« 2006年12月 | トップページ | 2007年2月 »

1月31日(水) ヤマアイ

070131m_leiocarpa
山間(やまあい)に咲くヤマアイです…というのがまんざら駄洒落でもなく、半日陰のやや湿った場所に絨毯のように密生します。
藍(あい)というから少しは青い色が出るかと、葉をティッシュにこすりつけてみたものの、生ではまったくその気配はありませんでした。万葉の染めにこれを使ったそうで、昔の人の技術には恐れ入ります。
その葉はツヤツヤと光る表面に棘のようにツンツンした毛(写真をクリックすると確認可)があり、特徴的です。そして、目立つ葉に比べればごく地味な姿の花(雄花)が、ごくささやかに咲き出していました。

<補注> 雌花(雌株)を収録しました。(2009年3月17日

2006年のきょうヤダケ> 2005年のきょうシナマンサク

| | コメント (0)

1月30日(火) ノシラン

070130ophiopogon_jaburan
葉のなかに埋もれていた実を引っ張り出して撮影したので、ややズル写真です。ずっしりと重い手ごたえがあり、まるで本当の瑠璃を見つけたように幸せでした。
夏の花は、失礼ながらスルメの足みたいで情緒皆無だというのに、冬にここまで大化けするのだから立派なものです。
同じユリ科(注1)で青や黒の種をつけるものにはジャノヒゲヤブランがありはしても、それらは実の数が少なめ(まばらにつく)で、形がもっと単純にまん丸です。宝石っぽい形とボリュームを競うなら、このノシランに軍配が上がります。

<補注1> ユリ科としていたのは旧分類で、APGではキジカクシ科になります。仲間として言及したジャノヒゲやヤブランも同様です。(2021年1月)
<補注2> もっと大きくてきれいな実を撮影できた(2012年3月24日)あと、実の色づく過程に悩んでいます。(2014年1月17日2022年2月9日

2006年のきょうマンサク> 2005年のきょうホトケノザ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

1月29日(月) シキミ

070129i_anisatum
春が早い・早いと騒ぎ立てるつもりはないのに、3月に見るべき花をこの時期に見てしまうと、やはりここに載せてみたくなります。
もっとも、まだチラホラの咲き出し段階です。しかし、ほかの蕾の膨らみ具合からすれば、あと半月もすれば満開になりそうです。
本名のシキミは「悪しき実」が語源のようでも、別名のコウノキやマッコウギはこの木が持つ香りに由来しています。実が毒のくせに葉や樹皮は有用だなんて、誰でもみんな、なにかしら取り柄があるものです。

2006年のきょうニシキギ> 2005年のきょう花かんざし

| | コメント (4) | トラックバック (1)

1月28日(日) ガガイモ

070128m_japonica
10㎝ほどの舟形の莢を割ると、なかは銀白色の極細繊維であふれていました。そこへ風が吹くと、その極細繊維たちは1本1本が意思を持ったかのように自由に撓い、きらめく羽となります。
さあガガイモよ、飛び立って新しい自由の地を得るのだよ…などと気障に歌い上げたくなってくるのでした。
ガガイモはもうここに5回目の登場です。初めて見つけた、雨中の救出作戦、幸運な青い実、そして都会に咲く、どれも思い出深く今回の飛翔につながります。

<追録> ムーディな一枚が撮れました。(撮影:2022年10月25日・白老町)
Metaplexis_japonica221025

2006年のきょうダイオウマツ> 2005年のきょうカンザキアヤメ

| | コメント (4) | トラックバック (0)

番外編 : さくらんぼ

070128sakuranbo_b
夏の写真を引っ張り出したわけではないし、作り物でもありません。真冬の山形・さくらんぼ東根駅での一枚です。
周年栽培実験だそうで、ガラスの部屋のなかで育てられていました。お味見したくても、手は出せません。それでなくてもお高いサクランボなのに、これはいったい一粒いくらにつくことになるのでしょう。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

1月27日(土) パンジー

070127v_x_wittrockiana
きのうのビオラから見れば、その花の巨大さが一目瞭然です。一輪の差し渡しがゆうに10㎝を超えていました。
パンジーとビオラを比べてみれば、より園芸的に手を加えられたものがパンジーのようです。それだけに丈夫さではビオラに負けるし、この花も大きすぎて、自重ですぐにダラシなく見えてしまう不都合があります。
パンジーの名はパンセ(考える人)に由来するとは聞いても、その渋面に見えるべき筋模様がこれではただのしくじりパンダ…なにごともほどほどがいいようです。

