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1月31日(火) ヤダケ

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ふだん目にする竹のほとんどは孟宗竹で、これに真竹淡竹(はちく)を加えると、日本に生える竹の99%になってしまうそうです。量的にはこうなるとしても、困るのは残りの1%が多種多彩なことです。
先月載せた金明孟宗竹も有名だし、このヤダケは歴史的にも忘れられない存在です。
文字どおり「矢」の原料で、思いのほかの太さ(1.2~1.3㎝)です。矢にはもう少し若い(細い)のを使うとしても、こんなのが刺さったらヤダケー…、、。

<補注> ヤダケは生長しても稈に皮が残るため、「竹」とは呼んでも分類的には「笹」だそうです。ただ、こうして立派に「竹藪」を作っていると「草」とは思いにくいので、掲載カテゴリーは「草もの」と「木もの」の両方にしました。
この辺の紛らわしさが学名にも出ていたことを、ヤダケの園芸種であるラッキョウヤダケの記事に補注しました。

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1月30日(月) マンサク

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おっとビックリ!でマンサクの開花を撮ることができました。梅や蝋梅が去年よりずっと遅れ気味だったので、完全に油断していました。
同じ木の一番花を去年レポートしたのは2月15日です。その記事には「サンシュユが先にほころんでいた」とあるので、今年はこの順序も逆転です。
きのうのお昼は蕎麦をいただいて、なんと店の庭先(屋外)でせいろをたぐってしまいました。雪に覆われている方々には申し訳ないほどの春の一日でした。

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1月29日(日) ニシキギ

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美しい紅葉に埋もれて見過ごされがちだったニシキギの実も、この冬の「残り実現象」のおかげで、まだこんなに目立っています。
しかし、実だけに注目させてはならじ、と言っていそうなのが枝の翼です。本来の主役(紅葉)が不在の間に脇役同士が鍔迫り合いの図になりました。
機械や建築物で、補強の目的で主材や接合部にこういう羽を使いはしても、ニシキギの枝にねじれやたわみを防ぐ必要があるとも思えません。どんなメリットがあるのか、いつも考え込んでしまいます。

<補注> ニシキギの実がツリバナのそれに通じて(ともにニシキギ属)いたことをサワダツに教わりました。(2022年12月8日

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1月28日(土) ダイオウマツ

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パンクっていうんですかね、こういうヘアスタイル。古い人間は、歌舞伎の地雷也がこんな髪でハッシと見得を切るところを思い浮かべます。
ふつうの松の3倍以上は優にありそうな長い葉が立派です。そして名前もそれに負けないくらいの貫禄でダイオウマツ(大王松)です。
この長~い葉は、その長さだけでなく数も変わっていて3本1セットです。2本一組のふつうの松以外には5本一組のゴヨウマツ(五葉松)があるので、こうなると4本セットのものがほしくなります。

<補注1> ダイオウマツの松ぼっくりに注目してみました。(2018年2月10日
<補注2> 若葉のなかに雌花を見つけました。(2023年5月3日

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1月27日(金) ヒノキ

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こんなボタン、あったなぁと懐かしく思います。生成り色の太い毛糸で編んだ北欧風のカーディガン、そこについているあれです。
大きさは、あのボタンほどはなくても、ヒノキの実はなかなか目立ちます。彫りの深い造形で、こうして数がたくさんつくせいもあるし、葉の緑とのコントラストが鮮やかなことも目を惹かれる理由でしょう。
樹形や葉が似ている針葉樹にサワラアスナロがあっても、残念ながら実はここまで大きくありません。さすがにヒノキ、材だけでなく実までが立派です。

<補注> 夏の迫力ある色合いの実をとらえました。(2018年8月27日

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1月26日(木) チンゲンサイ(タイサイ)

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少しは落ち着いたようでも、野菜の値段が話題でした。キャベツ食べ放題のお店をからかいに行こうと思いつつ、こういうときに限って時間がなくて…。
で、いまごろになって近所の畑をパトロールしてみたら、雪に埋もれたあとにもかかわらず、立派に青々していました。チンゲンサイ(注2)です。
ミネラル豊富で、健康増進・ストレス解消にも効き目ありという優等生の野菜です。丈夫さが確認できたし、サイズも手ごろだし、プランターで育ててみたくなりました。

<補注1> チンゲンサイの花を見ました。(2007年3月21日
<補注2> 標準和名はタイサイ(体菜)でした。(2021年12月)

