1月22日(火) シュロチクヤシ

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小葉の一枚が腕の長さほどもあって、なんともスケールが大きいのです。原産地のニューギニアあたりだと、これが雲を突いて立ち並ぶようです。
左端に写った竹のような幹はこのヤシのものです。羽状複葉が落ちた葉痕が竹の節のようになり、グイグイ・グイグイと生長するわけです。
このシュロチクヤシはヤハズヤシ属(Ptychosperma)の一員で、本来のヤハズヤシだと小葉の先が矢筈型になるのに対し、ふつうに笹の葉状です。雄シベの目立つ花をつけ、そのあと真っ赤な実を数珠状につけるそう(属共通)で、現地に飛ぶ勇気にも資金にも恵まれない身では、温室での僥倖だけが頼りです。

過去のきょう 2018 ハイゴケ 2017 クサトベラ 2016 キンヨウボク 2015 ヘラオオバコ 2014 カジイチゴ 2013 マテバシイ 2012 フモトシダ  2011 オヒルギ 2010 サンタンカ 2009 ヒメリュウキンカ 2008 チョウセンゴミシ 2007 シュロチク 2006 サンシュユ 2005 イヌビワ

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1月20日(日) ピンポンノキ

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ボサノバの定番曲にBim Bomというのがあって、たいした歌詞はなくてほぼBim bom bim bim bom bomの繰り返しです。ポルトガル語の意味なんてわからないし、そのリフレインはビンボー・ビンボーと聞こえて、気分はあまり良くない歌です。
いや、話は貧乏ではなくピンポンノキです。温室ではわりと定番品のくせに、いつも花や実はなくて、そのうちピンポン球みたいな花か実がついたらここに載せてやろうと思っていました。そんなお馬鹿の目に飛び込んだのがこの実です。
どこがピンポン球ですか。ぜんぜん丸くないじゃないっすか…とこの場所で呟いたのはワタシだけじゃないと思うのです。温室さん、説明板、必要ですって!
中国原産で、彼の地での名前が「頻姿」、英語圏の人はpimpomと呼ぶそうで、発音がそうなのでしょう。日本的に読めば「ヒンシ」でしょうから、もしかして「瀕死の木」にされたかもしれず、それを思えばピンポンで妥協しておきますか。
花も、ここで文字説明するのは避けたい奇態なので、それを写せるまで、ヒンシノキならぬピンポンノキの名前由来を忘れないでいたいものです。

過去のきょう 2018 ガーデンハックルベリー 2017 トレベシア・パルマタ 2016 ウナズキヒメフヨウ 2015 ヤマアイ 2014 キンカン 2013 ヤマハンノキ 2012 木立性ベゴニア  2011 カラテア・クロタリフェラ 2010 チンカピン 2009 ムベ 2008 シモバシラ 2007 バコパコピア・ガリバーライラック 2006 カンツバキ 2005 チョウセンレンギョウ

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1月18日(金) アオギリ

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まさかのスケスケルックでした。どういう役目かよくわからない実の莢が、12月なかごろには枯れ色ながらもまだゴワついて丈夫なものだったのに、あれからの1カ月というのは、まさに寒晒しの期間だったのでしょう。
それにしても、あのころにはすでに自然離脱した仲間も少なくなかったのに、いまこうして見上げれば、「枝を離れたくない」莢と種がまだこんなにいます。
落ちてこそ役割全うの莢と種なのに、なにをそんなにしがみつくのでしょう。あ、そう言えば国産横綱さんの「散り方」を世間はどう評価することでしょう。一方で先任横綱さんは土俵際をクルクル舞いながらも勝ちを拾っていて、たぶんこのアオギリの莢のように、白く抜けるまで散らずに居残るのでしょうなあ。

過去のきょう 2018 コウヤワラビ 2017 アカリファ・ウイルケシアナ 2016 フサフジウツギ(ブッドレア) 2015 ホウレンソウ 2014 ハイカンツバキ 2013 ハンノキ 2012 サンジャクバナナ  2011 シマナンヨウスギ 2010 キジョラン 2009 シロヤブツバキ 2008 サザンカ 2007 カクテル(つるバラ) 2006 ホトケノザ 2005 キソケイ

