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9月30日(火) ホソバヒイラギナンテン

080930hosobahiiragi_b吸蜜中の蜂を写し込もうとシャッターを押したのに、ご本人はすでに飛行体制に移っていました。自分の鈍さを笑いつつ、結果オーライで面白い写真になりました。
しかし、もっと面白いのは、同じメギ科ヒイラギナンテン属でありながら、ふつうのヒイラギナンテンが春に花咲くのに対し、こちらは今ごろの開花ということです。春と秋の気候は似ているとは言え、プロセスに着目すれば、「寒さを脱して開花」と「暑さをしのいでから開花」とはずいぶん違うはずです。
名前は安直な上乗せ型ですが、花の時期以外にも、葉の形やその密度(つき方)が柊や南天からはかなり遠ざかっています。それでも、全体の感じはなんとなくヒイラギナンテンを思わせるところが同科同属の証なのでしょう。

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9月29日(月) クロサンドラ

080929rossandra_b濃緑とオレンジの対比が花壇を鮮やかに飾ります。一つの穂から花が次々と咲き出して、夏から秋まで楽しませてくれます。
クロサンドラ、またはクロッサンドラ(Crossandra)と言えばだいたいこの花を指すようです。ただし同属にはいくつか種類があるようなので、正確にはクロサンドラ・インフンディブリフォルミスです。打ち間違いがないか、確認、確認、もう一度。
名前をつけた人だって、こんなの覚えられないのでは…、などと余計な心配をしつつ、和名を探せばヘリトリオシベだそうで、これまた笑えます。雄シベの先端に飾りがあるらしいのですが、確認できていません。
では別名はというとジョウゴバナで、あ、これなら花がそんな感じにも見えますか。ようやくホッとしたら、これってキツネノマゴ科だそうで、え、あんな素朴な草とこれがなぜ?と思ったら、花穂の苞がたしかに似ています。
そこで思い出したのがサンゴバナです。これもキツネノマゴ科でした。苞はキツネノマゴに似て、葉はこのクロサンドラと同じく、硬質の輝きがありました。

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9月28日(日) チョウジタデ

080928tyoujitade_b丁子(クローブ)に似ると言われる長い子房が赤く色づいてきました。前にポマンダー作りで丁子を使ったことがあり、本物はもう少しズングリムックリでした。
そんな「似てる度」審査はさておき、この草の困りどころは花弁(と雄シベ)の数がいい加減なところです。アカバナ科なのだから基本数は4だと思うのですが、一番上(写真では右側)の雄シベが6個、花弁も6枚です。その下(写真では上向き)は5個・5枚で、次が4個・4枚です。
もっと下でボケて写っているのも4個・4枚ですから、多数決だとどうやら話が落ち着きはしても、もし植物の自由度コンテストがあれば、シードは間違いない草です。

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9月27日(土) アメリカアゼナ

080927americaazena_b火曜に述べたアゼナの帰化グループのうち、これがアメリカアゼナのようです。在来種は休耕田のなかで見つけたのに対し、これは現役の田んぼの脇の土手(畦よりは高い斜面)にありました。本来は水田のなかにも蔓延るそうです。
花は在来種と区別をつけにくくても、葉の鋸歯が思い切りハッキリしています。また、在来種では顕著だった葉の三行脈がそれほど目立ちません。この葉が付け根部分で細まるのがアメリカアゼナで、丸いまま茎に接するのがタケトアゼナということなので、これをアメリカと判断しました。
さあ、残すはタケトとヒメアメリカ(全体に小柄、花の柄が長い)です。早く見つけて一区切りつけたくもあり、楽しみは先に持ち越したくもあり、ああ、悩ましいことです。