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1月25日(水) ウツギ

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どこのチャネルも、寄ると触るとあの暑苦しい顔ばかり映し出してかなわんなァ、と思っていたら、おや、平常番組を続けている局があります。プッ、フジTVでした(注)。
そんなお困り中の会社を応援しようと、ウツギの登場です。なんだかあのマークそっくりに見えて笑ってしまいました。
花弁はバラバラ散ってどうにも困りものでも、その芯がこんな造形になるのでした。あのマークを意識していなかったら、つい見逃していたかもしれません。

<補注> この記事の前年、ホリエモンによるフジTV買収騒動とその後の逮捕劇がありました。(2017年1月25日)

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1月24日(火) トキリマメ

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きのうは情けないミスをしてしまい、やや悲しみモード中です。ただ、逆にちゃんとチェックしていただけていることがわかったうれしさも半分です。
そこでこの際、よくわからないでしまっていたものを出すことにしました。10日ほど前に笹薮のなかで見つけた、殻が3㎝ほどの豆です。
一瞬、ゴンズイの実が落ちているのかと思ったら、しっかり蔓がありました。タンキリマメと判断したものの、対抗馬のトキリマメとは葉で見分けるらしく、この時期はその手がかりがありません。もし、実での見分け方法があったら知りたいものです。

<後日タイトル訂正> 豆の大きさを頼りに、暫定でタンキリマメとしました。しかし、追跡調査の結果、葉の先が尖っていることからトキリマメであることが判明しました。記事はそのままに、タイトルを変更します。(2006年9月13日)
<補注> 見分けに悩んだ相手であるタンキリマメの初回掲載はこちらです。

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1月23日(月) モミジバフウ

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思い込みというのは怖いもので、空中でプラプラしている実を見てスズカケノキ(プラタナス)だと考えた瞬間、もう素直に調べるということを忘れてしまいました。
幸いにも、すぐに「りんだうさん」からモミジバフウの実ではないかとご指摘をいただきました。コメントを読んだ瞬間に自分の間違いに気づきました。大反省です。
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地面に落ちていた実は、鳥の嘴のような殻が特徴的で、こんな写真も撮っていたのに、情けないことをしたものです。
秋にはこの場所が真っ赤な天蓋で覆われたことも思い出しました。木肌もまるで違います。見えていて見えない…ということが増えてくる歳ごろ、今回の間違いはいい薬になりました。(2006年1月24日・タイトル訂正&記事差し替え)

<補注> 若葉のころのモミジバフウの様子はこちらです。

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1月22日(日) サンシュユ

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昨夜は信州「から」帰宅したというのに、東京へ向かうにつれて景色が白くなるという珍奇な現象を体験できました。
その降雪前の撮り置きで、きのうのガマズミに続いて「赤」シリーズです。ガマズミよりもやや干からびてはいても、サンシュユの実もしっかりと木に残っていました。
去年は花の時期まで残っている実の写真を貴重品扱いして『増補版』に収蔵したのに、今年はそんな木をたくさん見ることができそうです。

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1月21日(土) ガマズミ

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きのう予告したように、お花写真はついに力尽きました。しかし負け惜しみを言えば、いったんお花を休んでもこれを載せたいくらい感動してしまったのです。
ずいぶん離れたところからでも、いぶかしく思えるほどの赤い塊が揺れていました。紛れもなくガマズミです。
実が枯れ切らずにこれだけきれいに残っているのは、12月の急な寒さが影響しているように思います。ただ、なぜ鳥が食べてしまわないのかが謎です。寒すぎて鳥が暖地に退避したとでもいうのでしょうか。

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1月20日(金) カンツバキ

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真冬の1月を何日続けてお花写真で飾れるか、密かな楽しみでした。しかし、カンツバキが出てくるようでは、どうやらそろそろネタ切れです。
サザンカや早咲き椿に紛れて、いつ咲き出していたのか、記憶があやふやです。花色もこれ以外は見かけないので、どうにもワンパターンです。
しかし、先日都下でタチカンツバキと札のついた木を見かけました(撮影できず・花色は同じ)。甘く見ていた寒椿なのに、もう少し勉強しなくてはいけないようです。

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1月19日(木) スイセン(ニホンスイセン)

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枯色ばかりの1月をどう乗り切るか、2回目の冬になるこのブログの大きな問題だったのに、なんのなんの、5日連続で花の写真を載せることができました。
ただし、水仙は早咲きのものを11月末に取り上げたので、ややズル気味です。種類をきちんと見分けることがまだできないでいます。
今回のものも11月のものも、形や花のつき方(1茎に複数咲き)から日本水仙でいいと思います。なのにこれだけ開花が違う、その奥深さがたまらぬ魅力です。

