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10月31日(金) ゴマギ

081031gomagi_bしまった。きのう、ズミに寄り道しないでこちらを載せれば、スイカズラ科ガマズミ属を続けて紹介できたのに、と埒もない反省です。
さすがに同科同属で、全体の感じがガマズミによく似ています。対生で葉脈の深い葉など、うっかりしていると間違いそうです。ゴマギの方がややスマートで、鋸歯も元側半分にはないところが見分けポイントです。
というより、葉に触ればゴマの香りが手につくのが決定打でしょう。そう言えば、クサギだってゴマの香りと思えなくもないのに、ゴマギだけ得な名をもらったものです。

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10月30日(木) ズミ

081030zumi_bガマズミ(小葉)のあとには、ズミを載せます。もちろん、「ズミ」つながりです。ズミの語源には数説あるのですが、いずれガマズミはズミがあっての命名のようです。
この季節、どちらもたわわな真っ赤な実が目をひきます。特に、ズミはコリンゴとかコナシとも呼ばれるように、実がガマズミよりはふた周りも大きく、それが鈴なりになっている景色はため息の出る美しさです。
バラ科リンゴ属は花や葉が見分けにくく(自分的に)、実の季節になってどうやらズミであることがハッキリしました。今度は春に、逆に「この葉・この花がズミ…」と覚えればいいわけです。で、たぶん、またそのとき呟きます。「うー、わからん」。

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10月29日(水) コバノガマズミ

081029kobanogamazumi_b去年、いつも歩くところではない野山でこれに出会い、とりあえずカメラに収めたものの、実の姿がどうにも中途半端でした。今年もまた別の遠い出かけ先での1枚になりましたが、去年よりは少しガマズミ属らしい実を写すことができました。
ほかの仲間と違い、葉がふつうの卵形(ふくらまず、スマート)で、葉柄があるかなしかの短さです。レギュラーのガマズミなら菱形っぽく広い葉だし、ミヤマガマズミならさらにその広い葉の先が尖ります。
また、実の付き方がほかの仲間に比べてややプアーに思います…と言い切れればいいのですが、まだ2本しか見ていないので、これは要・継続調査事項です。

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10月28日(火) イヌザンショウ

081028inuzansyou_b「お、サンショウだ」と思いつつ、今ごろならもっと赤く熟して、なかの黒い種も見えるはずなのに…、と首が傾きます。その場で、「なーんだ、君はワンちゃんか」とわかればカッコいいのですが、ことはそんなに簡単ではありません。
帰ってネチネチ調べたら、同じミカン科の属違い(同じサンショウ属とする説もあり)にイヌザンショウがありました。花の時期がふつうのサンショウより遅い(春VS夏)そうで、それなら実が熟す時期がズレてまだ青いのは当然でしょう。
しかし、もっとはっきりした見分けポイントは棘でした。サンショウ=対生、ワンちゃん=互生と知って、あわてて以前載せたサンショウの写真を確認しました。あーら、恥ずかし…棘など写し込んでいませんでした。そこで、そのときの別写真を確認したら、ホッ、しっかり棘を狙った1枚もありました。その証拠写真を嵌め込んでおきます。

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10月27日(月) 原種シクラメン

081027gensyu_bきのうに続き、きょうもハチさんが友情出演ですが、きのうよりもかなりプチサイズさんなので、うまく見つけてもらえるでしょうか。
そう、一番右の花にくらいついて吸蜜中です。かなり苦しいポーズですが、何度もやってきてはがんばっていました。どうしてこんな体勢を強いるのか、見かけや香りの優しさのわりには、シクラメンは意地が悪いのでしょうか。
園芸種のシクラメンには冬のイメージがあり、丈の小さなガーデンシクラメンも冬の花壇を賑わせますが、原種は夏以外なら各季節に咲くタイプがあるのだそうです。