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9月26日(金) ヒメクグ

080926himekugu_bヒメクグというからには、姫ではないクグ(未収録)もあって、そのクグという風変わりな音に興味をそそられます。
植物図鑑的には、だいたいは「クグ=カヤツリグサの古名」という説明で済ませます。ところが、このクグはクグツ(傀儡)に通じ、海辺の民が歌舞音曲技能を持った自由な集団として各地を渡り歩いた遠い過去を示す言葉らしいのです。
なりは小さなヒメクグには、万葉の世界までつながるロマンが詰まっていました。このシンプルな姿に、木偶を重ねたり白拍子を思ったり、想像は果てしなく広がります。

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9月25日(木) クサネム

080925kusanemu_b水が出れば浸かってしまう堤防下の河原で、クサネムが花盛りを迎えていました。
葉の形がこれと似ているものにカワラケツメイがあります。どちらの花も黄色ですが、見分けに迷うことはなく、クサネムの花はいかにもマメ科の形です。さらに、その芯に紅がさしているのも大きな特徴です。
また、種の莢の形は近いものの、クサネムはこのように垂れ下がり、カワラケツメイは空豆のように上を向いて稔ります。
両方を並べて撮れたらと思ったのに、ここにはクサネムしかありませんでした。似た者同士でも、微妙に環境の好みは違うのかもしれません。

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9月24日(木) ダンドボロギク

080924dandoborogiku1_b歯ブラシの1色欠けおり子の巣立ち 鏡に見るは安堵か虚脱か

ある朝、家族が一人足らなくなったことを、顔を洗いながら実感したものでした。風に吹かれるダンドボロギクを見つめながら、15年も前のことを思い出しました。
植物に感情があるとしたら、見送る側は飛び立つ綿毛に何を思うのでしょう。頬をなぜる程度の風にも、一人・二人、あいや、1個・2個と種が花托を離れて行きます。
080924dandoborogiku2_b
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9月23日(火) アゼナ

080923azena_b○○菜という名前のものは、その昔、人々が食用にした証だというのが通説ですが、このアゼナに限っては「食べられる」という記述が見つかりません。
なので、味の報告ができないのが困るのですが、もっと困るのはアゼナには似た仲間がいることです。アメリカアゼナ、タケトアゼナ、ヒメアメリカアゼナなどというのがそれで、これらアゼナグループのなかで葉に鋸歯のないのが純正?アゼナ(=在来種。ほかはすべて帰化植物)だそうです。
添えた指先が化け物に見えるほどの小さな草に、いいように振り回されていますが、たぶんこれが在来種だと思います。早くほかの帰化グループを見つけて、「たぶん」とか「思います」などという無責任発言を撤回したいものです。

<補注> 課題の帰化グループのうち、アメリカアゼナはすぐに見つかりました。(2008年9月27日)

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番外編 : いいこと・悪いこと?

080922ibokusa_b埼玉南部もそろそろ稲刈りの時期です。その立派に稔った穂波を眺めていたら、おっと、足元には違う美しさがありました。
休耕田で見かけるイボクサです。近くの田(もちろん現役)にはコナギもありました。こういうのって、田んぼに生えていていいの? というか、これらの「雑草」は徹底駆除するのが日本の「正しい」農業だったはずです。
農業もニューウエイブでしょうか。あるいはこの辺のオーナーがおおらかなだけでしょうか。こんな事態を手抜きと見るか、農業の良い方向と見るか、素人にはさっぱり判断基準がありません。ただ、草木好きにとってうれしい事態であることだけは確かです。

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9月22日(月) ツユクサ

080922tuyukusa_bきのうのミズタマソウでだらしなく愚痴ったら、慰めのコメントをいただきました。ヨォーシ、「勇気凛凛ルリの色!」というわけで、瑠璃色に心おきなく接近です。
おもしろいのは、πの字型の黄色い雄シベ(6個のうちの3個)は、ほぼ花粉のない集客担当らしいということです。本当に役に立つのは雌シベと同じ長さの2本だそうで、写真でも粉にまみれているのがわかります。残りの1本の雄シベはその真んなかで人の字型をしています。花粉を持っているところをみると、雌シベが昼過ぎに巻き戻ってくるのを、念のために待ち受けて接触する仕掛けかと思います。
で、その集客担当雄シベの花糸が青いのがきょうのチャームポイントです。ここは白い(無色)のがふつうであっても、ツユクサは各部品が変異しやすいのだそうです。
花びらも脱色するのがあるというのに、まだそれは見たことがなく、この花も正常な構成です。上の2枚は青く、下の1枚は白、その後ろで透けているのは3枚の萼です。青白時代のお相撲は興ざめでも、ツユクサの青と白は永遠の美しさです。

