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2月28日(水) ブロッコリー(ミドリハナヤサイ)

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当地・埼玉県はブロッコリー生産で国内1位だそうで、日々の徘徊で頻繁にこの畑を目にするのはそのせいでした。
であれば、このように花を咲かせてしまうのも収穫をサボっている訳では決してないはず。たぶんこれは種を採る株なのでしょう。
本来食べるべき蕾が割れて、いかにもアブラナ科らしい黄色の十字花です。こうなっても食べられるものかどうかは未確認(注)です。

<補注> 花の食味のこと、和名のことなどに触れました。(2012年1月28日

2006年のきょうヤブラン> 2005年のきょうシモバシラ

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2月27日(火) エリカ・クリスマスパレード

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クリスマスのころに取り上げれば引き立ったのに、と後悔しても遅かりしです。たぶんそのころから咲いていたはずなのに、出会いに恵まれませんでした。
タイトルとしたのは正式な和名ではなく、流通名のよう(注)です。イメージをとらえていて、いい名前だと思います。楽しい姿をさらに印象深くしてくれます。
花がもっと赤いものや、筒がもう少し短いものもあります。それらに加え、ファイアーヒース蛇の目鈴蘭…。そんなエリカの庭を造れば、冬も明るく越せそうです。

<補注> この名前は学名(Erica×hiemalis 'Christmas Parade')に準じたものでした。

2006年のきょうマンゲツロウバイ> 2005年のきょうジンチョウゲ

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2月26日(月) カワヅザクラ

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気持ちのいい晴天だったきのう、この桜は早くも若葉が出始めていて、花はもう散りかけていました。
早咲きで有名なこのカワヅザクラは、ほかの寒い時期の桜と違い、いかにもふつうの桜っぽいところが特徴に思えます。花びらは染井吉野よりひと回り大きく、その色もピンクが強く、姿はなかなか豪華です。
寒緋桜大島桜の自然交雑種だそうで、濃い色で早く咲き長持ちするのは前者の、大振りの花が開いて咲くのは後者の、長所だけ受け継いだ得な桜です。

<これ以降収録のカワヅザクラ・掲載順> ☆ はち切れそうな蕾(2011年2月16日) ☆ 例年より遅い咲き始め(2012年3月15日) ☆ 例年より遅い満開(2012年3月25日) ☆ 実の味見(2022年5月25日

2006年のきょうクリスマスローズ> 2005年のきょうコハコベ

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2月25日(日) オカメザサ

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酉の市でオカメ面にこの笹を添えるのが名前の由来とは聞いても、そんな風習のないところもあるでしょうよ…と反感を覚えました。
案の定、やはり五枚笹とかメゴ笹とか豊後笹とか、このポピュラーな笹にはほかの呼び方がいろいろとありました。酉の市よりはこの笹の方の歴史が古いでしょうから、当然と言えば当然のことです。
写真では五枚笹の様子が見にくくても、節ごとに5枚(4~6枚) ずつ輪生ぎみに葉をつけます。五葉松に対抗して、五枚笹の名ももっと広まってほしいものです。

<補注> 正月用におめかしした様子はこちらです。(2019年1月2日)

2006年のきょうフクジュソウ> 2005年のきょうアブラナ

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番外編 : 元気印コスモス

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きのうのオステオスペルマムも露地で冬を咲き通した元気者とは言え、このコスモスの前では顔色を失います。
さすがに藁で囲われてはいても、単に咲いているだけではなく、その花の差し渡しが8㎝ほどもあって、じつに堂々としたものです。道ゆく人が立ち止まっては誉めそやす、町の人気者です。

<補注> ノーマルなコスモスをノーマルな時期に取り上げました。(2017年10月16日

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2月24日(土) オステオスペルマム

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この冬をずっと咲き通した元気者です。題材に苦労する季節ですから、もっと早くに載せたかったのに、どう調べても正体がわかりませんでした。
ひょんなことから、やっと「これだぁ!」 となったものの、新たな問題が…。マムは菊とは知れても、その前がまったく頭に沁みません。
こういうときは見るたびに名前をつぶやくのが一番です。幸いなことに、ここは毎日通る場所です。これから10日も続ければ、そのうち記憶が定着する…はずです。

