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6月30日(水) ヒョウタン

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真っ黒の雲が西から押し寄せて来ているわりに、北や南にはきれいな青空もあって、変な空です。バラバラッとは来たものの、さてきょうのお天気はどうなることやら。
ウチのベランダで育っているヒョウタンに、第1号の実がつきました。
5月の10日に双葉が出たあと、最初は1日に15cmくらいグングンのびて、いまは物干し竿を占領しつつあります。ヒョウタンというのはかなりの元気者です。
岐阜の酒屋さんにWebでお酒を注文したら、一緒にタネが3個届きました。ヒョウタンは岐阜の名物(養老伝説)だそうです。こういうオマケはうれしいものです。山形の酒屋さんからは柿が5~6個入ってきたことがありました。

<追録> ベランダのプランターでは本来の元気が出なかったのか、稔ったのは最初の一つだけ、しかも長さが15~6cmのいびつな形で生長が止まりました。大収穫だった栃の実を背景に記念撮影しました。(2004年9月18日)
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6月29日(火) ボタンクサギ

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いやはや、6月も29日まで来ました。今年ももはや折り返し点です。
…みたいな年寄りっぽい感慨は置いといて、今朝は臭い牡丹(正確には牡丹のような臭木)です。これも「ひどい名前」シリーズに入る資格十分です。
葉っぱが臭うと言われはしても、揉んでもコスっても別にそんなイヤな臭いはしないのです。まぁ、せいぜいが小鳥のウンチの乾いたくらい、としかワタシには思えなくて、臭覚の問題でしょうか。
例のヘクソカズラも、見かけるたびにクンクンしてみて、「植物命名はややオーバーだ」と批難がましく思います。もっとも、その強烈な名前インパクトのおかげで覚えやすいわけですから、あまり文句は言えません。

<これ以降掲載のボタンクサギ> ☆ 花と葉:2005年7月3日 ☆ 花・葉と茎:2012年7月19日 ☆  若葉(カシワバアジサイと併載):2019年4月4日

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6月28日(月) イングリッシュラベンダー

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涼しい朝です。目が覚めたとき、部屋の暗さに時間を間違えたかと思いました。お陽さまはきょうはお休みのようです。
対するにきのうのお陽さまはずいぶんシブトイものでした。朝はいったん雨だったのに、それを押しのけてジワーと照ってくれたのです。油照りという感じです。陽射しはゆるかったのに、焼けた腕がヒリヒリします。
焼けるほどどこをウロついたかというと、隣の町(朝霞市)にあるラベンダー畑に行ってきました。なにせチャリ移動ですから、片道4kmほどでもたっぷり焼けます。
雨上がりにはラベンダーは切らないと聞いていたのに、きのうの朝のおしめり程度なら問題ないようです。係の人がチョンチョンと刈り込んでいて、一束300円、優雅な香りをゲットできました。

<補注1> タイトルを当初の「きのうはラベンダー刈り」から訂正しました。ラベンダーにはいくつか種類があるわけで、写真のものはイングリッシュラベンダー(標準和名:ラベンダー)です。(2019年6月28日)
<補注2> 少し雰囲気の違うイングリッシュラベンダーを収録しました。(2020年5月30日

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6月27日(日) ヤブカンゾウ

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怪しい雲行きなのに傘を持たずに歩き始めたら、やっぱり駆け戻ることになりました。降り始める前に撮影できたヤブカンゾウです。今朝の涼しさとはウラハラに、なんだかとても暑苦しい姿です。
花の様子がこんな風にグチャグチャなものにカンナがあって、あれはいかにも「夏じゃー、文句あっかぁ」みたいな豪快さがあって好きです。対するに、このヤブカンゾウはオドロオドロしいだけで、いやはやどうも…、です。

塩山(山梨県)の駅前に「甘草屋敷」というのがあって、カンゾウの取引で財をなした人の屋敷が資料館になっています。カンゾウってそんなにお金になるのかぁ、と思っていたら、どうやら「カン」違いでした。
きょうのカンゾウは「萓草」でユリ科、蔵が建つのは「甘草」でマメ科の植物=鎮咳・鎮痛・解熱の薬になるそうで、甘草屋敷にあった見本も1mほどの長さでした。
働き者の甘草に比べると、萓草は暑苦しいだけで芸がありません。仲間には野萓草があって、「野」の方は花が一重(花色や草姿はそっくり)です。