<補注> 白いツユクサに出会いました。(2017年9月7日

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9月21日(日) ミズタマソウ

080921mizutamasou_b_2ちょうど1年前にもミズタマソウを載せました。そのときは朝露が残る時刻でまだ陽のあたらない状況だったし、カメラも先代のもので、細部がよくわからない1枚でした。
今のカメラ(きみまろズーム)は色調が強すぎるところがあるのですが、クッキリ・ハッキリという面では前よりも楽になりました。直径が3mmほどしかなくて写しにくい花も、一応は作りがわかるように撮れました。
ただし、この草の名前の由来である実も入れたいし、植物ブログとしては、ぼんやりでも葉も入れなくては、ということで、やっぱり中途半端だなあ、と反省です。

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9月20日(土) ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ)

080920akinoginryou_bゼリーにくるまれたプニュプニュ状態も尋常な草には見えなかったのに、その不気味なコーティングがとれても、姿の摩訶不思議は増すばかりです。
プニュプニュのときは「銀の龍」でもいいかと思ったら、こんなブチ模様になってしまって、今度は「草むらのシマウマ」でしょうか。先日、waiwaiさんのところでゴイシシジミというかわいい蝶を見せていただいたので、それにならって「碁石龍」でもいいかな、とか勝手なことを考えていると、ア、ホントの名前を忘れてしまいそうです。
イチヤクソウ科(注)のれっきとした「ふつう」の草だというから驚きます。春に咲く銀龍草も、この際、セットで思い出してあげましょう。

<補注1> この多年草は、エングラー体系ではイチヤクソウ科、クロンキストではシャクジョウソウ科、そしてAPGではツツジ科に分類が変更されています。 
<補注2> 記事掲載時はアキノギンリョウソウとしていたタイトルを、標準和名優先に変更しました。(2016年8月6日

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番外編 : 木を煮る

080919megusuriしかしねえ、木を煮るとこんなお茶になるとは思いませんでした。
ほんの思いつきで、去年の暮れから飲みだしたメグスリノキ茶です。これが思いのほか自分には合っていて(肝臓を中心にした加齢現象による視力低下の回復)、天眼鏡なしでは辛かった辞書が裸眼で読めるようになってきました。
その効果についての報告は6月にしていて、飲み始めから最近まで使っていたのは写真のまんなかの袋式です。それを今度、右の「木」にしてみました。というか、あるサイトで「原木」が手に入る(し、単価も半額程度)というので、買ってみたのです。で、届いたのが右の「木」だったというわけです。
正直、「どうしよう!?」と思いました。毎日、これを削る、あるいは砕く、などということは現実的ではありません。そういえば、去年の12月にメグスリノキの紅葉を載せたときに書いたように、家人が友達からもらった(&すぐ捨てられた)のはこんな棒でした。ちょいとナイフをあててみたものの、なかなかしっかりした材質で、やすやすと削れるような代物ではありません。
仕方なく、薬缶に何本か入れて、コトコトやってみました。おー、できたのは袋式のものよりまろやかな味で膨らみがあります。写真でははっきりしないかもしれなくても、色合いは同じほどの濃さで、透明度は袋式より高く、きらめいている上に力があります。いいお酒とそうでないお酒の違いに似ています(あ、脱線)。
というわけで、これからは毎日「木を煮る」ことにしました。ホントは囲炉裏端に鉄瓶をかけて、というスローなスタイルがしっくり来るわけで、スイッチ・ピッでタイマー・ピピッ…簡単ではあっても電気代は確実にかかるなあ、とケチな心配です。
ところで、左に置いた黄色い物体はキハダの皮です。これも欲しかった(見たかった)もので、なんとサイトのご主人が太っ腹で、オマケにいっぱいくださいました。これも煎じるのが本式でも、とりあえず酢昆布のように口に入れて噛みかみしてみました。ぐほほー、間違いなく良薬です。整腸剤というより、気付け薬にいいかもしれません。

