10月20日(金) アベマキ

171020abemakiあのドングリのその後を見たくて訪ねたのに、もう完売でした。ならば足下にないか捜索したものの、収穫ゼロでした。動きにくくて範囲が限られたという事情もあるし、そもそも稔り具合がよろしくなかったし、競合相手も必死なのだと思います。
そこで気持ちを切り替えて高みを振り仰いでみたら、落ちる前の葉と、来年の芽が美しく競い合っていました。瑞々しさをやや失って黄緑になった葉柄と、白い綿毛をまとった冬芽のコントラストに心惹かれます。
そして、葉の鋸歯にも注目です。それは鋸歯というよりも明らかに棘で、葉肉がまったくありません。逆光の力を借りないと、こんなことにも気づかないできたわけで、この棘で「観察眼」というヤツをチクチクと刺激しなければなりません。

過去のきょう 2016年 ホンカイドウ 2015年 ユーカリノキ 2014年 ネコノチチ 2013年 ラクウショウ 2012年 ヤクシソウ 2011年 キクダイダイ 2010年 サルビア(サルビア・スプレンデンス) 2009年 アオノリュウゼツラン 2008年 イワダレソウ 2007年 アケビ 2006年 アキギリ 2005年 ダチュラ(八重) 2004年 ヤナギバヒマワリ(ゴールデンピラミッド)

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10月18日(水) ハンノキ

171018hannnoki1この小径は少しの雨でもすぐにぬかるみます。大きな川の蛇行箇所に近くて、たぶん地下水位が高いのだと思います。そんなわけで足下注意で歩いていたら、まるで誰かがバラ撒いたような大量の落とし物を見つけました。
171018hannnoki2こんな場所にはやはりそんな木(水気を好む)が生えるわけで、ハンノキです。これまでは12月(2回)とか1月の雄花に目を向けていたのに、今年は夏のうちからその存在に気づきました。暑かったときは「ずいぶんブラブラと賑やかだなぁ」と思っていたのに、季節が変わればこうして淘汰されることを知り、感慨新たです。
あと4カ月ほど、生存競争を勝ち抜けば、愛しの雌花さんに会えるわけで、なんと半年も前から雄花は待ち続け、消耗していくのだと思うと、「男ってエライじゃん」と、まったく根拠も脈絡もない自信が湧き出てくるのでした。

過去のきょう 2016年 ウルシ 2015年 エゴノキ 2014年 ガマズミ 2013年 アカガシ 2012年 シマススキ 2011年 アレカヤシ 2010年 コウリンタンポポ 2009年 ヒメグルミ 2008年 クスノキ 2007年 スズラン 2006年 サラシナショウマ 2005年 タイワンホトトギス 2004年 ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)

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10月16日(月) ゴマギ

171016gomagiなれの果てというか末路というか、かなり哀れを誘うゴマギの「いま」です。実が次々と赤く熟す時期がわりと長かったので、その分、くたびれ果てたのでしょう。
美しく輝く実を支えていた果柄は、それでも頑強なつくりを見せたまま残っていて、おとといのクマノミズキの繊細華麗なあれとはかなり対照的です。
木により人により、老後はさまざま…などと辛気くさい締めにしようと思ったら、みすぼらしい枝にはすでに立派な冬芽が備っていました。「おいらにはまた春が巡ってくるんだぜ。枯れる一方のあんたと一緒にすんなよな」と突き放されたようです。

過去のきょう 2016年 ガマズミ 2015年 ツクバネガシ 2014年 ヒメザクロ 2013年 ニッサボク 2012年 ツルニンジン(ジイソブ) 2011年 アラカシ 2010年 ユーパトリウム 2009年 キバナノツキヌキホトトギス 2008年 エゾユズリハ 2007年 アキカラマツ 2006年 ツリフネソウ 2005年 シュウメイギク(ピンク) 2004年 タイワンホトトギス

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10月14日(土) クマノミズキ

171014kumanomizuki1小径が珊瑚で埋め尽くされていました。反射的に拾い集めてしまうところが情けないというか浅ましいというか、「いっぱい」だと「うふふ」という単な人です。
171014kumanomizuki2しかし、気を取り直し、襟を正して、耽美の目に戻ります。例の利休さんの朝顔と同じことで、果穂がたった一つ残ったがゆえの緊迫感です。
171014kumanomizuki3ただし、1カ月ほど前のクマノミズキには緊迫感のキの字もありませんでした。どっちかと言えば、このときの方がかわいかったなぁという気持ちは「いっぱい・うふふ」に直結した感覚で、利休さん気取りはやっぱり気詰まりです。

