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11月30日(木) ムクノキ

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春の花を撮影したとき、まず目についたのは雄花でした。その日は雌花を見つけることができず、翌々日にようやく見つけたうれしさは忘れられません。
もうあれから半年が過ぎて、瑞々しかった若葉はこんなに色づいています。緑だった実もまっ黒になりました。
椋鳥がとても好むという実の味見をしてみました。完熟のひと粒はやわらかでジャム状態です。イチジクの甘露煮を思い出しました。椋鳥は鳴き声だけうるさいのかと思っていたら、味にもうるさい奴でした。

2005年のきょうリキュウバイ> 2004年のきょうウインターコスモス

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11月29日(水) タチバナ

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きのうカラタチバナを載せたところで、「そうだ、あすはあれだ」と思っていました。「唐」橘が出たのなら、国産の橘にも登場してもらおうという寸法です。
右近の橘で有名であって、柑橘類では唯一の日本原産だそうです。金柑よりは大きく、柚子よりはふた周りほど小さなサイズの実です。
で、話は後戻りして、唐橘の名前の由来が不思議です。少なくとも実はまるで似ていないし、葉も名前を借りるほどとは思えません。花の比較が来年の課題です。

<補注> タチバナの花はこちら、カラタチバナの花はこちらです。個人的には、二つを「似ている」と思うのはむずかしいところがありました。

2005年のきょうベニバナボロギク> 2004年のきょうスイセン

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11月28日(火) シロミタチバナ(カラタチバナの白実品種)

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これから目立ち始める実ものにマンリョウセンリョウがあって、それに続けて百両・十両・一両と洒落てみたのはどこのどなただったやら、うまいことを考えたものです。その百両にあてられたのが、このカラタチバナです。
本来のカラタチバナの実は赤であっても、お遊びついでに実の色違い品種が作られている(注2)ようです。これは白というか黄というか、微妙な色です。
そのすっきりした流線型の葉を愛する人からは百万両の声も出ているように聞くものの、それはややインフレに過ぎる気がします。

<補注1> ことのついでに十両一両をリンクしておきます。
<補注2> てっきり園芸作出品だと思っていたら、学名は Ardisia crispa f. leucocarpa となっているので、カラタチバナの「品種」でした。(2021年12月)

2005年のきょうニホンスイセン> 2004年のきょうクコ

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11月27日(月) シャクチリソバ

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先日、waiwaiさんがシャクチリソバの野生化のことを取り上げてはいたものの、志木ではまだ花壇のなかだとばかり思っていました。しかし、そんな訳はなく、土手脇でしっかりと畳二枚ほどの草むらを作っていました。
赤い蕊がチャーミングな花と、イシミカワも顔負けの三角の葉が目立ちます。葉柄の赤みも蕎麦っぽい特徴です。
かつては存在しなかった草木がこうして殖えるのは楽しい気もします。ただ、その裏でこれらの「新人」に駆逐されていく在来のものがあるはず…。優勝劣敗と言えばそれまでのことでも、複雑な気分です。

<補注> ふつうのソバと違い、シャクチリソバはヘテロスタイリーの性質を持たないようです。(2018年10月13日

2005年のきょうコブクザクラ> 2004年のきょうイネ

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11月26日(日) ガーベラ

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ありきたりなこの季節の花ばかり並ぶ花壇で、異彩を放つ赤を見つけました。散歩範囲にはいくつかこういう奇特な場所があって、助かります。
幸運にも手入れをしている人と話ができました。宿根ガーベラといい、かなりガーベラの原種に近いものなのだそうです。
「しめしめ、いいものを撮れたぞ」と帰宅したというのに、それからが難儀でした。手元の図鑑には載っていないし、検索してもあたりません。という訳で、いまのところは無難にただ「ガーベラ(注2)」としておきます。

<補注1> 記事掲載当時は検索してもヒットしなかった「宿根ガーベラ」が、いまは30,000件以上の記事に接することができるほどポピュラーになっていました。
ただ、ガーベラはそもそも宿根性なので、わざわざ宿根ガーベラと称するものとふつうのガーベラ(11月まで開花)が同じなのか違うものなのか、よくわかりません。そのため、記事タイトルもあえて「宿根ガーベラ」とはせず、以前のままにしておきます。(2013年11月26日)
<補注2> YListによれば、ガーベラの標準和名はハナグルマです。(2020年秋)
<補注3> 「次世代ガーベラ」と銘打たれたガルビネアを収録しました。(2021年7月6日

