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7月31日(月) ナツズイセン

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待ち遠しかった梅雨明けを喜ぶように、「夏」水仙が陽光に輝いていました。
土手(柳瀬川堤防)の桜並木の根もとにあって、このブログを始めたおととしの夏に見つけました。毎年少しずつ花が殖えているようです。今年は近くの別の場所にも数株が新たに顔を出しました。
しかし、梅雨は明けたというものの、今朝はやけにヒンヤリです。夏水仙の開花は順調でも、ミズキの実の色づきは遅く、まだ緑色です。冷夏ではないと言うものの、どうか「ふつう」の夏でありますように。

2005年のきょうマンリョウ> 2004年のきょうサンゴジュ

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7月30日(日) アカザ

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ちょっとした空き地があれば、すぐに生えてくる草です。身近すぎて大事に思わない代表みたいなものなので、今回はそんなイメージを変えるために、しっかりとアカザを漢字で覚えることにしました。
「藜」です。ムム、どう書く(筆順)のかな、これ? 覚えられるかな? 早くも後悔の念がムクムク…。先端が白いものはシロザであって、漢字にすると白藜、あれれ、漢字の当て方ってけっこういい加減です(笑)。
水戸の徳川博物館(注3)で、黄門さんの「藜の杖」を見たことがあります。こんな野原の草なのに、藜は軽くて丈夫で、良い杖になる(注2)のだそうです。

<補注1> 素性も見かけもぜんぜん違うのに、アカザの名前を冠した蔓草があります。(2018年7月29日
<補注2> アカザと同じように、シロザも杖になるそうです。(2020年3月6日
<補注3> 現在は徳川ミュージアムと改称されています。(2022年3月)

2005年のきょうメヤブマオ> 2004年のきょうミズキ

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7月29日(土) ママコノシリヌグイ

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この可憐な花だけ見たならば、誰もあの凶暴なトゲなど連想するわけもなく、さらにこんな悲惨な名前など夢想だにしないことでしょう。
おととし、ここに初登場したときに、それらの忌わしいことがらはレポートしました。なので、今年はただひたすら、「かわいいねー」写真にしてみました。
近所の空き地で、今年もこれを見ることができました。問題は、来年もここが「空き地」であるかどうかです。いっそ不景気が続いてくれた方がありがたい…などと不謹慎な考えもよぎる朝です。

2005年のきょうオミナエシ2004年のきょうホウキギ(コキア、ホウキグサ)

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7月28日(金) ウマノスズクサ

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こういう「変な」ものに出会ったときというのは、美しいものとの出会いの何倍も興奮してしまいます。ゲテモノ趣味と言ってしまえばそれまでですけれど…。
しかし、見かけ的にはおかしくても、これは立派な薬草で、根は解毒に、実は咳止めに使われたと言います。
民間医療が盛んだったころには、こういう草は決して「変な」ものではなかったはずだし、ウマノスズクサ(馬の鈴草)という名前そのものが当時の生活に密着していた証のように思えます。

<これ以降収録したウマノスズクサ属(Aristolochia)・和名50音順>アリストロキア・ウェストランディー ☆ アリストロキア・ギガンテア ☆ アリストロキア・サルバドレンシス ☆ アリストロキア・トリカウダタ ☆ アリマウマノスズクサ ☆ オオバウマノスズクサ

2005年のきょうコガマ> 2004年のきょうオオニシキソウとコニシキソウ

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7月27日(木) オグルマ

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オグルマというのはお相撲の尾車親方とは関係なくて、小さな車:源氏とかに出てくるあの牛車のことです。車輪を構成する無数のスポークに見立てられた花びらが、絵巻に出てくる黒塗りの牛車を思い出させます。
しかし、ふと考えるのは、あんなにたくさんのスポークって必要なのか…という、この花とは関係ないことです。車軸と車輪をつなぐという機能だけなら、最低三本あれば済むと小賢しく考えてしまいます。機能美ならぬ無駄の美というものでしょうか。