<補注> ごく近い仲間なのに花期が大きく違うアキノワスレグサを収録しました。(2023年9月5日

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6月26日(土) モッコクの花

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なんとか雨があがって、傘なしで散歩ができました。さあて、一日降らずに済むんでしょうか。かなりドンヨリと重い空です。
そんななかで、モッコクが花を開きました。ここ1カ月ほども、小さくてかたいツボミをプラプラさせていて、いつになったら花開くのやら、と気を揉ませてきて、ようやくです。
ただ、待たせてくれたわりには、言っちゃあなんですが地味な花です。健気と言えば言えますけれど。
モッコク(木斛)という名も、なんだか堅物そうだし、なかなかの渋さです。

<追録> この記事から2カ月後、モッコクが雌雄異株(注)と知りました。しかし、この木の場所を思い出せなくて、雌雄を確認できません。写真で一輪だけ開いている花は黄色の葯だけで、雌花なら中央にあるべき太い花柱が認められないので、これは「推定雄株」としておきます。
<この記事以降のモッコク> ☆ 若い実(2004年8月20日) ☆ 割れて種が出た実、葉、枝(2004年10月21日)☆ 殻から完全に出た種(2005年11月14日) ☆ 二度咲きの雄株(2019年10月25日
<補注> ようやく突き出た花柱の画像を収録しました。ただし、その花は両性花であって、モッコクは単純な雌雄異株ではなく、正確には「両性花を咲かす株と、雄花しかつけない雄株がある」とすべきもののようです。(2021年6月27日

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6月25日(金) シロバナハマナス(「山上のハマナス」から改題)

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ハマナスを見つけました。それも浜(海辺)ではなくて山の上です。
葉山の先、湘南国際村というところにいます。高台に立派な建物…まるで天空の城です。どこへ行くにもアップ&ダウンで、健康にはとてもいいところです。
しかし、今朝(のここ)は久しぶりの雨です。なのになかば意地で散歩に出たワタシに、神様は味方してくれたみたいです。
やや、あれはもしかしてハマナス(注2)ではあるまいか!! 海辺の砂地に生育するものとばかり思っていたのに、ハマナス君、案外どうでもいい人らしいです。
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しかし、花がかなりショボイ様子で、これは山の上のせいではなく、もう時期が終わりだから(神奈川は暖かすぎ?→注1)のようです。
10株ほどのなかで花はこれだけ、もう実が色づいています。花の色がもう少し赤ければいいのに、この株の特性か、時期のせいか、雨のせいか、ほぼ白でした。

<補注1> 自生の場合、ハマナスの南限(太平洋側)は茨城だとコメントで教えていただきました。(2006年11月7日
<補注2> 花が白いハマナスはシロバナハマナスでした。(2019年6月15日

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6月24日(木) ムラサキツメクサの不思議

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日に日に暑さが募ってきて、土手のムラサキツメクサ(アカツメクサ)がどんどん勢力を広げ始めました。ピントが当たっているシロツメクサと比べると、葉も草丈も、そして花も、サイズがずっと大きいことがわかります。
そのムラサキツメクサをしげしげと見ていたら、集合花全体の咲き方が球体にはならず、半月型に開いてくることに気づきました。蕾状態は緑色でホワホワしていて、そこから小さな花が少しずつ開き出しはしても、それが全周一緒ではなく、どっちか半分から開いてくる(注)のです。
シロツメクサにはこういう挙動がないので、二つは単なる色違いなのではなく、同属メンバーではあっても基本性質に違いがあるとわかります。

<補注> この開き方の様子は増補版に収録しました。

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6月23日(水) ヨウシュヤマゴボウの花

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今朝の志木はヘンな天気です。ドヨンとして、しかしジトッと汗が出ます。
洗濯指数は低そうだし、仕事指数だって決して高くはないでしょう。それでも雨にはならないようなのでヨシとしましょう。

ヨウシュヤマゴボウの花です。接写機能のあるカメラを持ってから、ついジトッとものを見るようになってしまいました。
雄シベがピョンピョンと健気です。白と緑のコントラストも涼しげで夏向きです。