<補注> オステオスペルマム(Osteospermum)は属名なので、それだけでは呼称として不適切です。記事作成時点では種名の調べようがなかったのに、このごろは情報が増え、これは大手種苗会社の商品でパッションという種類のようです。
なお、属名は Osteon(骨)+Sperma(種子)の合成であり、種が骨のように硬いのだそうです。(2022年2月)

2006年のきょうセツブンソウ> 2005年のきょうカワヅザクラ

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2月23日(金) スズランエリカ

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先日のエリカ・ファイアーヒースには、まったくの個人的感覚で毒づいてしまったので、きょうはオジサンのエリカ像を具体化する一品を載せてみます。
西田佐知子が「♪え~りか~、えりかの花~が」と歌った(え、何十年前になる?)のはこんなエリカでは、と勝手に想像しています。
花は小さくて、ファイアーヒースのようなインパクトには欠けます。名前どおりの形と色がポイントでしょう。いまさらながら、自然の造形美には恐れ入ってしまいます。

2006年のきょうカラタチ> 2005年のきょうクマザサ

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2月22日(木) ヨウシュクモマグサ

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親指の先ほどの小さな花ではあっても、刷毛ではいたようなピンクがじつに和のテイストで、山歩きの人々に愛されているようです。
しかし、別に山に出かけた訳ではなく、これはご近所の庭先です。園芸店経由のものなので、正確には洋種雲間草とすべきものだと思います。

<補注> 地植えのヨウシュクモマグサを掲載したのを機に、従来はただ「クモマグサ」としていたこの記事のタイトルを正しいものに変更します。(2023年5月30日

2006年のきょうナガバジャノヒゲ> 2005年のきょうミヤマウグイスカグラ

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2月21日(水) ヒメイタビ

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もし無粋なブロック塀だとしても、ヒメイタビで覆われると風流な見映えになります。ところが絡む相手が立木の場合、その宿主を弱らせるので刈られることが多いものです。そんな理由で、このシーンは住宅地では珍しい一枚です。
緑色の小さな亀がたくさん這い回っているような葉は、カワイイとキモイの境界線、ビミョーというところです。
雌雄異株で、葉と同じくらいのサイズの実をつけるらしいのに、まだ見たことがありません。この辺でも開花・結実があるものなのか(注1)、継続観察対象です。

<補注1> 記事に「実をつける」とか「開花・結実」とあるのは、クワ科イチジク属の隠頭花序(いんとうかじょ)という性質をまったく意識していなかった証拠です。赤面はしても、勉強不足の戒めとしてこのままにしておきます。(2009年1月30日
<補注2> ヒメイタビの隠頭花序にはどうも縁がありません。(2011年10月25日

2006年のきょうナギイカダ> 2005年のきょうクロッカス

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2月20日(火) エリカ・ファイアーヒース

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この色と形、寒い時期ですから否応なしに目立ちます。グッと迫ったら、形の面白さだけにとどまらず、その花びらには不気味な毛まで密生していました。
エリカというと純情可憐な乙女を連想してしまうオジサン回路の持ち主としては、こんなエリカなんて許せない!と憤慨しきりです。
さてもエリカは多様だなと感心しつつ、ファイアーはいいとして(注)、ヒースの意味は? 答えは「heath:英国の荒野に自生する潅木」、エリカは逞しい木なのでした。

<補注> この記事ではスルーしている「ファイアー」には、看過できない意味がありました。(2020年12月7日

2006年のきょうナニワズ> 2005年のきょうイチゴノキ

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2月19日(月) カキナ

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見慣れない葉の野菜に出会いました。畑の手入れをしていた人に尋ねたらかき菜だということでした。脇芽を手でかいて収穫するからこう呼ぶそうです。
帰って調べたら、これっていわゆる「菜の花」の一種です。アブラナ科の仲間で、例の黄色い花をつけます。
スーパーに行ったら、こんなに葉が縮れていないもの(追録参照)が「かき菜」として売られていました。しかし、その商品名は「な花」、うーん、混乱させないでほしいです。味は…たしかにいわゆる菜の花の感じでした。