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9月19日(金) カラスウリ

080919karasuuri_b藪のなかで、「う、蛇? いや、巨大青虫?」と少しビビりました。じっくりと眺めたら、見慣れたカラスウリの葉がついていたので、やっと正体判明です。
ここが草木ブログでなかったら、きょうのお題はカラスウリクキフクレフシとすべきところです。虫こぶには袋状(イモ虫状)のものや粒状のものなど、ちょっと肌が粟立つ姿が多いなかで、これは少し腰が引けるけれどもユーモラス派と言えそうです。
これだけ盛大に茎に寄生されてもカラスウリの葉は健康なようで、いつも自然界の共存のあり方には教えられるばかりです。

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9月18日(木) ノダケ

080918nodake_bきのう、脇役で登場したノダケです。カモメヅルに抱きつかれていた茎はたしかに「竹」にも見えるし、花や葉を包む袋はアシタバのそれに感じが似ています。
暑さが盛りを越えたら、背丈がぐんとのび、その先に紫の花をつけました。きのうのカモメヅルと同じ色合いであっても、こちらがさらに大人の色調です。

<補注> 蕾から実までの変化過程をとらえました。(2016年10月15日

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9月17日(水) コバノカモメヅル

080917kobanokamome_bひと月前に載せたときは、「とりあえず見つけましたァ」という余裕のない写真だったのに、花が盛りになってきたようで、ワタシ的に大満足・ご満悦の1枚です。
蔓も思い切りのびてきて、ノダケにからまりながら2mほどの高さまで這い上がっていました。中央や左端の濃緑の葉はそのノダケのもので、右下で左右均等に開いているのがカモメヅル自体のものです。

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9月16日(火) モミジガサ

080916momijigasa_b花びらのない筒状花なので、花どきとはいえ、美しさとは無縁の姿です。
また、モミジにたとえられた葉は、いつも虫の被害が目立ちます。それもそのはず、春の若葉と茎はシドケと呼ばれる山菜で、東北地方では珍重される美味です。

<補注> 文中の「花びらのない」ことと「(葉に)虫の被害が目立つ」ことについては、後年、見解を修正しました。(2013年9月5日

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番外編 : 暑かったね

080914yanasegawa夏真っ盛りに逆戻りしたみたいだったきのう、ウチの近所を流れる柳瀬川の岸辺は川遊びの人たちでにぎやかでした。
おやおや、男の子3人、流されないでくださいね。というか、川の水、飲まないでね。地元民はここで釣った魚は食べないんです。無防備に川に入ったりもしません。だって、すぐ上流には下水処理場があるし、ゴミを捨てる人もまだ見かけますから。
でも、こんな無邪気な子供たちが本当に安全に遊べる川に戻したいものです。いっときに比べたら、知らない人には清流に思えるほどきれいにはなってきました。あと少し、みんながあと少し水を汚さないように、小さな努力を積み上げて行きましょう。

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9月15日(月) ヤマジノホトトギス

080915yamajino_bフユイチゴ(きのう掲載)を探しに入った山路でヤマジノホトトギスに会いました。
こんな冴えない駄洒落を恥じつつ、ここにこれを出したかったのは、今まで撮影したほかの場所の二つと比べたかったからです。ヤマジノホトトギスの条件である「花柱が純白で、花弁が水平に展開」は満たしながら、色柄にはこれだけの差があります。
さてどれが好きと自問してみても、うーん、どれも素敵です。