この緑の部分が、あと半月もすればぷっくりと紫色になります。名前を知るまではこれが山葡萄かと思っていた(注)くらい、まさにブドウ状に実の房がつきます。

<補注> ヤマブドウではないことはすぐわかったものの、タイトルをただヤマゴボウとしていました。記事のアップ後、すぐにtakomaruさん&waiwaiさんからのご指摘をいただき、そのヤマゴボウの前にヨウシュ(洋種)を追加しました。

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6月22日(火) ヤマモモの実

今朝は5時過ぎに目が覚めてしまい、パトロールに行ってきました。きのうの暴風で、栃の実が心配だったのです。
あの荒れた空が嘘のよう、朝から肌を刺すような陽射しです。マブシーイ。
やっぱり未熟な実がバラバラと落ちていました。しかし、心配したほどの数ではありません。樹上を見上げると、しっかりたくさんの実があります。ほっと一息。
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さて、安心して今朝のターゲットを捜していると、いつもは曲がらない方へ足が誘われました。waiwaiさんは「神様のお導き?」と表現なさっていて、たしかにそれがホントのような気がします。
ジャーン、あきらめかけたヤマモモがたわわに稔っているではありませんか。しかも、ワタシが知っていたヤマモモよりはずっと大型です。食べでがあります。まさにムシャムシャと桃の感じ。スッパ~!
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うーん、でも不思議です。前に実を食べたことのある木は、今年は3本ともスカです。ヤマモモは雌雄異株ではあっても、生り年(裏年)ってあるのでしょうか。今朝の木は初めてお目にかかったので、来年チェックする楽しみができました。

<補注1> この木が翌々年に実をつけた事実を記録しておきました。(2006年7月6日
<補注2> まだ青い段階の実の様子を収録しました。(2020年5月14日

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6月21日(月) ハンゲショウ

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わりとよく通る道の脇で、菊の株に紛れたハンゲショウを見つけました。いままでここにあることに気づかなかったので、葉色が変わったのはつい最近なのでしょう。
漢字だと半化粧(葉の半分が白い)ともあてるようです。ただこの説はちょっと嘘っぽいとワタシは思います。薄化粧ならあるけれど、半分だけ化粧ではお岩さんみたいです。世の女性がこんな名前を認める訳がありません。
葉の変化だけではなく、もう花穂もついています。来月の初めが節気でいう「半夏生」ですから、10日ほど気が早いようです。
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そして、二枚目の写真は今朝のウチのメダカ池の半夏生です。花穂どころか葉にも白くなりそうな気配さえありません。(注)
入れた最初の年はかすかに白くなって、花もついたのに、それ以来ウンともスンとも…。湿生とはいいながら、小さな鉢に押し込められてドップリと水のなかでは、やや苦しいのかも(コメント参照)しれません。

<このあとのハンゲショウ記事・掲載順> ☆ 白くなった葉と花 : 2012年7月12日 ☆ 白くなった葉と花 : 2014年6月20日 ☆ 緑に戻りかけの葉と若い実 : 2014年9月12日
<補注> 記事から18年後、アメリカハンゲショウを収録してみて、二枚目写真の株はそれだったかと思い至りました。
「初年度はかすかに白くなった」というのが怪しいところでも、いったいどこでなにを買ったものやら、昔の自分にあきれています。(2022年7月6日

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6月20日(日) ムラサキクンシラン(アガパンサス)

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お陽さまは出ているのに、黒い雲が密度を増してきています。
風も出てきたし、やや不穏な空になってきました。台風6号のせいでしょうか。
細長い茎の先についた薄紫の花が、風で揺れ動きます。我慢して風が止まる一瞬を待ち、どうにか写真になりました。
毎年気になっているくせに、ずっと名前を調べきれないでいました。この写真を載せるために、今朝は少し真面目に調べたあげく、やっぱりわかりません。(注)