<補注> 「かき菜」というのは、葉を掻いて食べるものをそう呼ぶ一般呼称でもあり、記事のような個別の品種名でもありました。また、ケールとの区別もむずかしいことがわかりました。(2018年3月1日
<追録> 市民農園で作られていたもので、ノラボウかと尋ねたら「かき菜」という返事でした。もう、種の袋を見せてもらわないとわからない世界だし、さらに言えばその種苗屋さんをどこまで信頼するかの話になって、たいがいのところで手を打ちましょう。(撮影:2024年3月10日)
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2006年のきょうマサキ> 2005年のきょうオウレン

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2月18日(日) カンヒザクラ

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暖かければ早く咲き出す花が多いなかで、桜はきちんとした寒さにあたらないとうまく開花しないという話を耳にしました。今年の冬は到底きちんとしているとは思えないので、開花がどうなるのか、妙に不安な思いでいます。
そんな「変な冬」でも、寒緋桜が開き始めているのを見つけました。
これとは違う八重の寒緋桜の咲き出しを、おととしは3月3日に載せました。あれに対しこちらは一重だし、場所も違うとは言え、大雑把に言えばあの年よりも寒緋桜の開花が遅れてはいないようです。

<追録> ほぼ満開の様子です。(撮影:2020年3月11日)
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<補注> このカンヒザクラとマメザクラを交配し、イギリスで作出された樹種がオカメザクラです。(2022年3月22日

2006年のきょうタネツケバナ> 2005年のきょうウメ

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2月17日(土) イノモトソウ

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苔むす岩の間で、冬の間もこのように青みを楽しませてくれるイノモトソウです。
ウチでは玄関脇の水道栓の横に生えていて、さすがに「井のもと」と感心します。また、特に水気がなくてもふつうの日陰地でも生息していて、シダ類のなかではかなり見かけやすい種類のように思えます。
去年は山道で出会ったオオバイノモトソウを取り上げました。あれに比べると、ふつうのイノモトソウはずっと繊細なつくりをしています。主軸にヒレがあるので、小葉がすべてつながったように見えることも特徴の一つです。

2006年のきょうウメ(白梅)> 2005年のきょうナズナ

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2月16日(金) サルココッカ・コンフサ

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冗談でしょう!みたいな名前でも本名です。皆目正体がわからなかったので鑑定サイトに投稿したところ、1時間もしないでこの名前が判明しました。
蜜柑と林檎を混ぜたような、強い香りがする花です。どこかで見た形だと思ったら、同じツゲ科のフッキソウとよく似た構造です。
二本のツノを持った実(長さ1㎝ほど)も存在感のある色です。なかには黒い種が一個、透明なゼリーに包まれています。少しだけ舐めてみたら、ほぼ無味無臭でした。

<補注> このサルココッカはフッキソウと同じように雄花の下部に雌花がついた雌雄異花同株でした。しかし、5年後に別の場所で出会ったサルココッカは、数株あったものがすべて雌雄異株でした。二つは別の品種なのか、それともサルココッカ・コンフサの雌雄性はランダムなものなか、継続調査課題とします。(2014年3月19日)
<継続調査の結果> 上の<補注>に書いた問題をあらためて確認したところ、補注内リンク先写真の撮影をしたのと同じ場所にある数本すべてが雌雄同株の雌雄異花であることを確認できました。サルココッカが雌雄異株ではないかとした見解は取り下げです。(2015年3月26日