2005年のきょうガマズミ> 2004年のきょうフェイジョア

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11月25日(土) ナツハゼ

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秋が終わり、もう冬が来るというのに、「夏」ハゼです。とても間抜けな名前に聞こえてしまいます。いえいえ、夏に葉が色づくのを載せなかったワタシが間抜けなのであって、ナツハゼにとっては迷惑な言いがかりでしょう。
デラウエアより大粒の実が堂々としてきれいです。酸味が効いてオツな味です。
おととし、初めてお目にかかったときは食べられるとは知らず、あとで悔しい思いをしました。今度出会った木はこんなに色づきもいいし、2年後のリベンジ、完成です。

<補注> 花も味わいがあります。(掲載順)
2007年6月28日 ☆ 2009年6月1日 ☆ 2019年5月26日

2005年のきょうカマツカ> 2004年のきょうサネカズラ

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11月24日(金) ツタウルシ

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松の木に絡んで高く登ってみたり、あるいはこうやって地面を這ってみたり、ツタウルシが自在に秋の野山を飾ってくれています。
特徴である3枚の小葉が赤く染まってかわいいとは言え、フラッシュをたいたおかげで彫りの深い葉脈の様子がいまひとつはっきりしないのが残念です。
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ウルシの仲間なのでかぶれるとは言うものの、かぶさっていた落ち葉をのけて小葉を整えたくらいでは被害皆無でした。夏の盛りなら手が腫れるでしょうか。(注)

<補注> 夏に咲く花を雌雄一挙に収録できました。なお、そんな季節でもカブレ被害には遭わずに済みました。(2024年6月22日

2005年のきょうオトコヨウゾメ> 2004年のきょうウナギツカミ

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11月23日(木) ツルウメモドキ

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墓場の裏とか崖のふちとか、撮りにくい場所でばかり出会うこの木の雌株を近所の神社で見つけ、半年前にはウキウキして花を載せたものでした。そのとき心配した配偶者もいたらしく、一応結実はしました…。
残念ながら、この写真はまた別の場所で撮った一枚です。肝心の近所のツルウメモドキは実のつきがあまりにプアーで、とても写真になりませんでした。ツルウメモドキには生り年と裏年があるのでしょうか。

2005年のきょうキカラスウリ> 2004年のきょうハクサイ

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11月22日(水) ナギ

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ナギの木が実をつけているのを、あろうことか横浜の駅前で見つけました。意外な場所で珍しい木の結実シーンをゲットして、とても得した気分です。
葉がきれいなので好きな木ではあったものの、いつも見る一本は実をつけない雄でした。雌株に会うのはなかばあきらめていただけにうれしさ倍増です。
ナギと言えば9月にコナギを取り上げました。ナギはミズアオイの古名で、それに似ているからコナギ、そのコナギに似た葉を持つ木がナギ、なにやら堂々巡りです。

<ナギの実いろいろ・暦日順> ☆ 2月 : ミイラ状態 ☆ 6月 : 赤ちゃん状態 ☆ 8月 : マスカットぶどう状態
<補注1> 花の様子をとらえました。(2018年5月1日
<補注2> 「豊穣の稔り」に出会いました。(2019年7月25日

2005年のきょうカリン> 2004年のきょうオオモミジ

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11月21日(火) ヤポンノキ

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先週はずいぶん久しぶりの大阪お泊りがあって、楽しみにしていたのがこのヤポンノキとの再会でした。
散歩する堂島川沿いにある植栽の一つで、いまのところここだけでしかお目にかかることがない木です。しかも、それは地下鉄工事のカバー施設なので、完成時には撤去されてしまうはずです。
先回・6月には緑だったのに、実がきれいに赤くなっていました。次は春の花を撮ればひと回り…いや、そんなにうまく運んだら、ほかのツキが逃げてしまいそうです。

2005年のきょうシロダモ> 2004年のきょうドウダンツツジ

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11月20日(月) レンギョウ

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近所のトチ並木の下がまるで山道を歩くかのような黄金色のカーペットになって、いかにも秋の終章模様です。
そんなこのごろ、赤や黄色の色づきのなかにひときわ目立つ色を発見しました。一口で言えば紫であっても、紅や藍や茶や、いろいろな糸を織り込んだ錦のような奥深さを感じさせる色です。
さて、この葉はなに? 花どき以外の観察不足を反省しつつ、この場所にあった木を思い出すと…、レンギョウ? 帰宅して調べたらどうやら正解のよう(注)で、ホッ。

