7月14日(土) ランダイスキ

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コウヨウザンの変種であり、両種は見分けにくいと言われます。たしかに全体の大きさや雰囲気、あるいは葉の並びはほぼコウヨウザンです。ただ、撮影した木に限れば葉が基本種よりもやや細くて長いと感じました。
ランダイというのは、どうやら自生地(中国や台湾)にそんな音があるようなので、それを借りたように思えます。漢字だと巒大で、巒(糸二つの間に言を書き、下に山)は山並の意味があるので、雰囲気的にはイケています。
さてこの巒の字、画数を数えたら22でした。驚(驚も22画)くほどの画数ではなくても覚えるのは憂鬱(鬱は29画)です。この機会に調べてみたら、漢字には50画を超える物が山ほどあって、せめて巒くらいは覚えなくてはと項垂れました。

過去のきょう 2017 ユクノキ 2016 セイヨウヤブイチゴ(ブラックベリー) 2015 ユリノキ 2014 シマススキ 2013 クロモジ 2012 トチバニンジン 2011 ノウゼンカズラ 2010 ベニバスモモ(ベニスモモ) 2009 ミヤギノハギ(ナツハギ) 2008 ジュンサイ 2007 チョウセンシラベ・シルバーロック 2006 カランコエ 2005 マルバマンネングサ 2004 ホテイソウ

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7月12日(木) ヘツカニガキ

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ヘツカは辺塚で、鹿児島・大隅半島の東岸の地名です。ウミガメも来る美しい砂浜に恵まれた地で、この木はそこで最初に見つけられました。
中国中南部から四国南部が自生地なので、関東の地で育つこの大木はさぞや寂しいことだろうと同情します。ダニエル・チャモヴィッツという人が書いた「植物はそこまで知っている」によれば、植物にはいろいろな感覚があるそうで、仲間と交信しているというのです。きっと、近くに誰かいないか知りたくて背のびしているうちにこんなに大きくなってしまったのだろうと思い、しみじみと見上げました。
さて、ヘツカの意味はわかっても「ニガキ」が不思議です。いわゆるニガキとは分類的にも関係ないし、見た目も全然似ていません。単純に枝や葉が苦いという説があるようで、自分での味見はパスして、そう思っておくことにします。
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そして話は花です。これでもか!の満開状態に出会いました。ピンポン球くらいの頭状花序が巨木(推定15m以上)を覆い尽くしていました。
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その作りはと言うと、密集する長さ7~8mmの花筒から突き出た雌シベがまるで針山のようです。対する雄シベは個々の花びらの内側にへばりついています。
残念だったのはその雌雄を結びつける媒介者が現れなかったことです。蝶々だと大きな翅が邪魔でしょうから、この雌シベ群をかいくぐって花筒の底の蜜源に近づける蜂や虻が適任のはずです。さあ、勝手な推測の正否やいかに。

過去のきょう 2017 アカガシワ 2016 ナワシロイチゴ 2015 アカメガシワ 2014 ペントステモン 2013 アベリア(ハナツクバネウツギ) 2012 ハンゲショウ 2011 ヘラノキ 2010 ネジバナ 2009 ムラサキクンシラン(アガパンサス) 2008 キブシ 2007 ヘリアンサス・アトロルベンス 2006 カラスビシャク 2005 ヤブミョウガ 2004 アメリカフヨウ

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7月10日(火) ヒイラギ

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ゲゲッ、やってしまった! 待ちすぎです。黒紫色に熟しているはずの実はただの一つも見つからず、代わりにこんなミイラが数体(笑)、枝に残っていました。
去年の暮れには自分の足まめさを自画自賛していたのに、いったいこの5月・6月はなにをやっていたんだ!と己を罵るしかありません。
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ただ、4月にはちゃんとフォローしていたのです。よしよし、これが色づくんだね、と頷きながら、膨らんだ実にまだ花びらの残骸がついているので、ちょっと油断したというのが言い訳になるでしょうか(撮影:2018年4月5日)
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ついでにもう一つ言い訳画像を出すと、これは上の画像よりちょうど2カ月前の状態です。子房の具合が暮れとあまり変わりがないので、成熟ペースは遅いものと思い込んでしまいました。(撮影:2018年2月5日)

そして、こうして並べてみると、いま初めて気づくことがあります。12月末から2月初めのスローペースに比べ、2月から4月の生長速度が急に上がっているのです。この尻上がりの膨れ具合に気づいたなら、5月中の確認は必須でした。
どうしてこのペース変化というか加速に気づかなかったのか、いまごろわかったところであとの祭りです。ただ、こういう歯ぎしりで少しは賢くなるはずで、あとの祭りもたくさん積み上げればきっといいお祭りになることでしょう。

過去のきょう 2017 リンゴ 2016 シキザキホソバアカシア 2015 アデニウム・アラビカム(デザートローズ、砂漠のバラ) 2014 アンゲロニア 2013 ナンテン 2012 クマツヅラ 2011 ノムラカエデ 2010 ヤハズアジサイ 2009 アブラチャン 2008 カラスビシャク 2007 カラタチバナ 2006 モナルダ 2005 サルスベリ 2004 メマツヨイグサ