2006年のきょうワルナスビ> 2005年のきょうヒメオドリコソウ

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2月15日(木) オニヤブソテツ

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先日載せたヤブソテツの兄貴分にあたりそうな名前です。頭に鬼がついた分、全体がゴワッとして大振りです。
小葉も大きく、長さが10㎝はあります。葉裏に満遍なくある胞子嚢が表面を凹凸にしていて、存在をアピールしています(左手前の葉)。
ヤブソテツのときは、これらを蘇鉄と呼ぶ訳が飲み込めなかったのに、今度見つけたこれで納得しました。岩組に育つときは数本が垂れ下がるだけでも、平地で株立ちすれば、たしかに蘇鉄ってこんな感じかも…です。

2006年のきょうオオイヌノフグリ> 2005年のきょうマンサク

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2月14日(水) ナギイカダ

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おとといのアリドオシに続き、ナギイカダの実の撮影にも再挑戦です。
不用意に触るとひどい目にあうこと間違いなしの木で、アリドオシの棘とは甲乙つけがたい痛さの「危険物」です。特に被虐趣味はないのに、なぜかチクチクものばかりが去年よりきれいな姿で目の前に現れてくれます。
葉(に見えても、じつは枝)の真んなかに、実とは違うごく小さな緑の塊も見えていて、これは花の蕾です。今月の末か来月の初めには咲くはずです。次の狙いは、その花と実のツーショットに定めました。

2006年のきょうアテツマンサク> 2005年のきょうヘンヨウボク(クロトンノキ)

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2月13日(火) アブラナ

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ミニ菜の花という新種です…というのはウソで、こぼれ種から開いた花です。
正月明けまでここは菜の花畑で、いつまでも黄色い花が賑やかだったのに、いつの間にか刈られていました。次の作物の種を蒔いてあるのかもしれなくて、それが芽吹くまでの隙をついて菜の花が復活です。
1円玉は直径が2㎝なので、苗の小ささがわかります。最初、誰かがイタズラで穂先だけ挿したのかと思ったら、畝のあちらこちらにこの黄色が輝いていました。

<補注> 12月から咲いているのはハナナという栽培種であることがわかりました。(2016年1月3日)

2006年のきょうネコヤナギ> 2005年のきょうユキヤナギ

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2月12日(月) アリドオシ

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アリドオシの名誉回復画像です。去年の同じ時期にもこれを載せたというのに、そのときの実ときたら、どうにも哀れなものでした。
しかし、今回見つけたこの姿はどうでしょう。4本のツノが残って、ツヤツヤ輝いて、去年とはまるで別物のかわいらしさでした。
こうなると花をまだ見ていないことが気になります。アカネ科の仲間であるハクチョウゲの花を長くのばしたラッパ型のようで、4月か5月に咲くそうです。うまく出会えることを祈っておきます。

<補注> 実の姿をちょっと情緒的にとらえたあと、ついにアリドオシの花に対面できました。(2013年4月29日

2006年のきょうミドリハコベ> 2005年のきょうミツマタ

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2月11日(日) オキザリス・華恋(かれん)

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番外編にしておこうかと迷いました。こんな名前(注1)で取り上げていいのやら、どうも不安です。ただ、ごく狭い市内で、同じ日に2カ所で見たので、そこそこ出回ってはいるようです。最初の場所では葉がかわいいので面白いなと思い、次の出会いでは株の横にこの名前の札が刺さっていて、幸運を喜びました。
しかし、帰宅後にネット検索しても学名や標準和名が出てきません。なんと、某ホームセンター(注2)限定の品種だと言います。のんびり楽しむべき草木も、激烈な商魂にさらされる時代です。そんな、取り上げ方のむずかしい品種ではありながら、花の少ない時期ということで、「とりあえず」の掲載です。

<補注1> 後年、この「華恋」によく似たオキザリス(品種名不明)を見かけ、調べたらオキザリス・グラブラという代表品種に行き着きました。グラブラには園芸品種がいろいろあるそうで、「華恋」もその一つではないかと思います。(2020年2月3日
<補注2> このホムセンはビバホームのことで、拙宅からほど近いところに志木店があります。ただ、このごろは他社に併合されたせいかお店の力も落ち(たように感じる=個人的意見)、このオキザリスも見かけなくなりました。(2020年12月)

