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5月31日(水) アスチルベ

060531astilbe_b咽喉まで出かけた駄洒落を飲み込んで、学術的な記述をします。アスチルベとはギリシャ語で「輝かない」という意味だそうです。ずいぶん見捨てられた名前です。
このアスチルベとは古い付き合いで、伯母の部屋の窓下が初夏にはこの花で真っ白だったのを思い出します。
当時はアスチルベなんてカタカナ名前では呼ばなかった気がします。泡盛草とか曙升麻という和名を教わったのでしょうが、覚えていたのはこの清々しい姿だけでした。

<補注> ほかに花がピンクの種類も見かけます。

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5月30日(火) コウホネ

060530kuohone_b水草(みずくさ)というのは撮影がしにくくて、これももう少し近づければと思ったものの、池に踏み込む勇気は出ませんでした。
泥を掻き分けて掘り出せば、コウホネ(河骨)の名前の由来である太くて白い根を見ることができるでしょうが、それは先の楽しみといたしましょう。
河骨は、植物としてより先に紋所としてその名を知りました。不気味な字面と妙な発音が印象的でしたが、会ってみれば意外に優しい面差しの持ち主でした。

<補注> 後年、労せずして水中の根を見ることができました。(2014年6月26日)

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5月29日(月) ガクウツギ

060529gakuutugi_b本来の花はチマチマとして目立たなくて、虫寄せのための装飾花だけが大きな顔をしているガクウツギです。
こういうパターンの花の代表はアジサイ類ですが、先日載せたカンボクも同じタイプです。花だけ見るとみな同じように見えます。
花の姿が紛らわしいだけでなく、名まで面倒です。ウツギと名乗らされているものの、分類的には立派にアジサイです。葉の形が似ているというだけで、縁もゆかりもない名をつけられてしまうとは、いかにも不憫です。

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5月28日(日) オモト

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万年青と書いてオモトと読むのは、初めての人には無理難題です。いわゆる熟字訓で、知っていれば少しだけドヤ顔ができます。
もちろん、愛好家にとっては万年青という字面の縁起よさも魅力なのでしょう。猫足&金襴手の鉢で大事に育てているのを見かけます。
祖父がそんな数寄者の一人でした。いつも葉っぱだけの鉢がたくさん並んでいた記憶しかなかったのに、冬には真っ赤な実をつけることを大人になって知りました。その花を楽しみに待っていたら、さすがにずいぶん渋い姿でした。

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5月27日(土) クサイチゴ

060527kusaitigo_bきのうの和棕櫚の花(開花前)は焼きタラコに見えましたが、きょうは筋子の登場です。炊きたてご飯に乗っけたらおいしそうです。
ひと月ほど前には白い花が可憐だったクサイチゴですが、実が熟したらこんなにひょうきん者です。ご飯とはさすがに合いませんが、食べることはできます。
名前は草苺ですが、種類は木苺(木本)です。同じく、木なのに草と呼ばれるものにクサボケがあります。厳密な分類の裏にあるこのアバウトさがたまりません。

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5月26日(金) シュロ(ワジュロ)

060526wajuro_2bグーンとのびた幹の先で、シュロの花が咲いています。黄色いタラコみたいに固まっていた花穂が盛大に開き始めています。
シュロは雌雄異株と言いますが、こう高いところに咲かれては、その違いを見ることができません。雌雄の見比べは今後の課題です。
似た感じのものにトウジュロ(唐棕櫚)がありますが、あちらは葉が折れ曲がらず団扇みたいです。対してこちらを和棕櫚と呼び分けますが、長い葉が中折れする分、風情で勝る気がします。

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5月25日(木) ムラサキツユクサ

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きのうのトキワツユクサのついでに、と言ったらムラサキツユクサが拗ねるでしょう。しげしげ見てあげたら、こちらの雄シベ(葯)もきっちり6個でした。トキワと違って路傍の草なので、横目でスルーしていたのを反省です。
ただ、となりには8本雄シベの花もあって、多少の変異はあるようです。
黄色い葯をきれいに撮りたくてピントを合わせていたら、蜜蜂に乱入されてしまいました。あっという間に花粉はさらわれ、ツルツルになったあとの雄シベの姿です。

