12月29日(金) サツキ(とオオムラサキツツジ)
去年、同じように紅葉と花の取り合わせシーンをコブクザクラで撮影したときは「お宝画像かな」とほくそ笑んだというのに、先日はユキヤナギを撮ったし、このパターンの珍奇度はかなり低下してきました。
そう言えばロウバイも葉をつけたまま咲き出しました。しかし、散りかけの黄葉に黄色い花というのは、同じモノトーンでもこのサツキほどには引き立ちません。かわいそうでも写真はボツ(注)です。
<補注> ボツだと言ったわりに、5年後には堂々と「黄葉に黄色い花」のソシンロウバイを取り上げました。(2011年12月18日)
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
番外編 : ミニ・クロワッサン
ところが、4~5日放置していたら、こんな色と風合いになりました。これは新見解を加えなくてはいけません。おいしそ~。
| 固定リンク | コメント (3) | トラックバック (1)
12月27日(水) ムサシアブミ
ものの順序としてはまず花でしょう。いまにして思えば、黄金週間に合わせて開花するとは役者が違いました。そして次は花にも増して不思議な青い実です。
まるでドイツの手榴弾みたいな形もすごかったのに、ここまでみごとな朱赤色もまた秀逸です。そして自分の重さで倒れそう…。最後まで漫画みたいなヤツです。
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
12月26日(火) ハナイソギク
縁とは愉快なもので、今度はまったく別の場所でバッタリと。しかも、謎の磯菊くんは名札つきでした。ハナイソギク、あっけなくそのまんまです。
調べたら、イソギクがほかの菊と交雑するとハナイソギクになりやすいのだそうです。最初の持ち主が「磯菊しか植えていないのに」と首を傾げていたわけがわかりました。教えに行ってあげなくては…。
<補注> 別のタイプのハナイソギクを収録しました。(2022年11月27日)
| 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)
12月25日(月) シロタエヒマワリ
ふつうの向日葵(ひまわり)はさすがにもう枯れているのに、このシロタエヒマワリはあと1カ所でも開花を確認しています。去年は見かけなかったはずなので、やはりこの冬は暖かいのでしょう。
長生きのせいか背丈は3m近くもあって、異彩を放ちます。季節感が狂うなどと嘆くのはこちらの勝手で、あるがままに生きる命の力を讃えてあげたいと思います。
<補注> 猫も杓子も「あるがまま」と歌うようになったのはこの記事から8年後のことでした。まずい言葉を使ってしまったなという後悔はあるものの、記事の時点では素直に選択した言葉です。(2015年12月)
2005年のきょう<キンメイモウソウチク> 2004年のきょう<ボケ>
| 固定リンク | コメント (3) | トラックバック (0)
12月24日(日) シキザキホソバアカシア
葉もインパクトがあります。1㎝少々の細さなのに30~40㎝もの長さがあり、のびのびと風にそよいでいます。
アカシアの名は、ニセアカシアのおかげで混乱します。本来はこんな黄色いボンボリ型の花の一群がアカシア属です。そのグループには、ギンヨウアカシア、フサアカシア、ムクゲアカシアなどがあります。
ところが、この黄花群は俗にミモザと呼ばれがちで混乱を深めてくれています。
<補注1> 同じ樹種と思える木が真夏にも花盛りでした。(2016年7月10日)
<補注2> 記事掲載当時はシキザキホソバアカシアの名に出典があったはずなのに、あらためて調べたら、和名・流通名・学名のどれにもこれが見当たりません。
たぶん幹についていた札にこの名が書かれていたような気がしても、証拠写真を撮っていませんでした。
Acacia boormaniiをホソバアカシアとするサイトもみかけますが、これが日本で四季咲き性を持つかどうか、調べがつきません。したがって、この記事のタイトルは暫定版に格下げとしておきます。(2021年秋)
| 固定リンク | コメント (5) | トラックバック (0)
12月23日(土) ユリオプスデージー
デージーとはいうものの常緑小低木で、トレードマークの銀緑色の葉はいつでも元気で丈夫そうです。