2006年のきょうシナマンサク> 2005年のきょうヤブツバキ

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2月10日(土) ナワシログミ

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グミ特有の、裏が白銀色の葉が冬の陽射しにきらめいていました。しかし、それよりも目をひくのは綿棒の先ほどの小さな実です。
前の秋に開いた花の残骸が実の先に下がったままで、ここまでは4カ月の道のりでした。ナツグミアキグミが開花の翌々月に熟すのとは大きな違いです。
完熟までにはまだ2カ月以上の日々が必要です。子供のころは、そんなナワシログミの苦労も知らずにパクついていました。これからは心していただきます。

<補注> 4月初めには実がもう少し太ります。(2017年4月2日

2006年のきょうウメ(八重寒紅)> 2005年のきょうジャノメエリカ

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2月9日(金) ハラン

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年中青々とした大きな葉がきれい、ということは、これを元日に載せればよかったなァとものすごく後悔です。タイトルはもちろん「波乱の幕開け」、ア、せっかく春の陽気なのに、寒さが…。
しかし、どうしてただただ葉だけのこれが蘭なのでしょう。いくらなんでも葉蘭とは、開き直りもいいところです。
と思って調べたら、なんと葉蘭にも花はありました。4月ごろ、株元に隠れるように不思議な花が咲くようです。どう不思議なのか、そのころ激写したいものです。

<補注> 花は2年後の春に写せました。(2009年4月21日

2006年のきょうツクバネガキ(ロウヤガキ)> 2005年のきょうコエビソウ

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2月8日(木) キャラボク

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伽羅(きゃら)と聞いて思い出すのは信長が切り取った蘭奢侍のことです。あの香木の正体は未解明のようでも、キャラボクに会うたび、駄々っ子のような信長の顔を想像してしまいます。
このキャラボクは、材の香りが良いことから名づけられたとは言いながら、伽羅香と同一ではなさそうです。
仲間であるイチイと見分けにくいという記述も見かけはしても、キャラボクの葉は輪生状になっていて少し違います。実はイチイと似ているらしいので、夏が楽しみです。

<補注> 実は秋に写して味わうことができました。(2007年11月4日

2006年のきょうナツミカン> 2005年のきょうオオイヌノフグリ

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2月7日(水) ヤブソテツ

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おとといのハカタシダに続いての羊歯類だというのに、こちらの名前はヤブソテツ…みんな○○シダと呼ぶ訳ではないからややこしいものです。
そしてこれがなぜ蘇鉄なのか不思議でした。なんと蘇鉄の小さいときがこんな感じなのだそうです。さあて、蘇鉄の若苗など見ることができますやら。(注1)
…という課題に取り組む前にヤブソテツの種類を勉強しなくてはなりません。一口にヤブソテツ(注2)と言ってもいろいろで、きょうのところは大雑把なタイトルです。

<補注1> 課題であった「蘇鉄の若苗」を見ることができました。言われてみれば、似て見えなくもありません。(2012年6月29日
<補注2> ヤブソテツとは類似の数種を括る総括的名称であり、一般にヤブソテツというときはツヤナシヤブソテツ(Cyrtomium fortunei var. fortunei)を指すことが多いようです。なお、上の写真は詳細が不明です。(2020年冬)

2006年のきょうボケ> 2005年のきょうフクジュソウ

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2月6日(火) ヤバイ(野梅)

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きのうの満月臘梅と同じく、「府中市郷土の森」での一枚です。ここには大きな梅園があり、いろいろな種類を見ることができます。なかで一番勉強になったのがこれ、野梅と書いてヤバイ、駄洒落は言いません。
中国から渡来した原種に近い種類のようで、その姿はどことなく素朴です。
改良を重ねられた園芸品種に比べると花つきがややまばらで、枝が細く、見かけは散漫と言っていいほどです。コッテリ系が幅をきかす梅園のなかで、この孤高の趣に惹かれてしまいました。

