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3月31日(土) オオシマザクラ

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桜と言えばピンクが主流とは言え、白い桜はまた独特の潔癖な美しさです。
敷島の大和心を人問はば…と詠まれたのは同じ白花のヤマザクラであっても、あちらは同時に開く葉が赤っぽく、木全体は薄ピンクに見えます。それに対してこちらの木は赤みがどこにも見えません。
桜の種類を素人判断するのは暴挙の極みでも、花びらの形のふくよかさ・萼筒の色と形(細さ)・葉の色と形などからオオシマザクラ(注3)としておきます。後ろに写った染井吉野が引き立て役です。

<補注1> ヤエノオオシマザクラを収録しました。(2020年4月4日
<補注2> 冬芽を取り上げました。(2023年2月20日
<補注3> 後年、少し勉強して、写真の木はオオシマザクラでほぼ間違いないと思えるようになりました。2023年は春がかなり早めで、別の場所のオオシマザクラを3月中旬に取り上げました。(2023年3月18日

2006年のきょうクロモジ> 2005年のきょうヤマモモ

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番外編 : 旗が見やすい若木です

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いままで気がつかなかったハタザクラの植樹場所です。
いろは保育園といい、なにかの賞をいただいた、志木にしてはお洒落な建物です。
植えて6年の若木のため背が低いので、花を間近に見ることができます。旗のつき具合もまずまずなので、自分のハタザクラ鑑賞ルートに加えました。

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3月30日(金) ハナカイドウ

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いままでこの木を勝手にカイドウと呼んでいました。しかし海棠の仲間には小さな林檎のような実をつけるミカイドウ(注)もあるそうです。二つを区別するために、こちらはハナカイドウと呼ばなくてはならないのでした。
過去の記事だけでなく増補版の方も修正しなくてはいけません。もちろん、それを面倒に思ったらこんな趣味はやっていられません。ため息をひとつ、ふー…。

<補注1> 単にカイドウと言うと、それはハナカイドウではなくミカイドウの別名でした。
<補注2> 開花半月前の愛くるしい様子を収録しました。(2024年3月16日

2006年のきょうユキゲユリ(チオノドクサ・ルシリエ)> 2005年のきょうベニバナトキワマンサク

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番外編 : カラシ菜を食す

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カラシ菜のお味見をしてみました(左:調理前、右:茹でたあと)。辛いというより苦さがホロリ、結構いけます。案外に食べ応えもあり、ちょいとした一品です。
花が開く前の茎の先、10㎝くらいが目安です。指先で曲げて、自然に折れるところから摘み取ります。サッと湯がいて、いただきます!

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3月29日(木) カラシナ(セイヨウカラシナ)

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土手が黄色く染まる季節になりました。そんな景色を見て、「菜の花がきれい」とお気楽に言っていたときが幸せだったかも…と後悔しています。
葉が茎を抱くアブラナに対し、カラシナは葉柄のあるのが特徴です。この違いで、土手の黄色には大別して2種類あることがわかりました。
ところが今度はそのカラシナに「セイヨウ」をつけるかどうかが悩みです。高菜やザーサイもカラシナだそうで、それらとの区別のためにつけるようです。悩ましい世界に踏み込んだものです。(味見は次の記事

<補注1> 暮れに花を見つけて驚きました。(2008年12月22日
<補注2> コメント(↓)でwaiwaiさんご指摘いただいていたワサビナを取り上げました。(2018年3月13日
<補注3> カラシナの開花から結実のテンポがとても急であることを取り上げました。(2020年4月7日

2006年のきょうアマナ> 2005年のきょうキブシ

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3月28日(水) ヘビイチゴ

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ヘビイチゴの花が咲き出しました。見上げれば染井吉野が開き始めています。みんな上ばかり見て歩いているのに、足下でも春はしっかり始まっています。
この彫りの深い三出複葉の葉は、冬の間もずっと元気でした。葉だけでは種類を決めきれずにいたので、ようやく気分が落ち着きました。
少しの風ですぐに散る可憐な花びらでも、花期は長く、初夏まで咲き続けます。連休あたりには真っ赤な実が加わり、野辺が賑やかになります。