<補注> yumichさんから速攻でコメント(↓)をいただき、この花の名前が判明しました。アガパンサスでした。標準和名はムラサキクンシランです。

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6月19日(土) コムラサキ

<チューリップ> 昨夜遅く大阪から帰り着いて、どれ寝酒でもと思ってTVをつけたらチューリップが歌っていました。お決まりの再結成コンサートというやつではあっても、良かったです、枯れ味がついて。
♪いつも いつのときでも 僕は忘れはしない…ときたら、涙の栓が左にキュッと回ってしまって。そこから先は、ジュルジュルと、酒をすすっているんだか鼻水をすすっているんだか(うわ、バッチイ)。
つい最後まで見てしまったら、今朝は眠いです。これからTSUTAYAに行って、もう1回ジュルジュルして(昼から? シラフで? そりゃ無理だ)、昼寝します。
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<コムラサキ> きのう気になったサルスベリは、やはり近所ではまだ咲いていませんでした。ネムノキだって大阪の満開から10日もたっているのに、ようやく枝全体に花がまわった段階でした。
そこで、きょうのお題はコムラサキです。秋に直径2ミリほどの紫の実が枝にビッシリ並ぶので目立ちます。実に比べると、花は枝元から枝先にだんだん咲き進む、つまり咲いているのはいつも一部だけなので、目立ち度は劣ります。ただ、淡い紫が涼しげで、夏の清涼剤にはなると思います。

<補注> 先輩からのコメントを参考に、ムラサキシキブとしていたタイトルを訂正(↑)しました。鋸歯の具合と花穂のつき場所がコムラサキのようです。(2004年8月8日)
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<午後の追加ログ> TSUTAYAで「チューリップ2000BEST」を借りてきました。昨晩の感動の再現はまるっきり無理でした。このアルバムは若いときの歌ばかりみたいです。やっぱ男は歳だな、むふふ。
そのTSUTAYAまでの道の途中で開花しているサルスベリ(↑)を見つけました。まだ主幹が細くて、かなりの若木です。
桜は樹齢の若いものから咲くと言うし、百日紅もそうなのかと考えました。

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6月18日(金) サルスベリの開花

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今朝は靱(うつぼ)公園まで足をのばしてみました。ビジネス街にあるし、テニス大会に使われる印象があったので、アッケラカンとしたところかと思っていたのに、木々が鬱蒼として、なかなかの別世界でした。
米軍の飛行場だった(こんな街なかに!)そうで、とてもひょろ長い敷地です。東側から入って、西の端まで歩いたところでサルスベリの花を見つけました。ネムノキ(6月9日)についで、大阪の街で今年の初物に会いました。埼玉では、まだ「蕾が大きくなったなあ」くらいだったはずです。帰ったらさっそくチェックです。

<サルスベリの年間リズム> ☆ 若葉の芽吹き : 4月18日(2021年) ☆ 開花(志木) : 6月19日(2004年)⇒本文中リンク ☆ 花盛り : 7月10日(2005年) ☆ 白花種・花盛り : 8月18日(2009年) ☆ 花盛り : 9月16日(2006年) ☆ 実と紅葉し始め : 11月18日(2010年) ☆ 紅葉の盛りと熟した実 : 11月24日(2012年)

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6月17日(木) 花のあるシロタエギク

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出かけ先でPHSを使ってココログするのはなかなかイライラします。しかし、今朝の大阪のホテルではLANを使えました。
というより、ワタシのカシオFIVA(Me機)にはLANカードが必要(トホホ)ではあっても、それさえ持参すれば、先週のように「電波が悪い」と嘆くことはなかった訳です。ということで、今朝のお題・シロタエギクはさっくりアップできました。

この開花状態を見つけたとき、後悔しました。ウチの花壇に植えていたこれを、先月抜いてしまったのです。
冬から春にかけ風が冷たい間、きれいな葉っぱをずっと楽しんできて、暖かくなったので「もういいや」と捨てました。はっきり言ってこんな花が咲くことを知りませんでした(こら、威張るな)。白妙さん、ごめんなさい。

<追録> 同じ日・同じ場所での撮影です。まるで和菓子のようです。
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6月16日(水) オシロイバナ

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こういうとき、気象庁の人は「しまったァ」とか思っているのでしょうか。まだしばらく、この「季節外れ」の好天は続くみたいです。そんな異常気象が心配なこのごろでも、植物は毎年それほど狂わずに咲くから偉いものです。
今朝はオシロイバナを見つけました。しかもこんなに派手です。ほとんど放置されている場所なので、自然に色が混じったのかもしれません。
おととい口紅の話(アジサイ)をしたばかりで、きょうは白粉とくると、ちょっと「その気」が怪しまれそうです。じつは子供のころ、近所の遊び友達にはお姉さんが多くて、このオシロイバナの実(種)で鼻のてっぺんを白く塗られたり、朝顔ジュースを飲まされたり…という「暗い過去」がワタシにはありました。