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5月24日(水) トキワツユクサ

060524tokiwatuyukusa_b最近思いついて、記事の下でこれまでの年の同じ日にリンクできるようにしました。三年連用日記の真似なんですが、これがけっこう本人受けで、昔のヘタクソな写真と記事に赤面するばかりなのです。
特に酷かったのがきのうの「2004年」のトキワツユクサで、細部がほぼツブレています。
トキワツユクサと言えば、やはりこの繊細なシベが味わいです。そこが少しばかりわかりやすく撮れて、2年ぶりの名誉回復画像です。花びらの倍数分、律儀に6個ある黄色い葯がチャームポイントです。

2005年のきょうカルミア> 2004年のきょうセンダン

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5月23日(火) ジャガイモ

060523jagaimo_bこの特徴ある花の形を見れば、ナス科であることは一目瞭然なのですが、そこから素朴な不思議の始まりです。
というのは、ここはジャガイモ畑で、これは紛れもなくジャガイモの株なのです。ジャガイモとナスが仲間? そういえばトマトもナス科でした。ポマトなんていう変な野菜もありましたっけ…。
証拠写真としてナスにリンクさせようと思ったら、収蔵していませんでした。欲張って花と実を一緒に写そうとして、毎年失敗ばかりなのでした。

<補注> ナスの花と実が一緒の写真をようやく収録しました。(2006年7月7日

2005年のきょうオランダカイウ(カラー)> 2004年のきょうトキワツユクサ

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5月22日(月) ニオイシュロラン

060522nioisyuroran_b1開きかけた傘ほどの大きさの白い花穂が目をひきます。4~5mあたりまで近づくと、ハゴロモジャスミンに似た、かなり強い香りがはっきりとわかります。
この木をシンボルツリーのように使ったお宅が近所にいくつかあって、案外に愛好されている木です。高木なので、広い庭が似合います。
060522nioisyuroran_b2ところが、この木は玄関脇で道にはみ出すように植えられていました。おかげで香りの元を接写できました。強い香りに比べると、意外なほどかわいい姿です。

2005年のきょうニオイバンマツリ> 2004年のきょうユスラウメ

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5月21日(日) カスミソウ

060521kasumisou_bふつうにカスミソウと言えば、花屋さんでブーケに使われるあの白い小さな花をつい思い浮かべてしまいます。
しかし、あちらは正確にはシュッコンカスミソウ(宿根霞草)であり、対するこちらが本来のカスミソウなのだそうです。一年草ですが、寒さには強くて露地で育てられます。ここでも盛大に霞んでいました。
さてこのカスミソウ、花も葉も茎も繊細なので間違えるほどではありませんが、感じは夏雪草(シロミミナグサ)麦撫子(ムギセンノウ)とよく似ています。それもそのはずで、みなさんナデシコ科の仲間なのでした。

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5月20日(土) ツルウメモドキ

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苦心惨憺して撮影した赤い実を載せたのはこの1月でした。これまでは、接近困難な場所でばかり遭遇するツルウメモドキでした。
それがなんと、こんなにお近づきになれる株を見つけました。あきらめていた花を、ウフフの接写でゲットです。今度の冬には、実の美麗シーンを記録できそうです。
と言いながら心配なのは、見つけたこれは雌株(雌花)だったことです。この場所にはこれ1本きりなので、どこか近くに配偶者が必要です。さて再度の幸運に恵まれて、雄株をみつけることはできるでしょうか。

<追録> 受粉可能範囲に雄株はあったらしく、秋にはこの木も結実しました。しかし、実の数があまりに少なく、撮影はパスしました。やはりタップリと花粉を授かることができる環境が必要なのかと思います。違う場所で、どうにか実の様子をとらえました。(2006年11月23日