<補注1> パンジーの再掲にはなかなか手間取りました。(2021年2月24日
<補注2> フリル咲きパンジー・シエルブリエを収録しました。(2023年3月23日

2006年のきょうヒノキ> 2005年のきょうオキザリス・バーシカラー

| | コメント (0) | トラックバック (1)

1月26日(金) ビオラ

070126viola2
ビオラの名前は、あのバイオリンより少し大きな弦楽器に由来していると思うのです。ただ、花のビオラパンジーよりは小さめです。
小さなクセに大きなものの名前…と、わざと混乱するようなことを言っては顰蹙で、弦楽器ではセロやベースに比べたら小型です。パンジーはセロなのでしょうか。
気になるのはビオラとパンジーの区分です。細かいことを言えばキリがなくても、単純には花が4cm以下をビオラとするようです。散歩に物指が必携になりました。

<補注> ビオラにはタヌキウサギの仲間がいます。

2006年のきょうチンゲンサイ> 2005年のきょうジャノヒゲ

| | コメント (3) | トラックバック (0)

1月25日(木) コバノタツナミ

070125var-parvifolia
散歩のたびにビックリしていては心臓に悪いだろうと思いながら、これにもマンサクと同じくらい驚かされました。
招き猫の手のような花が愉快なタツナミソウ(注)です。絵心のある昔の人は、北斎が描くような波頭を思い重ねてネーミングをしたようです。時期的に早すぎる登場なので、残念ながら波はまだ少し小さめです。
じつは、葉が小さくて背丈の低いコバノタツナミというのもあり、これはそちらの可能性もあります。波も高まり葉も繁くなったら、もう一度調べてみたいと思います。

<補注> タツナミソウとコバノタツナミの違いがわかってみると、この写真のものは後者であることがはっきりしました。そこで、タツナミソウとしていたタイトルをコバノタツナミに変更します。(2017年5月6日

2006年のきょうウツギ> 2005年のきょうフユザクラ

| | コメント (3)

1月24日(水) ヒマラヤユキノシタ

070124b_stracheyi
ヒマラヤという名にふさわしく、こうして寒い内から派手な花を咲かせます。本来の花期は春でも、暮れからチラホラしていた花がいよいよ本格的に開き出しました。
花が豪華できれいなのに加え、団扇のように丸くて厚い葉も特徴的で、夏には庭先に涼しさを演出することもできます。
寒冷地生まれのわりには、日本の夏にも負けない丈夫さがあります。茎の付け根は憎々しいほどに頑丈なつくりで、これが適応力の高さの裏づけに思えます。

2006年のきょうトキリマメ> 2005年のきょうヘクソカズラ

| | コメント (2)

1月23日(火) マンサク

070123h_japonica
去年は1月30日の記事で「おっとビックリ」と言ってしまったので、それより1週間早い今年はゲゲッ!!と驚くことにいたしましょう。
暖冬だった一昨年は2月15日に開花を見つけ、去年は寒かったのに半月早くなり、さらに今年は記録更新です。春の訪れがうれしくもあり、妙に不安でもあり…。
近くにあるサンシュユの木と開花の早さを競っているかのようで、05年はサンシュユに勝ちを譲りました。それが06年には逆転を果たし、そして今年も「まず咲く」の名誉をめでたく守ることができました。

2006年のきょうモミジバフウ> 2005年のきょうハボタン

| | コメント (2) | トラックバック (0)

1月22日(月) シュロチク

Rhapis_humilis
きのうは長年一緒に暮らしているゴムノキを取り上げました。さてそうなると、このシュロチクもここに載せないとムクレられてしまいます。ウチに来たのはどちらが早かったか定かでないほどの古株さんです。
これを育て始めたころは、棕櫚と棕櫚「竹」の違いも知らなかったのだから、ずいぶんいい加減なご主人さまでした。
ときどき葉先が茶色になるときがあって、それは根が詰まったサインでした。人間も足裏にすべてのツボがあるのだそうで、植物も一緒だなと思ったものです。