<同属(Potentilla=キジムシロ属)の仲間・和名50音順>オヘビイチゴ ☆ キジムシロ ☆ ヤブヘビイチゴ(ヘビイチゴとの見分けポイント)

2006年のきょうハナノキ> 2005年のきょうモモ

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3月27日(火) ミツマタ

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春の花としてはポピュラーなミツマタなのに、きちんとした開花を載せるのはこれが初めてになります。ほんの開き始めとか、まだ晩秋のうちの膨らんだ蕾とか、妙に際物扱いしていました。
おととしの2月、「盛りのときに載せなおす」と言い置いてからいままで、コロリと忘れていたのだから酷いものです。
下向きに咲くので、ひと枝ふた枝では花瓶に入れたところで寂しげに映ります。この花はやはり黒髪を飾ってこそ映えるおしゃれな簪です。

<補注> 一つの花房がもうひと回り大きなタイリンミツマタという園芸種があります。(2010年3月16日

2006年のきょうザゼンソウ> 2005年のきょうヒュウガミズキ

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3月26日(月) ダイコン

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いまの季節の畑は色みに乏しいので、薄いピンクが遠くからもよく目立ちました。いぶかしく思って近づけば、その正体は大根でした。
大根の花は白だけかと思っていたのに、調べたら「花色は白やピンク」とあって、この花が特殊というわけではなさそうです。
あとは、花びらの先だけ色づいたところから品種がわかるはずと考えたら、それはちょっとムリでした。肩先がのぞいている根を見てもごくふつうです。どんな味の大根か、後ろ髪を惹かれました。

2006年のきょうシンビジウム> 2005年のきょうチューリップ

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番外編 : いけない大根

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あくまで大根です。やや問題のある姿ではあっても、あくまで大根です。
しかしまあ、こういうのは別に意図して育てるわけではないでしょうし、わざわざ一番道路側に植えているわけではない、とは思うのです。しかしまあ…。
ちなみにきょうの本編の大根とはまったく違う畑です。

<補注> 空に浮かぶ大根もありました。(2007年1月15日

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3月25日(日) ナツグミ

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まだ開いていない蕾の写真ではなんだかズルっぽいとは思いながら、たまたま見つけたうれしさとそのかわいらしさに負けました。
子供がすねて口を尖らせたような蕾は、指先でつついてあげたくなります。若葉の艶やかな表面とキモイ系の裏面は、対比の妙としか言いようがありません。
これがあとふた月もすれば、うれしい色づきの実をつけます。このブログを始めたころ、無知丸出しでその状態を収録していました。

<補注> 開花状態と葉表の鱗状毛を収録しました。(2015年4月29日

2006年のきょうシュンラン> 2005年のきょうフッキソウ

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3月24日(土) ゼンマイ

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食べごろはやや逸した感じで、葉が開き始めています。一面の綿毛のせいか、植物ではなく鳥の雛が羽をのばそうとしているように見えてしまいます。
山菜の代表みたいなゼンマイではあっても、この綿毛をとったりアク抜きしたり、食べるまでなかなか面倒です。
お店で加工品を簡単に買えなかった時代、「食べる」ということには執念が必要だったはずです。変な日本人が増えた原因のひとつは、食生活からこの一途さが失われたからに思えてなりません。

2006年のきょうカツラ(雄花)> 2005年のきょうヒアシンス

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番外編 : 河童のハタ子

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年ごとの衰えが気になるハタザクラに、今年から応援が加わりました。勝手ながら、長勝院ハタ子と名づけました。
河童は志木のシンボルで、この子の兄弟姉妹たちがあちこちにいます。ついにハタザクラの根もとにも登場し、のんびりと大樹を見上げています。