<補注> この記事掲載当時はレンギョウ類の見分けを意識していなかったようで、写真の葉はシナレンギョウである可能性が濃厚です。ただ、呆れたことにふつうのレンギョウの葉を意識して写していなくて、レンギョウ類の葉をこのブログで比較できるようにすることは今後の課題です。(2023年夏)

2005年のきょうツリバナ> 2004年のきょうチャノキ

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11月19日(日) カザリナス(ヒラナス、アカナス)

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もう少しきれいな時期に載せてあげればよかったかと思いつつ、しぶとい実態をとらえておきたい「際物好き根性」が勝ってしまいます。
カラフルな実は生け花とかディスプレイなどに使われるのに、秋が深まったいまは傷を隠せません。それでも、光沢は依然として失っていません。さらに寒風にもめげず、まだまだ花まで咲かせて(画面左上)いました。

<補注1> 当初はタイトルをソラヌムとしていて、ずっとあとでカザリナスという標準和名(別名:ヒラナス、アカナス)を知りました。この実は花材として使われる一方、食用のナスの台木としても使われるほど丈夫な種類だそうです。(2015年初夏)
<補注2> 撮影再挑戦の結果はほぼ返り討ちでした。(2016年11月8日
<補注3> 再々挑戦は夏の盛りとなり、花や葉が新鮮でした。(2020年8月27日

2005年のきょうシロヨメナ> 2004年のきょうビワ

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11月18日(土) フユノハナワラビ

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野歩きをしていてときどきうれしく思うのは、去年までは見えていなかった「季節のもの」が急に目に入ってき始めることです。
このフユノハナワラビも、「おや、こんなところに?」という感じで見つかりました。蕨にたとえられた胞子嚢穂が「おいでおいで」をしてくれているみたいです。
根もとの栄養葉は複雑に見えてもじつは一枚というのが特徴です。ワラビという名ではあっても本来の蕨とは関係なく、食べるものではないのが残念です。

<補注> 姿が似ているオオハナワラビを収録しました。(2008年3月12日

2005年のきょうムサシアブミ> 2004年のきょうセンリョウ

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11月17日(金) ヒメウコギ(ウコギ)

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先月27日にタウコギを載せたとき、その名前のもとになっているウコギ(五加木)を早く見つけたいと思ったものです。その願いが意外にスンナリと叶いました。
ところが、その喜びはややトーンダウンしてしまいました。どうすればこのウコギとタウコギの姿をダブらせることができるのでしょう。
図鑑には「葉が似る」とあっても、こちらはこれだけはっきりと5枚の小葉、あちらは3枚がほとんどです。まあ、だいたいの感じ…でしょうか。アバウトでいきましょう。

<補注> この記事のタイトルは、これまでただ「ウコギ」としていました。しかし、どうやらただのウコギは存在しない(俗に言うウコギはヒメウコギの別名)ようで、写真のものは5小葉の頂部の1枚が他よりも大きいこと、鋸歯が粗くてハッキリしていることからヒメウコギと判断し、タイトルだけを修正しました。(2017年5月30日

2005年のきょうヨメナ> 2004年のきょうヒイラギ

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11月16日(木) コンギク

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ちょうど一年後の納得です。去年のきょう、コンギクと見分け切れず、「ノコンギク?」と逃げたものの、どうやらこの色目あたりがコンギクの正解のようです。
写真の下部には、色が上がりきらない花も写っていて、それと比べると周りの花の濃い色具合がはっきりわかります。
にしても、これで「紺」とはねえ。いっそ紫菊と言ってくれればスッキリするのに…。いずれにせよ園芸種ですから、ノコンギクの一番色みの強いバージョン、と思えば、迷いは少し減るようです。

<補注> キチョウと対比して遊んでみました。(2017年11月8日

2005年のきょうコンギク> 2004年のきょうアブチロン

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11月15日(水) サイカチ

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川の向こう岸に、まるで日立のCMソング状態の大きな木を見つけました。豊かな緑のなかに、なにやら黒っぽいものが賑やかです。
遠くの橋をぐるりと回った努力は報われて、思わぬ場所でサイカチと再会を果たすことができました。1本が30㎝もある実は、乾いてカラカラです。振るといい音がして、マラカスとして使えます。チャチャチャ!
しかし、あんな小粒の花がこれだけ巨大な実になるというギャップに感心しきりです。さらに枝や幹のトゲのインパクトもあるし、名前も愉快、サイカチ万歳です。