<補注> シュロチクが花穂を出しました。(2014年5月28日

2006年のきょうサンシュユ> 2005年のきょうイヌビワ

| | コメント (3) | トラックバック (0)

1月21日(日) マルバインドゴムノキ

070121e_decora
ガラス越しの陽を浴びながら床に横になったら、うたた寝をしてしまいました。目を覚ましたら、いつものゴムノキを下から見上げる形になり、その美しさに感動です。
30年以上もウチにいるゴムノキです。のびては切られ、広がっては詰められしてきた割には、拗ねもせずに元気に育っています。
ふつうはただゴムノキと言うものの、ほかにもそう呼ぶ種類があるので、ここは正式にインドゴムノキ(注)としておきます。デコラゴムノキという名も一般的に使われます。

<補注> 標準和名はマルバインドゴムノキだったので、ただインドゴムノキとしていたタイトルを訂正します。なお、本文中にあげたデコラゴムノキは通称として使われるものの、タイトルの補足名とはしないでおきます。(2020年10月27日

2006年のきょうガマズミ> 2005年のきょうコウヤボウキ

| | コメント (3) | トラックバック (0)

1月20日(土) バコパ・コピア・ガリバーライラック

070120cgl
バコパはバコパであっても、花がゆったりとふくよかな感じです。その直径が2㎝以上と、ふつうのバコパよりふた回りほど大型です。
そこで、バコパのあとに続くのがコピアです。これは豊潤の女神の名前だそうで、英語でもcopiousは「豊かな」という意味になります。
そして、単語四つを組み合わせた名前の最後=ライラックは花色を示すのでいいとして、その手前のガリバーの意味はコピアとカブっている気がします。
そのワケは、バコパ・コピア(バコパのなかの園芸種)にはグレート系とガリバー系があるからで、ガリバーにはライラックのほかにホワイトとラベンダーがあります。

<補注> バコパ(Bacopa)は旧属名で、現在はステラ属(Sutera)とされています。(2021年1月)

2006年のきょうカンツバキ> 2005年のきょうチョウセンレンギョウ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

1月19日(金) チョウセンマキ

070119fastigiata
マキ(槙)と呼ばれる種類のなかでは、例のお印によってコウヤマキが一気に有名になってしまいました。
それに比べると、ドラマはあれだけ韓流ブームなのにかかわらず、こちらの槙はまったく注目を浴びません。たしかに、スックと天を突く高野槙に比べると背丈がなくて、韓流スターのようにはいきません。
どうも変だと思ったら、槙といってもじつはイヌガヤの仲間、朝鮮といってもじつは日本で作られた、という素性でした。葉色は渋く落ち着いて素敵なのに、腰砕けです。

2006年のきょうニホンスイセン> 2005年のきょうオケラ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

1月18日(木) カクテル(つるバラ)

070118r_cocktail
花に恵まれないこの季節ならばこそ、ふだんは避けがちなバラの登場です。
バラはだいたい枝がぐんぐんのびると思っていたら、それが3m以上になるものをつるバラと称するそうです。この写真でも、花の後ろに元気そうな枝が見えます。
つるバラは一季咲きのものが多いと聞いても、この時期にも咲いているこれは四季咲きタイプなのでしょう。一重の薄い花びらがピンクのぼかしになって可憐です。

<補注> 掲載時は詳しい種類がわからなかったのに、夏の花盛りを確認したら「カクテル」でした。そこで、単純に「つるバラ」としていたタイトルを「カクテル(つるバラ)」に修正しました。(2007年7月)

2006年のきょうホトケノザ> 2005年のきょうキソケイ

| | コメント (3) | トラックバック (0)

1月17日(水) フクジュソウ

070117a_ramosa
きのうに続いて、早過ぎる春の兆しを取り上げます。木立の下になにやら黄色いものがチラリと見えて、思わずうずくまって確認しました。
おととしは春が早かったというのに、それでも福寿草の開きかけをここに載せたのは2月7日でした。もしこの写真の蕾がこのまま開けば、大幅な記録更新です。
もはや日本は亜熱帯だという説もあって、たしかに厚手のコートが邪魔なことが増えました。冬物の売れ行きが悪いと、景気の蕾はまた萎んでしまいます。