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6月15日(火) ひどい名前(ハキダメギク)

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今朝も早い時間から強烈ビームが容赦なく横殴りに照りつけています。梅雨はもうどこかへ行ってしまったようです。
この写真の花、まぶしさに顔をしかめている子供みたいです。ホントの名前がわからないまま、自分はこれを勝手に「味噌っ歯嬢ちゃん」と呼んでいました。このとおり、花びらの間が欠けていますから。
そしたら、waiwaiさんのところでホントの名前を知ることができました。
ただ、名前を知ったうれしさと同じくらい、その名前のひどさに驚きました。なんとハキダメギク!! 掃き溜めに咲く菊です。
オオイヌノフグリはひどい、ヘクソカズラなんて人前で言えやしない、チンチンには笑ってしまいました。しかし、掃き溜めはないでしょう! 掃き溜めの鶴ならホメ言葉でも、掃き溜めの菊でははかわいそうです。あれま、命名者は牧野博士でした。
花は5ミリほど、草丈は15センチくらいの可愛いコで、これから秋まで、掃き溜めだけでなくあちこちの道端で咲いているはずです。

<補注> 冬でも元気なことに驚きました。(2014年12月16日

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6月14日(月) アジサイ(ガクアジサイ)三様

朝からすごくいい天気で、陽射しが強烈です。こういうときは、かえって写真がとりにくくて困ります。
きのうの朝の土砂降りを思い出せば、あまり文句は言えなくても、光のコントラストが強過ぎて、被写体やアングルを自由に選べません。
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…という前振りで登場するのは、日陰が似合う紫陽花です。名前に「陽」がつくのが不思議なくらい、この花に強い陽射しは似合いません(独断と偏見)。
撮影したのは、いつもお世話になるお寺さんで、ここはそんな花ごとの環境がよく考えられています。
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↑ 幼稚園の学芸会、あるいはカーニバル、という感じでしょうか。接近すると不思議な世界が現れます。
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↑ カクテルカラーとは対極の、清楚な白い花にも惹かれました。花びらの端にチラッと滲んだ紅は、初めてルージュを引いた女の子のようで微笑みを誘います。

<補注> 3枚目写真の品種はベニガクだったかもしれません。(2020年6月15日

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6月13日(日) すみません…ムクゲです

ザンザン降りのなかを散歩に出たというのに、お寺の鐘(6時)が鳴り出したら小降りになってきました。もう少し待てばよかったなぁと思いつつ、きょうはHPの方をいじりたいので、マ、いいか、です。
きのう、ようやく全ページをリンクさせることができました。参考書には、階層を上げるコマンドは「../」とあったのに、それがいけなかったみたいです。素直に「http~」と指定してあげたら、うまく移動することができました。(後日注:参考書の内容を間違ってとらえていた様子・笑)
そんなワケで、きょうは少し中身を入れないと、まだ空のページばかりなのです。
ただ、HPを持ったおかげで、このブログの役割が自分のなかではっきりしてきました。保存性のある内容はHPへ、こちらは徹底的に絵日記…という感じです。なにもわからずに思いつきで両方を始めたので、ここまで漕ぎ着けたことがささやかな感動です。
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で、きょうの絵日記はと言えば、雨に咲くムクゲです。すみません。
つい謝ってしまうほど早すぎだと思います。いままで「夏だ夏だ」と騒いではきたものの、この花はもっと暑い季節が似合います。なのにこんな肌寒い梅雨の朝に見つけてしまい、「わ、もう咲いたの? 少し待ってよ」とつぶやいてしまいました。

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6月12日(土) クチナシ二態

きのうは傘を持たずに散歩に出て、途中で降られて逃げ帰りました。きょうはその雨もあがって、気持ちのいい朝です。
チェックしたかったネムノキは、咲くには咲いていたものの、ポツポツと一輪ずつで写真になりません。大阪は豪勢に咲いていましたから、1週間は遅い感じです。
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というわけで、ネムはやめて、きょうの写真はクチナシです。白バラみたいには見えても、八重のクチナシです。早くパソから香りが出るようになってほしいものです。
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そして、一重のクチナシは透明の種類が開発されました…ウソです。雨でとろけた花びらです。厚くて硬いクチナシの花びらだからこそ見せてくれる変化技です。

