春の使者として情緒的に語られることの多いフクジュソウも、別の角度から見つめてみれば、なかなかのシタタカ者でした。
お椀型の花の効果を丼で実験したところ、その内外の温度差が最大で6度(丼内28度 VS 外22度)ありました。パラボラ効果は絶大で、この暖かさに魅せられた虫に、確実に交配を促進してもらうしかけです。
さらに花の色も、虫の可視領域に照準がピッタリ(鳥は赤が好き)です。しかも全草が劇毒(!)というあくどさで、人間その他の貪欲な動物たちから身を守っています。まさに可愛い悪魔というところです。
2007年のきょう<イノモトソウ> 2006年のきょう<ウメ(白梅)> 2005年のきょう<ナズナ>
コメント
福寿草を育てようと思い、ホームセンターの園芸売り場で過去2度購入しました。でも、2度とも失敗。咲かないんですよねぇ。難しい植物?でも、友だちの庭では咲いていました。私が下手すぎるようです・・・。
投稿: ゼンペイちゃん | 2008-02-17 20:26
今晩は!
福寿草がもう咲き出したのですね。1昨年の3月、ある農家の庭先で見事に咲いているのに魅せられました。そのとき福寿草は、夏に木陰をつくる樹木が重要な役目を果たしていることを知りました。
が、椀型の花の内外の温度差がこんなにあるとは知りませんでした。福寿草というお目出度い名前を持つにもかかわらず。全草劇毒ですか~ 要注意の植物なのですね。これもビックリです。
投稿: ぴょんぴょん | 2008-02-17 22:25
ゼンペイちゃんへ:
あらまあ、それはそれは…。
ぴょんぴょんさんがおっしゃっているように、
落葉樹の下というのがポイントだと思います。
三度目の正直を期待してま~す。
ぴょんぴょんさんへ:
冬の屋外でも、日向というのはすごい気温であるのに驚きます。
ただ、器の内外差はあくまで丼サイズのことなので、
あくまでお遊び実験です。
投稿: はた衛門 | 2008-02-18 07:17