2006年のきょうヒメキンセンカ> 2005年のきょうカラタチ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

1月16日(火) ユキワリソウ(詳細不明)

070116h_nobilis_spp
今年最初のスプリングエフェメラルを見つけました。たぶんミスミソウとかスハマソウの種類だと思います。ただ、それを見分けるための葉がまだなので、この手の花の総称である「雪割草」をタイトルとしておきます。
周辺を見渡してもこの二輪だけしか出ていなくて、これが正常な咲き始めなのか異常な早さなのか、少し迷います。
これまでこの手の花は早くても2月後半ごろから見かけたように思います。梅の開花は早い年より半月も遅れたのに、どういう具合なのか首を傾げます。

2006年のきょうウメ> 2005年のきょうスズカケノキ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

番外編 : 晴れ、ときどきダイコン

070115cloud
いくら怪しくても、飛行船が空に浮かんでいたのは、大根が空に漂っているよりはまだかなりマトモなことだったのだと思い返すきょうの空模様です。
大晦日にすごい地震雲を見てから、つい空が気になります。大根を見つけて笑っているくらいで済むように祈りたいものです。

<補注> あまり行儀の良くない大根を見つけました。(2007年3月26日

| | コメント (3) | トラックバック (0)

1月15日(月) ホウキイヌツゲ(ハハキイヌツゲ)

070115f_fastigiata1
上へ上へと、ひたすらに上昇志向の強い枝張りをするホウキイヌツゲ(注)です。手入れをしなくても株が自然に柱状にまとまります。
この特性を利用して、これを門柱に見立てたら面白いと思いついても、生憎そんな立派なスペースがありません。「犬」なので狛犬代わりにもなるというのに…。
070115f_fastigiata2
本来のツゲ(ホンツゲ)はツゲ科なのに、イヌツゲの仲間はモチノキ科です。ホンツゲは葉に鋸歯がなく対生なのに比べ、イヌツゲ類には鋸歯があり、互生です。ツゲとは名ばかりの別物と考えておくことにします。

<補注> ホウキイヌツゲの標準和名はハハキイヌツゲです。(2021年秋)

2006年のきょうブラキカム・マウブディライト> 2005年のきょうカリフラワー

| | コメント (0) | トラックバック (0)

1月14日(日) チチコグサモドキ

070114g_pensylvanica
チチコグサを見つけるのに難儀していて、ごくフツーの父子草(注)に出会うことがなかなかできません。これは!?と思っても、どこか違うのです。
たかが父子草と言ったら申し訳なくても、その名がつくものは意外に多く、種類を断じきれないままボツになる写真も少なくありません。
比較的わかりやすかったのはウラジロチチコグサで、今回の「モドキ」もその次くらいに見分けやすい種類でしょうか。全体が毛深くて、茎があまり分岐せず、花(蕾)が葉腋に団塊状につきます。

<補注> ふつうのチチコグサを収録しました。(2010年7月19日

2006年のきょうツルウメモドキ> 2005年のきょうカンツバキ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

1月13日(土) ツルウメモドキ

070113c_orbiculatus
きのうに続いて、「なんの花?」シリーズのつもりで写してはみたものの、さすがにこれはちょっと無理っぽい感じです。
しかし、遠くから見たときはお陽さまに反射して本当に花びらのように見えました。ほんの3秒ほど、「新種の発見」かと心ときめきました。
実が割れてきれいなところまでは追跡していたのに、そのオレンジ色の種が消えたあとの姿は初めて見ました。近くの地面を見ても種は見当たらないので、鳥さんが啄むのだと思います。今度はそのお食事シーンがターゲットです。

2006年のきょうクヌギ> 2005年のきょう房咲き水仙・ペーパーホワイト

| | コメント (4) | トラックバック (0)

1月12日(金) ドイツトウヒ

070112p_abies
垣根をそのままX’masツリーに使うお宅があって、年が明けたのに、今年はまだ飾付けが…と思ったら違いました。おや、花かな…と思ったらまた違いました。
これは冬芽を包んでいた皮が剥けてきている状態で、ここから枝が展開し、春には本当の花をつけるようです。
本場の欧州ではこの木を Norway spruce というそうでも、日本ではなぜかドイツトウヒと呼び、樅ノ木よりも手軽にツリーに使います。トウヒは唐檜なので、中国(唐)まで登場するワヤクチャな名前です。