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7月8日(日) アオキ(斑入りいろいろ)

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まるで高級霜降り肉のようです。これだけサシの入ったお肉をいただくとなると、500円玉貯金のペースを上げなくてはなりません。
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ん、この程度のお肉なら、いまの貯金額でも…って、すっかり食い気ばかりの話になりました。ことはアオキです。見方によっては、もしかして最初の写真のものと同品種で斑の発現度合いが違うだけに思えても、いやいや、作出する人はこの微妙な違いにこだわり尽くして世に出してくれたのでしょう。
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個人的にはお肉系よりもこんなお魚系(笑)が好きです。スッキリ・単純明快で力感にあふれています。じつはこのアオキに出会ったことがきょうの企画の始まりでした。
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そしてこちらは上のものとは黄色と緑の部分が入れ替わっています。

アオキというのは、鳥のおかげで種が野山に散布される代表種みたいなもので、里山っぽいところにも大きな顔をして生えてきます。シュロヤツデと同じで、植生の保全にとっては困った存在です。
そんな困ったアオキが、自然品ならまだしも、こんな斑入りで増えてしまったら、さぞやゾッとする景色ができることでしょう。きょう登場の皆さんは、願わくはお庭や道端の植え込みに止まっていてほしいものです。

過去のきょう 2017 アメリカキササゲ 2016 ハマクサギ 2015 ヒョウタンボク(キンギンボク) 2014 アカバナシモツケソウ 2013 アメリカハナノキ 2012 ムラサキクンシラン(アガパンサス) 2011 ヒメリンゴ 2010 オオバノトンボソウ 2009 ヤブコウジ 2008 サンシュユ 2007 トリアシショウマ 2006 キュウリ 2005 トウネズミモチ 2004 ビヨウヤナギ

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7月6日(金) イヌガヤ

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カヤ類の実はいまごろ目立ち始めるらしく、2年前のまったく同じ日にカヤを載せていました。あのカヤはやや散漫な実の付き方だったのに比べ、今回見たイヌガヤはマスカットぶどうを思わせる豊穣さです。実1個の形もほぼマスカットです。
おっと、カヤは「実」と言ってはいけないのでした。図鑑だとこれを「種子」としていて、カヤ類は裸子植物(ソテツやイチョウも)なので果実ではないのでした。
この裸子植物のしくみがよくわかりません。どうやら胚珠が剥き出しということらしくても、その意味が理解できていないのです。幸いに(?)、カヤもイヌガヤも花の段階から観察不足でした。これからはもう少し入魂の付き合いが必要です。

<追録> 裸子植物の理解は後回しとし、とりあえずイヌガヤ葉先が痛くないことを自分の指先で表現してみました。同時に、葉裏の気孔帯がカヤと比べてボンヤリと太いことも確認です。(2018年7月8日)
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過去のきょう 2017 ソテツ(雄株) 2016 カヤ 2015 ウメ 2014 バイケイソウ 2013 サルナシ 2012 サフィニア 2011 カジカエデ(オニモミジ) 2010 イワガラミ 2009 ノカンゾウ 2008 ボッグセージ(サルビア・ウリギノサ) 2007 ギンロバイ 2006 ヤマモモ 2005 リョウブ 2004 モミジアオイ

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7月4日(水) レザーウッド(キリラ・ラセミフローラ)

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花がリョウブみたいだということはわかっていたのに、写してみて「やっぱり西洋版リョウブだな、これは」と呟くのだから悪い性格です。
花が咲いたところでたいして「華」はないし、通称だとほかの品種と誤解されるし、本名は舌を噛みそうだし、なんとも救いがない木なのだから、自分だけでも贔屓してやろうと思ったのはいったいどこの誰だったのでしょう。
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いやいや、こんな酷暑のなか、汗にまみれて樹下に辿り着いたことだけでも立派な贔屓のはずです。「ついで」の収穫などなにもないこんな時期に咲いてくれる花にひっついて喜んでいるのは爺さんとアリさんくらいのものなのですから。

過去のきょう 2017 ヨーロッパキイチゴ(ラズベリー) 2016 ネグンドカエデ・エレガンス 2015 リョウブ 2014 ヒメアガパンサス 2013 クチナシ 2012 ナギナタソウ 2011 ニワフジ 2010 アカメガシワ 2009 クサフジ 2008 キミノニワトコ 2007 ヒツジグサ 2006 コンボルブルス 2005 ワルナスビ 2004 メタセコイア

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7月2日(月) ランシンボク(カイノキ)

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かなり大きな(樹高15~20m)カイノキの雌株が「実だらけ」でした。もし全部の実を採取したら、軽くトン単位になるだろうという勢いです。
このブログ的には、花どき(4月下旬)と紅葉実の色づきどき(11月中旬)の間がスッポリ抜けていたので、とても都合のいい出会いでした。ところがこの木の幹には「ランシンボク」という名札がついていたのです。
え、カイノキじゃないの?と調べると、なんとカイノキは別名で、標準和名はランシンボクでした。漢字だと爛心木です。この爛の字は微妙で、「ただれる・腐爛」みたいな負の意味もあるし、「春爛漫・豪華絢爛」みたいにプラス方向でも使われます。
さて爛心の意味は正負どちらか悩みます。「腐った心」ではあんまりですから、ここは「光あふれんばかりに輝く心」と思いたいところです。たぶん秋の紅葉を眺めるとき、人はそんな心持ちになるでしょうから。