<補注> 孤高の趣など消え失せた八重の野梅を見ました。(2017年2月11日

2006年のきょうアリドオシ(実つき)> 2005年のきょうサンシュユ

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2月5日(月) マンゲツロウバイ

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去年は「見分けはもうあきらめた」と思ったくせに、性懲りもなく満月臘梅です。かなりの数の臘梅が植えられている「府中市郷土の森」で再学習です。
一本一本に名札がついているので、名前当ての練習をすることができます。去年の長瀞・宝登山とは違い、ここのものはいくらかわかりやすい気がします。
花びらの先が丸々していて、全体が内側にカールするという特性がなんとなく理解できました。もっとも、園の外に一歩出たら、自信は雲散霧消です。

2006年のきょうアリドオシ> 2005年のきょうギンモクセイ

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2月4日(日) ハカタシダ

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羊歯だけで世界に9,000種はあるのだそうで、まだ腰が引けた状態ではあっても、とりあえずこのブログに「シダ」と名のつく植物の初登場です。まずは見分けやすいところから、ハカタシダが登場第1号です。
鮮やかな黄緑の模様が博多帯(博多織)を思わせるのが名前の由来で、識別に迷うことがなくて助かります。
そんなきれいな葉を裏返すと、やや気色悪い胞子嚢がびっしりです。花も種もつけない羊歯類の生殖機構であり、このしくみについては今後の学習課題です。

<補注> 分類的にはオオバイノモトソウ(2006年3月3日掲載)がシダ類初の収録でした。また、あくまで「シダ」と名のつくものという意味だと、収録第2号はマツザカシダ(2009年2月13日掲載)になります。

2006年のきょうコウヤボウキ> 2005年のきょうオウバイ

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2月3日(土) モンステラ(ホウライショウ)

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葉ばかり続いていかにも冬ごもりです。しかし逆に考えれば、花が賑やかな時期には出番のない観葉植物にとって、いまこそが我が世の春、前向き発想で参ります。
お洒落なカフェに似合いそうなモンステラは、20世紀の中葉に大ブームがあったそうです。人気を得たその姿は、いまでも新鮮さを失っていません。
サトイモの仲間なので、あの独特の苞を持つ花をつけると言います。ただ、それを咲かすにはかなり高温多湿の環境がいるようです。実を食べられるとは聞いても、まずは花にひと目会いたいものです。

<補注1> ようやく花の「残骸」を撮影できたのはこの記事から4年後でした。(2011年2月12日
<補注2> モンステラの斑入り品を見ました。(2020年2月29日

2006年のきょうソヨゴ> 2005年のきょうウメ

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2月2日(金) イトラン

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おととい、「山間(やまあい)のヤマアイ」なんてくだらない駄洒落で遊んでいなければ、ノシランからラン・ラン・ランと続いたのに、えーい、惜しいことをしました。
花のない時期は親父ギャグ路線への変更が危ぶまれるこのブログで、きょうも葉だけです、はぁ? いえ、このインパクトはなかなかのものだと思うのです。
葉の縁の繊維がほぐれてこんな具合でも、素性はきのうの金鳳蘭と同じくユッカの仲間です。やはり夏に花が咲く(注)ので、そのころまた載せようと思います。

<補注> 開花の様子をとらえました。(2013年6月29日

2006年のきょうムラサキシキブ> 2005年のきょうヒナギク(デージー)

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2月1日(木) キンポウラン

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おとといのノシランも蘭、このキンポウランも蘭、背丈は10倍以上も違います。葉の作りもまるで違っていて、改めて「蘭ってなに?」と考えてしまいます。
ユッカの仲間で、ボテッとした例の白い花をつけるらしいとはわかっても、花のないこの季節は「金の鳳」という名をもらった葉だけ愛でることにします。
調べていたら、三重県多気町では江戸時代に植えられたこの木が町の重要文化財であることを知りました。草木のおかげで、未知の場所が身近になりました。

2006年のきょうホウレンソウ> 2005年のきょうアセビ

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