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10月26日(日) ヤマラッキョウ

081026yamarakkyou_b花の構造はふつうのラッキョウとそっくりなのに、兄弟同士とは思えないほどに、パッと見た目は渋い姿です。
万事が派手めの弟に対して、実直質素で控えめなお兄様という構図かな、と微笑んでしまいます。そんなお兄様のために、ハチさんが友情出演してくれました。
野菜のラッキョウと同じく鱗茎があって、それでも増えるし、この花が稔った種からも実生で発芽するようです。育った場所からは動けない代わりに、動物にはない二系統の増殖方法があるなんて、神様というのはなかなかに心配りをするものです。

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10月25日(土) コウヤボウキ

081025kouyabouki_bこれから寒さが募ってくると、お化粧の刷毛のような美しい冠毛を見せるコウヤボウキの、その花はこんな姿です。
冠毛が白に見えたりピンクに見えたりすることとはまるで関係ないと思うのですが、花もかすかに紅白の彩りです。割れた筒状花は白く、クルクルと削り節のようにカールしています。ピンクに見えるのはシベで、これはやや複雑な構造なので、いつかじっくりと研究できればと思っています。

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10月24日(金) キランソウ

081024kiransou_b本来は春の花ですが、地面をべったりと覆うような葉がまだまだ元気で、その中心に小さな花がついていました。
これを見つけたとき、つい「地獄の釜の蓋」という別名が口をつきました。本名のキランソウを差し置いて、愉快な別名で呼んでしまったのは、この根生葉の姿がまさに「釜の蓋」に見えたからにほかなりません。
春に見たのは曲がりなりに茎が立った姿だったので、そのときはこの別名には今一つピンと来ていませんでした。一つの植物もいろんな時期に見ておかないと、なかなか本当の仲良しにはなれないことを知りました。

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10月23日(木) マルバグミ

081023marubagumi_b花や葉につく斑点模様を不気味に思うことの多いグミ類ですが、それこそがグミのアイデンティティです。病気ではないので、安心して近づきます。
さて一口にグミ類と言っても仲間がたくさんあって、このマルバグミには初めて会いました。ほかの「丸葉」を名乗る植物(下欄参照)と同じく、この葉もこれだけ見ればごくふつうの「葉っぱ形」と思いそうです。だいたいが同種のなかでの比較で呼ぶようで、同じ時期に花が咲くナワシログミあたりと比べると、たしかに丸く見えます。
花もまたなにやら寸詰まりのコロンとした形で、全体にほのぼのしたイメージです。

【丸葉と名がつく草木(の一部)】
マルバアオダモ(かなり長い形の葉です)
マルバフジバカマ(葉がよく写っていませんが、かなり尖っています)
マルバルコウ(葉を写していませんが、典型的なハート型です)
マルバハギ(比較しなくてもかなり丸く見えます)
マルバダケブキ(これはしっかり丸い葉です)
マルバマンネングサ(これはまさにマン丸い葉です)

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10月22日(水) ウラハグサ(フウチソウ)

081022huutisou_b知らないというのは恥ずかしいことで、3年前の9月にこの風知草をここに載せ、「パヤパヤと飛び出ているのは花ですが」などと書いていました。
夏の盛りからかなりの間、このパヤパヤが変化しないので、てっきりこの小穂のなかで極小の花が「咲いて」いるのだろうと勝手に思っていました。たしかに極小は極小でしたが、花(というか雄シベ)はこんな紫色でした。
さすがイネ科らしく、咲き方はよく似ています。しかし時期が2カ月以上も違ってこれから寒さに向かうのに、お米のように実はつくのでしょうか。今までよく観察もせずにきましたが、もし稔ったら、また「恥ずかしながら」のレポートが必要です。

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10月21日(火) ハマトラノオ

081021hamatoranoo_b虎の尾を名乗るにはかなり寸足らずの尻尾ですが、花の盛りはひと月ほど前だったようなので仕方ないところです。
それでも無理に載せたのは、これが準絶滅危惧種になっているからです。厚手で光沢のある葉が乾燥地で生き抜くには向いていても、護岸のコンクリートが相手では、その優れた特性も活かしようがありません。
そんな今どきの環境を思うと、きれいな紫の花色がさびしげに見えてきます。