<補注> この子のオフィシャルネームは「さくら子」でした(07年2月28日生まれ)。うーん、桜吹雪とくればぜったいにハタ子だと思ったのに、残念です。

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3月23日(金) セントウソウ

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このごろ、出かけるときの荷物が増えてかなわん…などという愚痴はさておき、携行したスケールをつい写し込みたくなるミクロサイズです。
これほどささやかな佇まいにもかかわらず、名前を漢字にすると仙洞草と重厚です。なにせ仙洞とは上皇や仙人のお住まいですから。
諸説あるこの名の由来のなかでは、春一番に咲く「先頭」だったものに大げさな字を当てたというのが頷けます。仙洞≒隠遁ならば、この花の風情もとらえています。

2006年のきょうカンスゲ> 2005年のきょうヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)

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3月22日(木) タアツァイ

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アブラナ科野菜の黄色い花を5日続けてみたら、本人もやや飽きてきました。タアツァイには罪はないのにかわいそうなことです。
しかしまあ、あんなに地面にへばりついていたのに、グンとのびたら葉の形も色艶もまるで違ってしまって、まったく別物に見えます。かろうじて、根もとに残る面影でタアツァイだとわかりました。
ところできょうまでの5種類の花を、どれ一つ食べたことがないのに気づきました。花を試食するためにこれらを育てるのも酔狂ではあるので、畑の持ち主におねだりするのが近道みたいです。

<補注> 宮城県で作られた「商品」を見ました。(2012年2月3日

2006年のきょうコノテガシワ> 2005年のきょうダンコウバイ

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3月21日(水) チンゲンサイ(タイサイ)

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去年、チンゲンサイ(注)を載せたのは、降雪被害で野菜価格が高騰したときでした。あのときは、ちょいとひと株失敬したいほど茎がおいしそうに見えたものです。
今年はお店の野菜価格も落ち着いているようで、開花前に収穫されてしまった去年と違い、茎が腰丈までのび、黄色い花をつけました。
これもいかにもアブラナ科らしい黄色の4弁花です。こうして見ると、いろんな野菜がアブラナ科であることにあらためて気づきます。

<補注> 標準和名はタイサイ(体菜)でした。(2021年12月)

2006年のきょうアブラナ> 2005年のきょうツクシ

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3月20日(火) カブ

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別に器量が悪そうには見えないのに、畑の脇の土手に捨てられていたカブです。おかげで根から花まで、ふつうは撮ることのできない全体写真が得られました。
無理やりの構図に加えて曇天のおかげで、蕪にとっては不名誉な絵になったものの、本来のおいしそうな姿は去年載せてあります。
きょうの狙いは黄色の4弁花を確認しながら、カブもアブラナ科であったことを思い出すことです。ナノハナ(アブラナ)の仲間ならこの花も食べられるはずなのに、残念ながら店先に並んでいるのを見たことはまだありません。

2006年のきょうスズメノカタビラ> 2005年のきょうハクモクレン

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3月19日(月) コマツナ

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あちこちの畑で頻繁に見かけるコマツナなのに、あらためて調べてみてビックリです。各地各様の変種があるそうで、軽く10種類は超えるみたいです。
それを知ってから写真を見直すと、葉が異様に大きく見えます。この小松菜の特性なのか、暖冬のせいなのか、いささか判然としません。
とまれ、真っ白な葉脈と深い緑の対比はまさしく小松菜です。面白いのは花の近くの若い葉で、色も形もそれらしくありません。老成して丸くなるとはうれしいことです。