<補注> 1カ月少し前だと、この実はまるでウナギの干物のような動物っぽい色合いを見せます。(2009年10月3日

2005年のきょうノコンギク> 2004年のきょうコセンダングサ

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11月14日(火) ヒメノウゼンカズラ

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道路脇の植え込みで、見上げる高さに鮮やかなオレンジの花が盛りでした。元気な濃緑の葉とあいまって、そこだけに夏が残っているような景色です。
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じつは前日に同じ種類とおぼしき黄色の花(↑)にも出会っていて、さてさて縁は重なるものです。花よりも葉の感じから、名前の解明はわりと簡単にできました。
黄色のものは鉢植えで膝丈ほどの大きさだったのに対し、オレンジの花の方は高さが3mはありそうな立派な姿でした。大小いろいろな育て方ができるようです。

2005年のきょうモッコク> 2004年のきょうウインターコスモス

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11月13日(月) プレクトランサス・モナ・ラベンダー

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レストランの入り口にあった鉢植えです。初めて見たので、店の人に名前を尋ねたら…おっと、ごめんなさい。恥をかかせてしまいました。
が、帰りに寄った園芸店でしっかりと名札がついているのを発見! おやおや、どうやら流行中のようです。たしかに、花に加えて、葉がなかなかにシックです。
プレクトランサス・モナ・ラベンダー、これはあの店員さんを責められません。いままで1項1行で納めてきた「最近の記事」欄も、ついに2行が登場しました。

2005年のきょうセンニンソウ> 2004年のきょうセイオウボ(西王母)

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11月12日(日) ケンポナシ

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子供のころ、これをてっきり憲法梨だと思って、そう呼んでいました。口伝えで誰かに教わったのでしょう。もっとも、こんなに実が熟す前の丸い粒をゴムパチンコの弾にしていたのだから、憲法もへったくれもないものです。
へー、玄圃と書いてケンポですか。ホホー、玄圃は仙人の住処ねーと、半世紀ぶりに「正しい知識」の習得です。
ヒネ生姜みたいな部分は果実の軸だそうで、噛むとまさしく梨の実と同じ味と食感です。山歩き中なら恰好のおやつ(&水分補給)になります。仲間にはケケンポナシという困った名前のもの(未収録)があります。

<補注1> 開花は意外に豪華です。(2013年6月28日
<補注2> 木により年により、ケンポナシの実が充実していく過程には差があるようです。(2021年8月26日
<補注3> ケンポナシの蜂蜜が売られていたこと、そしておいしいことに感激しました。(2021年11月5日

2005年のきょうハマギク> 2004年のきょうアメリカソライロアサガオ

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11月11日(土) ラッキョウ

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近所の河川敷を耕す人がわりに多くてうらやましく思っていたら、「不法耕作禁止」の立て札を見つけてしまいました。ウヘェ、逮捕かな。
てな「畑」に、ひと畝の花盛りがありました。ラッキョウは福井や鳥取のような砂地でないと…と思ったら、それほど土壌を選ばない融通無碍な作物のようです。
夏の終わりに植えた種球が、本格的な寒さの前にこうして目を楽しませて(注)くれます。そして次の汗ばむ季節が来て、今度は舌を楽しませてくれる寸法です。

<補注> ラッキョウの花は冬を迎えたウラナミシジミにとって大切な蜜源のようでした。(2019年12月3日

2005年のきょうミツマタ> 2004年のきょうウメモドキ

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11月10日(金) シロアザミゲシ(アザミゲシを訂正)

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先日のアキノノゲシのところで、「次の課題はアザミゲシ」と言ったときには、こんな幸運が自分に訪れるとは夢想すらしませんでした。願えば叶う、なんていう臭いセリフを信じたくなってしまいます。
本来は夏の花だそうで、たぶんかなり夢のような幸運です。倒れかかった茎の先に名残の一輪がありました。
花は芥子そのものなのに葉はどうみても薊(あざみ)です。葉の縁のトゲが痛いだろうと思ったら、これは意外にソフトでした。などと油断したら、葉裏の脈上にもトゲが…。こちらは夢が覚めるほどの痛さでした。