ユリオプスは大きな目を意味するらしくて、デージーの語源がデイズアイでしたから二重表現になっている「お目目ちゃん」です。
<補注> 強健な質だと思っていたら、2月中旬に苦しげな様子の株を見ました。(2021年2月14日)
2005年のきょう<スイカズラ> 2004年のきょう<ニワナズナ(アリッスム)>
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
12月20日(水) ヒイラギ
たぶんヒイラギの説明としてはおととしの写真の方が適切でしょう。実際、今度の木に会ってから帰宅し、ヒイラギと信ずるまでには手間取りました。
4mもある樹高、盛大に広がった樹形、豪華過密な花つき、どれもいままで知っていたヒイラギを超えています。
しかも葉にトゲがありませ…、いえ、まんなかで、ほら、尖ってます。
<写真追録と補注> 上の記事作成のときはヒイラギが雌雄異株であることを知らず、そこを見極められる写真を掲載していませんでした。
そこであらためて当時のファイルを調べると、たった1枚だけ、花の細部がわかるもの(↓)があり、そこには立派な雌シベが写っていました。なお、意識的に雌株の花を写したのは、この記事から11年後のことでした。(2017年12月3日)
12月17日(日) ヤブコウジ
おお、かなりポピュラーな部類であるヤブコウジが、ここには初登場でした。先日のカラタチバナが百両で、その下の十両にあたるのがヤブコウジです。
たしかに背丈が脛ほどしかなくて渋い佇まいなので、ランク付けすれば十両は仕方ないところです。しかし、山道で枯れ草のなかにこの赤い実を見つけると、歓迎の飾り付けのようでうれしくなります。
<補注1> 夏、花はひっそりと咲きます。(2009年7月8日)
<補注2> きれいな群生を見ました。(2014年1月2日 )
<補注3> 同属のツルコウジを収録しました。(2022年1月15日)
| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)
番外編 : 真白き富士の嶺
新幹線の窓から望む富士は山裾が雄大に広がって素敵であっても、空から全容を見下ろすのはまた格別の気分です。
しかし、自分の住む志木の町から遠く富士を望むことができたときこそ、本当は一番得した気分です。
<補注> 雲の上に浮かぶ遠望もまた味わいがありました。(2010年12月8日)
| 固定リンク | コメント (6) | トラックバック (0)
12月16日(土) タアツァイ
メニューではカタカナ表記がほとんどで、塌菜と書かれたら読めません。塌は低いという意味(by字源)なので、扁平に広がる葉の様子を言っているのでしょう。
もっとも、低く育つのは秋蒔きの特徴で、夏にはチンゲンサイのように背が高くなるそうです。ただ、味は冬のものが勝るので、この畑の主もそれを知っているようです。
<補注1> 春には背がのびて、花が咲いていました。(2007年3月22日)
<補注2> 宮城県で作られた「商品」を見ました。(2012年2月3日)
2005年のきょう<リュウキュウマメガキ> 2004年のきょう<ネズミモチ>
| 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)
12月15日(金) チャボヒバ
本当の団子は4個刺しで、三兄弟はおかしいと当時は非難されたものでした。さすが、この広いお屋敷の主は正統派の姿をきちんと守ってくれています。おっと、団子の話ではなくこの木に触れなくてはいけません。
イブキやコノテガシワと並んで、この辺では垣根に使われる代表的な品種です。チャボの足に似た葉が密に茂る(注2)のでこんなお遊びもできるとは言っても、さてここまでするには何年かかったことでしょう。
<補注1> お茶目なこの生け垣に対し、カナメモチを渋く使った生け垣の事例を見つけました。(2021年4月26日)
<補注2> チャボヒバという名はカマクラヒバの別名というのがYListの見解です。したがって、タイトルは「カマクラヒバ(チャボヒバ)」とするのが正しいことになるものの、素人的には両者に若干の違いが見えるので、当面はいまのままの表記にしておきます。(2021年12月)
<補注3> チャボヒバと同じくヒノキの園芸種であるクジャクヒバを収録しました。(2024年12月3日)