<補注1> オグルマの花がほころび始める様子を見ました。(2013年7月1日
<補注2> 属違いなのにオグルマの名を借りたものにサワオグルマエゾオグルマがあります。
<補注3> 同属ではオオグルマカセンソウを収録しています。

2005年のきょうゲッキツ(シルクジャスミン)> 2004年のきょうタカノハススキ

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7月26日(水) セリ

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まだ風の冷たかった春の一日、水を入れる前の田んぼをオバサンたちが蹂躙しているのを見かけました。
聞けばセリを摘んでいるとのことで、特売コーナーに群がる勢いで摘まれたら、セリもたまらんなぁ…と妙に同情したものでした。
ところがどっこい、セリもさるもの強いもの、ときが来れば生き残った株からしっかりと花が開くのでした。5本のアンテナをピンとのばした様子は、そのかわいさとは裏腹に、オバサンパワーに屈しないド根性ぶりを秘めた美しさに思えます。

<追録> 上の写真は13年も前のものなので下手なのだろうと再挑戦してみたら、見事に返り討ちに遭いました。ただし、同じようにショボかったセリ科仲間のイタリアンパセリの花よりは、少しは賑やかな感じが出せました。(撮影:2019年7月25日)
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<補注> セリにも花粉媒介者がいることを知りました。(2019年8月25日

2005年のきょうコンロンカ> 2004年のきょうカクレミノ

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7月25日(火) オトギリソウ

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兄弟とは人生最初の他人なり、と喝破したのがどこの誰だったか思い出せなくて情けなくはあっても、オトギリソウを見るたびにこの言葉が脳裏をよぎります。
もっとも、最近は親でも子でも関係なく手にかける時代ですから、オトギリソウの物語はあまり哀れを誘わないかもしれません。
切られた弟の血シブキだという花や葉の斑点は、何回見ても好きになれません。ホトトギスのそれはきれいだと思うのに、やはり気持ちの問題なのでしょう。

<補注1> 同属のアゼオトギリを収録しました。(2017年7月31日
<補注2> 同属のミズオトギリを収録しました。(2023年8月18日

2005年のきょうヒレハリソウ(コンフリー)> 2004年のきょうブルーファンフラワー(スカエボラ)

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7月24日(月) ツキヌキニンドウ

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ツキヌキニンドウの赤い花を載せた先月のコメントを読み直したら、サッカーW杯のことなんかを書いていて、うわァ、なんだか遠い日のことみたいです。光陰矢のごとし。あれからひと月、あの花も実になりました。
1カ月なんてほんのわずかな時間と思う一方で、ジーコはオシムになり、ヒデは去り、花は実になり…。
年年歳歳花相似 歳歳年年人不同と詠じたのは唐の詩人でした。僭越ながらじつに共感してしまいます。さて1カ月後にはなにを見、なにを思うているのやら。

2005年のきょうニワウメ> 2004年のきょうルリヤナギ

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7月23日(日) キヌタソウ

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小さな白い花というのはそもそもが写しにくいし、日陰の好きなキヌタソウが相手ではさらに撮影がむずかしくなります。加えて、あまり花に寄ると、特徴である葉を写し込めないという悩みがあります。
わりと珍しい草を見たうれしさよりも、そんな悩みばかりの出会いでした。
結果、花が滲んだ感じに写りました(被写体ブレ)。それなのに、見方によっては幻想的ではあるまいか、と独り悦に入っています。砧の形にちなんだ実(注)がつくにはまだ早い時期なので、今度はその写真を「まともに」撮りたいものです。

<補注> 多くの図鑑類が引用を繰り返す「キヌタの語源=砧」説は、いつの間にか流布するに至った「誤解」のようです。(2024年7月31日

2005年のきょうヒヨドリジョウゴ> 2004年のきょうタブノキ

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7月22日(土) クリナム・パウエリー

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半月ほど前にアフリカハマユウを取り上げたときに、ピンクの浜木綿ということで名前だけ書き留めておいたクリナム・パウエリーです。
白の花後もかなりの困りものなのに、このピンクの方は、もうどうしようもありません。咲いたそばからこの様子で、咲きそろった写真は撮影困難です。
花はグジャグジャ、葉っぱもベロベロ…というだらしなさのくせに、離れて見るときれいだし、存在感もあります。あくまで遠間で眺めるべき花です。

