつうなのでちょっと自信がありません。厳寒期の前に開くつもりなのか、この姿で冬を越すのか、手元で育ててみたい気がするほど愛嬌があります。

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12月11日(木) ラシャカキソウ

081211rasyakakisou_bテニスボールをひしゃげたほどの大きさの穂が、このように針山状態です。加えて茎もこれだけの刺々しさですから、冗談でも触る気にはなりません。
掻くのは羅紗(厚手の毛織物)だけにしてもらわないと、これで顔でも引っ掻かれたらエラいことです。羅紗を掻くとどうなるかというと毛羽立ちます。そうすると、保温性がよくなり丈夫にもなるため、昔の人が愛用した外套の素材になりました。
今でも高級素材の起毛には金属ブラシではなくこれを使うそうです。ただ、そんな名誉な役目よりは花壇でピエロ役をする仲間がメジャーになりました。いかにも働き者風の通称に比べ、花壇ではチーゼルとお洒落な名で呼ばれます。

<補注> チーゼルは、和名としてはラシャカキソウまたはラシャカキグサと呼ばれます。しかし、ほぼ同じに見えるオニナベナというものもあり、それがチーゼルと同一種なのか、ごく近い仲間なのかをまだ理解していません。

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12月10日(水) チョクザキヨメナ

081210tyokuzakiyomena_b寒風のなかを健気に咲いていてくれる花に文句を言うのは酷ではあっても、どうにもこの名前がよくわかりません。チョクザキのことです。
猪口咲きと直咲きと、どうも二つの書き方があるようです。酒好きとしては前者を押したくても、こんな猪口なんて呑んだ気がしません。この花びらの形は、まるで夏の縁日のかき氷についてくる、あの先の開いたストローではありませんか。
で、猪口がイヤなら直咲きです。たしかに管状なので花びらはまっすぐですが、ふつうは直線の性状よりは先端の形に注目するのではないでしょうか。どうにも納得できません。えーい、わからないから酒でも呑むことにしますか。

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12月9日(火) アオハダ

081209aohada_b名前は「青」ハダのくせに実が赤いとはこれ如何に~、などと、お芝居ならば見得を切るところです。葉が枯れ切った枝に、お飾りでもつけたような唐突な姿です。
よく考えれば、モチノキの仲間なので実が赤いのは当たり前でした。青いのは名前どおり「膚」の方で、薄い表皮の下にある緑色の皮を「青」と表現したものでした。
そう言えば、別に皮を傷つけるまでもなく、この木はなんとなく青っぽい感じです。夏なら涼しげで良くても、もしこの実がなければ、冬はあまり近づきたくない雰囲気です。

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12月8日(月) ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ)

081208akinoginryousou1_b幽霊にも子孫ができるとは驚きです。冗談はさておき、別名で幽霊茸と呼ばれるアキノギンリョウソウの結実シーンです。
初秋のプニュプニュゼリーのような姿はほとんど植物とは思えないものです。その後、そのゼリーが取れても、茎の先端が花だとはなかなか信じがたい形でした。
081208akinoginryousou2_bしかし、こうしてその先端が膨らみ、それが割れたら、なかにはちゃんと種が入っていました。この実は餌としての魅力に乏しく、虫や鳥が運びそうもありません。おそらく、茎が倒れては10cmくらいずつ生育範囲を広げるという気の長い生態なのでしょう。

<補注> 記事掲載時は異名のアキノギンリョウソウで呼んでいましたが、タイトルを標準和名優先に変更しました。(2016年8月6日

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12月7日(日) コハウチワカエデ

081207kohautiwakaede_bきのうとはまったく違う場所での撮影ではあっても、きのうの話を引き継いだような面白い1枚が撮れました。
2枚重ねの下がきのうの主役のハウチワカエデ、上に載って緑から赤に染まりかけているのがコハウチワカエデです。
葉のサイズというのは相対的なもので頼りにはしにくくても、これほど違えば問題はないでしょう。ちなみに枝ぶりは両者に大きな違いはないように思います。ただ、「コ」の方の葉柄や若枝にニコ毛のあるところが明確な区別ポイントです。

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12月6日(土) ハウチワカエデ

081206hautiwa_bきのうのチドリノキとは違い、いかにもカエデ類らしい形の葉です。林のなかで、天狗さんがウチワをひらひらさせているみたいです。
寒くなって葉が黄色に変わるのは、もともと葉に含まれていたカロチノイドが目立つようになるからだそうです。これに対して、赤く染まるのは光合成で作られた糖分がアントシアンに変わるからだそうで、そもそもの仕掛けが違うのでした。
このハウチワカエデは黄変していますが、赤くなったものも見かけます。黄色にしかならないもの、赤くしかならないもの、両方がうまく混じるもの、赤・黄どちらにもなりえるもの、葉っぱのフィナーレを観察するのも、なかなか一筋縄ではいきません。