| 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)
12月14日(木) ムラサキキャベツ
丸い球の部分はしっかり紫色でも、外側はほとんどアルミです(色み調整なし)。
ただ、これに食欲を感じるかと言うと、それは別です。隣の畑にはおいしそうな「ふつうのキャベツ(注2)」が並んでいたというのに、きょうはめったにないこと、食い気よりも「美」に惹かれた一枚になりました。
<補注1> 同じような金属光沢を見せる観葉植物があります。( ☆ 2019年1月31日 ☆ 2019年11月17日)
<補注2> キャベツには播種時期の違うタイプのものがあることを知りました。(2019年12月7日)
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
12月13日(水) カランコエ・ベハレンシス(センニョノマイ)
英名が Elephant ear です。象の耳がこんなだったかはさて置き、Velvet leaf という別名よりはひねりが効いています。
さて気になる和名は「仙女の舞」ときました。人の感じ方はいろいろです。調べたら白い花をつける(注1)ようなのに、そこまで幸運には恵まれませんでした。
<補注1> 花を見ることができました。(2018年2月2日)
<補注2> お仲間には「仙人の舞」というのもありました。(2019年2月17日)
番外編 : 機影と日輪
交通機関に乗ると、いつも窓の外に夢中という幼児性を恥ずかしく思っていたのに、今回はヤッタネ!の気分です。
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
12月10日(日) ゴクラクチョウカ
いままでに撮影したことは何度かあっても、なにやら気恥ずかしくてここには載せないで来ました。心変わりなのか、単純に冬枯れのせいなのか、本人も判然とはしないものの、ここらで登場願うことにしました。
和名でさえ舌を噛みそうなのに、ストレリチアもなかなか素直には発音できません。さらに正確な名は、そのあとにレギナエ(レギネー、レギーネ、レギネ)と続きます。脳力強化の訓練素材に最適です。
<これ以降のストレリチア記事・掲載順> ☆ 白浜空港の露地植え品 : 2008年1月2日 ☆ 志木市内の露地植え品 : 2011年12月11日 ☆ 花(萼)のアップ : 2013年11月12日 ☆ ストレリチア・ニコライ(ルリゴクラクチョウカ) : 2019年3月22日
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
12月9日(土) サンダーソニア
サンダーソニアはたいていの花束の必須アイテムなのに、残念ながらまだ露地では見かけたことがありません。
ユリ科(注)というのは不思議な花が多くて、ついスカートめくりみたいなことをしてしまいました。そんな花に比べると、葉はしっかりユリのムードを保っています。
<補注> APG IIIではイヌサフラン科に移行しています。
2005年のきょう<サンシュユ> 2004年のきょう<メキシカン・ブッシュ・セージ>
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
12月8日(金) コクサギ
1枚目の写真は、ほんのり色づいた葉と割れた実が主題です。4個1セットの実が割れているのは判然としなくても、コクサギ特有の淡い黄葉は見たままの感じです。
2枚目はその実が割れる前で、4個の殻が合着した独特の形です。
そして3枚目は葉のつき方をとらえたつもりです。
ふつうは対生とか互生とかなのに、コクサギは右に2枚つくと左に2枚と繰り返す変わり者なのです。さらに名前になったようにこの葉は臭いといいます。しかし自分は軽いシトラスの香りを感じ、臭いとは思いませんでした。
2005年のきょう<サルトリイバラ(サンキライ)> 2004年のきょう<ガーデンシクラメン>
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
12月5日(火) ツルリンドウ
そのときは我が身の勉強不足を嘆いたものの、帰宅後の調べをすっかり忘れたままでした。ところがきのう、なにげなく開いた図鑑のページでこの真っ赤な実に遭遇です。神様が頭を小突いてくれました。