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6月11日(金) ナツツバキ

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志木に戻ってきたら、…残念無念…、待ちに待っていたウチのナツツバキがもう咲いていました。かなり前から、大きな蕾がぷっくりして、いまかいまかと待っていたのに、クーッ、悲しい。一番花が開く様子を見逃しました。

しかし、このナツツバキ(シャラ)、今年は花がちょっと小さめです。
鉢植えにして4年目の去年、初めて3輪の花がつきました。花後にたまたまTVで剪定法を知り、そのとおりに刈り込んでみました。あーら不思議。小さな木なのに、今年は30個近くの蕾がついたのです。
うれしさのあまり、全部を咲かそうとしたので花が小さくなったのだろうと思います。鉢植えの悲しさで、数か大きさか、来年は二者択一の試練の年です。

<補注> 冬の姿を収録しました。(2019年2月7日
<追録> 地植えの大きな木の開花状態を補足しておきます。(撮影:2021年6月8日)
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Stewartia_pseudocamellia2106082

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6月10日(木) 巨大なタイサンボク

きょうも大阪は晴れそうです。関東は雨続きらしいので、避暑ならぬ避雨気分で大阪散歩を楽しんでいます。
きのうは裏コースをとって苦労した(花がない)ので、今朝は大基本コースである中之島公園にルートを戻しました。
新たな収穫はないだろうと思っていたら、どっこい、すごいものを見つけました。
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タイサンボクの巨木です。説明が必要な写真というのが情けないところで、白い花がたくさん見えます。大きな蕾も勘定に入れると、ざっと80個以上ありました。
そして、右の遠景に写っているビルと比べると枝の広がりがわかります。巨木ランキングというものがあったら、タイサンボクの部ではかなり上位に入りそうです。
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さて、タイサンボクに感動したあとは一人でニヤついてしまいました。しかし、こんな名前をつけられたバラは、日本ではかなりの不幸を背負っているようで可哀想です。

<補注> このバラの吹き出しそうな名前の意味はコメント(↓)で教えていただいています。系統としてはフロリバンダであり、このグループはここへの収録も多いので、まとめておきました。(2021年5月10日

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6月9日(水) 大阪のネムノキ

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梅雨の晴れ間の大阪に来ました。朝のうちからうっすらと陽射しがあるので、きょうは蒸し暑くなりそうです。
今朝の散歩は、ふだん足が向かない方面にしてみました。結果は見事に失敗(あるのはビルばかり)で、なにをアップしようかと困りながら戻って来たのです。
しかし、最後の最後に「やった!」の大発見がありました。なんとネムノキが開花しています。志木で狙いを定めていたネムノキはまだまだの雰囲気だったのに、さすが、大阪は樹木までイラチです(笑)。

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6月8日(火) ナンキンハゼ

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朝から名古屋は蒸しています。雨ではないだけ儲けものと思いましょう。
駅の付近はあまり散歩には向いていなくて、コース設定に迷います。ところが、おや、こんな素敵な道ができていました。まだ、ほんの50mほどではあっても、川沿いがずっとこうなったら散歩も楽しくなります。
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今回、楽しみにしていたのはナンキンハゼ(南京黄櫨)の花でした。駅の近くにこの木が並んでいる通りがあり、秋は深い赤色が目立ちます。
そんな紅葉に比べたらグッと地味でも、ここなら花の接写ができると目論んで来たのに、今回は残念ながらまだ蕾さえも見られませんでした。

<補注> もっと早い段階の若葉は赤色でした。(2022年4月19日

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6月7日(月) オオカナダモ&メダカベビー

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ウチのメダカ池に咲いたオオカナダモの花です。10年もお付き合いしていて初めて見せてくれた艶姿は、水中のメダカが鯨に見えるほどのサイズでした。
一昨年はホテイアオイが淡紫色の花を見せてくれて、あれは通算二度目の開花でした。水草はわりにコンディションに敏感なのかもしれません。
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ところで、メダカベビーの方は1カ月経ってここまで大きくなりました。左の黒ちゃんの胸ビレが、もう肉眼でも見えそうです。これがはっきり見えるようになったら、親と同居しても大丈夫(食べられない)です。
右に泳いでいるのはヒメダカです。少し色づいてきて、ほかと違うのがわかります。