<追録&タイトル訂正> 本来の花期に写せた(↓ 撮影:2018年7月8日)のはいいとして、花が白いこの品種を単にアザミゲシとしていたことに気づきました。この機会に標題の名前を訂正します。
シロアザミゲシ:Argemone hispida←→アザミゲシ:Argemone mexicana
また、花が黄色のふつうのアザミゲシ(補注↓参照)はときどき見かけるのに、このブログには掲載しないでいたことも今回わかりました。
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<補注> 一年草という分類にもかかわらず、ふつうのアザミゲシが大寒を無事(?)に通過していました。(2019年1月21日

2005年のきょうヒメツルソバ> 2004年のきょうアオジクユズリハ

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11月9日(木) スズメウリ

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たった3週間前に登場したばかりのスズメウリの実を再び載せてしまいます。花とか黄葉とか別のシーンならいざ知らず、前と同じく実だけの姿です。あまりの可愛らしさに、理性が崩壊しました・笑。
前とは別の沼地です。どちらも去年までは踏み込まなかった「ちょっと奥地」であって、うれしい「新世界」です。
寄り添う姿に惹かれて撮っただけなのに、よくよく見ればニュートンもびっくりの引っ付き具合です。糊で悪戯などしていません。新しい引力の発見でしょうか。

2005年のきょうハナミズキ(アメリカヤマボウシ)> 2004年のきょうキダチチョウセンアサガオ

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番外編 : 烏賊暖簾

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北国みやげの観光写真、その3です。
もしもウチでこれを真似したら、ハエが大挙来襲してとんでもないことになってしまうでしょう。なぜこれだけ盛大に干していてハエが来ないのか、不思議です。
寒いからかと思ったら、夏でも平気だそうです。
ハエは海風が嫌いなのでしょうか。

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11月8日(水) サルノコシカケ

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アルコールに漬けられたタツノオトシゴなどと並んで、理科室の隅にこれが飾られていた記憶があります。あれは中学だったのか高校だったのか…。
標本になるくらいなのだから、かなり貴重&珍しいものとばかり思っていたのに、人がよく通る雑木林で堂々と生育していました。
生薬でいいお値段がしたはずなのに、もうブームは去ったのでしょうか。誰かが持ち去ろうとした痕さえありません。悲しいようなホッとするような、複雑な思いです。

<補注> サルノコシカケという個別の種はないことがわかって、このキノコについては正確な品種名を調査中です。(2020年秋)

2005年のきょうイロハモミジ> 2004年のきょうヨウシュヤマゴボウ

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11月7日(火) ハマナス

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先日の番外編で述べた不老不死温泉は、青森県の西端にあります。で、日本海の荒波寄せる絶壁を彩るハマナスです。
さてもこの実を見る限り、どうしてこれが浜「茄子」なの?という疑問になるわけで、その謎は北を旅すると解けるのでした。こちらの言葉(発音)にはシとスの区別がなく、どちらもスです。ハマナスは浜梨なのでした。
老人の話によれば、彼らが子供のころは、この実を生食したそうです。もっとも、おいしいものではなかったと笑っていたし、ワタシも試す気持ちさえ出ませんでした。そうそう、このハマナスは高野槙くんの伯母さまのお印でした。

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11月6日(月) アキノノゲシ

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ホソバアキノノゲシを載せたのは先月でした。そして細葉ではないレギュラー型のアキノノゲシがこちらです。
こうして掲載順が狂う(基本種より傍流が先になる)のが素人ブログの悲しさではあっても、逆に考えれば目についた順に載せているので、レギュラー型よりも細葉型のシェアが増している傾向を示しているかもしれません。
「秋の」と冠がつくからには秋以外に目立つ基本種(ノゲシ)があるわけで、こちらの方は順逆にならずにちゃんと掲載済みでした。次の課題は、ノゲシという名前の語源になったアザミゲシを探すこと(注2)です。

<補注1> 学問的には「レギュラー型」と「ホソバ」を区別せず、アキノノゲシ(Lactuca indica)の別名をホソバアキノノゲシとするようです。
<補注2> 課題のアザミゲシは、意外に早く見つかりました。(2006年11月10日
<補注3> 種と冠毛はわりと美的でした。(2017年12月6日