2006年のきょうウグイスカグラ> 2005年のきょうコブシ

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3月18日(日) ミズナ

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きのうはシリーズものの中休みをしてしまいました。そこで気分一新、きょうから少し黄花の野菜特集をしようと思います。
トップバッターはミズナです。毎年、この花を撮りたいのに叶わなかった「憧れの君」です。暖冬のおかげで、葉が柔らかなうちに花をつけてくれました。
花だけ見たら、ほかのアブラナ科の野菜と区別がつきません。独特の尖った葉はまだおいしそうであっても、水菜の花は食べるものかどうか不明です。鍋の具としてなら、彩りはとても良さそうです。

<補注> 葉が赤紫色のミズナがありました。(2023年3月9日

2006年のきょうスギ> 2005年のきょうバイカオウレン

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3月17日(土) ソテツ(雌株)

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巣のなかで孵化を待つ怪鳥の卵? 小ぶりの鶏卵ほどのサイズです。南国の植物だと思っていたら、関東の露地でも実をつけるとは驚きました。
以前、11月に奄美大島を旅したとき、この実が蘇鉄の根もとにたくさん落ちていました。秋から春まで、実は長い期間にわたってこぼれ落ちるのを待つようです。
卵の保護材みたいなボロは雌花の残骸です。雌雄異株で、雌株が結実したのだから近くに伴侶もいるようです。夏には両方の花を撮りたい(注1・2)ものです。

<補注1> うなだれてしまった雄花はこの年の秋に、そして精気みなぎる雄花は翌年の夏にとらえました。(2008年8月31日
<補注2> 実を見つけてから10年後、ようやく雌花を撮影することができました。(2017年8月9日
<補注3> 胚珠が生長する段取りとか、裸子植物と言われる意味とか、13年後にようやく理解できました。(2020年2月8日

2006年のきょうアンズ> 2005年のきょうトサミズキ

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3月16日(金) キバナスズシロ(ロケット、ルッコラ)

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白い花を6日も続けたら、状況がやや苦しくなりました。誰が見てもこの花色は白に分類すると思うのに、和名は「キ」バナスズシロです。
名前にふさわしいクリームがかった花をつけるものもあるとは言っても、近所ではいつもこのような白しか見かけることがありません。
さらに厄介なのはカタカナ名前です。植物としてはロケットと表示されることが多くても、たぶん食材になったときのルッコラの方が通りがいいかもしれません。イギリスVSイタリア、ちょいとした二国間対立です。

2006年のきょうキクザキイチゲ> 2005年のきょうオオタチツボスミレ

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3月15日(木) モミジイチゴ

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白い花シリーズの5日目です。芽吹き出した若葉の緑を背景に、すっきりと簡素な花の姿が映えていました。
ただ、モミジイチゴの全容写真としては撮影時期が早すぎました。モミジに喩えられた葉の切れ込み具合がまだよくわかりません。居酒屋でもあるまいに、「とりあえず…」の一枚です。
来月になれば葉の形ももう少しきれいに整う(注1)はずだし、さらに楽しみなのは夏の実(注1・2)です。橙色がかった深い黄色の実はなかなかに美味との評判なので、ぜひ早めに試してみたいものです。

<補注1> 葉の形と実の様子を確認しました。(2010年6月24日
<補注2> 実の撮影と試食ができました。(2011年6月25日

2006年のきょうカタクリ> 2005年のきょうヒイラギナンテン

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3月14日(水) ウチワノキ

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昭和初期に朝鮮半島から持ち込まれたそうで、まだまだ珍種ではあります。
花はうつむき加減なので、内側が見えるものを敢えて写し込みました。この花の風情からシロレンギョウという別名もあるそうです。モクセイ科の仲間でもあるし、この季節では意味不明の和名よりもその方がわかりやすく思えます。
とは言え、本名をないがしろにはできません。秋まで観察すると、ウチワというより軍配に似た形の実を見て、その名を納得できるはずです。