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10月20日(月) イワダレソウ

081020iwadaresou_b会いたくて思い焦がれている植物というのがいくつもあって、このイワダレソウもそのリストのかなり上位ランクでした。
ある総合雑誌に、これだけを研究している大学の先生が紹介されていて、その人のヤンチャ坊主みたいな目が忘れられなかったのです。干ばつや暑熱に強い基本性質を強化しているほか、寒冷に耐えるタイプなども作っていて、荒れ地の改良に役立てることを狙っているのだそうです。
そんなタフな性質のおかげか、花どきは9月までと聞いていたのに、まだチラホラ咲いていました。耐候性だけでなく踏みつけにも強いそうで、家庭で芝生代わりになると言いますが、さあて、こんなかわいい花を踏んで歩くことなどできるものでしょうか。

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10月19日(日) マツブサ

081019matubusa_bいくら葉の陰にうずもれていても、黒々として葡萄のように立派な稔りには目を惹きつけられてしまいます。この実はワインにされますが、栽培された葡萄のような甘さはなく、まさに自然そのままの濃くて強い酸味です。
去年の盛夏に白緑色のこの実を見つけ、今年は実の赤ちゃん状態も写しました。こうなると、残るは花の写真です。思いは早くも来年の初夏に飛んでいます。

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10月18日(土) クスノキ

081018kusunoki_bこれ、ゴルフをやる人ならすかさず地面に立ててみたくなりそうです。
大きな楠の下を通ったとき、この実がバラバラと降ってきて驚いたことがあります。雨の日で傘をさしていたもので、音が増幅されてそれはすさまじい迫力でした。
落ちた実にはこのティー部分がなかったので、今回、樹上のものをマジマジと見て、初めてこの姿に気づきました。地味な花に比べると、とても愉快な形です。

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10月17日(金) ヨウシュイボタ(セイヨウイボタ、プリベット)

081017privet_b花どきに一度これを載せたことがあります。
そのときはPrivetをどう読むか悩み、英語の発音記号どおり「べ」としたのですが、グーグル検索では圧倒的に「ぺ」派が優勢でした。その情勢は2年後の今もまったく変わっていませんでした。
どうして綴りどおりに読まないのか、ラテン語的には「ペ」と発音するのか、どうにも困ってしまいます。…で、実をつけたPrivetを公園で見つけました。名札がついていて、くっきりと「セイヨウイボタ」とありました。そうです! こう呼べば、「ぺ」だろうが「ベ」だろうが知ったことではありません。

<補注> 標準和名はセイヨウイボタではなくヨウシュイボタだったので、タイトルを修正しました。(2016年10月17日)

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親バカ編 : テキスタイル展・続報

081016nakawogaikan
先日お知らせした、娘が「テキスタイル展」をやっているカフェです。
081016tenji
大きなタペストリーみたいなものから小物まで、いろいろ展示しています。

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10月16日(木) エゾユズリハ

081016ezoyuzuriha_bふつうのユズリハなら木は大きく、実は高いところにつきます。ところが、この写真は見上げたり伸び上がったりせず、楽な姿勢で撮ることができました。
加えて、実がふつうのユズリハよりひと回り大きく、そのつき方がずっと豊かです。人間が食べたらマズく(味が悪いのでなく、危険)ても、鳥さんは大喜びでしょう。もう一つ、葉縁の波打ち具合がふつうのものより少し激しいように思います。
もっとも、稔り具合や葉縁の具合は絶対的な違いとは言いにくく、これを「蝦夷」とした理由は木の高さです。幼木ではない証拠に、樹形はしっかりと整っていました。

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10月15日(水) ツルシキミ

081015turusikimi_b藪のなかに、ブローチが落ちているみたいな真っ赤な実を見つけました。イイギリの実でも降ってきたのかと思いましたが、それにしては時期が早過ぎます。
手にとるまでもなく、ちゃんと見たらしっかり枝についているのがわかりました。実をつけた以外の枝も、すべて地面を這うようにのびています。特にほかのものに絡むわけではないようですが、「蔓」シキミという名には一応納得です。
あとは、花も実もまるで似ていないのになぜ「シキミ」なのかという問題が残ります。これについては、前にミヤマシキミのところで述べました。予備知識なしでもそう見えた自信はありませんが、今回は枝葉がシキミに似ているかなと少しだけ思えました。