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5月19日(金) フランスギク

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子供のころに脇目で見ていた少女雑誌に「マーガレット」というのがありました。異様に瞳の大きな主人公がキラキラ・キュンキュンしていて、男のワタシにとっては、いまでもマーガレットという名は照れくさい思いと背なか合わせです。
そのマーガレットってこんな花だったよな、と思っていました。
あに図らんや、長年いい加減に見ていたこの花はマーガレットではなくフランスギクでした。葉の形が違うので、今度は真正マーガレット探しが必要です。

<補注> マーガレットはこちらです。(2007年1月8日)

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5月18日(木) オオバコ

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出番が逆になって、きょうが本家のオオバコです。どうにも見栄えのいい写真が撮れず、毎年出しそびれてきました。しかし、きのうのヘラオオバコの説明で「はっきりした葉脈が共通」と書いたので、その葉を確認しておこうと思います。筋張っているのは同じでも、ヘラのようには立ち上がらず、地べたに這いがちです。
加えて、オオバコが写真になりにくい主因がこの花穂です。穂をしごくとパラパラと実がこぼれて、もっぱらママゴトでご飯の役に使われたものでした。いまの子供たちも同じことをするものでしょうか。

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5月17日(水) ヘラオオバコ

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ぴよーんと長い茎の先で、黒と白のコントラストのかわいい花穂が揺れています。
指で弾くと、思わぬほど盛大に花粉がモアッと広がります。小指の先ほどもない小さな穂からもこれだけの花粉が飛び出すのですから、「花粉が見える目」を持っていたら、世界は真っ白かもしれません。
ヘラ型の細長い葉は写真に入れ込まなかったものの、はっきりした縦筋がオオバコと共通です。オオバコよりも立ち上がる葉は、野原でもよく目立ちます。

<補注> この時期の草姿全体の様子はこちら、厳冬期の根生葉の様子はこちらです。(2015年5月12日)

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5月16日(火) カンボク

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平地での開花はいまごろでも、山道ではもう少しあとに見かけます。車で走っていても、真っ白な花はよく目立ちます。
花の作りがガクアジサイを思わせます。ただ、花も木もこちらがひと回り以上は大振りだし、葉が手のひらのように割れているので、見分けに迷うことはなさそうです。
カンボクは肝木とあてはしても、図鑑やサイトの多くは由来不明としています。煎じて肝臓の薬にした…とするサイトもありはしても、もう少し調べてみないといけません。

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5月15日(月) カラスビシャク

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この写真を撮ったきのう、夢を見ました。カラスビシャクがたくさん生えている野原を、ヘ・ヘ・ヘとニヤツキながら飛び回っています。
図鑑では野原にあることになってはいるのに、現実には目を皿にしても会えませんでした。それが、近所の軒先で、こうして鉢植えになっていたのです。
いまどきはカラスビシャクも苗になって売られているのか、あるいはたまたま生えてきたのか…。30㎝径くらいの大きな平鉢に寄せ植えともつかずいろいろ雑然と生えていたので、持ち主に聞くまで来歴不明です。

<補注> この後、カラスビシャクとは親しくなり、花の細部を見せてもらったり、ムカゴの様子を撮らせてもらいました(2013年7月9日)

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5月14日(日) タラヨウ

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タラヨウの大木に出会いました。たまに寄る園芸店の店先なのに、いままでこの木に気づきませんでした。燈台下暗しならぬ「はた衛門、頭上暗し」でした。
7~8mはありそうな木全体に黄緑のボンボリがついているので、道路を走る車も停まって見物するほどです。
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これほどの花つきを見たことがなく、タラヨウとは信じられませんでした。お店の人に樹種を聞いても「さあ」というふがいない答え…。調べたらタラヨウは雌雄異株でした。となれば、さあ、雌花の撮影もしなくてはなりません。

<補注> 雌花の様子はこちらです。(2009年5月12日)

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5月13日(土) ミヤコワスレ

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敬して遠ざけるというものがいろいろあるわけで、こんな姿のキク科の皆さんも、できれば見ないフリをしていたいのが本音です。
しかしまた、恐いもの見たさという幼な心も抑えきれず、そっと出してみるミヤコワスレさまのご近影です。
ヨメナ・ノコンギク・コンギクという一連の面倒な皆さんと格闘したのは昨秋(11/15~17)でした。対してミヤコワスレはいまの時期だから間違わないはず…。しかし、異常気象のこのごろだし…、と心配は尽きません。