2006年のきょうアセビ> 2005年のきょうユキツバキ

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3月13日(火) オガタマノキ

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おとといから白い花シリーズです。10mはありそうな大きな木に、小指ほどの花びらの花がまばらに咲いていました。
いい香りがするという触れ込みなのに、あまり感じられませんでした。以前、カラタネオガタマでも、ほとんど香りのしない木があった一方で派手に匂う木があったので、状態によって違うのかもしれません。
木の個体差もあるだろうし、時間帯や気候も影響しそうだし、こちらの受容体の性能差も少なからず響きそうです。幸いにまだ花粉症は免れてはいるものの、どうも植物の香りに鈍感で困ります。

2006年のきょうダンコウバイ> 2005年のきょうシキミ

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3月12日(月) シロバナタンポポ

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前に一度取り上げたことのあるシロバナタンポポを再登場させました。発見が前よりひと月早まった驚きもあるとは言え、本当のミソは写真の構図です。
今回は花の下の総苞が見えるように写しました。外側の総苞片がやや開いてはいるものの、完全には反転していないのがわかります。
この反り具合が蒲公英の出自の決め手になり、大きく反り返る外来種に比べて在来種はそれがありません。大柄・色白ではあっても、純日本美人の蒲公英です。

2006年のきょうサンシュユ> 2005年のきょうオランダミミナグサ

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3月11日(日) シラー・シベリカ・アルバ

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地面から湧き出るように、純白の花がこぼれます。お隣り新座市にある古刹の門前茶屋の庭で見つけました。
すっきりと美しい姿のわりにはくどい名前です。しかし、アルバがつかないと花色が青い種類(注)になるので、面倒でもフルネームで呼ぶ必要があります。
また、花びらの中央に青い筋があるとさらに別種のシラーになります。この花も、裏返せば薄青い筋が見えはしても、表側はまぎれもなく真っ白なので、この名前でほぼ間違いないと思います。

<補注> アルバではない青い Scilla sibericaには「シベリアツルボ」というかなり無粋な和名があります。ただ、この純白のアルバ(Scilla siberica 'Alba')にまでその和名が及ぶものかは不明です。(2022年3月)

2006年のきょうネモフィラ・ペニーブラック> 2005年のきょうシバザクラ

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3月10日(土) ウズラバタンポポ

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葉は地べたから立ち上がらず、そのくせ花の茎がヤケに長いので、全体を一枚の写真に入れるのをあきらめました。まずは低いところで咲き出したばかりの短い花穂にピントを当て、葉とのツーショットです。そんなおチビさんをあざ笑うように、周囲には本来の花穂の茎がこれ見よがしに写っています。
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株もとに目をやり、名前の由来になっている葉だけを写してみました。この斑、鶉模様と言われればそう見えてきます。
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そして、地上40~50㎝で咲いている花です。タンポポというにはやや寂しい花びらの数です。この花の感じとか、茎の毛深さとかからはコウゾリナを連想しました。

2006年のきょうフッキソウ> 2005年のきょうハナニラ

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3月9日(金) ゲンカイツツジ

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落葉タイプで、早春に花だけ開き出すツツジとして、5日にミツバツツジを載せました。同じようなものを同じ週に掲載するなんて、もう「限界」なのでしょうか。
いえ、ゲンカイとはいってもこれは「玄海」です。名前どおり西日本の木ではあっても、この辺でもときどき庭に植えているお宅を見かけます。
咲く時期も全体の姿もミツバと似てはいても、雰囲気はこちらが柔らかです。花びらの先が尖らず、花冠が丸く見えるのがその柔らかさの素に思えます。

2006年のきょうカナメモチ> 2005年のきょうオウバイモドキ(ウンナンオウバイ)

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3月8日(木) ヒイラギナンテン

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日曜の番外編に載せたシラユキゲシのように、例年より50日も早く咲き出す花がある一方で、ヒイラギナンテンの開花には大した狂いがなかったようです。
暖冬がすべての植物に一様に影響するものではなさそうで、そこに隠されたメカニズムには興味が尽きません。
さてこの写真です。ふつうは深緑の葉に黄色の花が引き立つところなのに、紅葉と花の対比が面白くて取り上げてみました。雪のように見える背景(じつは白塗りの壁)はやや余計なお笑いです。