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1月17日(木) タイワンツバキ

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名前のとおり台湾に産するほか、中国の南部からベトナムあたりまでが自生のテリトリーだと言います。それらの土地より、1月の平均気温で10度ほども低いここらなのに、現地と変わらずいまごろ花を咲かせていて、勤勉なものです。
なおかつ、でかいです。かなり仰ぎ見て撮っているし、構図の上にまだまだ幹はのびているので、推定10mはありそうです。日本のツバキとは異質です。
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派手な雄シベのなかにグイッと突き出ている雌シベも、ふつうのツバキでは見たことがないような気がします。気がするだけで、「明らかに違う」と言い切れないのが悲しいところで、こうして「観察ポイント」が少しずつ増えるのでしょう。

過去のきょう 2018 ナニワイバラ 2017 メハジキ 2016 アロエ・ベラ 2015 センダン 2014 ノシラン(白実タイプ) 2013 ウラジロ 2012 ヒメユズリハ  2011 ブッソウゲ(ハイビスカス) 2010 ナンテン 2009 トウゴマ 2008 チゴカンチク 2007 フクジュソウ 2006 フユシラズ 2005 カラタチ

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1月14日(月) コブミカン

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自分的にはお初だったものの、このコブミカンはなかなかの有名人でした。この葉が入っていないトムヤムクンやグリーンカレーは邪道なのだそうです。
その葉はまるで冗談のように2枚が縦につながっています。タネを明かせば、付け根側の1枚は葉柄の翼で、それが2枚1セットに見えているわけです。
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実の皮も、味付けや香り付けに使われるほか、殺虫剤にも使われるし、最近の研究だと癌まで抑えるのではないかと期待されているようです。
このごろは近所にレモングラスを数株植えているお宅ができました。このコブミカンも、暖地なら日本でも露地栽培できるようで、志木が暖地かどうか、あのお宅が試してくれないものかと虫のいいことを考えてしまいます。

過去のきょう 2018 タイアザミ 2017 ヒカゲヘゴ 2016 マルハチ 2015 キクイモ 2014 ブーゲンビリア 2013 フッキソウ 2012 ホトトギス  2011 カナリーヤシ(フェニックス) 2010 コクテンギ 2009 ラクウショウ 2008 ニホンスイセン 2007 チチコグサモドキ 2006 ツルウメモドキ 2005 カンツバキ

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1月12日(土) ベニバナクサギ

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この木の素性を調べていたら、わりと親しんできたあのクサギまでがクレロデンドルムだったと知りました。クサギの学名を意識したのは初めてです。
このベニバナクサギはClerodendrum splendens、ふつうのクサギはC. trichotomum Thunb.、つまりこの木は勝手にクサギを名乗っているわけではなく、両者は本当に同属なのでした。そういう目で見れば、たしかに花も葉も、ちょっとキャラが立ち過ぎるきらいはあっても、作りはクサギとよく似ています。
もちろん、こんなアクの強さは外来のもので、アフリカ生まれです。在来のクサギと同じに野山に蔓延られては日本の景観が台無しになるので、ぜひにも温室のなかで悠々自適のお暮らしを続けていただきたいものです。

過去のきょう 2018 ヒメガマ 2017 カシワバアジサイ 2016 イブキ(ビャクシン) 2015 イタドリ 2014 ヘンヨウボク(クロトンノキ) 2013 サイカチ 2012 カシワバハグマ  2011 リュウキュウバショウ 2010 ツワブキ 2009 ハリエニシダ 2008 ロウバイ 2007 ドイツトウヒ 2006 センダン 2005 ロウヤガキ

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1月10日(木) シイクワシャー(ヒラミレモン)

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わざわざ室に州ミカンだなんて、新年早々、悪い駄洒落です。ただ、株元に名札があったので確認すると、ひょぇ、ヒラミレモンなのでした。
ふーん、こんなに色づいて、サイズだって小さめの温州ミカンです。試食できないのでWikiにあたると、緑色のうちはあの酸味でも、完熟すると甘いのだそうです。
というわけで、姿に驚いたあとは名前にも振り回されました。前回掲載では「いわゆるシークヮーサー」としたものの、その発音のバラエティに手を焼き、いっそ和名なら問題なかろうとタイトルをヒラミレモンに絞ったのでした。
ところが今回のYList調べで、標準和名はシイクワシャー、ヒラミレモンは別名であることがわかりました。Wikiのタイトルはシークヮーサーで、これは日本果汁協会の標準表記なのでした。ところがところが!そのジュースの原材料表記はシイクワシャーで、これは農業(植物学)的な標準表記に従っているのでした。
ボトルの正面ではシークヮーサー、裏返すとシイクワシャー、爽やかなジュースの裏側にはなんとも面倒な話が貼り付いているのでした。