ところでこのクマノミズキ、このごろ熊野という冠がどうにも邪魔ではないかと思うようになりました。個人的に、関東から東北にかけ、植栽ではなさそうなものを何本も見ていて、ぜんぜん熊野に拘束される必要はなさそうなのです。
牧野博士も「ミズキの名を持つ種類が多いため和歌山県の熊野という地名を前につけたもの」と至って歯切れの悪い説明をしていて、きっとワタシと同じく「邪魔くさいのぉ」とお考えだったのではないかと悦に入っています。

過去のきょう 2016年 アカシデ(ソロ) 2015年 サワフタギ 2014年 キミノクロガネモチ 2013年 サネカズラ 2012年 ナルコユリ 2011年 ヨモギギク(タンジー) 2010年 ヒルムシロ 2009年 ヒシ 2008年 ヒメマツバボタン 2007年 ベンケイソウ 2006年 ホトトギス 2005年 ポポー 2004年 キツネノマゴ

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10月12日(木) フシノハアワブキ

171012husinoha花の様子を載せてからちょうど4カ月です。あとはマニアックに冬芽の様子とかの観察課題があるとして、花から実まで、ひととおりは「済み」です。
それで思うのは、同科同属ってなんだろう?です。フシノハアワブキとふつうのアワブキ、どちらもアワブキ科アワブキ属なのに、まず葉のつくりが全然違います。花も、全体印象は似ているようでもつくりは違いました。
そして、最後にすがりたかった実です。つき方や実のサイズは両者同じです。ただ、色が自分にとっては「別物やん!」です。「ふつう」がきれいな赤で終わるのに対し、フシノハはやや赤っぽさを見せたあと、こんな貫禄色(?)に直行でした。
わからんなぁと呟きつつ、学びの心でアワブキ属メンバーを調べたら、そこにはまだ見ぬヤマビワとかミヤマハハソなんていう名前が並び、じゃあアワブキ科は?と検索すれば100種なんていう底知れぬ数が出てきました。
今回の衆院選で、自民党は「改革よりも前進」を売り言葉にしているみたいで、うまいことを言うなあと思いながら、ワタシもそれに鼓舞されています。

過去のきょう 2016年 ヤブツバキ 2015年 カラコギカエデ 2014年 ヤブツバキ 2013年 サガリバナ 2012年 ハマビシ 2011年 テリハハマボウ 2010年 カシワバハグマ 2009年 ベニバナチャ 2008年 ナツメ 2007年 ジュウガツザクラ 2006年 ヤブタバコ 2005年 ダンギク 2004年 コムラサキ

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10月10日(火) コバノチョウセンエノキ

171010kobanotyousenenoki「小葉の」「朝鮮」「榎」です。こういう三段名前の場合、まず基本種を知り、順々に三段目まで出会いたいと思うのに、ことはなかなか思うように進まないのです。「姫」「蔓」「蕎麦」以来悩まされ続けの頭の痛い問題です。
ところが今回の三段名前の場合、なんと二段目、つまり「朝鮮榎」はどうも欠落しているらしいのです。だったら、写真のものは「小葉の榎」でいいわけだし、出自にこだわりたいなら「朝鮮榎」でもよかったわけで、なんで三段積んだんですか!
さらに「小葉の」は葉が小さいという意味ではなく「細い(そして先が尖って長い)」ということなんだそうで、ならば「細葉」でいいだろ!と激怒です。
さらにさらに、別名はサキシマエノキだそうで、君の生まれは朝鮮かい南西諸島かい、はっきりしろよ!と言いたいころにはもうどうでもよくなって、「変わったエノキもあるもんだ」と、長くのびた葉先に目尻を下げるという寸法です。

過去のきょう 2016年 ヤナギバルイラソウ 2015年 ウラジロモミ 2014年 シラハギ 2013年 ハマビワ 2012年 キバナアキギリ 2011年 バナナ 2010年 アキノウナギツカミ 2009年 ハゼノキ 2008年 カラハナソウ 2007年 アブラガヤ 2006年 リンドウ 2005年 ソバ 2004年 シャリンバイ

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10月8日(日) ツルアジサイ

171008turuajisai「やれやれ、ようやく」という安堵感に、「花の残骸くらいないのかよぉ」という不満が混じって、微妙な心模様です。その揺れる心を、「今度は初夏にここにくれば、確実に花を写せるわけだ」と諭しながら、なかなかに立ち去りにくい場所でした。
それだけツルアジサイを探し続けていたわけで、その発端はたぶん7年前のイワガラミの初掲載前後だったはずです。似たもの同士と比較される二つなのに、自分の前に現れるのはイワガラミばかり、ツルアジサイへの思いは募るばかりでした。
それが、葉だけとは言え、初の出会いです。むしろ、花の時期には両者の違いがわかりやすいので、葉だけに注目せざるを得ない今回の出会いは草木の神様の粋な計らいだったと前向きにとらえておくことにします。
171008iwagaramiさて、その違い確認のため、先月出会ったイワガラミを掲載しておきます。こちらの鋸歯は一つひとつが緩やかに湾曲しています。対してツルアジサイのそこは鋭角的なギザギザ、まるでノコギリ、文字どおりの「鋸」歯なのです。
さあ、葉の見分けはこれで大丈夫、残すはツルアジサイの花の激写だけです。草木の神様、粋なご配慮はもう満喫しましたので、次はベタに花をお願いします。