嵌め込み中央(花弁基部だけに斑点):2006年9月28日掲載
同・右端(花弁全体に斑点):2006年10月7日掲載

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9月14日(日) フユイチゴ

080914huyuitigo_b「この花なーに?」とちゅいろさんが尋ねてくださったおかげで、フユイチゴの花をまだ撮影していなかったことを思い出しました。
ちょいとした山道に入ったら、ピカピカ艶やかな葉がいっぱいです。なのに、肝心の花はもう終わりの時期だったらしく、さんざん探してこの一輪だけ見つけました。
小さな花びらのなかで、黄色い葯のついた雄シベの束から雌シベがたくさん飛び出しています。苺類の実がそうであるように、フユイチゴもたくさんの実の集まりということが、この花の構造からよくわかります。

<補注> 盛りのころの花を掲載しました。(2017年7月26日

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9月13日(土) ノシラン

080913nosiran_b熨斗という漢字の書き取りがむずかしいという個人的悩みは脇に置き、きょうはなぜこれがノシ(熨斗)蘭かという話です。
この「花」が熨斗のパーツに似ているという解説を見かけることがあっても、こんなゲソ(烏賊の足)みたいなものは熨斗には見当たらないと思うのです。熨斗はアワビを「のし」たものですから、あくまですっきり直線的なもののはずです。
じつは、その「のし」にあたるのは花の茎でした。左が平たい方向から見た茎、右がそれと90度違う方向になります。まさしく、まるで茎を「のし」たような形です。ずっと割り切れない気持ちで鬱屈していたのに、これで背筋がのした気分です。

<補注> 花が瑠璃色の種になった様子はこちらです。(2007年1月30日)

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9月12日(金) マルバルコウ(マルバルコウソウ)

080912marubarukou_bマルバ(丸葉)である証に、本当は葉を写し込まなくてはいけないのに、そんなことをしなくても、この素朴なオレンジ色の小さな(直径2cmほど)花は独特です。
少し涼しくなったら、急に道端や空き地に目立つようになりました。ふつうのルコウソウモミジルコウは深紅の花が基調で園芸的に育てられることが多いのに、この丸葉だけは孤高にいつも野の花です。

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9月11日(木) ドイツトウヒ

080911doitutouhi_b長さが15cmもありそうな実がブラブラしています。若い実は蝋質の樹液に覆われていて、それが滴っているさまは、この木のあふれるエネルギーを象徴しています。
唐檜(とうひ)は松の仲間で、そのなかでもこのドイツトウヒは高さ50mにも育つと言います。一説には70mという記録もあるそうで、ドイツの「黒い森」とはそんな大木で鬱蒼としているのかもしれません。

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9月10日(水) ノシバ

080910nosiba_b日本芝のなかで性質が一番固く、高麗芝などのほかの上品な芝のつもりで座るとお尻がチクチクしてあわてます。
空地や道路の法面など、刈り込まれることのない場所に育つことが多く、よく見ると葉は優に10cmを超えています。緑のカーペットなどとおだてられ、芝は人間の都合でいじめられてはいても、自然のままにのびた芝にはまた別の美しさがあります。

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9月9日(火) ガンクビソウ

080909gankubisou_b草丈は脛ほどで、花も小指の先くらいしかなく、しかもいわゆる舌状花がありません。そんな地味な姿なのに、野山では路傍のやや陽があたるところに育つので、わりあいに見かけやすいものです。
雁首なんて日常では縁遠いものになってはいても、花から茎につながる線は、たしかに煙管(きせる)のそこを思わせます。

<補注> サジガンクビソウというのもありました。(2010年9月9日)