2005年のきょうイヌゴマ> 2004年のきょうノブドウ

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7月21日(金) シロネ

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シロネは白根と書くので、大凧祭りで有名な新潟の白根を思い出します。白根の凧や山古志の闘牛など、地名と結びついた祭りは今度の合併でどう呼ぶことになるのか、風情の減ることです。
…ということは写真のシロネとはなんの関係もなくて、太くて白い根が食べられるのでシロネ、食い気優先の名前です。
その根に支えられた茎は胸の高さまで直立して勢いがあります。なのに、花はこんなにささやかです。節々にズズズーッとこうやって咲きます。どうやったらうまく写せるのか、眉根にシワがよってしまいます。

2005年のきょうハナヅルソウ> 2004年のきょうアカメガシワ

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7月20日(木) ナンキンマメ(ラッカセイ)

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先月24日に発芽の記録を載せた落花生です。無事、花をつけました。果たして「掘りたて茹でピー作戦」が成功するかどうか、わくわくドキドキです。
いまごろから花が咲き、9月には実がなるはずで、さーて、どうなりますやら…。
朝のうちはこんなにきれいに咲いていても、すぐに萎んで(枯れて)しまいます。最初に花の残骸を見つけたときはゴミかと思ったほどです。これがどうやって土にもぐるのか、またレポートできればと思います。

<補注> 落花生の標準和名はナンキンマメだったので、タイトルだけ訂正します。(2021年6月)

2005年のきょうセイヨウハッカ> 2004年のきょうサツマイモ

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7月19日(水) ベニクロバナキハギ(ヤクシマハギ)

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種類が多過ぎて悩ましい草木には事欠かなくて、ハギ類もなかなかです。自分的に30種ほど表にまとめて勉強してみてはいても、まだまださっぱりです。
そんななかでこの小型のハギです。矮性で早咲きというのが特徴の園芸的種類のようです。花の紫に赤みが少ないクロバナキハギというものがあって、それよりも花に紅が挿しているというネーミングです。別名につくヤクシマはあの屋久島のようでも、あの島の特産というわけではなくて、意味がはっきりしません。
地植えでも膝丈ほどにしかならず、ミヤギノハギのように盛大に展開させるスペースを必要としません。秋のイメージを真夏前から先取りするための素材に好適です。

2005年のきょうコバギボウシ(斑入り種)> 2004年のきょうヒメヒオウギズイセンとミズヒキ

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7月18日(火) ノハナショウブ

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用水の辺(ほとり)の藪に一本だけ咲いているのを見つけました。アヤメかと思って迫ったら、花びらの付け根模様に網目が一切ありません。
もしかして、これがノハナショウブ? いろいろ豪華な花菖蒲を作る原種になったというもので、どうやら初めてお目もじができたようです。
花びらの基部の黄色と並ぶ見分けポイントは、葉脈です。アヤメカキツバタは葉がほぼ滑らかなのに対し、こちらは葉の中央に一本ハッキリと筋が通ります。

<補注> ノハナショウブの図太い生態に触れました。(2011年7月5日

2005年のきょうヤツガシラ> 2004年のきょうジュズダマ

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7月17日(月) トモエソウ

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あとでビヨウヤナギに見えてしまわないか、心配な写真です。そこを字で補足しておけば、あちらは木本、こちらは多年草、姿がやや小ぶりです。というよりも一番の違いはプロペラ型のこの花びらで、ビヨウヤナギはこんなに捻れません。
名前の巴は、日本の古典模様のあの「おたまじゃくし渦巻き型」のことで、プロペラがなかったときはこう呼ぶしかなかったでしょう。