実のつけ根にまとわりついているのが花殼です。もう少し早ければ、淡い紫の花(注1)を一緒に楽しめたかもしれません。
偶然の名前判明のうれしさに、ルール違反のひと月遅れレポートでした。
<補注1> 花は3年後の夏に撮影できました。(2009年8月21日)
<補注2> 実が新鮮な状態を収録しました。(2017年11月18日)
| 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)
12月4日(月) センニチコボウ
室内でも生長を続けるのか見守りたいとは思っても、この秋うちはほとんど大きくなりませんでした。ゆっくり型なのでしょうか。
しかし、問題は「日が短くならないと花芽をつけない」ことです。居間に置いて、かつ日を短くしてあげるには…、うへー、ウチが灯火管制の生活になるということのようです。
<補注1> 写真の赤い物体が花であることを、記事の時点で理解していませんでした。草丈は小さくても、立派に「開花」しているセンニチコボウです。(2016年12月)
<補注2> センニチコボウはAlternanthera(ツルノゲイトウ属)であり、仲間としてアキランサスやアカバセンニチコウを収録しています。
| 固定リンク | コメント (3) | トラックバック (0)
12月3日(日) スギナ
ところが今度は「冬にツクシ発見!」と騒ぐことになりました。春のツクシとは違って、この胞子嚢はスギナの細い茎の先についています。
昨春はタイトルをツクシにしようかスギナにしようか悩んだというのに、きょうの場合はスギナでスンナリです。ただ、冬の胞子嚢は一般的なのか、こんな状態もツクシと呼ぶべきなのか、考えごとは毎日増えるばかりです。
2005年のきょう<ナンキンハゼ> 2004年のきょう<キダチチョウセンアサガオ>
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
12月2日(土) アメリカツルマサキ
そこへ来て、今度はアメリカツルマサキ(注1)です。公園で名札がついていたので、名前については間違いないと思います。
しかし、身近に見られるマサキと違い、ツルマサキをまだ知りません(注2)。したがって、どうしてこれがアメリカ版なのか、ツルマサキとアメリカ版のどこが違うのか、またまた新たな探求課題ができました。
<補注1> アメリカツルマサキとは、日本在来のツルマサキがアメリカで園芸開発されたもので、このように黄とか白の斑入品種を言うようです。(2010年12月)
⇒浅い理解で補足するならば、アメリカツルマサキはツルマサキ( Euonymus fortunei )の園芸品という位置づけ( E. fortunei cv. )なので、園芸品種名を持たない単純なアメリカツルマサキは存在しないことになります。したがって、厳密に言えばこの記事のタイトルは不正確です。
当初の記事掲載から15年後のいま、この写真から判断する限り、これはアメリカツルマサキ・エメラルドゴールド( 'Emerald 'n' Gold'=斑が黄色)と思われます。なお、似たものにはエメラルドガイティ(白斑)があり、その白斑の割合が大きいダンズディライトとか、白斑が霜降り状のハーレクイン、黄斑が葉の中央に入り矮性のブロンディなどが国内で流通しています。(2021年12月)
<補注2> 記事の時点で出会えていなかった在来のツルマサキはこちら、ツルソバはこちらです。(2010年12月)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
12月1日(金) イヌツゲ
しかし、鳥の味覚というのはどうなっているのでしょう。こんなマズイ実でも冬の間にはなくなってしまうから不思議なものです。
果実はたいがい、それを運んでもらうための作戦を持っているといいますから、イヌツゲは人間よりも鳥を選んでいることになります。空のかなた、遠くの山に行きたい…、浪漫を持った木なのかもしれません。
<補注1> 実と間違いそうな虫こぶに出会いました。(2012年2月10日)
<補注2> 豪華な稔り具合の垣根がありました。(2020年11月12日)
| 固定リンク | コメント (3) | トラックバック (0)