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番外編 : 鄙願(ひがん)とサンカヨウ

060930sankayou_b新潟は分水の酒屋(蔵元ではなく小売店)から郵便が届きました。いい酒を売る店は、DMまでいい仕事をすることにあらためて感心です。
切手にあるサンカヨウ、初めて知る植物です。雪の多い山に咲くらしいので、たぶん目にすることはないでしょうが、いっとき楽しませていただきました。
この酒屋が扱う(特注)銘柄は「鄙願」といって、それはそれはゆかしい酒です。深山に咲く純白の花…、そんなイメージを描きながらいただきたいものです。

<補注> 目にすることはないと思っていたサンカヨウを、花後ではあったものの写すことができました。(2015年6月21日)

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9月30日(土) ミドリマイ

060930midorimai_b去年、黒米として取り上げた稲(同じ田)が花をつけていました。ふつうの稲よりも、古代米は生育がかなり遅いのだそうです。
さて、この古代米、去年は「赤と黒がある」としたのに、よく調べると緑もあり、この田の稲はどうやらそっちのようと思い始めました。黒米は籾の色がもう少し灰色っぽいかもしれません。
さらに、クロマイではなくクロゴメと呼ぶのだという話もあります。緑の方もミドリゴメとするのか、去年の記事を訂正すべきか、あれこれ迷います。籾の色がわずかに違って見えるので、暫定で去年のものを黒、今年は緑としておきます。

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9月29日(金) ハエドクソウ

060929haedokusou_bハエをめっきり見なくなった生活って、我々にとって本当にいいものなのかどうか、ハエドクソウを眺めながら考えてしまいました。
昔の台所にぶらさがっていたハエ取紙はこの草の根を煎じて作ったのだそうです。若い人にハエ取紙と言ったところで首を傾げられるだけとは思いますが…。
そんな訳で、この草には怖い名前だけが残りました。実がひっつき虫になるので、これからは厄介者扱いされてしまいます。ただ、花は5㎜ほどのかわいい唇型です。

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9月28日(木) ヤマジノホトトギス

060928yamajino_b先日の番外編で取り上げたホトトギスは台湾原産で、あちこちの庭で一番見かけます。それに比べると、このヤマジノホトトギスはかなり少数派と言えます。
ただ、山路というほど険しい場所でなくとも繁殖します。ほかのホトトギスとの区分のための記号と言い切る図鑑もあるほどです。
紛らわしい名前にヤマホトトギスがあって、あちらは花弁が反り返ります。逆にホトトギスは平開しません。その中間で水平に開くのがヤマジ、と区別できるようです。

<補注> 色黒タイプのヤマジノホトトギスを見ました。(2006年10月7日)

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9月27日(水) ヒデリコ

060927hideriko_bヒデリコという風変わりな響きの名前を知った途端に、今までは「雑草」だったものがかわいらしく見えてくるから不思議です。
田んぼの周りにたくさんあり過ぎ、今まで気にとめないでいました。今回、カヤツリグサの仲間の特徴である角張った茎をたよりに調べたら、すぐに正体が判明しました。
乾燥に強いからこう呼ばれるようになったそうで、確かに省エネ型の風貌です。そんな素っ気ない姿も美しく見え出すのが名前の効能というものでしょう。

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9月26日(火) ヌスビトハギ

060926nusubitohagi_b快哉を叫ぶ、などという大仰な言葉を持ち出してしまうほどうれしい一枚です。去年からの念願だったヌスビトハギのパーフェクトショットが撮れました。
まずはこの萩の最大の特徴であるサングラス型の実です。そして萩というにはかなり寂しい、1㎝に満たない花が咲いています。
そして、駄目押しになる3出複葉をヤヤボケながらも入れ込むことができました。なかなかこちらの注文どおりにはならない自然からの、季節外れのボーナスでした。

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番外編 : アールデコランプシリーズ-2

060925taiwan_bタイトルを「シリーズ-2」としてはいても、その1は今を遡ること18カ月も前、しかもシリーズになるとは本人も知らず、さらにこの先「シリーズ-3」があるかどうかはまったく運次第というイイ加減な企画です。
しかし、写した本人はいたく感動したのです。まるで宮殿の一室に置かれた優雅な硝子細工のランプを見るようです。
こういうのが部屋にあると辟易する貧乏性ではあっても、自然のなかでほんの一瞬の偶然に出会えた幸せは格別です。おっと、被写体はタイワンホトトギスです。

<補注> かなり無理のある「シリーズ-3」はこちらです。(2006年10月2日)