<補注> 実は枯れ切ってもきれいな姿で残ります。(2022年2月13日

2005年のきょうクサキョウチクトウ(オイランソウ)> 2004年のきょうヤブツバキ

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7月16日(日) アサザ

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きょうは水辺の写真です。少しは涼しさを感じられるように…。
アサザは花ジュンサイという別名でも呼ぶそうです。ただし、ふつうのジュンサイなら食用栽培されていても、アサザは絶滅危惧種です。花弁の縁がレースのように透けていて、いかにも儚(はかな)そうです。
さて、ジュンサイは蒪菜とあてるのに対し、アサザも莕菜または荇菜とえらく珍なる字をあてます(出典:大辞林)。こちらも「菜」の字がつくことから、古くは食用にしたのでしょう。絶滅危惧種を食べたらマズイので、食味試験はパスです。

<補注> 文字化け対策で、文中のむずかしい漢字を画像にしておきました。Photo

2005年のきょうヒメヒオウギズイセン> 2004年のきょうリアトリス

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7月15日(土) ヒマワリ

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この暑さはすごいな、もぉ…。夏です! 夏といえばこれでしょう。
振り返ってみたら、ヒマワリはこのブログ初登場でした。なんの秩序もなく、日々、場当たり的にそのとき目立ったものを載せているので、子供のころから親しんできたヒマワリはいつも後回しにしてきたようです。
あまりにありきたりの植物なので、写真としてなにか面白いものを、と思いつつ来てはいたのに、気持ちに腕が追いつきません。迷い迷っているうちに、小学生の絵日記みたいになりました。『とても暑かったです。おわり』。

<補注> コメントのご指摘で気がついて、「入道雲入りヒマワリ図」を撮影してはみたものの、主役が無念にもくたびれ果てていました。(2010年8月28日

2005年のきょうアキノエノコログサ> 2004年のきょうユリ(品種不詳・カノコユリ系)

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7月14日(金) カランコエ

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子供のころ、忍者に憧れていました。風呂敷の覆面&ボール紙の十方手裏剣が基本アイテムで、それに特殊装備を加えるとき、シコロというのがありました。
パテナイフみたいなもので、葉っぱ型の両刃で、縁にギザギザがついたりします。シコロという意味不明の名前が特にお気に入りでした。
で、カランコエとシコロがどうして関係あるかと言うと、ほら、この葉っぱのギザギザが心を弾ませてくれるのです。カランコエ、若返りの妙薬だったりして…。

<補注1> 写真のカランコエは品種名が不明です。花屋で求めたものだったので、カランコエの基本種であるブロスフェルディアナ(K. blossfeldiana)の園芸種だろうと思っています。なお、ブロスフェルディアナの標準和名はベニベンケイです。(2020年3月)
<補注2> カランコエは見かけのバリエーションが豊富で、この記事以降、次のようなものを収録しています。(掲載順)
カランコエ(八重) ☆ カランコエ・オルギアリス(センニンノマイ) ☆ カランコエ・ベハレンシス(センニョノマイ)a. 葉 b. 花 ☆ カランコエ・ラクシフロラ ☆ カランコエ・月兎耳 ☆ カランコエ・プミラ ☆ カランコエ・ティルシフローラ

2005年のきょうマルバマンネングサ> 2004年のきょうホテイアオイ

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7月13日(木) ヒエンソウ(チドリソウ)

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そもそも無料で楽しませていただいているココログ(注2)ですから、メンテナンスのために48時間止まったからといって文句は言えません。しかし、ワタシの皆勤賞はどうしてくれる~! というワケで、きのうの記事はあと出しのズル掲載です。

で、きょうのお題はヒエンソウ(別名:チドリソウ・注1)です。
図鑑のヒエンソウはもう少し花つきが良くて、これは野生に近いものかもしれません。千鳥も飛燕も同じ発想で、長い「距」の姿が鳥の飛ぶ姿を思わせてくれます。

<補注1> もう少し野の草ではあっても、同じように「飛燕」を名乗るものにセリバヒエンソウがあります。(2006年5月11日
<補注2> 13年後にもココログさんは大型トラブルをやらかしてくださいました。

