8月29日(月) ソラヌム・ラントネッティ
きのうはとてもうれしい日でした。この紫の花が賑やかな植物の名前 = 2~3年調べていたのにわからなかった = をようやく解明できたからです。
市役所脇の土手にあり、胸の丈ほどに大きく育っています。しかし、ちょいと他所では見かけません。ググッてもたった26件しかヒットしません。こんな珍しいものがどうしてここにあるのか、かなり不思議です。
調べる糸口もなかったこれまでと違い、今年は花や葉の様子からナス科と判断でき、そこから正体を割り出しました。まだ和名もない(注1)この花、さてこんな意味不明の名前をどうやって覚えるか、それが問題です。
市役所脇の土手にあり、胸の丈ほどに大きく育っています。しかし、ちょいと他所では見かけません。ググッてもたった26件しかヒットしません。こんな珍しいものがどうしてここにあるのか、かなり不思議です。
調べる糸口もなかったこれまでと違い、今年は花や葉の様子からナス科と判断でき、そこから正体を割り出しました。まだ和名もない(注1)この花、さてこんな意味不明の名前をどうやって覚えるか、それが問題です。
<補注1> 「まだ和名もない」と書いてから10年、シホウカ(紫宝華)という呼び名を知りました。ただ、それは近縁種のソラヌム・アヴィクラレ(Solanum aviculare・未収録)のことらしく、ラントネッティの方もシホウカと称していいのか不明です。
なお、記事掲載時点ではグーグル検索が26件しかヒットしなかったとあるのに、先ほど「ソラヌム・ラントネッティ」で検索したら8,780件になっていました。10年でネット情報は急拡大しています。(2015年5月24日)
<補注2> この植物の現在の学名はLycianthes rantonnetii(属区分変更)です。ただし、園芸的には旧属名のSolanumが生きているので、タイトルは従前どおりとしておきます。(2021年夏)
<補注3> いつも参考にさせていただく「三河の植物観察」さんが、このLycianthes rantonnetiiにムラサキハナナス(紫花茄子)という和名を当てているのを見つけました。YListのLycianthesの項にはrantonnetiiがまだ収録されていなくて、このブログのタイトルは変更せずにおきますが、なかなか適切なネーミングに思われます。(2023年夏)
| 固定リンク
コメント
うーん、濃い~花ですね。
「そらぬんらんとねってぃ、見参!」
(太鼓打ちだから、和風)
・・・・いったい何のことやら・・・。
スゴイ名前・・・。どーゆー意味でしょうか?
投稿: minba | 2005-08-29 20:32
minbaさんへ:
直径1.5m、高さ1mくらいのこんもりした株にこの花が咲き誇っているので、
なかなか濃い~・濃い景色です。
今朝も起きるなり「そらぬむらんと…」と復唱、記憶定着に懸命であります。
投稿: はたざくら | 2005-08-30 07:25
ホント、珍しいですね~。初めて見た花です。
どことなく何かの花に似てるけど、でもどの花とも違う花って、妙に気になりますよね~。
年越しで、ナス科と見当をつけてから調べていくなんて、さすがはたざくらさんです。
しかし私も一番気になってるのは、どうしてこんなに珍しい花が市役所脇の土手に植えてあるか、です。
種が飛んできたとは考えられないし…。
投稿: Silvia | 2005-08-30 08:00
Silviaさんへ:
うーむ、やはり物好きな人がこの場所に植えたとしか考えられません。
ただ、これからつく実によっては、犯人は鳥さんの可能性も出てくるので、
今年は花後のチェックもしてみます。
投稿: はたざくら | 2005-08-30 18:25
そうか!確かに鳥が運んできた可能性はありますね。
でも、それなら相当繁殖力が強くないとなかなか根付かないですよね?
繁殖力が強ければ、もっとあちこちで自生しそうですけど・・・
いずれにせよ、実まで観察されるおつもりと言う意気込みが、私にとっても嬉しいです(笑)
ご報告を期待しています。
投稿: Silvia | 2005-08-31 08:32
Silviaさんへ:
うむむ、鋭いSilvia推理にたじたじ…。
やっぱ、近所の住人犯人説が無難かな?
いずれ、深まる秋をお楽しみに!
投稿: はたざくら | 2005-08-31 20:30
パリの植物園など盛んに寄せ植えに使われ、ポピュラーに感じていました。園芸店でもよく見かけましたが残念なことに日本では見当たりません、何処で買えばいいのでしょうか?私の遠いい記憶の中で、昔よく見かけた花と思っていたのですが、勘違いだったのでしょうか、大株になると見事ですが、苗が小さいときは印象が変わります、カルホニアライラックもそうですが。近くで偶然鉢植えしているのを見かけ感激して、少し失敬して、挿し木してみましたが,なかなか大きくなりません7月から9月がその時期だそうです。
投稿: ぱそぼ | 2008-05-04 01:58
追伸、確か実はつかないので、挿し木にしました。やっぱり昔からあるのかな・・
投稿: ぱそぼ | 2008-05-04 02:12
ぱそぼさんへ:
コメント、ありがとうございます。
なるほど、ところ変われば珍しくもなんともないわけですね。
面白い花(木)なのでもっと流行っても良さそうなのに、
日本では存在自身があまり知られていないのでしょうね。
やはり、実はつけないのですか。
ずいぶんしつこく観察したのに見つけられなかったのです。
貴重な情報をありがとうございました。
投稿: はた衛門 | 2008-05-04 06:03