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10月14日(火) ヒメマツバボタン

081014himematuba_b前にこれを見つけたときは、そもそも正体がわからなかったので、写し方も要領を得ないものでした。今回、土手のコンクリートの隙間で「ど根性」をしているのに出会い、ちょっと余裕でスケール(1円玉)まで入れ込むことができました。
種がしっかりできていて、ふつうのマツバボタンのそれよりも大柄で、虫のような気味悪い形です。なんでも自分で蒔いてみたい方ですが、この草がウチに蔓延られてもあまりに寂しい眺めになりそうで、お持ち帰りはパスしました。

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親バカ編 : テキスタイル展のお知らせ

Omote
下の娘が、今、秩父でテキスタイルの個展をやっています。
親バカ丸出しで宣伝してしまいます。
テキスタイルって、直訳すれば織物や布地のことで、手染め・手織りの大きな布です。上の案内で文字の背景になっているのが作品の一部です。
Map
この「なかを」というカフェギャラリーはランチでも有名な店なので、秩父方面にお出かけの方がありましたら、ちょいと覗いてあげてくださいまし。

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10月13日(月) ハグマノキ

081013hagumanoki
これを「煙の木」とか「霞の木」としたのは、とても素直なネーミングだと思います。海の向こうでも「スモークツリー」で、煙の木はこれの直訳かもしれません。
ところが「白熊の木(正式和名)」となると、これはちょっと厄介です。学問のある人はついこういう命名をしたいのでしょうが、この漢字を見せられて「しろくま」以外に「はぐま」と読める人など、たぶん今どきは極端に少ないはずです。
さて、「蔵」で白熊の説明を書いたとき、「5月の花の撮影は来年の課題」としているのに、3年たってまだ果たせないでいます。きのうのナツメに次いで、嘘ばっかりのはた衛門くんがバレバレです。でも、ひと言弁解すると、6月初旬に撮影したことはあって、そのときはもう「煙」だったのです。初夏から晩秋まで長く楽しめる「煙」に比べ、開花はじつに刹那的なのです。来年こそ幸運に恵まれますように…。

<追記> 開花の様子は2010年2013年の5月に写すことができました。

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10月12日(日) ナツメ

081012natume_b冴えないナツメの写真を載せて、「次の週末には撮り直しと食べ直しが課題」と書いたのが4年と20日ほど前のことでした。とんでもない「次の週」もあったものですが、どうやら前よりもハッキリ・クッキリとナツメの実を載せることができました。
ただし、撮り直しがひどい遅れだったのに比べ、食べ直しはしっかりとあの秋のうちに済ませています。きのうの「2004年のきょう<龍勢>」で紹介した吉田町に行ったとき、途中の「道の駅」で、ビニール袋いっぱいのナツメの実を買いました。
すぐにパクついてみました。ガシガシというかポソポソというか、できそこないのリンゴみたいです。同行した助手はひと粒だけで、「いらな~い」と棄権しました。残った大量のナツメを、意地になってかじり続けましたが、うーん、かなりの難行苦行でした。あのナツメ、いったいどうなったんだっけ? 都合の悪いことをワタシの記憶から消し去ってしまうには、たかだか4年の月日でも十分な長さでした。

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10月11日(土) クマノミズキ

081011kumanomizuki_bミズキの実は、青いとき色づいたときも、姿がとてもかわいらしくて、ついレンズを向けてしまいます。そんなミズキが、とりわけ美しく赤と黒のコントラストを見せていたので、うれしい激写をしてしまいました。
で、ひとまず興奮がおさまってよくよく見ると、葉のつき方がふつうのミズキとは違って対生です。さらによくよく考えると、この赤と黒も、ふつうのミズキでここまではっきりしたのは見たことがないような気がします。
色合いのことは、生育場所や木のコンディションに左右されるのかもしれないので断言できませんが、葉のつき方から、これはクマノミズキと判定しました。