2005年のきょうヘメロカリス> 2004年のきょうヘクソカズラ

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7月12日(水) カラスビシャク

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ふた月前、よそさまの鉢に育っているカラスビシャクを見つけて半うれし状態だったのに対し、今度は100%感激です。勝手に触っても良さそうな空き地に、分解しても良いくらいふんだんに生えているのを見つけました。
茎が膨らみ出す部分(写真上部)では種ができ始めていました。ここがいわゆる雌シベにあたるようです。
その先に煙草のフィルターみたいな白い塊があって、これが雄シベだそうで、顕微鏡が必要な世界です。そこからのびるアンテナは、「付属体」というオマケでした。

<補注> ムカゴを見つけました。(2008年7月10日

2005年のきょうヤブミョウガ> 2004年のきょうアメリカフヨウ

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7月11日(火) ゴシキドクダミ

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慶事があって出かけた九州・福岡で、はた衛門的にもうれしいことがありました。探していたドクダミの斑入り種を見つけたのです。
しかも、灯台もと暗しとはこのことかのように、それは助手1号の実家の庭にありました。残念ながら花はすでに終わっていたものの、その撮影はこの株を少し持ち帰って、今後の楽しみとしておきましょう。
さて、このドクダミ、斑入りと呼ぶしかないかと思ったら、ゴシキドクダミという名を見つけました。三色しかないのでは?という疑問は脇に置き、お祝いついでですから名前も大盤振る舞いでOKとしましょう。

<補注> 持ち帰った株はうまく育たなくて、花の撮影はプロが管理している花壇のお世話になりました。(2018年6月25日

2005年のきょうアガパンサス> 2004年のきょうカラスウリ

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7月10日(月) タイマツバナ(モナルダ、ベルガモット)

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花壇が一面ピンク色で埋められたように見えて、とても賑やかな花です。色の派手さに加えて、この花火のような形が効いています。
去年はこの色がピンクではなく真っ赤なものを載せました。ほころんだ花びらがまるで聖火トーチみたいに見えて、タイマツバナの名前にはあの色がピッタリでした。
しかし、今回のピンク色では松明は連想しにくくてモナルダの名が雰囲気的に合いそうです。というよりも、どうやら園芸界ではモナルダと呼ぶのが主流のようです。
自分勝手に花色によって使い分ける手もありそうで、そうした場合、ベルガモット(注2)と呼びたい色はやはり白というのが自分の感覚です。

<補注1> 本文では花色によって勝手に名前を使い分ける案を述べたものの、この花の呼び方は標準和名であるタイマツバナが第一優先です。
<補注2> 同属でよく似た見かけのワイルドベルガモットがあるので、この呼び方には注意が必要です。(2022年10月8日

2005年のきょうサルスベリ> 2004年のきょうメマツヨイグサ

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7月9日(日) カラジューム・レッドフラッシュ

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おとといは茄子、きのうは胡瓜、そしてきょうは里芋と野菜でつなげてみました。ただこのカラジュームはサトイモ科だとは言え、もはや立派な観葉植物です。
ひょんなことで我が家に転がり込んできた鉢植えで、到着から日も経たずして、こうやって花をつけてくれました。
カラジュームは葉が白(緑)っぽいものが多いのに、この賑やかな色合いは見ごたえが格別です。レッドフラッシュという品種名で、まさしく見たまんまのネーミングです。見かけプラス名前で二重にインパクトがあります。

<補注> レッドフラッシュ仲間を収録しました。(2022年9月30日

2005年のきょうナンキンハゼ> 2004年のきょうタイサンボク

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7月8日(土) キュウリ

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ナスときたらキュウリでしょ、といういとも安直なつながりに見えはしても、じつはそうです…という冗談はさておき、ホントはキュウリも案外にむずかしいのです。
ヘチマカボチャなど、みんなこのガサッとした感じの葉と黄色い花ですから、実を見るまでは皆目区別がつきません。
もちろん、この悩みはワタシの未熟さから来るもので、詳しい人には笑われること必定でしょう。ただ、西瓜や瓜もみんなこのガサついた葉と黄色い花なので、これから実が膨らむのを待って、少しずつ葉や花の違いを覚えていくつもりです。

