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11月30日(火) ウインターコスモス・ピンクハート

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これ、ウインターコスモスです。今月中旬の記事で「薄黄色の花が標準的で、もう少し黄が強いくらいが変化範囲のよう」などと浅はかなことを書いてしまいました。なんと、しっかりピンクの花です。
しかも(!)、「花びらが5枚というのがウインターコスモスの特徴みたい」とも書いてしまったのです。どぉ~して7枚もあるんですか、ウインターさん?! だいたい7枚なんてヘンな数(注)、おかしいじゃぁないですか!
と、こういうのを八つ当たりといいます。ああ、恥ずかしい。せめて「~のよう」とか「~みたい」と逃げていたのが救いでした。

<補注> 花色がピンクのこのビデンスは、おそらくピンクハートまたはピンクハニーという名の園芸種(白主体だとストロベリーミルク)だったようです。
なお、これらの品種の花弁数はかなり不安定(6~8枚)であり、上の写真ではたまたま7枚のものを撮影しています。ただし、クチナシの品種ながら、7枚という珍しい数が標準という種類がありました。(2024年11月29日

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11月29日(月) スイセン(ニホンスイセン)

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水仙というのは、11月のうちから咲くのでした。もっとあと、春のさきがけの花のイメージだったので、意外でした。
これから12月・1月と材料に苦労しそうなので、できれば来月に咲き始めてほしかったというのに、じつはこれ、勤労感謝の日(11月23日)の撮影です。草花はワタシの都合などにはおかまいなしです。
水仙というとナルシス…という連想のせいか、なんだかナルちゃんぽく石仏など背景に写しこんでみました。寛政5年という年号が刻まれているので、200年以上前(1793)から道行く人を見つめてきた仏さまです。

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11月28日(日) クコ

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冷え込んでいます。きのうの長岡(新潟県)は雨で、学校の校庭にはまだたくさんのテントがありました。畳の上で寝ることができて、温かいご飯のある生活に感謝しなければなりません。勤倹粗食という言葉を死語にしてはいけません。
ということで、薬膳料理の基本素材・クコです。土手の桜の根もとに生えていました。別に誰かが植えつけた様子ではなく、種から自然に大きくなったようです。
食材として、乾燥させた赤い実がポピュラーです。もちろん生でもこのようにきれいな赤で、光を受けると透き通ります。口に入れると甘くてジューシーです。小さな種をその辺にプッとやって、次の株を期待しましょう。

<補注1> コメントでリクエストされたので、クコの天日干しを実験してみました。(2004年12月29日
<補注2> 翌年夏、紫色の花を撮影しました。(2005年8月22日
<補注3> クコの花のしぶとさに注目してみました。(2005年10月28日

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11月27日(土) 稲のひこばえ

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新潟県長岡市に来ています。駅やホテルには痕跡が見つからなくても、山側の郊外に行くとひどいものです。
多くの家の屋根が青いビニールシートで覆われています。道がうねったり割れたり、アスファルトが飴細工のようです。神社の狛犬がひっくり返っていました。
しかし、刈り取られた稲の切り株からはヒコバエがしっかり出ています。穂をかじったら、立派に米の味がしました。再生・復活の力です。

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11月26日(金) フェイジョアの実

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花暦路線からすると、きょうの写真は無粋です。そのテーマは写真下部に並ぶ実 : フェイジョアで、今年初めて知った植物でした。花を撮影したのは6月5日、実が膨らんできた画像は9月5日、それぞれ「蔵」に収録してあります。
今月になって、実が大きくなったなぁと楽しみにしていたのに、先週土曜(20日)に行ってみたら、ナイ! 緑の葉に紛れる緑の実なので見失ったかと目を凝らしても、ナイ! がっくりしてうつむいたら、樹下にボトボトと落ちているではありませんか。
拾ってきました。切るとパイナップルのような甘い香りがします。恐る恐る食べました。バナナとパイナップルをこね合わせたような味と食感です。家人が「やめなさい! 死んじゃうよ」とうるさいので一口だけにしました。あとで調べたら、最近はやりのフルーツ!じゃないですか。あ~、損しました。