<補注> スイセン(ニホンスイセン)の花は2月前半まで見ることができます。(2009年2月5日

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1月18日(水) ホトケノザ

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草花に興味を持ち始めたころは、このホトケノザやオオイヌノフグリなどは早春に出会うものと思っていたし、教科書や図鑑でも「春」ものにされがちです。
しかし、去年ここにホトケノザを載せたのは1月30日でした。今年はそれがさらに半月早くなりました。(これが全然早くないことはあとで知りました
ウメヒメキンセンカ(フユシラズ)は去年よりも半月遅れていると記録したのに対し、こちらは逆に2週間ほど早まりました。自然の不思議のせいか、自分の老眼が進んで小さなものを見つけやすくなっただけか、原因はよくわかりません。

<補注> 埼玉ではホトケノザは越年草であり、芽吹きは前年の秋と知りました。(2020年11月5日

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1月17日(火) ヒメキンセンカ(ホンキンセンカ、フユシラズ)

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きのうのウメに加えて、日曜に見つけたうれしい花です。
名前はとても勇ましくて「冬知らず(注)」なのに、今シーズンはかなり「冬チビリ」でした。ウメと同じく、前年より半月も遅い開花です。
夏にはいったん消えても、こぼれ種で育つ(一年草)らしく、いつもこの場所で見ることができます。道端なので、ワンちゃんたちに土をかけられ(ついでに○も・笑)て少しかわいそうです。寒さに耐え、泥汚れに耐え、それでも小さな花を明るく開くフユシラズ…サウイフモノ二ワタシハナリタイ。

<補注> 掲載当初、この草の名前をフユシラズと知り、そのままにしていました。しかしそれは別名で、ヒメキンセンカ(またはホンキンセンカ)が標準和名と知りました。記事はそのままに、タイトルを訂正します。(2015年3月)

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1月16日(月) ウメ(八重寒紅・推定)

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ここ数日の暖かさで、紅梅がようやくほころび始めました。
前の冬は年の内から咲き出したので、正月三が日の記事を松竹梅で決めることができたのに、それに比べたら2週間以上の遅れです。いまかいまかと待ち続け、これがどうやらご近所第一号です。
秋にヒガンバナを見るときはいつも自然のリズムの正確さを思い知るというのに、こうやって半月ほども前後する梅や桜を考え合わせると、草木もそれぞれだなと妙な感心をしてしまいます。

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1月15日(日) ブラキカム・マウブディライト

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花びらに飢える季節には、こんな寂しげな花壇にも吸い寄せられてしまいます。おっと、勝手に撮影しておいて寂しげなんていったら、ここのオウチの人に叱られます。
脇にあった立派な名札に「ブラキカム・マウブディライト」とありました。マウブは紅紫色を指すようです。春になれば名前どおりの美しさで咲くので、あまりに早過ぎ(遅すぎ?)た登場にご本人は不満かもしれません。
前にブラキカムとして増補版に収録したものは葉がもっと繊細なのに、このマウブディライト(multifida種)の方は春菊を思わせるような丈夫さです。もう少し暖かくなって本来の咲き具合になったら再登場を願おうと思います。

<補注> もっと葉が広いブラキカム(angustifolia種)もありました。(2018年12月20日

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1月14日(土) ツルウメモドキ

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生け花でよく使う素材です。お師匠さんからその名前を教えてもらった人が「スルメモドキ」と覚えてしまったとぼやいているサイトがありました。
うーむ、聞く人が早とちりなのか、お師匠さんの滑舌が悪いのか。ただ、どう聞こえたとして、これとスルメを結びつけるのは無理というもので…(笑)。
名前の元であるウメモドキは近所の庭先でも見かけます。ただ、「ツル」となるとややワイルドです。この写真も、崖の途中のこれ以上近寄れない場所で撮りました。

<補注> この記事から11年、ツルウメモドキのいろいろな姿を見たなぁという一応のまとめを載せました。(2017年7月30日

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1月13日(金) クヌギ

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枯れ枝に綿ボンボリを飾ったような景色に出会いました。クヌギの大きな木です。
一枚残った枯葉と比べると不思議物体の大きさがわかりますが、テニスボールをひと回り縮めた感じです。春には花に先駆けてこれがピンクに色づいて美しかったのに、もはやその面影は失せていました。
いろいろな木に虫こぶがつくわけで、このボンボリの名はクヌギハナカイメンフシでした。気持ちの悪い見かけの虫こぶが多いなか、これはやや楽しい部類の姿です。