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番外編 : 現役バリバリ

080908necウチのカミさん用に、NEC・VersaProを中古で買いました。
2004年5月モデルで、2.2GBのCeleronに512MBのメモリ、HDが20GB、モニター=14.1、DVDコンボドライブ付きというスペックです。今どきはこの程度の性能なら5~6万で新品が買えはしても、29,999円となるとやっぱりお得です。
4年で代替えしてしまう太っ腹の企業さまに感謝です。ボディはもちろん、キーボードやマウスパッドもきれいなもので、動作も十分に速く、立派に現役です。企業ユース品なので、OSはなんとXP Professionalです。
今まではワタシのおさがりのカシオ(写真右。カシオさんは今ではPCから撤退したみたい。最近流行のウルトラモバイルのさきがけでした)で遊んでいたものの、OSがMeなもので、フリーズが生半可ではありません。機械に弱いカミさんのPC嫌い指数が上がってしまうと、やれどこそこの地図が見たいとか、何とかの商品を注文してくれとか、こちらの面倒が増えるので、ちゃんと動くPCを与えておくことにしたというわけです。
もしかしたらメモリを増設しなきゃいかんかな、と思っていたら、ほとんどネットを見るだけなのでこれで十分のようです。A4よりはふたまわりも大きなサイズで、3Kgもあるボディは、もし壊れても漬物の重しに使えるでしょうし、いい買い物でした。

<補注> この後、危なく漬け物石になりそうな危機がありました。

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9月8日(月) ミヤコグサ

080908miyakogusa_b前にこれを載せたときの宿題は、「3出複葉に見える葉は、じつは小さな葉があと2枚ある」のを確かめることでした。
よーし、今度こそ!と、しっかり写してみました(上の花の左)が、なるほど、これは面白い葉です。5出複葉と見ることもできるけれど、基部の2枚のところからは別の葉も立ち上がっていて、托葉と考えることもできそうです。素人としては深追いはやめて、「ちょっと変な葉」と覚えておくことにします。
で、これでミヤコグサはOKかと思ったら、今度は「最近はセイヨウミヤコグサが跋扈している」という記述を見かけました。ドキッ。萼に毛があるし、茎にもうっすらそんな気配(どちらもセイヨウの特徴)があります。
しかし、セイヨウは花が3~6個(ミヤコは2~4個)だというし、ふつうのミヤコでも毛の多いものがあるそうです。両方を自分で比較できていないので何も言えないものの、今回のものは暫定でミヤコグサとしておきます。また次の宿題ができてしまいました。

<補注> 問題のセイヨウミヤコグサは1カ所につく花数が多くて、ふつうのミヤコグサとはずいぶん感じが違っていました。(2016年8月12日)

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9月7日(日) ハグロソウ

080907hagurosou_bハグロソウと聞くと、これで「お歯黒」を作ったのだろうか、とか、出羽の「羽黒山」に群生しているのだろうか、とか、つい想像してしまいます。
ところが、「単に、葉が暗緑色だから」(山渓・野草の名前)だそうで、「そんなに黒い?」と一人ブツブツ言いながらの撮影です。もう少し日陰で撮れば葉の色は濃く出るものの、そうすると今度は薄紫の花がにじんだようになって、自分にとってはなかなか撮影のむずかしい被写体です。

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9月6日(土) ヤマシャクヤク

080906yamasyaku_bワケも知らなかった去年の今ごろ、藪のなかにこれを見つけて、「!」と「?」が頭で渦巻いた(したがって写真はボツ)ことがあります。しかし、今年はその正体を予習済みなので、余裕ヤマシャク、あ、違った、しゃくしゃくです。
あんなに楚々とした花が、どうしてここまで変節するのか、割り切れない思いがします。とは言いながら、かつての清純派女優が今はドタバタ路線ということもありそうだし、植物にも人間にも紆余曲折はあってしかるべし…なのでしょう。