<このあとのフェイジョア記事・掲載順> ☆ 実と葉 : 2007年10月26日 ☆ 地面に落ちた実 : 2008年2月3日 ☆ 花・葉・枝 : 2013年6月12日 ☆ 花の老若と蕾の托葉 : 2021年6月7日

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11月25日(木) サネカズラ

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見つけてうれしかったのがきのう載せたウナギツカミなら、見つけてびっくりしたのはこのサネカズラです。予習なしで、藪のなかにいきなりこの奇妙な実を発見した驚きは、あとで思い出しても新鮮です。
しげしげと見たら、まわりの深紅のイボイボも含めて、これ全部で一つの実です。サネカズラ(真葛)というとおり蔓性ですから、高くのびた枝にもこの深紅の実がプランプランと下がっています。奇観です。
「さねかずら のちも逢はむと 夢のみに~」と、万葉集でも枕詞に使われていますから、由緒ある(!)植物のようです。図鑑を調べたら、どれにも「粘液を整髪料に」と書いてはあるものの、葉や実に触った感じでは気がつきませんでした。

<補注> 整髪料(あるいは洗髪材)としては、枝を水に浸し、それをつぶして粘液を抽出したようです。(2013年10月14日

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11月24日(水) ウナギツカミ(アキノウナギツカミを訂正)

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きのうは天気良好かつお仕事絶無、まことに気分爽快に心ゆくまで野良歩きができました。収穫もたくさんあって、ホクホクです。なにから出そうかな、むふふ。
見つけて一番うれしかったのはこれ、アキノウナギツカミ(注)です。名前が楽しいのは言うまでもないし、先日載せたミゾソバのとき見分け切れなくて悩んだので、印象深いのです。(ミゾソバの後日譚はこちら
あまりにうれしくて、なに(どこ)を撮ったのかわからない写真です。長い逆ハート形で、茎を巻いた葉はしっかり写っています。茎に細かい棘が下向きについているのもかすかに見えます(痛かったぁ)。 花柄の無毛は見えません。スベスベでした。

<補注> 茎の棘や無毛の花柄が見える写真を載せました。(2010年10月10日) → この再掲から7年後、学術的な名称統一があり、この04年の記事タイトルも訂正することになりました。(本文は当初のまま)

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11月23日(火) ハクサイ

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おとといのドウダンから「色見本帳」シリーズみたいになっています。秋晴れの強い光線のおかげで、抜けのいい色が撮れる楽しみです。その裏には、色が抜けすぎてしまって、後日撮り直しが必要なショットもたくさんありまして…(涙)。
ところで、このハクサイです。載せるかどうか迷いました。野菜まで手を広げたら収拾がつかないぞ、というビビリと、「じゃ、この間のハヤトウリはなに?」「ニガウリは?」という自問との葛藤です。結論=植物に貴賎なし、自分の目に映ったものは野菜であれ山野草であれ熱帯植物であれ、世間的なジャンルは気にしないことにします。
あらら、ハクサイのことを書く余白がなくなりました。これから霜が降りるようになると、外側の葉の頭を藁でくくります。あれが並んだ畑の景色、とてもなごみます。

<補注> 苗の段階や開花・結実のあとでは結球をせず、葉は平らに出ることを知りました。(2021年3月16日

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番外編 : 監視されてます

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外へ出ようとして玄関のドアを開けたら、隙間から不気味な視線が…。猫ってホントに無表情だから、かえって迫力あるんだよなあ。
ママちゃん、そんなとこで見張ってないでよ。煮干、あげるからさあ。
きのうは、この春に生んだ子供の一人(二番目チビちゃん)を連れて久しぶりに遊びにきました。もう体は親子が同じ大きさで、しかし子供の体は微妙に細くて違います。母は強し!です。

