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12月11日(木) ラシャカキグサ

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テニスボールをひしゃげたほどの大きさの穂が、このように針山状態です。加えて茎もこれだけの刺々しさですから、冗談でも触る気にはなりません。
引っ掻くのは羅紗(厚手の毛織物)だけにしてもらわないと、これで顔でもやられたらエラいことです。羅紗を掻くとどうなるかというと毛羽立ちます。そうすると、保温性がよくなり丈夫にもなるため、昔の人が愛用した外套の素材になりました。
いまでも高級素材の起毛には金属ブラシではなくこれを使うそうです。ただ、そんな名誉な役目よりは花壇でピエロ役をする仲間がメジャーになりました。いかにも働き者風の通称に比べ、花壇ではチーゼルとお洒落な名で呼ばれます。

<補注1> 冬越しの根生葉をとらえました。(2019年1月9日
<補注2> 薄紫の花は夏に見ることができたものの、それは決して美的ではありませんでした。(2019年7月24日

2007年のきょうシャシャンボ> 2006年のきょうデルフィニウム> 2005年のきょうトウカエデ> 2004年のきょうウキツリボク

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コメント

お初にお目にかかる花?です。
最初目に入った時は、タワシ?と思いましたが
そうではなかったんですね。
これを花壇に?うーん、我が家ではちょっとご遠慮ですが・・・。

投稿: zenpeichan | 2008-12-11 19:51

はた衛門さん、こんばんは。
ラシャですか。母が洋裁をしていたものですから、
ラシャの生地はよく目にしました。
コートの生地などは見るからに豪華そうで、
毛皮に似た肌ざわりだったような気がします。
そうなんですか、これで起毛されていたのですか。
ヨーロッパや北アフリカ原産だそうですね。
その昔、アフリカの民が織った生地を掻いている姿が目に浮かんできました。
お花は赤ツメクサの青紫バージョンみたいでかわいいですね。

投稿: ブリ | 2008-12-12 00:41

zenpeichanさんへ:
あらら、これは嫌われてしまいましたか?
「欲しい~!」っておっしゃるかと思ってたのに…。
枯れたらこんなですけど、ホントの花のときは結構かわいいんですよぉ。
ザ・ン・ネ・ン。(笑)

ブリさんへ:
ふーん、お母さまの思い出につながったんですね。
大阪の方では、まだこれを栽培している人がいるようですね。
花は一気に咲かないで少しずつ開きます。なので、なかなか写真にしにくく、
困っているうちにこんな姿になりました(笑)。

投稿: はた衛門 | 2008-12-12 06:01

チーゼルteaselは、マツムシソウ科Dipsacus15種の総称で、ラシャカキソウの別名ないし野生種をオニナベナと呼んでいるらしいです。 弾力性が代えがたくビリヤード台の緑の羅紗は、これを使っているとか。

日本の繊維産業の歴史遺産植物と名付けたい。 大阪泉州で栽培されていた歴史があります。

投稿: Reny | 2013-12-11 10:20

Renyさんへ:
ありがとうございます。
オニナベナはラシャカキグサとイコールと考えてよさそうですね。
もっとも、「ナベナ」をまだ知らないので、
オニナベナ問題は自分のなかで保留のままの感じです(笑)。

投稿: はた衛門 | 2013-12-12 06:55

ナベナは、日本の japonicus ナベナ属 Dipsacus 、比べるとなるほど鬼です。

http://mikawanoyasou.org/data/nabena.htm

投稿: Reny | 2013-12-12 10:57

Renyさんへ:
再びありがとうございます。
これ、説明を見ると、ふつうの環境で出会うもののようなのに、
たぶんまだ気づいたことがありません。
花も葉も茎も、特徴にあふれているので、
写真をしっかり目に焼き付けておきます。

投稿: はた衛門 | 2013-12-13 09:15

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