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5月12日(金) カラマツ

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針葉樹はふつうは常緑なのに、このカラマツは冬にはすっかり葉を落とします。
黄葉の唐松林を車窓から眺めながら飲むお酒は格別でも、春の芽吹きの下をお酒なしで散策する健康路線もまた捨てがたい味です。
線路の枕木に使われたそうで、荒々しい樹皮を見ると、たしかに頑丈な木に思えます。そんな間近での印象とは反対に、唐松林の遠景には優しさがあります。やや下がり気味の枝ぶりが作る円錐形の樹形の連続は、まるで幾何学模様です。

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5月11日(木) セリバヒエンソウ

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飛燕という名に微妙に反応してしまう世代です。有名な零戦に比べるとファン数ではやや劣るかもしれなくても、その簡潔なデザインと美しい響きの呼称を持つ戦闘機は、子供のころの憧れでした。
そんな思い出を重ねたらセリバヒエンソウが迷惑がるとしても、こちらの飛燕もなかなかの美麗さです。
繊細な花の形からしてカヨワそうには見えても、どっこいシタタカな路傍の草です。ド根性ダイコンも顔負けのスタミナで、コンクリートの割れ目でもしっかり育ちます。

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5月10日(水) セッコク

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きのうの優香(イチゴ)に比べると、その渋さが一層引き立ちます。ついでに写真まで墨絵風に加工してみました。
セッコクは石斛と書きます。見慣れない「斛」の字は、あの渋めの木のモッコクにも使いますから、昔の人は好きだったようです。
もっとも、この石斛の仲間を木斛という場合もあるようで、そうなるとこんがらがってきます。というような細かいことはさておいて、いまとなっては稀少種となっている自生蘭・石斛の深い味わいを楽しむことにします。

<補注> 自生品の開花の様子はこちらです。(2008年6月2日)
その2はこちらです。(2018年6月17日)

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5月9日(火) イチゴ(優香)

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やや舌が絡まった感じの「優香でェ~す」なんて声が聞こえそうです。イチゴの花はふつうは白なのに、この優香ちゃんはとてもオシャレなピンクです。
四季成りとはいうものの、露地で冬を越すのは無理でしょう。こんなかわいい花が真冬に咲いていたらうれしくても、いまが咲き始めです。
実のつきが良過ぎて花を摘む必要があるのに、ついついためらいそうです。巨大な苺ばかり持て囃されるなかで、小ぶりの実は案外に新鮮かもしれません。

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5月8日(月) リムナンテス

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このとおりマクラタと一緒に植え込まれていたので、「おや、ネモフィラにこんな種類があったっけ?」と考え込みました。
調べてみたら科まで違う別物でした。リムナンテス科リムナンテス属のリムナンテス、初めて知る名です。
別名が卵料理のオンパレードなのは、この風貌からして仕方ないところです。英名のポーチドエッグは、たしかに落とし卵の切り口に見えます。しかし、目玉焼き草・フライドエッグに続いてスクランブルエッグまでくると、かなりムリナンデス。

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5月7日(日) ベニバナツメクサ

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どこでも見られるアカツメクサにすでに「赤」の名を使われているので、存在が少しマイナーなこちらは紅花を名乗らざるを得なかったのでしょう。
英語圏でも同じ問題はあったようで、Red cloverに対してCrimson cloverとやや文語的な命名です。深紅の形容に加えて威厳の意味も持つ単語です。
たしかにちょいと押しの効いた色合いです。ただ、食いしん坊が遠くから見れば苺と間違うことも考えられます。Strawberry candleやStrawberry torchという名を園芸店で見かけるのも致し方ないところでしょう。