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12月5日(金) チドリノキ

081205tidorinoki_b黄葉が3日並びました。タカノツメやコシアブラよりは強い黄色で、葉脈の深さや鋸歯の鋭さはクヌギに近いたたずまいを感じます。
もちろんこちらの方が葉の幅がずっと広く、わりとふつうの楕円形です。また、樹形もこちらは横に広がるので、両者を間違えることはないと思います。ただ、もっと根本的に違うのは、チドリノキのこのプロペラみたいな種(実)です。葉はカエデの仲間とはまるで思えない形なのに、これがしっかりとカエデ科であることの証明です。
この実がこうやってたくさん並んだ姿を、群れ飛ぶ千鳥に見立てたそうで、お茶碗の模様でしか千鳥を知らない自分は「ふーん」というしかありません。

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12月4日(木) コシアブラ

081204kosiabura_bきのうのタカノツメと同様に、燃えるような秋の山の斜面にほんのりとした色を添える木です。写真は薄暗い木立のなかで葉裏を撮りました。表側も似たような色合いで、タカノツメよりもさらに一段とほのかです。
向こうが3枚1セットならこちらは5枚1セットの葉ですが、別に数で勝負ではありません。若芽のときのこれは山菜として有名で、その姿が似た感じのタラノメとは山菜の双壁と言ってよさそうです。見てよし食べてよしという、うれしい木です。
さらに材は素直で加工しやすくて、米沢玩具のオタカポッポ(鷹の姿の一刀彫り)が有名です。そう言えば、来年は直江くん(NHK大河ドラマ)人気に便乗し、あの郷土玩具が見直されるかもしれません。

<補注> 山菜としてのコシアブラはこちらです。

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12月3日(水) タカノツメ

081203takanotume_b1タカノツメの話をすると、聞く人はみんな例の真っ赤な唐辛子を思い浮かべるらしく、「あの黄葉の色がたまらない」と言うと、一様にキョトンとします。
それほどに一般の知名度は低い木ですが、植物好きには唐辛子よりもずっと大切です。崖の向こうの一面の紅葉のなかにこの淡い黄色が素晴らしいアクセントになって、錦秋の景色を一層引き立ててくれるのです。
081203takanotume_b2特徴のある3枚1セットの葉が鷹と関係あるのかと思いきや、その名は冬芽の形に由来するそうです。しかし、あいにく本物の鷹の爪を見たことがありません。問題の冬芽はまだまだ若すぎる段階でしたが、鷹の爪とはこんな感じなのでしょうか。

<写真の追加> もう少しすれば食べごろという時期の冬芽です(↓)。イヤシンボで一ついただいてみたら、コシアブラよりは苦みが強くて、お酒にはけっこう合いそうな気がしました。(2017年4月20日)
170420takanotume
<補注> 雄株・雌株の開花をとらえました。(2017年5月27日

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12月2日(火) サンザシ

081202sannzasi_bこの実を潰して細長い棒状にしたドライフルーツがあって、さわやかな酸味でおいしいし、健胃・整腸によろしいとかで、わりと好きでした。ところが、この木は中国原産、そのドライフルーツも中国産で、このごろとんと見かけません。
不思議な語感の名前は山査子と書き、生薬の名前がそのままこの木の名前に使われたようです。山査だとクサボケの実のことだそうで、それに味が似ているから「子」をつけたと言います。
やや時期が遅すぎてしまい、完熟というより過熟と言うべき段階でした。実のなかには虫もいましたが、それはおいしさの証明でしょう。林檎をギュッと濃縮したような、すがすがしい味でした。

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12月1日(月) イブキジャコウソウ

081201ibukijakousou_b先日のキミノオンコで、「植物の名付けにも温もりがある」などと賢しらなことを言ったばかりなのに、今度は「けっこういい加減だ」と毒づいてしまいます。
「伊吹」ではない、ただのジャコウソウはもっと背丈があって花も大きいし、「麝香」仲間には先月載せたばかりのジャコウソウモドキもあります。それなのに、このイブキジャコウソウはそれらとは似ても似つかない姿です。
本来は春の花なのに、寒さに強いという定評どおり、今の時期でもしぶとく咲いていました。じつはこの花がうっすらと香ります。本当の麝香というのがどんな香りなのかを知らずに言わせてもらえば、ちょっといい香りがすると「麝香」と呼んでしまうパターンが植物の名付けにはありそうです。
もう一つ、名前は「草」なのに本当は木だというのも「いい加減」なところです。

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