3月6日(木) テンリンジガッコウ(天倫寺月光)
お口のまわりがきな粉にまみれてはいるけれど、凜とした色形(猪口咲き・極小輪)で、どことなく品のあるお嬢ちゃんという感じです。
とある病院の前庭で、名札をつけたまま咲いていました。おかげで調べる手間は省けたというのに、好事魔多しとはこのことでした。
その名札には「ワビスケ(天倫寺月光)」とあったのです。え、侘助って葯が退化しているのが特徴では…?と思い、帰宅後に調べたら、これは「侘芯椿」で侘助とは違うそうです。深い世界です。深く考えても無駄なので、浅い理解としておきます。
とある病院の前庭で、名札をつけたまま咲いていました。おかげで調べる手間は省けたというのに、好事魔多しとはこのことでした。
その名札には「ワビスケ(天倫寺月光)」とあったのです。え、侘助って葯が退化しているのが特徴では…?と思い、帰宅後に調べたら、これは「侘芯椿」で侘助とは違うそうです。深い世界です。深く考えても無駄なので、浅い理解としておきます。
<補注> 浅い理解に進歩はなくて、疑問だけが増えます。侘芯椿というのは雄シベの葯が退化したものをいうらしいのに、きな粉まみれのこのお嬢さんのことはいったいどう説明したものでしょう。
なお、天倫寺は松江に現存する臨済宗寺院で、そこにあったヤブツバキが枝変わりしてこの椿が生まれたそうです。また、月光(がっこう)は日光(じっこう)と対をなす用語で、花の中心にある盛り上がりが白いことを言います。(2022年3月)
2007年のきょう<ネモフィラ・インシグニス> 2006年のきょう<ショウジョウバカマ> 2005年のきょう<ヨモギ>
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コメント
病院の前庭って、けっこう穴場の植物園だったりしませんか?
昨日、私も新しくできた病院に行ってきたのです。
(私は元気ですが、用事で)
そしたら、駐車場から玄関までの間にいろんな花をつける木があるのを発見。
長期の入院患者も多いところだから、憩いのことも考えてそうしてくれてあるのかな。
私もオマケで憩わせてもらおうと、花が咲くのを楽しみにしてます。
投稿: ちとせ | 2008-03-06 08:42
こんにちは。はた衛門さん、写真もさることながら、文章がとても楽しく、うまい話をして下さるなといつもふむふむと読ませていただいています。
ところで、侘助って花が開ききらない椿と覚えているので、派手な侘助もあるものだと思ってみていたら違うんですね。
名札がついているとそちらを信じてしまうけど、結構テキトーなことも多いようで。
昨日、マンサクの記事を載せたのですが、「これは、シナマンサク」とご指摘を頂きまして・・・。「マンサク」と名札がついていたので、自信たっぷりにのせたのに。(ハズカシー、名札のバカ!)
ちとせさんがおっしゃっているように、穴場の植物園ってありますよね~。「病院」は気づかなかったので今度行く機会があったらチェックしてみます。
私のも内緒で教えますね。私の穴場の植物園は、「小学校」です。名札もついているし、卒業記念とかで実に様々な木々が植えられているのに、目を向ける人ははっきり言っていない。オススメです。
事後報告ですが、今日の記事にはた衛門さんの記事へのリンクを勝手に貼らせてもらいました。
投稿: ちゅいろ | 2008-03-06 13:11
はた衛門さん、こんにちは。
はた衛門さんのように、わたしも天倫寺月光と
名前を変えようかな。
徳の高い尼僧のお名前のようですもの。
それに、きなこ餅大好きなんですよ。
今年の机の横のカレンダーは椿です。
3月は九重で白地にピンクの筋がはいって
気に入っています。
残念ながら、天倫寺月光さんは
探したのですがありませんでした。
投稿: ブリ | 2008-03-06 13:42
ちとせさんへ:
はい、ホントですね。
ここはいかにもいまどきな産婦人科でして、
サロンやパティオまであるんですよぉ!
ちゅいろさんへ:
そうなんです。いままでで一番のお笑いは、ポポーノキが
「ホオノキ」になっていた立派な名札です。
ブリさんへ:
へー、尼さんなんですか。松江のお寺だそうですけど、
過日かの地を訪れたときは、蜆とお酒に気をとられて
お寺さんはノーマークでした。トホホ。
投稿: はた衛門 | 2008-03-07 06:15