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11月5日(日) センボンヤリ

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センボンヤリをサンボンヤリと洒落てみました。いや、そんなオジサン的なネタよりは、「これが花です」という方がよほど受けそうです。
本当にいくら待ったところでこの蕾(?)は開かずにタンポポのような綿毛に変わってしまいます。花なら咲けばいいのに…と文句を言いたくなります。
ただ、春はちゃんとかわいい花を見せたのだから、許しましょう。年に二度、それぞれ違う形で生殖をはかるのは、なんとなく欲深い技ではあります。

2005年のきょうヒヨドリジョウゴ> 2004年のきょうナンテン

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番外編 : 黄金崎・不老不死温泉

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津軽は不老不死温泉に行ってきました。波打ち際の露天風呂で、日本海に沈む夕陽を眺めつつの極楽です。
どこぞのオジさまの背なかを失礼してしまったのは、これがないとただの夕景写真になるからで、どうも申し訳ありませんでした。

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11月4日(土) アイ

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青は藍より出でて云々のアイです。日本の色と言えば、藍を抜きにしては語れないのに、その原料はイヌタデと間違えそうなほど地味な佇まいです。
分類的にはどちらもタデ科なので、見た目が似ているのは当然です。ただ、葉が広くて艶があるところがアイの特徴のようです。
この葉を発酵させたものに灰汁(あく)を加えたりして藍染めの原液を作るのだと言います。ベニバナのときはお気軽にハンカチを染めてみたものの、手間のかかる藍は、ちょいとお遊び実験とはいかないようです。

<補注> 藍は生葉染めができることをコメントで教えていただいていたのに、再び見つけた藍はまた花が咲いていて、時期を失したものでした。(2020年9月12日

2005年のきょうサネカズラ> 2004年のきょうヒメツルソバ

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11月3日(金) タコノアシ

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タコノアシと聞いてお酒のアテを連想したら罰があたります。埼玉ではレッドデータリストに入っている貴重な野草なのです。
とは言いながら、やっぱり蛸足の燻製に見えて仕方ありません。実が吸盤のような形だし、秋が深まって赤みがさしてきた色合いも連想を誘ってくれます。
河川改修が彼らを絶滅の危機に追いやっていて、人間の知恵はまだ自然と共生できるレベルにないようです。知恵の不足は愛情でカバーしたいものです。

<補注> 生育適地の減少という問題に加え、タコノアシ自体が環境の安定には弱く、次第にほかの草に負けてしまう困った性質があるようです。(2012年12月12日

2005年のきょうサワフタギ> 2004年のきょうクチナシ

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11月2日(木) ナカフオリヅルラン

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町でよく見かけるオリヅルランも、こうして載せるために調べるまでは、まさかユリ科とは夢想だに…。おっと、ユリ科だったのは少し昔の話で、いまはクサスギカズラ科(Asparagaceae)ですか。
ところがそのAsparagaceae、じつはクサスギカズラ科と呼ぶのではなくキジカクシ科としようというのが日本植物分類学会のご意見だそうで、育てている方々には無関係のところで、話はややこしくなっているものです。

<補注1> 状態の良い中斑オリヅルランを撮影できました。(2021年12月1日
<補注2> これまで「オリヅルラン」としてきたこの記事のタイトルをナカフオリヅルランにあらためます。(変更の理由・経緯は下のリンク先参照)
ただ、貼り合わせた写真の左右で葉幅が違っていて、右側はナカフヒロハオリヅルランなのかもしれません。いまとなっては幅の計測も触ってみる(ヒロハは軟らかい)こともできないので、ここは単にナカフオリヅルランとしておきます。(2022年5月28日

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11月1日(水) ナギナタコウジュ

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ナギナタなんて若い人にわかってもらえないだろうし、さらにコウジュ(香薷:草冠+需)の方は国語の先生だってかなり怪しくなるはずです。
と書いている本人がじつは泥縄で、「なーるほど、生薬の名前か、そりゃわからんわい」などと独り言をつぶやいているのでした。
茎や葉を乾燥させたものを煎じるそうで、面白いのは「熱いうちに服用すると嘔吐する」という香りの強さです。お腹(とか暑気あたり)の薬を飲んで吐いていたらシャレにならんなー、とまたまた独り言です。

<補注1> 12月の枯れ姿はこちら、1月に入っても花を咲かせている姿はこちらです。
<補注2> 同属のニシキコウジュを収録しました。(2024年10月13日

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