<補注1> 同属(Egeria)のエゲリア・ナヤスを収録しました。(2017年3月6日
<補注2> 隣町の掘り割り水面がオオカナダモで覆われ、花盛りでした。(2021年9月16日

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6月6日(日) サンゴジュの珊瑚になる前

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アンテナを5本、ピンとのばして、なんだか子供の絵本に出てくる宇宙船のようなサンゴジュの花です。この色では珊瑚と言われても「?」であっても、秋には赤い実(下欄リンク参照)がついてナルホドとなります。
むしろ、いまの時期はピカピカ光って大きく厚い葉っぱがきれいです。葉の密度も濃いので、生垣に使われることが多くて、この写真も生垣です。刈り込みが強いせいか、花はこの一房だけでした。

<実の時系列変化>7月17日 ☆ 7月31日 ☆ 9月24日 ☆ 10月31日
<補注> サンゴジュの新芽とダニ室を取り上げました。(2021年3月17日

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6月5日(土) ナツシロギク(フィーバーフューで熱冷まし)

きのうのノウゼンカズラには「暑苦し~い」というブーイングがありまして、うん、たしかにあれは盛夏のムンムンする息苦しさそのものでした。
そこで、大いなる反省のもと、きょうは涼しげにナツシロギク(夏白菊)です。
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ハーブの世界では「フィーバーフュー」という名前でご活躍中です。ブログ友が育てているので名前を知りました。この名前でWEB検索すると、薬壜の写真ばかり出てきます。園芸的にはマトリカリアと呼ぶそうです。
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「日々の生活で不安やストレスを感じている方、頭がスッキリしない方におすすめ」だそうで、フィーバー=熱、フュー=冷まし、です。
…という能書きを知らなかったワタシは、いままでこれを菊の一種くらいと見ておりました。反省の意味を込めて、苦~くしたハーブティでも飲みますかね。

<補注> 「夏」白菊なのに、冬も白い花を咲かせていました。(2022年12月15日

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6月4日(金) アメリカノウゼンカズラ(「ノウゼンカズラで夏本番」を改題)

<改題について> この写真(↓)はふつうのノウゼンカズラではなくアメリカノウゼンカズラだったので、改題しておきます。(2013年9月8日)
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夏騒ぎの多かったワタシながら、この花を見つけたので、もう空騒ぎと非難されることはないでしょう。いかにも夏の陽射しを連想させるノウゼンカズラです。
変な名前と言ったら花にかわいそうでも、まことに意味不明です。ワタシは漠然と「愛染桂」の親戚か…ぐらいに思っていました(そんな映画があったなんてことはワタシは知りません・笑)。しかし、カツラの木と蔓性のこれが関係ある訳がありません。
漢字表記を調べてみて驚きました。「凌霄花」です。読めません。中国から表記だけ戴いたようです。しかし、平安時代後期の記録に「乃宇世宇」とあるそうですから、古くから観賞されてはいたようです。ああ、暑苦しくなってきました。
ただ、面白いのは花の咲き方です。漫然と見ていたときはただのラッパ型だと思っていたのに、こうして開くときをマジマジ見るとキンギョソウみたいです。

<補注1> 上の記事内容はタイトル訂正前のままなので、アメリカノウゼンカズラではなく在来のノウゼンカズラについて述べています。
<補注2> ノウゼンカズラまたはアメリカノウゼンカズラとはまったく関係のないキンレンカの標準和名がノウゼンハレン(凌霄葉蓮)だと知りました。(2020年12月22日

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6月3日(木) 花菱を二題

春先から楽しんできた花菱草(カリフォルニアポピー)がもう終わりになってきて、花がずいぶん小ぶりになりました。そこで、去り行く花を惜しんで、おいしい「花菱」を載せておきます。名前だけではなく、ラベルまで花菱色です。
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当地埼玉を代表する蔵…とはまだ言えず、とてもマイナーなメーカー(蔵元さん、ごめんなさい)です。でも、きっとメジャーになります。
最近増えている、「小さいけれど真面目に作っている」蔵です。
<清水酒造:北埼玉郡騎西町(2010年・加須市に編入)戸室>
写真のもの(純米生原酒)は微発泡があり、甘みが強いわりにキリッと締っています。理屈っぽくなくて楽しく飲めます。