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11月22日(月) オオモミジ

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天気に恵まれた土日でした。文字どおりの秋晴れで気分爽快、心身ともにリフレッシュできた気がします。
そんな気分をそのまま表現したような一枚を載せました。オオモミジの紅葉です。カエデの類は種類が多くて見分けに戸惑います。
オオモミジとヤマモミジは、モミジの代表であるイロハモミジの変種だそうで、みんな雰囲気が似ています。裂けた葉の幅が、オオモミジはややゆったり広めです。葉の大きさもイロハより一回り大きく、7~8㎝以上はあるようです。

<補注1> 実の付き方と鋸歯の形について、オオモミジとイロハモミジの違いを見ました。(2014年8月18日
<補注2> オオモミジの園芸種を収録しています。 ☆ 猩々 ☆ 滝野川
<補注3> 高原のオオモミジが色づき始めていました。(2024年9月24日

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11月21日(日) ドウダンツツジ

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アレグリア2、行ってきましたぁ。またまた感動! サルティンバンコで「人間鯉のぼり」にハマッてから、シルクドソレイユ大好きです。今度は「体を後ろへパックリ二つ折」にハマリました! さあ、きょうからガンバルゾ!!
という前振りとはなんの脈絡もなく、ドウダンツツジの紅葉です。きっちり刈り込まれた生垣のなかでも、ひときわきれいな箇所を撮りました。
ドウダンは満天星とあてることもあり、これは春に咲く花の様子に由来します。天上の仙人が間違って霊泉の水をこぼしたら、それが薬壷の形になり、この木の枝に玉のようについて、満天の星のよう…ということが明治時代の園芸書にあるそうです。

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11月20日(土) チャノキ

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埼玉で茶どころと言えば狭山です。しかし、先年、例のダイオキシン問題でケチがついてしまいました。こんな丈夫そうな葉っぱなんだから、ヘンな化学成分なんか寄せ付けないように見えるのに、ことはそう簡単ではないのでしょう。
この写真は、狭山ではなく志木の北隣・富士見市で撮りました。一反くらいの茶畑です。昔、静岡に住んだことがあって、さすが、家の周りは茶畑ばかりでした。対して、志木の近辺では生垣代わりかこの程度の畑がせいぜいです。
やや花が大柄な種類なのでしょうか。パッと見だったらツバキと言われてもうなずきそうです。調べたら、お茶(チャノキ)はツバキ科でした。

<補注> チャノキには変種としてトウチャベニバナチャがあります。

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11月19日(金) ビワの花

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あえて、タイトルに「花」とことわりました。恥ずかしながら、これまでビワの木を眺めるのは「実」のときだけでした。いまが花の時期なんですねえ(しみじみ)。
サクラといえば花、イチョウといえば黄葉、みたいにステレオタイプだったかな、ワタシ、なんて反省してます。春夏秋冬、ワタシと一緒に生きている彼らのことを見つめよう…おっと、朝から気障きざモードです。
しかし、はっきり言って「美しい」という花ではありません。少し毛深すぎます。それでも虫はたくさん集まって、懸命に蜜を集めていました。

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11月18日(木) センリョウ

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きのうのヒイラギ、きょうのセンリョウと並んでくると、冬・年末・お正月という気分になってきます。ポインセチアだと、ワタシにはまだ「借り物」に思えて、柊や千両で安らいでしまうのは、これはトシのせいでしょうか?
これと同じ時期に似たような姿を見せるもの(注2)として、マンリョウヤブコウジがあります。この三つのなかではセンリョウの背丈が一番あって膝丈~太ももくらい、あとの二つはフクラハギくらいです。(注1)
そもそも、マンリョウとヤブコウジはヤブコウジ科、センリョウだけがセンリョウ科です。その違いのせいか、実の着き方がセンリョウだけ上向き、ほかの二つはプラプラとぶら下がります。