<補注> この後、1月(2015年)には苞のかわいらしさを取り上げ、6月(2020年)には実の味見をしました。

2006年のきょうフキ(ふきのとう)> 2005年のきょうクリスマスローズ

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3月7日(水) エリカ・コロランス・ホワイトデライト

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今年4つめ(↓)のエリカをゲットしました。名前がとても長いので、途中のコロランスを省いて呼んでいるケースが多いようです。
堂々と「白」を名乗っているくせに、株元の花は先端が結構ピンクになっていて困りました。そこを避けて撮影したのが、こんなさびしい絵になった原因です。
あとで調べたら、開花後に段々色づく性質だそうで、下も写すべきだったようです。ただ、それだとクリスマスパレードと同じくなりそうだし、これでいいのだァ、と…。

<ホワイトデライトに先駆けてこの年に収録していたエリカ類>エリカ・ファイアーヒース ☆ スズランエリカ ☆ エリカ・クリスマスパレード(リンクは本文中)

2006年のきょうクロッカス> 2005年のきょうセツブンソウ

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3月6日(火) ネモフィラ・インシグニス(メンジーシー)

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瑠璃唐草という「いかにも」な和名があるのに、そう呼ぶ人はあまりいないようです。この愛らしい姿には、やや重厚に過ぎて時代がかった漢字イメージよりも、ネモフィラという軽い音がよく似合うからでしょう。
色違いの仲間があるので、この青花のネモフィラを呼び分けるにはインシグニス(またはメンジーシー)と二つ名をつけます。
仲間には、白花の縁に紫の斑点が入るマクラタ、黒紫色の花(やや小ぶり)の縁だけ白いペニーブラックなどがあります。春の花壇を彩るネモフィラたちです。

<補注> ネモフィラのかつての所属先であったハゼリソウ科(APGではムラサキ科)の主を収録しました。(2022年4月26日

2006年のきょうショウジョウバカマ> 2005年のきょうヨモギ

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3月5日(月) ミツバツツジ

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この冬は、ツツジやサツキの花がずっとチラリホラリし続けてくれたもので、せっかくの春の魁であるミツバツツジ(注)もその存在感が薄れた思いがします。
とは言うものの、一度すべての葉を落とした裸木が紫紅色の花であでやかに飾られるのは、常緑のツツジ類にはない喜びです。
名前の由来である葉は花より少し遅れるので、まだその芽も見えません。1カ所から3枚が輪生状に出る若葉もまた美しいので、待ち遠しい思いです。

<このあとに掲載したミツバツツジ・掲載順> ☆ 葉の出始め : 2013年4月13日 ☆ 花(雄シベをトウゴクミツバツツジと比較) : 2015年4月19日 ☆ 花と全体 : 2016年4月13日 ☆ 紅葉 : 2020年12月9日

<補注1> 感じが似た木にゲンカイツツジがあります。(2007年3月9日
<補注2> 標準和名はホンミツバツツジです。(2021年3月)

2006年のきょうオウバイ> 2005年のきょうネコヤナギ

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3月4日(日) ヒメカンアオイ

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カンアオイ類というのは、その繁殖の特殊性から一地域一種類みたいにたくさんの変化型(下欄参照)が見られます。そんななかで小型のものをこう呼ぶらしくて、この花のサイズは男の親指の先ほどでした。葉も小さめです。
以前載せているふつうのカンアオイと比べると、花の直径は半分ほどです。
花は小さくても、今回は斑入りの元気な葉を一緒に写し込めたのが収穫です。カンアオイ類の葉はギフチョウの食草として有名だというのに、しばらく待ってみても、残念ながら蝶は現れてくれませんでした。