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9月25日(月) ハナセンナ(アンデスの乙女)

060925hanasenna_b写真で見ると、きのうのカラスノゴマと紛らわしいかもしれません。現物を見たなら、木(ハナセンナ)と草なので混乱はしないのですが…。
元側と先側の葉が逆向きという、ちょっと変わった偶数羽状複葉です。が、それよりも愉快なのは名前でしょう。なんと、「アンデスの乙女」!
これは呼べません。無理です。「青年の木(ユッカ・エレファンティペス)」よりも気恥ずかしいです。なのでタイトルはハナセンナをメインにしました。こちらだってセンナという音が不思議でしたが、ラテン語源でした。

<補注> この木はまだ若いものでしたが、ハナセンナが日本に導入された昭和初期の植栽ではないかと思われる立派な木を見つけました。(2015年10月24日)

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番外編 : タカサブロウ

060924takasaburou_b先日、タカサブロウを載せたあとで、あれには墨斗草(ぼくとそう)という別名があることを教えていただきました。貧しい高三郎クンが、あの草の茎で文字を書いて勉強したというのです。
写真で郎の字が半端なのは、字を思い出せなくなった訳ではないので念のため。茎の汁気が尽きて、ここで全然書けなくなりました。
かなりゴシゴシこすり付けるようにしてこの程度です。もう少しスイスイ書けるなら別ですが、これでは高三郎クンの勉強はあまり捗らなかったろうと同情します。

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9月24日(日) カラスノゴマ

060924karasunogoma_bスズメと並んで、カラスは植物の名前によく使われます。ポピュラーなところではカラスウリカラスノエンドウなんかがあります。
今年はそれらよりもちょいと見つけにくいカラスビシャクに会えて喜んでいたら、今度はもっと希少かと思っていたカラスノゴマにまで遭遇できました。
ただし、時期がまだ早すぎて「ゴマ」は気配さえありません。ゴマの代わりにアリさんが黒々したお尻を見せてはいても、稔りの時期はまだ少し先のようです。

2005年のきょうアスパラガス> 2004年のきょうシュウカイドウ

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9月23日(土) コナギ

060923konagi_b休耕中の田がこの草で覆われていました。スペードを細くした形の、ホテイソウに似た艶をもつ葉がきれいです。
葉だけでもきれいな眺めでしたが、涼しくなって花がつきました。葉よりも低い位置で控えめなのですが、青紫の花がこうやって二つ三つと固まって咲くので、なかなか目立ちます。
ミズアオイを古くはナギと呼び、その小型だからコナギです。よく似た革質の葉を持つナギという木がありますが、ナギは凪に通じて平滑という意味があるようです。

2005年のきょうヤブツルアズキ> 2004年のきょうナナカマド

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9月22日(金) チヂミザサ

060922tidimizasa_b去年から追いかけていたチヂミザサの花をようやく撮ることができました。
花のないとき、特に若葉のころは、これとコブナグサが見分けにくくて悩みます。そこで、決定的に違う花をつけた姿を見比べておけば、少しは「違いのわかる男」になれるだろうという魂胆でした。
確かに、同じイネ科なのにこうも違うかという姿で、こちらの方がより稲の花に近いイメージです。ふむ、花の違いはよくわかったので、来年の見分けテストに期待です。

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9月21日(木) ヤマハギ

060921yamahagi_bヤマハギという名前からすると、わりと質素系の姿を連想するのがふつうの感覚だと思うのです。ところが、長い柄の先に賑やかな花房が目立つ都会派の姿ですから意表をつかれます。
葉の形が似ている萩にマルバハギがありますが、あちらはこれほど花が飛び出さず、葉の脇にとどまります。
枝も、ヤマハギはその花柄と同じようにのびのびしています。ミヤギノハギのように枝垂れると鬱陶しいのですが、いかにも自然な姿がヤマハギの持ち味に思えます。

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9月20日(水) アシタバ

060920asitaba_bもう四半世紀も昔の話なのですが、伊豆大島に行ったとき、このアシタバというものを初めて知りました。もっとも、それは野山の植物としてではなく、朝の味噌汁の具材としての出会いでしたが…。
民宿のおばあちゃんいわく、今朝こうして摘んでも、あしたにはまたたくさん茂ってる、だからアシタバ、ふむふむ。
帰りに港で苗を買ったはずなのに、ウチで味噌汁に入れた記憶はありません。今は近所の畑でこうして花をつけていますが、昔はうまく育たなかったようです。