<補注1> この記事の時点では、大きく育ったマンリョウを知らなかったようです。背丈ほどもあるマンリョウは特に珍しいものではないので、本文該当部分は削除扱いとしておきます。(2014年7月23日
<補注2> 正月の縁起物として、万両・千両・百両・十両・一両の5種を並べる習わしがあります。上の本文ではこのうち万両・千両・十両(ヤブコウジの雅名)が登場していて、残りの百両(カラタチバナ)と一両(アリドオシ)はあとからの収録になりました。

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11月17日(水) ヒイラギ

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いかにも硬質で深々とした緑、しかもその葉形には気持ちいいほどの緊張感があり、ヒイラギが魔除けに使われてきたのはとても納得できます。
そんなインパクトのある姿が一層引き立つ季節が来ました。これ以上ないほど潔い、真っ白の花です。
木偏に冬と書いて柊ですから、ホントは来月になって掲載すべきだったかなと思いつつ、見つけてついうれしくなってしまいました。モクセイ科であっても、キンモクセイほど酷い?香りはしません(あくまでワタシの鼻基準です)。
柊の文字を見ると、京都の柊屋を思い出します。前に、雑誌で「名旅館の盃」特集をしていたことがあり、ここのものがワタシには一番に見えました。あの盃が似合う「大人」に、早くなりたいものです。

<補注> このときはヒイラギが雌雄異株であることにはまるで気づいていませんでした。いま見るとたぶんこれは雄株です。雌株の花は13年後に収録しました。(2017年12月3日

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11月16日(火) アブチロン

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初夏にも咲いていた花なのに、また咲き出しました。胸から背丈くらいの低木で、たぶんアオイ科アブチロン属(イチビ属)のなにか、園芸種のようです。
花びらにこういう血管のような模様が入るアブチロンとしてはショウジョウカ(未収録)が候補になっても、それにしては色が濃すぎます。交雑種がいろいろ作られているというので、ここでは単にアブチロンとしておきます。
アブチロンのなかにはもう少し花が小さくて下向きに下がり、赤い萼から黄色い尾っぽを出す「変なヤツ」があります(好きじゃないので未撮影)(注1)。あれもアブチロン、この写真もアブチロン、?? 同属とは言え違うものです。

<補注1> 通称チロリアンランプのアブチロンを収録しました。(2004年12月11日
<補注2> このタイプのアブチロンには黄花もありました。(2009年11月4日
<補注3> アブチロン属を和名でイチビ属と言うとおり、イチビもこの属の仲間です。(2010年10月16日

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11月15日(月) コセンダングサ

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きのう載せたウインターコスモスは、標準和名だとキクザキ「センダングサ」でした。そこで今朝はその「センダングサ」の仲間のコセンダングサです。ダラーッとして、とても撮りにくい被写体です。
先月半ばくらいから、道端や空き地に目立つようになりました。キク科センダングサ属には仲間が多く、そのなかで野道に多いのはコセンダングサとアメリカセンダングサのようです。写真のものは、痩果や苞から判断してコセンダングサでしょう。
さてそうすると、センダングサの名前の由来(葉が似ている)であるセンダンの姿も見たくなります。鋸歯の刻みがはっきりしていて、「なるほどね」という感じです。

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11月14日(日) ウインターコスモス

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一見コスモスかと思ってしまうのに、花びらが5枚というのがウインターコスモスの特徴です。本家のコスモスだと少なくても8枚、ときには八重もあるというのに、ウインターはきっちり5枚の律義者です。色も、この薄黄色をよく見かけて、あとはもう少し黄が強いくらいが変化範囲のよう(注1)です。
コスモスと同じキク科なのに属違いで、別名のビデンスがその属名です。和名はキクザキセンダングサ、あとで取り上げようと思っていたセンダングサの仲間です。たしかに、葉がコスモスのように羽状・糸状に細くはありません。
陽当たりが好きだし雑草負けもしない丈夫な性質のようなので、冬枯れの散歩道をいつまでも飾ってほしいものです。

