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6月10日(土) ヨーロッパブドウ(ブドウ)

060610vi_vinifera
花も実もある人生さ…などと簡単に言ってくれはしても、それってじつに欲張りなこととあらためて感じさせてくれるブドウの花です。
雌シベと雄シベしかないので、まったく花に見えません。今年こそ!と近所の棚を見張っていたのに、巴投げを食ったみたいなものです。
花びらは開花と同時に落ちてしまうのだそう(注3)で、ふつうは虫たちを集める役割の花弁が単なるシベの保護材に過ぎないということです。そう言えばお米の花もしょぼいし、お酒の元になる実は洋の東西を問わず質実剛健路線(注1)のようです。

<補注1> ブドウもイネも、花粉媒介者を必要としない風媒花です。
<補注2> 若葉の色合いをヤマブドウと比較しました。(2017年4月29日
<補注3> 本文では「花びらは開花と同時に落ちる」としていたものの、一般に「ヨーロッパブドウは花びらがない」とされています。この相反する見解の「真実」について、ヨーロッパブドウの花に再挑戦しながら確認しました。(2024年5月17日

2005年のきょうシャグマユリ> 2004年のきょうタイサンボク

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コメント

こんばんは。
ブドウのお花を見て、
コウゾの雌花を思い出しました。
あの雌花、小さいですか?
山の中で、とても小さなよく似たものを見たのですが・・

そんなことよりも、
お米のお花をしょぼいなんていていいんですか?
日本酒お好きなのに・・

投稿: ブリ | 2006-06-11 01:31

ブリさんへ:
おはようございます。
お尋ねのコウゾ(ヒメコウゾ)の雌花は、あの日の写真がほぼ実寸です。
毛先まで入れた直径が1.5か2㎝くらいだったと思います。
いまの時期で似たものと言えば、桑の実ですかね。

投稿: はたざくら | 2006-06-11 07:33

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