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10月10日(金) カラハナソウ

081010karahanasou_b「えー、これってビール!?」と独り言を発してしまいました。まさかビールという植物はないのに、泡を食って「ビールのもとになるホップ」を縮めたのでした。
ただ、日本の野山に自生するのはホップ(西洋唐花草)に似たカラハナソウであり、両者の区別は苞の裏側にあるホップ腺の数(ホップの方が多い)によるのだそうです。というのは帰宅してからわかったことなので、見分けの証拠がありません。
こういうときは状況証拠によるわけで、ホップならたぶん畑で栽培されるはず VS これは立派に野山でプラプラ…ということでカラハナソウと判定しました。
姿は似ていても、これで作ったビールはマズイとあります。見つけたときの泡立つようなうれしさは、なんだか泡のように消えてしまいました。

<補注> 冬にはこの雌株の果穂に種ができていました。(2008年12月13日)

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10月9日(木) オケラ

081009okera_b一文なしのことを俗に「オケラ」と言いますが、それは虫のオケラ(螻蛄)のことです。こちら、植物のオケラ(朮)は、京の八坂神社に朮参りや朮祭りがあるように、古来、霊力のあるものとして尊ばれてきました。
繊細な花を包む刺々しい苞や、葉の周囲の固い鋸歯が、邪気を払うものと考えられたようです。根を干したものは生薬で、正月の屠蘇に入れられます。
写真のとおり、秋の花はほかの花々に比べたら地味というか質素な姿ですが、真冬には冠毛とこのイガイガの苞が枯れ残ります。ほかに花のない時期なので、とても目立って美しく、そんな姿も気高い植物と考えられた原因に思えます。

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10月8日(水) ホソバヒメミソハギ

081008hosobahimemisohagi_b休耕田で我がもの顔をしているのですが、今まで長いこと、その名前を調べきれませんでした。それが今年はなんのハズミか、あっさり正体が判明しました。いろいろやっていると、少しは知恵も増すものかとうれしくなります。
名前のもとになったミソハギがむくれそうなほど、花は小さくて(直径5mm以下)数もチラホラです。ただ、これから秋が深まるとこの細い葉が真っ赤になって、花よりはむしろそちらの方が見もののように思えます。

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10月7日(火) ミヤギノハギ

081007miyaginohagi_b萩のなかではわりと代表的(公園などに多く、名札がついていることも多い)でありながら、どの部分がどうであれば宮城野萩と判断するのか、よくわかりませんでした。なので、6月にセンダイハギを載せたときも、仙台→宮城という短絡で宮城野萩に言及したくせに、「判別困難なので未収録」と情けない断り書きが必要でした。

…という悲しい過去と決別する日が来ました。
今までは、枝が地面までしなうとか、葉先が尖るとか、ほかのものと区別しにくい点で見分けようとしていました。ところが、今度覚えた「竜骨弁(一番下の白っぽい花びら)が翼弁より長く、鎌型に曲がる」というポイントはとてもわかりやすいのです。
「萩の花は似たり寄ったり」などと思うのはとんでもないことで、なるほど、ヤマハギマルバハギの竜骨弁は宮城野ほどには目立たず、ずいぶん違う形です。

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10月6日(月) タラヨウ

081006tarayou_bお寺の境内でタラヨウがたわわに実をつけていました。
見とれていると、ときどきオナガのような鳥が来ては飛び去ります。この実は冬には赤くなるはずなのに、色づいた姿を今まで見たことがないのは、もしかしたら彼らの旺盛な食欲のせいかもしれません。
タラヨウをここに取り上げるのは2度目で、前は雄株の花盛りの様子でした。したがって、あとは雌株の開花を撮り、そして鳥さんが見逃してくれてうまく赤熟した実を写すことができればいいのですが、鳥さん、どうかよろしくお願いいたします。

<補注> 緑の実がふくらみ、花が終わりそうな雌株の様子はこちら、赤く熟した実の様子はこちらです。(2009年1月6日)