2005年のきょうシロシキブ> 2004年のきょうフジバカマ

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9月19日(火) ミズキンバイ

060919mizukinbai_bきのう載せたタカサブロウは田んぼ脇の湿地が好きですが、このミズキンバイはその名に「水」を冠するとおり、もう少しきれいなせせらぎのなかに見つけました。
遠くからも輝いて見える黄色の花は、「金梅」という形容がピッタリです。水+金梅、まさに見たままの素直な名付けです。
梅にたとえるとおり、5弁の花びらはかなりはかなげです。よくよく見ようと茎に触るだけでヒラヒラと散られてしまい、完全な花を写し込むのに苦労してしまいました。

2005年のきょうシロバナマンジュシャゲ> 2004年のきょうツリフネソウ

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9月18日(月) タカサブロウ

060918takasaburou_b田んぼの用水脇に、ちょいと薄汚れっぽい花が目立つようになりました。花の形だけ見るとヒメジョオンがしくじったみたいでも、色合いや花つきがそれよりずっと渋くて、ついでに名前まで渋く、タカサブロウです。
見かけの悪さを名前の愉快さでカバーしようという魂胆でしょうか。
タダレメソウからの変化だと言われても、かなりの無理を感じます。乾燥させた全草を煎じて患部に塗ると効き目があるというので、タダレメの名には由緒があるようです。それがなぜ…、の不思議を秘めた渋い草です。

<補注> 別名である墨斗草の意味を証明してみました。(2006年9月24日

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9月17日(日) コウヤマキ

060917kouyamaki_bこれがあなたのトレードマークです、と言われたって、ご本人が物心ついたとき、「ぼくはヒマワリがいいなァ」とか思ったらどうするんでしょう。
さらに、こんな大きな木をデザインするって言っても、お皿に描いたら入りきらないでしょーョ…などと、皇室ご慶事の報道をテレビで見ながら、不遜にもクダを巻くオジサンが約一名おりました。
とはいうものの、いい木です。3~40mにまでなるというのに、巨木にありがちな複雑怪奇さがなく、凛々しい姿です。きのう見かけたこの木も、上方は霞んでいました。

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9月16日(土) サルスベリ

060916sarusuberi_bやや地味系の写真が続いたので、ここらで少しばかり華やぎが欲しくなりました。
夏のイメージが強いサルスベリであっても、まだまだ元気に花を咲かせています。漢字で書けば百日紅、夏の3カ月をまるまるカバーした上に9月まで咲き誇っていてもノープロブレムということなのでしょう。
隣町の寺に、枝の広がりが10mにも及ぶ百日紅があって見事だったのに、本堂建て替えのために移植されたら、すっかり花が止まってしまいました。薄紅の天蓋の復活を願うばかりです。

2005年のきょうヒネム> 2004年のきょうツルボ

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9月15日(金) トキリマメ

060915tokirimame_b調べの足りないものはここに載せないように、と自戒してはいるというのに、珍しさに負けてつい取り上げてしまうことがあります。
冬にこの豆の実を見つけたときがそれで、タンキリかトキリか不確かなまま、実のサイズだけでエイヤッとタンキリにしたのでした。
季節が巡って、両者を判別する決め手の葉を見ることができました。しっかりと先が尖っていました。やってしまった=大チョンボです。先のログタイトルはトキリマメに訂正して、ここで懺悔です。

<補注> その後、タンキリマメの方ともずいぶん親しくなりました。

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9月14日(木) ガマズミ

060914gamazumi_b
きのうのキツネノマゴでおととしの記事を見返していたら、その前日にはガマズミを取り上げていました。その記事には初めて見つけた喜びがあふれていて照れてしまいます。そして今年はもっとうれしい発見がありました。
春に咲く花と秋の実の同時撮影、驚異のツーショットです。
と強調するほど珍奇な現象かどうかは不明であっても、考えてみれば植物だってチャンスさえあれば生殖に励むのは当然なのでしょう。この花を狂い咲きなどと呼ぶのは失礼というものです。

2005年のきょうニラ> 2004年のきょうハナツクバネウツギ

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9月13日(水) キツネノマゴ

060913kitunenomago_bキツネノマゴを最初にここに載せてから、もう2年近くになります。そのときの記事を見ていたら、かなりポピュラーなこんな草にも右往左往していた当時のことが懐かしく思い出されました。
で、今回は少しばかり余裕を持った遊びの一枚です。というか、ただ運が良かっただけなのですけれど…。
しかし、日曜の番外編でバッタを取り上げたばかりでこういうシャッターチャンスに恵まれるとは、我ながらなかなかのツキに恵まれたものです。