2005年のきょうトウネズミモチ> 2004年のきょうビヨウヤナギ

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7月7日(金) ナス

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きのうは、ふつうにはやや入手しにくい生りものを取り上げたのに対し、きょうは一転して「どこにでもある」茄子です。
しかし、たかが茄子、されど茄子なのでして、ブログ3年目にして初めて掲載することができました。なにがどういうワケでいままで時間がかかったかと言うと、花と実がうまく一つの画面に入らなかったのです。
さすが、千に一つも無駄がない、と言われる茄子は、たしかに実の近くに無駄花はつけません。実が奥手で真っ黒に写ってはいても、これはうれしい一枚です。

<補注> ようやくきれいなツーショットが撮れました。(2017年9月9日

2005年のきょうチヂミザサ> 2004年のきょうシャグマユリ(トリトマ、トーチリリー)

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7月6日(木) ヤマモモ

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昔、駄菓子屋でこんな飴玉(直径2㎝ほど)を買ったような気がします。
ヤマモモの実はどうも不定期型で、同じ木が毎年結実してはくれません。しかし、この木は一昨年に味わったものなので、うまくすれば隔年で稔るようです。
さて、問題は自分の庭でもないところの実をどうやって味わうかということです。しかし、心配は無用です。この木は塀から外に枝がはみ出して、実をたくさん落としてくれるのです。決して木を揺すっていないことは言うまでもありません(笑)。

<補注> まだ青い段階の実の様子を収録しました。(2020年5月14日

2005年のきょうリョウブ> 2004年のきょうモミジアオイ

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7月5日(水) アフリカハマユウ(インドハマユウ)

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理由1: 株が目立つ=腰の高さでこんもり、かつ深緑の長い葉がもっさり
理由2: 花が目立つ=真っ白純白で、カサブランカと間違いそう(大げさ?)
という具合で、かなりの存在感があるインドハマユウ(注1)です。
爽やかなはずの白と緑の取り合わせも、こう大きいとどうにも暑苦しく感じます。
花がピンクのものも別にあって、増補版ではそちらもインドハマユウとしていました。しかし、ふつうに言うインドハマユウは白、ピンクはクリナム・パウエリーだそうです。

<補注1> 本来のインドハマユウの花にはピンクの筋があり、この写真のものはアフリカハマユウであることをryoiさんに教えていただきました。ただ、二つは混同されている(というか、アフリカハマユウをみんながインドハマユウと呼んでいる)ので、タイトルに二つを併記しておくことにしました。(2011年7月22日)
<補注2> 再度の写真掲載を機に、タイトルの順番を「本名(別名)」にあらためました。(2017年6月15日

2005年のきょうノブドウ> 2004年のきょうアサガオ

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7月4日(火) コンボルブルス(ブルーカーペット)

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出かけ先でこれを見つけて撮影したときは、出来がイマイチでした。ただ、そのときは余裕で「近所にもあったから撮り直せばいいや」と思ったのです。
さて志木に戻ってお目当ての場所に行ったら…、咲いてない、花がない。えっ、もう時期が終わったの?…、よぎる不安、つのる疑問に悩みました。
どうということがない話で、朝晩のワタシの散歩時間には花が開いていないだけでした。おとといの昼どきに通りかかったら、しっかり花盛りです。ブルーカーペットという別名(注1)にも合点がいく咲き具合でした。

<補注1> この種類は店頭ではコンボルブルスまたはブルーカーペットで通っています。ただ、コンボルブルスは属名(Convolvulus=セイヨウヒルガオ属)なので、正しく呼ぶなら Convolvulus sabatius です。(2020年7月)
<補注2> 同じコンボルブルスでありながら、かなり様子の異なる種類があります。(2023年4月19日
<追録> 咲きっぷりのいいブルーカーペットの植え込みがありました。(↓撮影:2023年5月2日)
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2005年のきょうワルナスビ> 2004年のきょうメタセコイア