<補注> 上記事情で、きょうのタイトルは標準和名優先の自分ルールに従います。ただ、過去記事はカイノキを優先し、標準和名は括弧書き補足とするにとどめます。

過去のきょう 2017 トウネズミモチ 2016 オウゴンマサキ 2015 サンゴシトウ(ヒシバディゴ) 2014 オゼコウホネ 2013 カシワ 2012 ツノゲシ 2011 トウグミ 2010 ネムノキ 2009 キンコウカ 2008 モモバギキョウ 2007 ヤマユリ 2006 テリハノイバラ 2005 ツルハナナス 2004 ノウゼンカズラ

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6月30日(土) ツタ(ナツヅタ)

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近所のお屋敷の塀がズズズーッとツタで覆われていて、今年こそツタの花を撮るのだと「決意」していたので、ここは第一の標的でした。
「ころはいま」とばかり出撃し、深々とした葉を掻き分けると、あれれ? 見えるのは雌性期になったものばかり、長い塀をズンズン掻き分け続けても雄シベと花びらは一つも出てきません。足下に目をやると、死屍累々とばかりに緑の小片と黄色の粉が降り積もっているではありませんか。え?遅かった?
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しかし、ちゃんとリザーブの撮影場所を持っているのです。昔、大きなケヤキに絡んだ紅葉をとらえ、「説明無用、ツタ」などとうそぶいたのがここでした。根もとの笹藪を漕ぎながら近づくと、あった!ありました。立派な雄性期の花です。
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ここはこうして雄性期のものとそれが終わった雌性期のものが共存しています。念のため第三の場所も確認したら、そこも同じく雌雄期混在でした。
となると、あの長い塀がすべて雌性期だったのが不思議です。蕾はまだたくさんあったので、大きなリズムであの塀全体は同調しているのでしょう。

過去のきょう 2017 ピンオーク 2016 トキワマンサク 2015 モモ 2014 タイトゴメ 2013 クマヤナギ 2012 タチアオイ 2011 ネコノチチ 2010 フタリシズカ 2009 ボリジ 2008 モミジバゼラニウム 2007 ハマカンザシ 2006 ブーゲンビリア 2005 セイヨウノコギリソウ 2004 ヒョウタン

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6月28日(木) ナンキンハゼ(斑入り)

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斑入りに「させられてしまった」草木には白い目を向けてしまいがちな偏狭な人間ながら、これにはいささか興味をそそられました。
こんな「変な色」になってしまった葉っぱが、秋風に吹かれたらいったいどんな紅葉を見せてくれるのでしょう。あの重厚な赤色こそがナンキンハゼの存在価値であるからして、もし変な色目になったら許さんぞ!と気張ってしまいます。
そしてあの砂糖菓子だって、絶対にはずせないナンキンハゼ・アイテムです。この季節、ふつうのナンキンハゼと同じにあの「変な花」を咲かせていました。これで不稔なんて言ったら怒っちゃうからね!と、一人、木の下で息む爺さんでした。

過去のきょう 2017 スズカケノキとモミジバスズカケノキ 2016 ネグンドカエデ(トネリコカエデ、トネリコバノカエデ) 2015 ギンヨウアカシア 2014 ホソイ 2013 ケンポナシ 2012 キケマン 2011 クサキョウチクトウ(オイランソウ) 2010 カジノキ 2009 オオバオオヤマレンゲ 2008 カタクリ 2007 ナツハゼ 2006 キンレンカ 2005 ミズキ 2004 ラベンダー

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6月26日(火) コバンノキ

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小判型の葉っぱというのはそれほど特殊ではないでしょうに、この木だけがリッチな名前をもらってしまいました。名前の縁起良さそのものよりも、この木がそんな運を持っていることにあやかりたいものです。
ところがコバンノキは西日本のもので、ここらでは植栽されたものを稀にしか見ることができません。花の時期は逃したし、この実が色づくのもうまくとらえられるかどうか、身近で見ていたい木なのにままなりません。
それも道理で、木の様子は名前ほどリッチではなく雑木なのです。庭木や公園樹とするにはいかにも半端で、やはり山道にヒョイと現れる風体です。分類的にはコミカンソウ(草本)の仲間でした。そうと知るととても合点がいく「木」です。

過去のきょう 2017 アメリカスズカケノキ 2016 トサミズキ 2015 チェリーセージ(サルビア・ミクロフィラ)・ホットリップス 2014 コウホネ 2013 ハマナス 2012 アカツメクサ 2011 ウチワサボテン 2010 イヌウメモドキ(雄株) 2009 シコタンソウ 2008 ヒメカイウ 2007 カクテル(つるバラ) 2006 ヤポンノキ 2005 ガクアジサイ 2004 モッコク

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