2005年のきょうウラハグサ(フウチソウ)> 2004年のきょうフジ

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9月12日(火) ツユクサ

060912tuyukusa_bきのう、イボクサを紹介したついでに、ここで本来のツユクサを載せておきます。
じつは昨夏に一度取り上げてはいるものの、あまりに見慣れた露草ゆえ、少し遊びが過ぎてしまいました。ところが、よく見るといろいろ不思議が潜んでいます。
2枚しかなさそうに見える花びらは、残りの白い1枚が下側に隠れています。さらに、黄色い葯がいかにも雄シベっぽい3本は、見かけ倒しのダミーだというのもヘソ曲がりなことです。集客担当というところでしょうか。

2005年のきょうハギ> 2004年のきょうヒガンバナ

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9月11日(月) イボクサ

060911ibokusa_bまるで作り物のような花が、放置された田のなかで不似合いに咲いていました。ツユクサの仲間うちでも湿地を好む種類なので、ここはうってつけのようです。
花の形は、ミッキーマウスのような露草とは大違いで、トキワツユクサムラサキツユクサに近い感じです。
しかし、疣(いぼ)とりに効くと思われたばかりに、こんな変な名前をいただいたそうで、もしもウスモモツユクサなどという名前だったらもっと脚光を浴びたのかな…などと余計なお世話を考えてしまいます。

2005年のきょうダールベルグデージー> 2004年のきょうニラ

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番外編 : バッタ

060910batta_bススキの葉を一枚とり、先の20㎝くらいを残して元方向から葉脈の左右を裂きます。裂くのを止めた箇所を左手の指で押さえ、右手で葉脈をループ状に……。
年老いた母親は、会うたびそんな説明を繰り返して息子にバッタ作りを伝授しようとするものの、「親の心、子知らず」とはよく言ったものです。
しかしまあ、たった一枚のススキの葉がバッタに見えてしまうのだから、折り紙の国・日本ならではの遊びです。やはり次回こそは折り方を習ってくるとしますか。

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9月10日(日) ヤハズソウ

060910yahazusou_bヤハズは矢筈=弓の弦を受けるV字型の切り込み部分のことです。まるで定規で平行線を引いたような葉脈のV字型こそ、矢筈草の名前の由縁です。
葉の元と先を指でつまんで少し強く引っ張ると、この葉は葉脈に沿ってきれいに矢筈型に裂けます。萩の仲間でも、こんな葉はこれだけでしょう。
また、萩の仲間なのに矢筈萩ではなく矢筈草と呼ぶのも変わっています。ほかの萩は木本か多年草なのに、これは一年草なのです。らしくてらしくない、変な萩です。

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番外編 : 巨峰サンド

060909kyoho_b
一粒一粒、皮をていねいに剥くだけでも我慢するのが大変なのに、隠し包丁を入れて種を取り出すときにはお腹がキュルキュルキューと泣いておりました。
こんがりと焼いた厚めのトーストに上質のオリーブオイルをたっぷりと染ませ、そこに件の巨峰をびっしりと敷き込んでいきます。
ああ、幸せ。ケケケと一人笑いの出る旨さです。去年のすいかサンドで満足していたら、川上弘美が「桃サンド」しているのを知り、負けじと新メニューを作ってみました。

<補注> 久しぶりの新作はこちらです。(2017年10月9日)

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9月9日(土) カラスウリ

060909karasuuri_b縁の薄いキカラスウリとは違って、ふつうのカラスウリは近所にプランプランです。今年もウリ坊があちこちで目立ち始めました。
これが朱色に熟すのは待ち遠しいことですが、それはまた木枯らしを待つことです。あちら立てればこちらが立たず。二兎を追うもの一兎を得ず…。
何の話かわからなくなって、ふと暦を見たら、きょうは九のぞろ目でした。八がそろって二輪の日というのは笑えませんが、九の重なりは重陽の節句、菊酒の日です。

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9月8日(金) キカラスウリ

060908kikarasuuri_bキカラスウリとの悲恋物語(?)は去年の11月に告白しておきました。悲しい関係は続き、今年もハッピーエンドは望めそうもありません。
小さな実のある雌花をようやく見つけたというのに、ここはお出かけ先の北の町です。この実が黄色にしっかり膨らむころ、またここに来られる当てがありません。
去年の情けない写真は新潟で撮ったというのに、今回は青森です。面白いことにそれらの地ではキカラスウリばかり見かけ、カラスウリにはついぞ出会えませんでした。そういう分布傾向があるのか、不思議です。