<収録済みカンアオイ類>カンアオイ( a.) ☆ カンアオイ ( b.) ☆ コシノカンアオイ ☆ タマノカンアオイ ☆ センカクアオイ

2006年のきょうタギョウショウ> 2005年のきょうスノードロップ

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番外編 : シラユキゲシ

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先月のなかごろに花芽があがり出してきて、いったいなにを血迷って…と思っていたら(注)、なんとついに本当に咲いてしまいました。
去年、この花が開いたのは4月の下旬でした。さすがに今年の花は小さい(背丈10㎝、直径3.5㎝)とは言え、まだ蕾はたくさんあって、咲き続けそうです。

<補注> 3月の開花はごくふつうのことだったし、見かけによらず大変に丈夫な植物であることを知りました。(2019年3月16日

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3月3日(土) ヒトツバ

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土から出た一本の茎(じつは葉柄)がそのまま一枚の葉になって、それでThat’s all、枝分かれしたりほかの葉が出ることはありません。その葉がまたこれよりどうしようもなく単純な形ですから、潔いことこの上なしの姿です。
さらに惚れぼれするのがこの名前です。なんでもひねくり回す世のなかで、この率直さには溜飲が下がります。
当然ながら、花も咲かなければ実もつけません。シダ類だから当り前と言えばそれまでではあっても、贅肉を削ぎ落としたストイシズムに思えて、心惹かれます。

<補注1> もう少し詳しい説明をしました。(2012年2月23日
<補注2> 葉の形がさらに単純なシダ類にヘラシダがあります。(2016年3月3日

2006年のきょうオオバイノモトソウ> 2005年のきょう八重カンヒザクラ

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3月2日(金) ラナンキュラス(ハナキンポウゲ)

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切り花として見かけることの多いラナンキュラス(注)なのに、露地で元気に咲いていました。花束にはしにくいほど茎が短いので、矮性種なのでしょう。
園芸的に改良された花というのはいろいろあっても、ラナンキュラスがここまでなるのにどれだけの時間がかかったことやら。
仲間の代表であるキンポウゲも一応は八重であるとは言え、その花弁の巻き具合(巻きの深さ)の違いは雲泥の差と言いいたくなります。さらに花色ときたら、そのバリエーションの多さに舌を巻くばかりです。

<補注> ラナンキュラスの標準和名はハナキンポウゲですが、一般にそう呼ばれることはほぼないので、当面はラナンキュラスのままで行きます。(2021年2月)

2006年のきょうヤマノイモ> 2005年のきょうギンヨウアカシア

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番外編 : ハタザクラ、日経に登場

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きのうの日経新聞(首都圏・埼玉版)に、なんとハタザクラのことが載っていました。おかげで、市内にはもう72本もあることを初めて知りました。
自分で知っている木を数えてみます。まずご本尊、その横に若木が1本、近くの中学校と宝幢寺に1本ずつ、市役所脇に1本、駅前に2本、と、これで8本にしかなりません。どこにそんなにあるのか、また探す楽しみが増えました。
しかし、「確認されて」という書き方(↑)は「自生している」と誤解されそうです。地道に苗木で殖やしている方々の努力を書いてほしかったと思います。

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3月1日(木) アリアケスミレ

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これはかなり自信がありません。そんなものは載せなければいいのに、あくまで自分のメモというか学習帳なので、かまわず記録しておきます。
有明の空のように変異が大きいという花色はあてにせず、スミレに似た葉(の形や質)から判断しました。
スミレの仲間はハート型の葉がメジャーななかで、このような鉾型というか長い葉はやや少数派のようです。アリアケスミレは写真のような劣悪環境に強いというのも判断基準にしたものの、まだまだ確認事項が多そう(注)です。

<補注> 上の写真に不足していた距の形を確認しました。(2023年3月19日

2006年のきょうリキュウバイ> 2005年のきょうフキ(ふきのとう)

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