<補注1> ぶら下がった実から滴る樹液が迫力です。(2008年9月11日
<補注2> 脂分の抜けきった実もきれいでした。(2012年1月25日
<補注3> 洋物ではない日本のトウヒを収録しました。(2021年11月8日

2006年のきょうセンダン> 2005年のきょうツクバネガキ(ロウヤガキ)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

1月11日(木) ゼニゴケ

070111m_polymorpha1
ワサワサと蟹が島中を蹂躙するのはどこの国の話だったか忘れたものの、志木はクラゲに占領されたかの図です。
6日には苔類への第一歩としてスギゴケを載せました。このゼニゴケも、たぶん小学校あたりで名前を教わったクチかと思います。ただ、そのときにこんなかわいい姿に感動した記憶がないのは残念です。
070111m_polymorpha2
ヤブレガサにも似た傘(1枚目写真)は雌株で、雄株(↑)はただベロンとのびた大の字型です。しかし、「銭」苔の名前はその雄株にある蛸の吸盤みたいなものに由来したそうで、男の面子は一応立っているのでした。

2006年のきょうイブキ(ビャクシン)> 2005年のきょうカンザクラ

| | コメント (4)

1月10日(水) トウガラシ(ゴシキトウガラシ)

070110var_conoides
赤・紫・オレンジ・クリームと四色までは勘定できるとして、名前どおり五色とするには、淡いクリームを白とするか、濃い紫を黒とするか、ビミョーです。
分類的には食用の唐辛子と区別しないようでも、流通名としてこの「ゴシキトウガラシ」は定着しているらしいので採用(注1)することにします。
という細かいことは別にして、冬の花壇にはじつにありがたい賑やかさです。夏には白い花を見ているし、撮影もしてみたのに、残念ながらピリッとした写真になってくれません。再挑戦が必要(注2)です。

<補注1> このゴシキトウガラシをはじめ、「観賞用トウガラシ」とされる一群があり、実が黒いものとか紫のものも見かけます。
<補注2> 花と実を一緒に写しました。(2023年9月13日

2006年のきょうシバザクラ> 2005年のきょうダイコン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

番外編 : 赤いスイートピー

070110
正直に言うと、続々開発される園芸品種は覚える苦労が増えるばかりで煩わしいと思わないでもありませんでした。
だがしかし、この人・中川猛さん、松田聖子の歌にインスパイアされて赤いスイートピーにトライすること「19年」でこの笑顔です。一人でここまで漕ぎ着けた55歳に大拍手を送りましょう。<写真は1月9日付・日経新聞夕刊から>

<補注1> 新聞を読んだとき、スイートピーに赤色の花はなかったものと思いました。ところが4カ月後に近所で「赤いスイートピー」を見つけ、調べたら、もとから赤花種は存在していました。たぶん赤の深さとか花つきが在来種とは違うということなのでしょう。
<補注2> 記事から17年が経過し、中川さんはお元気だろうかと検索したら、ポケマルでお見かけしました。そこには、作出(新聞掲載は2007年だったが、実際の完成は2002年)した赤いスイートピーの名前がビビアンレッドであり、「絵の具のチューブから出したような鮮やかな赤(ご本人表現)」だとありました。(2024年春)

| | コメント (2)

1月9日(火) ネメシア(宿根ネメシア)

070109nemesia_cv
この薄紫の花、暮れのうちに撮影したものの、その正体がわからずにいました。それが、滞っていた「増補版」の整理をこの正月休みにしていたところ、思わぬ余禄でこれがネメシアであることが判明しました。
念のため撮影場所にもう一度出向いたら、ややさびしくはなっていたものの、きのうもまだちゃんと咲いていました。
去年の5月には自分でオレンジと白の2種類のネメシアを育てたというのに、花色が違うだけでネメシアとわからなかったのは情けないことです。冬を越しそうなこちらの元気者は、ネメシア・メロウという品種(注1)でした。

<補注1> ネメシアには一年草宿根草の両タイプがあり、それら原種が掛け合わされ、さまざまな園芸種が販売されています。本文中に記したネメシア・メロウは某種苗会社が売り出している宿根(多年草)タイプの一群です。
<補注2> ネメシア・ケイランサスを収録しました。(2023年5月2日)