過去のきょう 2018 キュウリグサ 2017 アメリカデイゴ(カイコウズ) 2016 ヒメフヨウ 2015 ハッカクレン 2014 コクテンギ 2013 サネカズラ 2012 バンダ(洋ラン)  2011 ブータンルリマツリ 2010 カゴノキ 2009 チャボタイゲキ 2008 ツバキ(詳細不明) 2007 ゴシキトウガラシ 2006 シバザクラ 2005 ダイコン

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1月8日(火) シロモジとクロモジ

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枝の先に突き出た葉芽の両脇にタマタマがあって、あれれ、女の子だったくせに、と笑ってしまいました。シロモジ(雌株)の冬芽の姿です。
きれいだった形と色は見る影もないとは言え、葉がかろうじて残っていました。ほかの向きの枝にはもうまったく残っていなくて、これは周りを巡るのに十数歩を要する大きな木なので、枝ごとの環境条件に差があることがわかります。
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さて、シロモジと言えばクロモジです。名前が対というだけでなく、本当に近い仲間(クスノキ科クロモジ属)なので、冬芽の様子も似ていました。
ただ、突き出た葉芽と丸い花芽という基本構成は同じでも、笑いは出ません。この木の雌雄は不明ながら、雄株のような気がします。クロモジは雄株の方が花のサイズも数も上回るので、花芽の多さはそのせいかと思います。
ということで、とても不完全な白黒比較になったことを反省です。そのうち、シロモジの雄株とクロモジの雌株の冬芽を撮る必要があります。寒い・寒いとぼやきながら、こういうときだけは春が遅いことを念じてしまいます。

過去のきょう 2018 ヤブレガサ 2017 クチナシ 2016 ウツギ 2015 ゼラニウム(斑入り葉ゼラニウム) 2014 ツルウメモドキ 2013 キンメイチク 2012 ヤマラッキョウ 2011 ハッサク 2010 クログワイ 2009 ウメ(寒紅梅) 2008 オニドコロ 2007 マーガレット 2006 ヒメリンゴ 2005 マサキ

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1月6日(日) サラサドウダン

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あーあぁ、ほかの木の枯れ葉をこんなにかぶっちゃって、と思ったら違いました。これは自分の実なのでした。ここまで干上がっても花柄はしっかり丈夫です。
そして、俯いて咲く花のままに下向きにぶら下がっています。これは仲間のアブラツツジと同じだし、自然な成り行きです。思えば、ドウダンツツジの実が花と違って空に向くことに引っかかっていました。どこにも変わり者はいるものです。
ただ、もう少し早い季節にここに来るべきだったとは思います。写真中央に葉が1枚残っていて、もしかして、花だけでなくこの葉の色づきまで更紗模様だったりしたらサイコーでした。おや、まだ初夢から醒めていないようです。

過去のきょう 2018 ゴウダソウ 2017 ツタ(ナツヅタ) 2016 タイミンチク 2015 タンキリマメ 2014 ソシンロウバイ 2013 テイカカズラ 2012 トキワイカリソウ  2011 ガガブタ 2010 シュロガヤツリ 2009 タラヨウ 2008 コナラ 2007 スギゴケ 2006 ノイバラ 2005 ヒヨドリジョウゴ

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1月4日(金) ヒサカキ

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もう何度か歩いた山道の両脇がこの木だらけでした。いくら歩いても、コヤツが生えています。いままでまったく意識しませんでした。ものが見えていないという反省は毎度のことでも、およそ1km、ヒサカキに馬鹿にされながらの散策でした。
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実生の幼木もたくさんあって、いままで人里でしか見てこなかったヒサカキの「本当の姿」を思い知らされました。実をつけない雄株(↑)では花芽が賑やかで、それに気づいてから雌株を見直すと、黒い実に紛れて花芽もちゃんとありました。
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ついでだから木肌も学ぼうと具合のいい被写体を探していたら、こんな好都合の幹がありました。けっこう上品な材で、樹皮のきれいさとよくマッチしています。
サカキの代用品という「こちら側」の知識で眺めてしまいがちだったヒサカキが、山のなかでは立派な主役でした。今年最初の「目から鱗」です。

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