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1月12日(木) センダン

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やや拍子抜けの暖かさが続き、空も穏やかな青さです。こういう空にはこのセンダンの実がよく似合います。
葉が繁っているときには見分けにくい木でも、いまの時期なら発見が簡単です。寺の境内、野原のなか、民家の庭、山の際、意外なほどあちこちで見つかります。
この時期のうちに枝ぶりが低く降りているものをマークしておいたら、去年は春になってあの藤色の繊細な花が咲いたとき、ワタシの小さなカメラ(PENTAX-Optio)でも思いのままに接写することができました。

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1月11日(水) イブキ(ビャクシン)

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生垣でおなじみのイブキです。春夏秋冬、おんなじ顔をしていて、いつ載せようか悩ましい木です…ということは素材に苦労するいまこそが出番でしょう。
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見慣れた木ではあっても、よくよく目を凝らせば「ヘエ60点」くらいの不思議はあるもので、2枚目の写真に注目してみます。
ふつうはウロコ状の葉(写真右側)なのに対し、ときどき杉の葉に似たトゲの鋭い形に変化することがあります。刈り込まれた部分に発生するようで、「痛いじゃないかよ!」とイブキが怒っているみたいです。

<補注1> イブキの園芸品種にカイヅカイブキがあります。(2011年3月14日
<補注2> 「入西(にっさい)のビャクシン」と呼ばれる巨木に会ってきました。ビャクシンはイブキの別名です。(2016年1月12日

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1月10日(火) シバザクラ(ハナツメクサ)

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まだ1月だというのに、これは紛うかたなき芝桜(ハナツメクサ)です。この花壇に限らず、あちらこちらで見かけます。
去年は3月になってから花の絨毯になりはしたものの、こんなに早くからは咲いていなかったような気がします。
狂い咲きかなと少し訝しくても、本来が北米東北部原産の植物なので、寒さにはかなり強そうです。さてこのまま春に向かって咲き続けるのか、はたまたいったん小休止して出直しをするのか、なかなか観察の楽しみは尽きません。

<補注> シバザクラの耐寒性はかなりのもので、春までこんな感じで咲きつながります。白のシバザクラの大きな植え込みを見ました。(2021年3月14日

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1月9日(月) タマサンゴ(フユサンゴ)

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自分ではこれをフユサンゴと覚えてしまっていました。
で、こんな冬なら問題はなくても、夏でもこの実は見かけるわけで、「いい加減な名前だ」と毒づいていたのです。知らないということは恐ろしいものです。
きょうを境に、本名のタマサンゴと呼んであげることにします。あるいは「龍の珠」なんていう雅名も素敵です。『増補版』にはフユサンゴで収録してさんざん悪口を書いているので、早く直してあげなくてはなりません。

<補注> もう少しじっくりと眺めてみました。(2012年8月16日

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1月8日(日) イヌリンゴ(ヒメリンゴ)

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大きなザボンの次は小さなヒメリンゴ(注2)にしました。寒風のなか、完熟状態で鳥さんを待っているみたいです。
この写真のものは直径2㎝くらいはありました。しかしほかのところではもっと小さくてサクランボと勘違いしてしまいそうなサイズを見かけています。別に盆栽とかではなく、しっかりと大きな木です。
さらに違う木では、写真のものより大きめの実を目撃しています。きょうのタイトルを大雑把にヒメリンゴとはしたものの、かなりいろんな種類がありそうです。

<補注1> 文中、実のサイズを云々した上でこれをヒメリンゴとはしていても、あとで見るとかなり無理がある(実が小さ過ぎ&柄が長過ぎ)と感じます。すでにこの場所の木は抜去されていて、いまとなっては検証不能なので、疑問を感じながら、記事はこのままにしておきます。(2019年1月8日・注3参照)
<補注2> 上に補注したように樹種について嫌疑はあるものの、「ヒメリンゴ」は別名と判明したので、タイトルは修正しておきます。(2019年7月7日
<補注3> ズミとイヌリンゴの枝振りの違いに気づいたことで、上の写真はイヌリンゴで良かったのだと思えてきました。(2022年1月25日

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1月7日(土) ザボン(ブンタン、ボンタン)