ところで、本家・花菱草に話を戻します。カラクサゲシ(チューリップポピー:以下TPと略)との違いを教えてくださった杏子梅さんが、TPの開花時間や夜にすぼむときの花びらの巻き方まで調べてくださいました。そこでワタシはCP(カリフォルニアポピーの略)を調べました。

夕刻に花がすぼんで翌朝また開き、一つの花が数日は咲いている、というのはTPもCPも同じようです。同じポピー類(ケシ科)でも、ナガミヒナゲシヒナゲシオニゲシなどは一度開いたら夜もそのままで、日持ちもしません。ナガミは1日です。
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これに対し、昼だけ開く節約モードのせいか、CPの日持ちは4~5日ありそうです。花の開閉時間は、いまの時期、天気のいい日は朝8時ころに開き、夕方4時ころにはすぼみ始めます。当日開花したものは戻り(閉じ)も早くて強く、開花後の日数につれ、閉じも時間もだんだん甘くなり、最後は花びらが風に吹き飛ばされます。
写真のシベがしっかりしている(上)のは当日咲きのもの、花粉がなくなってシベが開いている(下)のはそれ以前から開花しているものです。
すぼむときは4枚の花びらのそれぞれ対向する2枚が抱き合う形です。これは最初に咲くときも同じ噛み合い方から開いてきます。まれに、風に吹かれた加減で噛み合いが狂い、隣同士が巻いて閉じる(カメラの絞り羽根状態)こともあるようです。

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6月2日(水) ようやくユリノキ、キャッチ

毎年、その花を見たくて「今年こそは」と狙っていたユリノキです。ウチの近くには、その名もユリノキ通りという絶好の場所があるのです。
しかし、そろそろ咲くだろうと思いつつ、花が見つからないまま夏になるということを繰り返していて、ハテナマークが積もっていました。
5月28日にその不安(今年もだめ?)を書いたところ、waiwaiさんから「もう終わりかも」と教えていただき、30日にあわてて都内の植物園に行ってみました。

うわあ、巨大です。ふつう?の街路樹(強剪定)しか知らなかったワタシは見上げてひっくり返りそうになりました。その巨木に、まだ少し花が残っていました。ホッ。
しかし、手近な高さではありません。高いです。
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爪先立ちし、片手だけ目いっぱいのばして、ふるふるしながらパシャ。案の定、ブレておりました、どれもこれも。
くやしいので、ジャスピン&ブレなしの葉っぱ写真(↓)を添えます。ハンテンボクという別名の由来である葉っぱの形がよくわかります。
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もう一つの別名であるチューリップノキは花の形をそのまんまです。

ところでこの写真を懸命に撮っていたら、通りがかりのオバサマたちが「なんの木?」と聞くので、「ユリノキ」と答えました。それでヤメときゃいいのに、「チューリップノキ」「ハンテンボク」と続けたら、かわいそうに彼女たちの目がテンになっていました。オトナゲないことをしました。

<補注> 花に迫ることができました。(2015年5月5日

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6月1日(火) ソメイヨシノが咲きました

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暦が6月になったとたん、キッチリと雨です。なんと義理堅い空でしょう。
しかし、二日続いたフェーン現象のせいで土もワタシもカラカラでしたから、傘をさしての散歩でも心が弾みます。
ところで、今朝は不思議なタイトルを書いて、一人でご満悦です。まるっきりの季節ハズレ、まるで極寒の地からのレポートみたいです。
この桜(ソメイヨシノ)は、近所の土手を飾る桜並木の1本です。今年は4月の10日には散ってしまいました。いまは実が熟して食べごろです。あんまりおいしくないし、口が真っ赤になるので、食べるのはワタシくらいです。
それがおととい、また咲いたのです。もちろんたったの一枝です。背景の葉を見れば、ウソや冗談ではないのがわかるはずです。(写真は5月30日撮影)
こういう現象は当たり前なのかどうか、少なくとも、ワタシは初めて気づきました。

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