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9月7日(木) コブナグサ

060907kobunagusa_b花が咲いたとはいうものの、地味な姿です。もっとも、名前の小鮒は葉の形に由来するそうで、もとから花は無視されていたのでしょう。
わりと雑草っぽくて、空き地などで見かけはしても、この草は黄八丈の染料として大事なものと言います。金のなる木ならぬ「金になる草」というところです。
同じイネ科の仲間であるチヂミザサと感じは似ていても、向こうがあくまで地表を這うのに比べ、こちらは茎が枝分かれして脛の高さくらいまで立ち上がります。

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9月6日(水) ギンドロ(ウラジロハコヤナギ)

060906gindoro_b白銀(しろがね)色の葉裏がさやさやと揺れ動いて、吹く風を一層涼しげに思わせます。対するに葉の表は深い緑色であって、この二色のコントラストはかなり遠くからでも鮮やかさが際立ちます。
昔の感覚では、泥は決して汚いものではなかったのでしょう。銀泥とは、まさにこの葉のための名前に思えます。
5裂または3裂する葉の形と大きさはカエデ似ですが、葉裏がフェルトのようでやや肉厚です。ポプラの仲間なので、上向きの枝が主幹から元気にたくさん出ます。

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9月5日(火) ナンバンギセル

060905nanbangiseru_b古くはこれを「思い草」と呼んでいたそうです。恋しい人を思ってうつむいた風情からの連想でしょうか。
そんな慎ましやかな名前が一気に即物的になったのは江戸時代に入ってとのことで、煙草の普及もこのころだったことがわかります。どうりで、戦国武将がプカプカやっている図は見たことがありません。
通常の草花感覚からは離れてやや異様な風体です.。ススキなどに寄生して、その株元にニョロッと顔を出します。写真の1本は、ススキではなくアシの根もとにあったので、湿気も嫌いではなさそうです。

<補注> これぞ決定版と言えそうなナンバンギセルの大群落を見ました。(2014年9月8日)

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9月4日(月) イトススキ

060904itosusuki_bふつうのススキはどうにか花穂をもたげてきた時期なのに、こちらのイトススキは一足早く穂を開きました。
まったくもって名前どおりと言うしかない葉です。本来のススキだと、庭に持ってくるとあまりにも野趣が強すぎます。それに比べ、これなら玄関脇などにも似合いそうです。
ススキの園芸種ではタカノハススキをよく見かけます。ただ、このイトススキもタカノハススキと同じく日本で作出されたと言います。和風の暮らしのなかにはススキが根付いていたことが偲ばれます。

2005年のきょうアメリカノウゼンカズラ> 2004年のきょうフサケイトウ

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9月3日(日) サワギキョウ

060903sawagikyou_b暑い盛りにこの花色ならばもっと歓迎されるはずなのに、サワギキョウの涼しげな花は、残念ながら秋の入り口になって開いてきます。
名前を借りている本当の桔梗は盆花の代表格ですから、半月以上は遅い登場です。桔梗とはいうものの花の形は大違いで、もっぱら色からの名づけでしょう。
やや無理に思える「桔梗」の名に比べると、「沢」の字はまさしくこの草の性質をよく表しています。湿地を好むようで、半日陰の水辺や窪地で見かけます。

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9月2日(土) イヌタデ

060902inutade_bイヌタデなどと正式な名前を使うと親近感が落ちてしまいます。たぶんアカマンマと呼び習わしてきた人が多いと思います。
ままごとの赤飯として、全国で無理無体に引きちぎられてきた過去を思うと、最近の子供が電子遊びに夢中なことはイヌタデには救いかもしれません。
ところで、たまに白いタデを見かけます。しかし、それをふつうのご飯にしたかというと、ままごとでは白米はオオバコの実の役目でした。こんなことを思うと、白いタデはやはり稀な存在だったことがわかって愉快です。

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9月1日(金) ヘクソカズラ

060901hekuso_bスグリの実と間違えてしまいそう、というのは冗談として、ヘクソカズラの実がプックリと膨らんできました。もまだ残っていて、蕾から実までが並んだ状態です。はちきれそうな子房の先に残る萼片が星の王子様みたいです。
冬にはこれが美しいオレンジ色になって、リース花材にお誂えです。ただ、その輝きに見惚れるには、あと3~4カ月の熟成が必要です。
…と先の長そうなことを書いても、きのうの朝など、雲がすっかり秋のそれでした。我が学びの歩みはヨタヨタでも、季節だけはスタスタと、などと感傷的な秋到来です。

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