<補注1> 本文では花色は黄色だけ&花びら5枚としたのに、すぐあとで花びらがピンクで枚数もやや多いものを見つけました。(2004年11月30日
<補注2> 同属のハイアワユキセンダングサと併載してみました。(2015年12月14日

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11月13日(土) セイオウボ(西王母・早咲きツバキ)

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これから冬に向かう季節ですから、サザンカと勘違いしそうです。
しかし、この木を見つけてすぐに、朝日新聞夕刊で「早咲きツバキ西王母」が紹介されていました。一重の筒咲きで中輪、という説明がこれとピッタリです。いや、文字の説明よりも掲載されていた写真の姿がそっくりでした。
サザンカ(山茶花)と椿は、葉の大きさと花びらの散り方が違います。ここに載せたのは、いかにも椿らしく大きな葉だし、花はこの姿のままボトリと落ちます。ハラハラと花片を散らす山茶花とはかなり趣が違います。

<補注> この記事以降、少しずつ知恵がついた結果、西王母はツバキではなくワビスケではないかと迷い出し、いや、やはりツバキでいいのだと確認するまで11年を要しました。(2015年1月15日

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11月12日(金) アメリカソライロアサガオ(セイヨウアサガオ)

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ウチの2階の窓辺に咲くセイヨウアサガオ(注)です。もう11月も半ばになったのに、朝顔がこんなにシブトイとは驚きです。いったいいつまで咲くつもりでしょう。
同じように丸い葉で花が紫のノアサガオも、まだ見かけます。「西洋」と「野」の見分けは不安ながら、ウチの「西洋」は種袋で確かめてあるので間違いないはずです。見比べると、「野」の方の花芯や蔓が心持赤みが強いでしょうか。
写真に枯れた花が写ってはいても、別に赤い花だった訳ではありません。咲いているのと同じ薄青だったのに、しぼむと赤くなるのです。手品みたいです。

<補注> オリジナル記事は種袋の表記のまま、タイトルも文中もセイヨウアサガオとしていました。しかし、標準和名はアメリカソライロアサガオでした。(2020年秋)

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11月11日(木) 変態ウメモドキ

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ウメモドキだとは思いながら、実のつき方が不思議です。まるでハナズオウの花のように、太枝から直接実が出ています。
ふつうは葉の付け根にゴチャッとかたまってつくはずなのに、こういうパターンもあるのでしょうか。それとも、まるで違う種類? いやいや、葉には鋸歯があるし、間違いないと思います。
生き物だからいろいろですね…という無難なまとめ方にしておきます。ごくふつうのウメモドキさんは、蔵の9月23日に収録してあります。

<これ以降のウメモドキ記事・掲載順> ☆ 雌花(雌株) : 2005年6月13日 ☆ 雄花(雄株) : 2010年6月25日 ☆ 実・黄葉(アオハダとの比較) : 2010年11月27日 ☆ 大木全体が真っ赤の実 : 2013年1月16日 ☆ 青い実・葉・枝 : 2016年7月28日

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11月10日(水) アオジクユズリハ(イヌユズリハ)

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ユズリハの実が黒く熟していました。6月の下旬に結実しているのを確認しています。ゆっくりゆっくり、自然は動いています。
写真の株は葉柄が赤くありません。「厚くて光る濃緑の葉と赤い葉柄」がユズリハのトレードマークだというのに、軸が白もある(注)のでした。しかも、「常盤の緑」とはいうものの、個別にはしっかり黄葉しています。
雌雄異株なので実を見られる確率は半分、それに白の葉柄の確率も半分として、さらに黄葉シーンも含んでいるとなると、この写真、ケッコウ欲張りかもしれません。