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番外編 : ハタアサガオ

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はた衛門さんのオウチで、ついに旗つきの朝顔が咲きました。ハタザクラと同じで、雄シベが花びらに変化しようとしているようです。
一個だけでなく、二日続けて旗つき朝顔が咲きました。
自分としては初めての発見です。こんな現象というのは珍しいのでしょうか。よくあること(注)だったらガッカリです。

<補注> アサガオには「変化朝顔」という趣味分野があるほどで、突然変異は置きやすいようです。これを発見した当時はそういうことに無知でした。この花の種を数代育成し、変化を固定させるくらいの知恵が欲しかったものです。(2020年夏)

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7月3日(月) オカトラノオ

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もう少し暑くなればハナトラノオが咲き出しはしても、いまの時期にちょっとした野山の草地を美しく飾るのはこのオカトラノオです。
こんな風に花穂が長い植物はだいたい「虎の尾」に見立てる(注)ようで、ほかにヌマトラノオというのもあります。「猫の尾」ではいけないのか…などという混ぜっ返しはやめておいてシゲシゲと眺めると、茎葉がすっきりしてなかなか美形です。
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また、5裂(やや不規則で6裂も目立つ)した白い花は一つひとつがくっきりとして、全体の姿もアップの姿も両方楽しめます。

<このあと収録のオカトラノオ・掲載順> ☆ 花穂(ハマボッスと同属比較): 2015年7月9日 ☆ 枯れきった全草 : 2016年1月11日
<このブログに収録済みの「トラノオ」・和名50音順>イヌヌマトラノオ イブキトラノオ セイヨウトラノオ ☆ トラノオスズカケ ☆ ヌマトラノオ(リンクは文中) ☆ ハナトラノオ(リンクは文中) ☆ ハマトラノオ ☆ ヤナギトラノオ ☆ やや番外的 : イチハラトラノオ

2005年のきょうボタンクサギ> 2004年のきょうユズリハ

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番外編 : 紅花染め

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使い道を悩んでいた紅花は、やはり染めを試してみました。偶然とは怖いもので、TVのDASH村が紅花染めを取り上げたのに後押しされました。
ただし、DASHは大量の花と十分な発酵で鮮やかな染め上がりだったのに比べ、たった20個の花と収穫即使用の差は歴然です。
赤とは程遠い色、サンドベージュとでもしておきましょう。ハンカチ1枚になんとか色はつきました。ただこれはこれでシックで、結構気に入っています。

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7月2日(日) テリハノイバラ

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ノイバラには心動かされるタチなのか、過去記事を調べてみたら、冬の赤い実は今年去年も掲載していました。
その割に、夏の花は初登場です。色みが貴重な冬に比べると、目移りしそうなこの時期には、どう贔屓目に見てもスターとは言えません。
しかし、花は冴えなくても輝く葉は美しく、名前もそのままテリハノイバラです。これと別に、照葉ではないただのノイバラもあります。さてここで問題発生です。冬に掲載した実はいったいどちらの実? 継続調査課題です。

<補注1> 正真正銘のテリハノイバラの実を載せたついでに、「偽果」の勉強をしてみました。(2018年11月3日
<補注2> 春、葉の艶めき具合は格別でした。(2021年4月14日

2005年のきょうツルハナナス> 2004年のきょうノウゼンカズラ

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7月1日(土) アリアケカズラ

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きのうに続いての宮崎土産でアリアケカズラです。黄色い花が目に入ったときはカロライナジャスミンかと思ったものの、枝ぶりや葉が違っていました。
空港の植栽として、ブーゲンビリアの脇に植えられていて、親切に名札が付けられていたので助かりました。
関東での珍しさから言えば、ブーゲンビリアよりもこちらが上でしょう。果たして埼玉でも露地栽培が可能なものか(注)、これからは少し気にしてみることにします。

<補注> 10年探しても、この辺の露地で見かけることはありませんでした。なお、アリアケカズラのバリエーション(同属メンバー)として次のものを収録しています。
ヒメアリアケカズラ ☆ オオバナアリアケカズラとムラサキアリアケカズラ(リンク先写真の6・7枚目)

2005年のきょうハルシャギク> 2004年のきょうザクロ

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