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5月6日(土) オーニソガラム

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純白の花はたしかにそれだけでも美しいというのに、さらに引き立てる色を得て一層際立ちます。オーニソガラムのこの美しさについても、蕾や茎や葉の深い緑が果たしている役割は大きいように感じます。
花屋のオーニソガラムは穂状に花がつくものの、露地で見るのはこのように一面に広がって咲いてくれます。
和名だとオオアマナ(大甘菜)であって、この清楚な姿にとってはあまりに無粋です。それに対して、花言葉はなんと「清純な誘惑」…。こんなピッタリな表現、いったいどこのどなたが決めたのでしょう。

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5月5日(金) 号外 :ムクノキ(雌花)

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おとといの開花速報では掲載することのできなかったムクノキの雌花をとらえました。
案外に雌花の写真というのはどこにも載っていなくて困りました。最後はやはり牧野図鑑で判明しました。
本年枝につくのは雄花と同じでも、雌花はそれらの枝の最先端にありました。ハナノキやカツラの雌花と似た感じで、2本のメシベだけがクニョッとのび出しています。たかだか5㎜程度の長さの上にこの色みですから、よほど意識しないと見逃してしまいます。

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5月5日(金) ハナイカダ

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子供や犬猫を使ったCMって、確実なアイキャッチ力があって、ずるいというか安直というか、あまり工夫が感じられません。
同じように、こういう変り種を載せるのは、なんか見え透いた受け狙いだよな~、と一応の悔悟の念はありはしても、出してしまえばこっちのもんです(笑)。
ハナイカダ、名前がまたなんとも風流です。雌花はふつう1個だけなのに対し、写真は花つきが賑やかな雄花です。筏に乗って、車座になって酒盛りしたくなりました。

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5月4日(木) ヒメコウゾ

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なんとなく呼ばれているような気がして、またヒメコウゾを見に行きました。ヤッター、雄花が開いていました。
先日はウニのような雌花しか見当たらず、この木には雄花はつかないのかとあきらめ加減でいたというのに、そぉか、あの丸い塊り(写真左端)が蕾なのでした。
雌雄同時か、あるいは雄が先行して開花しているところで雌が開くという木が多いなか、ヒメコウゾの雄はずいぶん気を持たせる登場です。モテモテ男みたいで、ちょいと憎たらしく感じます。

<補注1> 掲載当初はコウゾとしていたこの木の名前を、ヒメコウゾに訂正します。(2010年6月.27日)
<補注2> 本当のコウゾはこちらです。(2016年5月.21日)

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5月3日(水) ムクノキ

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ムクノキの花が開きました。小さな緑の蕾が長いこと固いままだったものが、ここに来てようやく白くこぼれ出しました。
これは雄花で、この塊全体で1㎝少しという小ささです。雄花より地味だという雌花はまだ見つかりません。秋にできる小指の先ほどの実はわかりやすいのに…。
刀鍛冶が仕上げ磨きに使ったという葉は、この時期はまだそれほど強(こわ)くはなく、指先に少しザラつきを感じる程度です。展開したての葉のそよぎに心洗われます。

<補注> 二日後に見つけた雌花の様子はこちらです。

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5月2日(火) カキドオシ

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この茎の姿から「獰猛」という言葉を思い浮かべたものの、ドウの字が書けません。変換してみて、いまつくづく眺めてみたところです。
おっと、書き取りの時間ではなくカキドオシの紹介でした。この毛深い茎を見れば、荒々しい名前の意味も一目瞭然です。
ところが、花は正反対に可憐な姿です。こんな感じの花は結構あり、いまの時期はツタバウンランムラサキサギゴケが色も形もよく似ています。しかし、もし花で見分けにくくても、茎を見れば間違えることはなさそうです。

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5月1日(月) カシワ

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桜餅が並んでいた店先を、いつしか柏餅が占領していました。草木追っかけだけでも忙しいのに、お菓子チェックも油断ができません。
しかし、桜餅に比べると柏の葉は香りが乏しく、食べることもできない芸無しです。唯一の取り得は、抜き型で作ったようなフチの曲線の美しさでしょうか。
その独特の葉形を撮影しに出かけたら、若葉の季節はまた花の時期でもありました。舞妓さんの簪(かんざし)を思わせるこの姿は雄花らしくて、相方の雌花の存在はよくわかりませんでした。

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