2006年のきょうタマサンゴ> 2005年のきょうロウバイ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

番外編 : お空に停泊中

070108airship
ずっと見ていたワタシも暇人ながら、乗っている人たちには到底及びません。日がな一日、空の同じところにズーッと浮かんでいました。
たぶん旧・大宮市の上空だと思います。誰がなんのため…? 食べ物は持ち込むとしてトイレは…? 高所恐怖症の人はどうするの…? ああ、心配です。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

1月8日(月) マーガレット

070108marguerite_c
きょうのテーマは「勇気を持って」…。これ、マーガレットとしたわりには、いまひとつ自信が持てないのです。
茎は茶色く硬くなっていて、マーガレットコスモスかとも考えました。ただ、マーガレットは別名を木春菊(注2)というくらいで、木質化は不思議ではないようです。
花色のピンクも、マーガレットコスモスには例が見当たらない反面、マーガレットならばふつうです。しかもいまの時期に咲いているとなると、たぶんマーガレットだと思うわけでも、あくまで「たぶん」です。

<補注1> かつて自分のなかではマーガレットのイメージが混乱していたことがあり、その後遺症からなかなか抜けきれません。
<補注2> モクシュンギク(木春菊)は別名ではなく標準和名でした。(2015年1月)

2006年のきょうイヌリンゴ> 2005年のきょうマサキ

| | コメント (3) | トラックバック (0)

番外編 : オレンジ色に緑とくれば

070107caro_obj
朝霞の人参畑のことを書いたら、これを思い出しました。北朝霞駅北口のロータリーにぐっさりと突き刺さる4本の怪オブジェです。
できてしばらくはただの工事中鉄骨にしか見えず…。特に説明板もないので、朝霞と人参の昔日の関係を知らない人には、たぶんいまも意味不明かと心配です。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

1月7日(日) ニンジン

070107carota
七草の日なので、きょうはニンジンです(ちょっとムリ?)。
どこでも見かけそうな人参であっても、人参が人参らしい赤い肩を見せたポーズは意外にないのです。大根ならすぐに地表に出るのに、人参は陽が当たって緑になるといかにも不味そうだからでしょう。
志木の南隣の朝霞市は昔の陸軍駐屯地だったところで、そのせいでこの辺はお馬さん用の人参栽培が盛んでした。広大な人参畑がたくさんあったのに、いまどきはそのほとんどが小洒落た住宅街になってしまいました。

<補注> セリ科らしく白い小花が集まった大きな花房ができます。(2008年6月4日

2006年のきょうザボン> 2005年のきょうヒメキンセンカ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

1月6日(土) スギゴケ

070106p_juniperinum
冬場にはどんな緑にも反応してしまって、いよいよ苔類まで登場です。ただ、スギゴケなら入門編…、と思ったら、本当はこれにもたくさん種類があるようです。とんでもなく深い世界の入り口で、きょうのところは大ぐくりにスギゴケです。
名残りのモミジが彩りを添えてくれ、京都のお寺でも散歩している気分です。
そう言えばこのブログを始める少し前、粟津温泉の近くにある苔ばかりの植物園(苔の園:2009年閉鎖)に行ったことがありました。メモもせず漫然と眺めていた過去の自分が悔やまれます。

<補注> スギゴケ(類のなにか)が胞子体をのばしていました。(2024年6月19日

2006年のきょうノイバラ> 2005年のきょうヒヨドリジョウゴ

| | コメント (2)

1月5日(金) オオキバナカタバミ(オキザリス・セルヌア)

070105ox_cernua
このオキザリスの特徴は、ピヨーンとのびた花柄です。30㎝ほどの長さがあります。補足した名前にあるセルヌア(cernua・注)は「うなだれる」という意味の学名で、この写真の株だけがくたびれているわけではありません。
このオキザリス以外にも、花が俯いたり柄が湾曲した植物にはこの名が便利に使われていて、記憶必須用語です。
しかし、うなだれた特徴だけではこの花がかわいそうなので、鮮やかな黄色もほめてあげましょう。一つが3cmほどの大柄な花がこのように固まって咲いて豪華です。