過去のきょう 2016年 ベニバナトキワマンサク 2015年 ユーカリノキ 2014年 ニンジンボク 2013年 ネコノチチ 2012年 ボタンヅル 2011年 オクモミジハグマ 2010年 ヤマハッカ 2009年 ハネミギク 2008年 ホソバヒメミソハギ 2007年 マツカゼソウ 2006年 ユウゼンギク 2005年 カリガネソウ 2004年 ギンモクセイ

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10月6日(金) ミズナラ

171006mizunara_dもっと手のひらいっぱいに拾ったというのに、コナラのドングリ(右上3個)と比べるためにほとんどポイしてしまいました。あー、失敗したぁ(涙)。
ミズナラの別名をオオナラというのが何に由来するかは不明でも、葉っぱ以上にこのドングリのサイズ差が大きい要因だろうと思います。マテバシイのそれといい勝負の巨漢ぶりです。ただしこちらは渋抜きが必要なので、つい捨ててしまいました。
171006mizunara_mそして、現場で食べることができなかったよりもっと悲しかったのは、枝についたままのドングリを写せなかったことです。7月後半には「少年時代」をしっかりとらえてあるので、来年はもう少し早めの再挑戦が必要とわかりました。
そのドングリ捜索には思わぬ付録がありました。ナラメイガフシという虫こぶで、ミズナラだけでなくコナラやカシワにもつきます。寄生する相手をかなり厳密に選ぶ虫こぶのなかで、「コナラ属ならどれでもいいよ」という鷹揚さがかわいく思えます。

過去のきょう 2016年 イソフジ 2015年 マーガレットコスモス 2014年 シナユリノキ 2013年 ナンヨウザクラ 2012年 ツルボ 2011年 キセルアザミ 2010年 アンズ 2009年 ヤマボウシ 2008年 タラヨウ 2007年 コメナモミ 2006年 シラハギ 2005年 コブシ 2004年 ザクロ

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10月4日(水) アワブキ

171004awabuki先々月、ちょっと見捨てたようなことを書いてしまったアワブキです。実のつき方に対する低評価はそのままでも、こんなにきれいに色づいていました。
もちろん、味はあの段階からどうなるものでもありませんし、当然ながらサイズも打ち止めです。ただ、最初の出会いでは赤かったものが、時期が来たのにホンノリとも色気を見せていなかった先々月は落胆が大きすぎました。
観察記録としては単に2年前に逆戻りしただけではあっても、アワブキが晩生(おくて)の美人さんであることに気づいた貴重(自分的に)な一枚です。

過去のきょう 2016年 サザンカ 2015年 ハンノウツツジ 2014年 ホソバヒイラギナンテン 2013年 シナサワグルミ 2012年 クサヨシ 2011年 ナガエコミカンソウ 2010年 ギンミズヒキ 2009年 アキグミ 2008年 イノコヅチ 2007年 キジョラン 2006年 シラヤマギク 2005年 ウスギモクセイ 2004年 メキシカン・ブッシュ・セージ

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10月2日(月) ウバメガシ

171002ubamegasi17月中旬8月中旬にはまだ網目模様の殻斗に埋もれていたウバメガシのドングリが、あっと言う間にここまで立派なメタボくんに育っていました。
171002ubamegasi2こちらは別の場所での撮影で、少しだけ発育が遅れ気味です。1枚目写真の撮影場所と比べると、こちらが海より遠く、さらに高度も幾分あるので、そんな環境差が生長に少なからぬ差をつけることがわかります。
ただ、ここまでくればあとは秋風を受けていい色具合に熟すのを待つだけです。受粉してからここまで17カ月、同期生はずいぶん脱落してしまいました。生き残り組のエリートたちに、「ゴールはすぐだよ!」と声援を送ってきました。

過去のきょう 2016年 コウヤボウキ 2015年 ナンテン 2014年 ムクゲ(ルーシー) 2013年 サザンカ 2012年 オオケタデ 2011年 ソリダスター 2010年 ヤブマメ 2009年 スイフヨウ 2008年 ハナヅルソウ 2007年 タマシロオニタケ 2006年 ステルンベルギア 2005年 ガマズミ 2004年 クジャクソウ

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