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10月5日(日) センブリ

081005senburi_b思い焦がれていたセンブリに会えました。
これとゲンノショウコは、かつては民間薬の代表として、日常的に使われていました。自分が子供のころ、これを野原で摘んだ記憶がおぼろにあるのです。
ところが半世紀が過ぎた今、ない、ない、ない…、会えなかったのです。もう一方のゲンノショウコは、貴重になったとは言えたまに見かけるので、たぶんセンブリの方が環境変化に敏感なのでしょう。
千回煮出してもまだ苦いという恐ろしげな言い伝えとは裏腹に、純情可憐で繊細な姿は、何年も探し続けた甲斐のある美しさでした。ただし、葉の先を少し囓っただけで、胴震いしそうな苦みが脳天を突き抜けました。この外見と中身の恐ろしいほどのアンマッチこそがセンブリの魅力です。

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10月4日(土) イノコヅチ

081004inokozuti_b陽向にあっても日陰とはこれ如何に…などとぼやきたくなるイノコヅチです。
イノコヅチには2種類あって、冠なしでイノコヅチと呼ぶものは別名がヒカゲイノコヅチです。それとは別にヒナタイノコヅチ(注)があり、ただのイノコヅチをわざわざ「ヒカゲ~」と呼ぶことがあるのは「ヒナタ~」と区別するための措置のようです。
で、これはそのうちのどっち?となりますが、右下の穂についている極小の花などには目を奪われず、左にのびた茎を見てほしいのです。白い毛があります。これがあっさりしています。図鑑で見ると、ヒナタの毛はもっとビッシリです。
なので、これは(ヒカゲ)イノコヅチ…のはずです。と言うと、写真に詳しい人からは「待て待て、これはしっかり陽向で撮った写真ではないか」とクレームがつくでしょう。はい、これはとても陽当たりのいい土手です。しかし、いくら陽向で見つけても(生息場所の日照度合は関係ないという説明がもっぱらです)、これは立派にヒカゲイノコヅチ(=イノコヅチ)というのがややこしいところです。
早く、「これこそヒナタ」というのを撮影し、二つを並べてすっきりしたいものです。

<補注> この記事では、当初はイノコ「ズ」チという表記を使っていました。しかし、ヒナタイノコヅチの掲載にあたって、「ズ」ではなく「ヅ」を用いることに変更しました。(2016年10月23日)

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10月3日(金) エゴノキ

081003egonoki_bうわ、すごい!と単純な感動で立ち止まった自分の横に、「これが銀杏(ぎんなん)だったらなァ」と悔しがっているイヤシンボの自分がいました。
こういう食用にならない実でも、「鈴なり」と表現していいものでしょうか。念のため辞書を引いたら、この言葉の説明にはやはり「果実(など)が…」とあります。さて、ここでいう果実とは「食べられる」という一般概念なのか、植物的に子房が膨らんだ物体全般を指すのかは依然不明で、ひまわり迷路よりもむずかしい言葉の迷路です。
そんな堂々巡りはさておいて、エゴノキには春の花にも感動をもらっています。食べられるだけが有用植物の条件なのではなく、人を一瞬「うわァ」と言わせるだけで立派に役に立つ存在なのだなあ、などと思いをめぐらした秋の朝でした。

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10月2日(木) ハナヅルソウ

081002hanadurusou_b花だけ注目すればマツバギクの小型版みたいですが、花数はあれほど密には咲かず、むしろこの艶のある肉厚の葉がアピールポイントです。
育て方は松葉菊に似ていて、プランターでハンギングにしたり、大きな花壇の周縁部を広くカバーしたりします。低く這ってのびる葉が陽光にきらめきます。
3年前に取り上げたときは花が開ききらない写真でした。あのときが朝8時前で今回はお昼過ぎですから、どうやらちょっとお寝坊さんのようです。

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10月1日(水) プルメリア

081001plumeria_bプルメリアという名前は、お店や商品にわりと使われていて親しみがありますが、実物には初めてお目にかかりました。近所のお花好きのお宅に感謝です。
花の直径が4~5cmもあって、しかも布を折り畳んだような作りが、まるで造花みたいです。シベが長い花筒のなかに隠れている構造が、こんな冗談っぽい姿の原因です。甘くていい香りもするし、これならレイの材料にされるのも頷けます。
そんな花にも目をひかれますが、葉脈のはっきりした硬質の葉もおおいに鑑賞に値します。熱帯の木なので、冬は花もつかず、この葉まで落ちてしまうようですが、秋口までは屋外でこうして元気に過ごせています。

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