<補注> 記事掲載のときはアオジクユズリハ(イヌユズリハ)の存在を知らなかったことが明らかで、記事タイトルがただのユズリハになっていました。
このとき撮ったほかの写真も見直したところ、これはアオジクユズリハ(イヌユズリハ)と見て間違いないようなので、記事内容はそのままに、タイトルを変更しておきます。(2014年7月13日

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11月9日(火) キダチチョウセンアサガオ(ダチュラを訂正)

<タイトル訂正> 従来ダチュラとしていたタイトルをキダチチョウセンアサガオに改めました。なお、本文は当初のままです。(2018年11月)
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6月に咲いたダチュラがまた咲き出しました。ダチュラは属名(注)なので、自分ルールではこの呼び方は禁止です。ただ、この種類はワタシにはまだ整理できないので、とりあえず花が上向きのものをチョウセンアサガオ、写真のように下向きのものをダチュラと勝手に呼んでいます。
前者は草本で間違いなくても、後者は多年草~低木まで分類もいろいろで、キダチチョウセンアサガオが正式な呼び方のようです。
ただ、そんなややこしいことは脇に置いて大きな株を下から眺めると、青空との対比にホレボレです。大きく開いた花ももちろん美しいし、折りたたんだパラシュートみたいな蕾にも感心してしまいます。

<補注> 属名 Datura はチョウセンアサガオ属のことで、かつてはキダチチョウセンアサガオもそこに含まれていました。
しかし現在では独立してキダチチョウセンアサガオ属(Brugmansia)とされているので、これをダチュラと呼ぶのは不適切なことになります。(2020年8月)

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11月8日(月) 自衛隊+ヨウシュヤマゴボウ

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自衛隊のある朝霞市の隣にいるせいで、いまごろの時期には航空パレードを居ながらにして楽しめるときがあります。志木の上空で隊形を整えて、観閲式会場(朝霞駐屯地)に向かうようです。
ヘリ・輸送機・戦闘機が次々に小泉さんの頭上を通過するには、なかなか高度な技が必要なのでしょう。ただし、いつもは単純に、わーすごい!だったのに、今年は「新潟に行けばぁ」と考えてしまいます。
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ま、そういう話題はやめときましょう。きのうの収穫はヨウシュヤマゴボウです。葉も実も茎も、いい色になってきました。初夏に見せてくれたあの可憐な花と重ね合わせて、しばらくの間、見とれてしまいました。

<補注> 萼まで美しいことに気づきました。(2013年8月18日

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11月7日(日) ハヤトウリ

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近所の市民農園で珍しいものを見つけました。ハヤトウリです。ちょうど男の握りこぶしくらいの大きさの実で、形もそんな感じです。
前に八百屋の店先で見かけて、姿が面白いので買って帰ったら、家人に不評だったことがありました。たしか油炒めくらいにして食べたと思うのに、味の記憶がありません。容姿のわりにお味は変化に乏しかったのかもしれません。
千成瓜という別名どおり、この株にもたくさん実がついていました。ただし、実は葉裏につく(だから色白?)というか、葉がわさわさ繁っているので、ひとさまの物をめくって見るのはちょっと勇気(?)がいります。

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11月6日(土) ヤツデ

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一つひとつは小さな白い花であって、とても撮りにくいヤツデです。とりあえず雰囲気だけ出ているかな、ということで…。
この花が黒い実に変わり、春には新しい葉っぱがグロテスクにのびてきて、というサイクルです。ただ、赤とか黄色の花ではないし、葉は常緑だし、ぜんたい控えめです。せめていまの時期、その存在を確認してあげたくなりました。
葉をリウマチや咳の薬にしたそうで、昔の人はなんでも役に立てたものです。