<補注> 園芸的にオキザリス・セルヌアで通っているこの黄花種は「オオキバナカタバミ」という標準和名(あまり聞くことがない)を持ちます。またセルヌア(cernua)という種小名は異名で、学名としてはOxalis pes-capraeの方が標準です。
なお、写真の葉が汚れているように見えるのはこのカタバミの特徴である紫斑です。
<追録> 松の内ではさすがに寂しかった花なのに、暦が春になるとずいぶん賑やかになっていました。(撮影:2024年3月4日)
Ox_pescaprae240304

2006年のきょうナンキンハゼ> 2005年のきょうノイバラ

| | コメント (3) | トラックバック (0)

1月4日(木) ユーカリ(ユーカリノキ)

070104eucalyptus_c
15m以上もありそうな大きな木です。皮が剥け(注)て露出した白い木肌が冬の陽に輝いてきれいです。
これがコアラで有名なユーカリです。ただしユーカリはものすごく種類が多いので、これがコアラさん御用達のそれかどうかは保証の限りではありません。
面白いのはこれがフトモモ科に属するということで、きのうのギョリュウバイとは仲間同士になります。この科にはフェイジョアという変り種もあるし、もしかして変なものだけ集めたのかと思うほど奇妙な集団です。

<補注> ユーカリの樹皮の剥け方はかなり豪快です。(2021年11月10日

2006年のきょうソシンロウバイ> 2005年のきょうオタフクナンテン

| | コメント (2) | トラックバック (0)

番外編 : 07年最初の感動!

07010498765_b
はたから見てほぼ意味を成さないことでも、徹底していればそれは感動を呼ぶのだということを知りました。左端の1台のナンバープレート、9番です。
その右隣は8番、次が7番、6番、5番の次の4番は欠けて3番…、社長さんにお会いしてみたくなりました。

<補注> 感動ナンバープレートシリーズには第2弾3弾4弾があります。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

1月3日(水) ギョリュウバイ

070103l_scoparium
遠目には梅でもほころんだのだろうかと思うような色合いに引き寄せられました。なにやらクチャッとした八重の花は1cm弱で、芯の黒さに愛嬌があります。
この花が一重でピンクのものを2年前に掲載してあります。あとは白い花もあるそうで、赤・白・ロゼ、3本を並べたらおいしそう(?)です。
英名をティーツリーというのは、この葉をお茶に使った名残りでしょう。しかし、どんな味がするのか、想像もつきません。ニュージーランドの国花だそうで、かの国と日本の気候は似ているのかどうか、案外とあちこちで庭木を見かけます。

<補注> このまま夏まで花を見ることができます。(2013年6月6日

2006年のきょうシロミナンテン> 2005年のきょうウメ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

1月2日(火) キンセンカ

070102kinsenka_c
園芸店で見るとカレンデュラというお洒落な名前になっていることが多くても、なんのことはないキンセンカ(注)です(金盞花さん、ごめんなさい)。
魔法瓶がいまどきはポットになり、庭いじりはガーデニングですから、金盞花だってスマートに呼ぼうということでしょう。盞の字が盃の意味であるのは、酒好きではなくても捨てがたいことなのに、無念です。
ただ、新しい名前から新しい知識を得るメリットはあって、カレンデュラはハーブとしてかなりメジャーでした。外傷にも効くし更年期にもいいのだそうで、このところ男性の更年期というのが少し気になっているので、試してみていいかもしれません。

<補注> キンセンカ(Calendula officinalis)の標準和名はトウキンセンカです。

2006年のきょうイイギリ> 2005年のきょうモウソウチク

| | コメント (3) | トラックバック (0)

1月1日(月) ハタザクラ

070101choshoin
寒風を突いてスックと天に向かうハタザクラの冬芽です。お名を拝借しているワタシめもかくありたいとは思いながら、不肖はた衛門はヌクヌクとお部屋のなかから「おめでとう」という情けなさです。
しかし、あらためて眺めたら、もうこんなに寒い時期から芽には赤みがさして、それらしく膨らんでくるものでした。
桜の花芽というのは7月には形成されるのだそうで、それからいったん寒さを越えて春の開花を迎えます。試練を越えて花開く強さを見習わなくてはいけません。

2006年のきょうユズリハ> 2005年のきょうクロマツ

| | コメント (6) | トラックバック (0)

« 2006年12月 | トップページ | 2007年2月 »