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9月5日(金) ムカゴイラクサ

080905mukagoirakusa_b葉や茎に細かい棘があって、不用意に触ると痛い目に会います。痛くて「イラッ」とするからイラクサ、なんていうくだらないことは昔の人は言わないわけで、古語辞典を調べると、「いら」は棘のことであることがわかります。
下の方にかわいいムカゴが見えていて、かつ葉が互生なので、これはムカゴイラクサであり、対して葉が対生でムカゴがつかないのがふつうのイラクサです。その「ふつう」にまだ会えていないのがくやしくても、イラッとせずに根気で勝負です。

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9月4日(木) アズマカモメヅル

080904azumakamome_b花の直径は5~6mmほどのミニサイズでも、キュッとひねりのきいた花びらの先端がかなりの役者ぶりです。
20日ほど前に載せたコバノカモメヅルと作りはまったく同じで、それもそのはず、アズマカモメヅルはコバノカモメヅルの白バージョンだそうです。
もっとも、白と言ってもかなり緑色を帯びているので、「コバノ」よりずっと地味です。この株も、藪にまぎれて危なく見過ごすところでした。無理に引き出された花が、怒って手足をジタバタさせているように見えます。

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9月3日(水) メボウキ(バジル)

080903basil_bメボウキと聞いてもピンとはこなくても、バジルとかバジリコと呼べば一気に身近な存在に変貌です。日本に入ってきた当初は医薬品だったそうで、目に入った異物を除去=目箒とはなかなかウイットのきいた名付けをしたものです。
ただし、あまりおいしそうな名ではないので、サラダにしたりジェノベーゼソースを作ったりするときはバジリコ(イタリア語)と呼ぶ方が似合います。
この白い花をつけるのはスィートバジルと呼ばれる代表種で、ほかにもバジル(こちらは英名)にはたくさん種類があります。

2007年のきょうゲンノショウコ> 2006年のきょうサワギキョウ> 2005年のきょうガガイモ> 2004年のきょうラッカセイ

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番外編 : みなぎる力(リコリス・オーレア)

080902lycoris_aurea_b3年前に1個だけいただいた球根が、今年は3本の茎に増えて、こんなに華麗な眺めを作ってくれました。
とりあえず、と手近にあった5号のプラスチック鉢に植えておいたら、増えた球根のせいで、今年はその口径がイビツな形になっています。このあとで葉が出るので、それが枯れたころには一度掘り上げてやろうと思います。
夏水仙狐の剃刀が終わったあと、これが咲くと、次は彼岸花の季節です。

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9月2日(火) ミズカンナ

080902mizukanna_bミズカンナにはいくつかのバリエーションがあるようで、去年掲載したものに比べ、これは葉の大きさが10倍(面積比)ほどもあります。池のなかで、ほとんど男の背丈ほどの高さに葉が生い茂っています。
葉がこれだけ違っても、みんなミズカンナでいいのかどうか、あまり自信はないものの、クズウコン科でこの色の花を持つのはほかに見当たりませんでした。ミズカンナという名前自体がかなり豪快な命名ですから、「葉っぱだっていろいろあるさ」とアバウトに考えておくことにします。

<補注> このあと、花に少し迫ってみたり、実のでき方を追いかけてみたりしました。(2015年10月11日)

2007年のきょうヒメシロネ> 2006年のきょうイヌタデ> 2005年のきょうハス> 2004年のきょうピンクノウゼンカズラ

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9月1日(月) ケンポナシ

080901kenponasi_bこれこれ、この丸い実をゴムパチンコの弾にしていたんです。もっとも、もう半世紀近く前のことですけれど(笑)。
小学校の校庭でしたが、わりと珍しい木がどうして植えられていたのか、今でも元気に実をつけるのか、そのうち確かめたいものです。

<補注1> さわやかな味のL字型の梨ができるには、あとふた月半ほどかかります。
<補注2> 冬を越し、枯れ切った実はタツノオトシゴのミイラみたいになりました。

2007年のきょうアゲラタム> 2006年のきょうヘクソカズラ> 2005年のきょうセンニンソウ> 2004年のきょうマツムシソウ

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