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なんだか冴えない画像ではあっても、貴重品を見つけたのでレポートです。入れ忘れたスケールを文字で補えば、直径15㎝ほど、ザボンです。
南国の人にはおそらく見慣れた光景でも、これは東京都下の、しかも露地ですから、少しびっくりしてしまいました。
前に鹿児島に行ったとき、ざぼんラーメンというものに出会いました。そういう冗談っぽいものは大好きなので、さっそくいただきました。味は…、それがどうも思い出せなくて、たぶん冗談っぽい味だったのでしょう。(鹿児島の皆さん、すみません)

<補注> タイトルのように呼び方が三通りもあるわけは、この記事から10年後に補足しました。(2016年12月15日

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1月6日(金) ノイバラ

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きのうの白い実のあとは、また赤い実です。野原でノイバラが目立っていました。
つぶらで真っ赤な実がかわいいだけでなく、驚いたのはもう若葉が展開し出していたことです。この寒さをものともしない元気さに勇気づけられました。
ところで不思議なのはノイバラの自己矛盾です。この実は誰かに運んでもらいたいのでしょうに、固いガードのトゲはいかにも邪魔です。下に落ちて殖えるだけでは発展性に欠けるのでは?という心配は、たぶん余計なお節介なのでしょう。

<補注> ノイバラ系統の実のしかけに触れてみました。(2018年11月3日

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1月5日(木) ナンキンハゼ

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木の実というよりは砂糖菓子みたいに見えてしまいます。こげ茶の皮を脱ぎ捨て、ナンキンハゼの実が白く輝くようになりました。
撮影中、「これ、なんていう木かご存知ですか」と上品な声をかけられました。
暫時歓談後、「私、きょうはこの種を泥棒に来たんです」と過激なことをおっしゃいます。聞けばお庭に植えて育てたいのだと。さて、この気長なプランにいたく賛同した拙は、ご婦人の代わりに一番きれいな実を泥棒して差し上げました。

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1月4日(水) ソシンロウバイ

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ソシンロウバイがようやくチラホラほころんできました。梅の開花もまだ見かけないし、この冬はやはり寒いみたいです。
ハタザクラの開花記録はずっとつけてはいたものの、ブログのおかげでほかの草木も年ごとの様子がわかるようになりました。
前の冬にソシンロウバイをここに載せたのは暮れの30日であり、実際の撮影は26日でした。上の写真はきのう撮ったものなのに、まだまだ固い蕾もたくさんあります。年ごとの咲き出しには1週間以上の差があるようです。

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1月3日(火) シロミナンテン

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きのうの赤い実(イイギリ)に続いて、きょうはシロミナンテンを載せて、これで紅白がそろいました。めでたし・めでたし。
ふつうのナンテンに比べると育てる人が少なくて、徘徊範囲ではこの木しか知りません。どこか紅白をそろえた風流な場所はないものでしょうか。
去年の秋、念願かなってムラサキシキブとシロシキブの植え合わせ(注1)の庭を拝見しました。なかなか贅沢な眺めだったのに、あとでよく考えたらあの色の組み合わせ、あまりめでたいものではないのでした。

<補注1> 文中「ムラサキシキブとシロシキブ」とあるのは「コムラサキとシロミノコムラサキ」の間違いです。(2019年6月25日)
<補注2> 実が白いこのナンテンの名前について、自分のなかの混乱を整理し釈明しました。(2019年11月24日

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1月2日(月) イイギリ

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用水の向こうに、高さが10mもありそうな大きな木があって、真っ赤な実が華やかに木全体を飾っています。
壕に遮られて、遠目でしか種類が判断できません。大きさや実のつき方はイイギリっぽいのに、だったら実があんなに赤黒くはなく、もっと朱色のはずです。
思い切って用水の縁まで急な土手を降りてみました。あれれ、目の高さで見た実(嵌め込み写真)はまさに朱を帯び、イイギリの実そのものでした。上空にあると、やや逆光だったことも手伝って、色みが濃く見えたようです。

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1月1日(日) ユズリハ

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去年は三が日を「松竹梅」で飾っていて、さて今年はユズリハでスタートです。次の世代に禅譲していくように見える葉が縁起物と考えられているようです。
しかし、常緑樹はホントはみんなそうしている(目立ちはしなくても、葉を更新)わけで、別にユズリハに限ることはないはずです。とは言え、やはり葉の艶やかな緑と柄の赤の取り合わせが好まれるのでしょう。いくらユズリハだからといって、柄の白いタイプは正月飾りには見かけないようです。

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