<補注1> 葉の付け根に注目してみました。(2019年10月13日
<補注2> 花にググッと迫ってみました。(2019年12月6日

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11月5日(金) ナンテンの実

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晴れて暖かくて、のどかないい日です。とは言いながらさすが11月ではあって、ナンテンの実の色がすっかり鮮やかさを増してきました。
常緑性なので、これからの季節には緑と赤のコントラストが引き立ちます。南天という名前は、この木の中国名「南天竹・南天燭」に由来するそうです。
ご祝儀の赤飯にこの葉を敷いたものだったのに、最近はあまり見かけません。実はのど飴で有名でも、葉は食物の変質を防ぐ効果を期待されていたようです。

<補注> 樹木の性質としては「常緑」に分類されていても、ナンテンの葉はいろいろなパターンで色づきます。(2012年11月28日

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11月4日(木) ヒメツルソバ

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地を這うようにのびて、ヒメツルソバはなかなか丈夫です。タデ科です。花もずっと咲いていて、いつ取り上げようか迷います。
じつは、これまでに何回も撮影したわりには、花の色が出なかったり、ピンボケになったり、ずっと失敗続きでした。この写真も、薄暗くなってからでやや悲しいとは思いつつ、いまの限界であろうかとひとまずここでアキラメです。
「ヒメ」ツルソバというからには本家のツルソバも見たいのに、まだお会いできません。「海岸に多い」とあるので、志木にいては面会不能かもしれません。

<補注1> 「見たい」と思ってから5年後、横須賀まで遠征して、憧れのツルソバをようやく撮影することができました。(2009年11月24日
<補注2> 色具合のいいヒメツルソバはこちら、まるで緞通のような状態はこちらです。

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11月3日(水) クチナシの実

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大地震後の新潟市に月曜から来ているのに、なんだか拍子抜けです。建物などにまったく影響は見られないし、夜の街も遅くまで賑やかです。いかんなぁ、そんな無駄遣いせずに寄付でもしなさい、もぉ。
などと言えない「口なし」のはた衛門クンだったので、きょうはクチナシです。かなりいい色になってきました。
形も愉快です。いかにも「開くもんか」みたいなおちょぼ口もいいし、注射針の先みたいなアンテナも不思議です。このパーツにどういう効用があるのか、いろいろ考えても答えはさっぱり見つかりません。

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11月2日(火) ユリノキ

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サッカーができるほどの芝生を持つ公園が近くにあって、ワンちゃんの集会場みたいになっています。周りに申し訳程度に樹木があって、そこに1本のユリノキを見つけたのは、今年の花が終わってからでした。まだ少し枝振りがさびしくて、来年、花を見せてくれるかどうか頼りないので、とりあえず黄葉を見に行きました。
ところが、まだ色づきの悪い葉がまばらなだけで、とても写真になりません。がっかりして芝生を歩いていると、反対側に大きな黄色い木を見つけました。
こちらの方がずっと大きなユリノキでした。なかなか気づかないものです。この木は枝もしっかり張っているので、来年はここで花を撮れるかもしれません。

<補注> この時点では、ユリノキが自分のなかでは貴重品でした。
ただし、その後は黄葉翼果などに親しみ、斑入り種シナユリノキとまでお近づきになりました。(2016年秋)

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11月1日(月) ガガイモ

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8月末のガガイモ救出作戦は成功したものの、ウチの小さな鉢ではもう一度実をつけるまでには育ちません。あのとき息絶えた実は、しなびた姿で机の脇の壁を飾っています。今年はもうガガイモに縁はないかな、と思っていました。
ところが意外なことに、ローカルな志木ではなく都会の池袋で、きのう発見しました。少し奥まった住宅街で、フェンスにしっかり絡んで、実が大きく育っていました。大きい方で6㎝くらいの長さがあります。
うーむ、これが割れた姿を見て、クサパンヤという別名に納得したいのに、まだ少し早過ぎです。そんなにちょくちょく来る場所ではないし、また「除草」しちゃう不心得者がいないとも限らないし、アァ~、気になります。

<補注> 割れた実(と種髪をつけた種)を見ました。(2007年1月28日

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