6月26日(月) アメリカスズカケノキ

170626america3種あるプラタナス類のなかで、最後の登場になったアメリカスズカケノキです。仲間のスズカケノキモミジバスズカケノキにずいぶん遅れをとりました。
そのわけは、3種の見分けポイントになる実にこだわっていたからです。1本の柄に3個以上つくスズカケ、2個のモミジバに対し、1個だけがアメリカなのに、その1個だけの証拠を押さえられないでここまできました。たぶんアメリカだと思っても、画面のどこかしらに実が2個ついた柄が写ってしまうのです。
そこで、実での区別はいったんあきらめ、もう一つの見分けポイントである葉にフォーカスしてみることにしました。アメリカの葉は切れ込みがほぼありません。
170626platanus_map_bで、3種を世界地図に嵌め込んでみました。オレンジ線が出身地を表します。水色の線はモミジバスズカケの出自を表していて、スズカケとアメリカをイギリスで交配して作られたのだそうです。いかにも上手に掛け合わせができたもので、葉の切れ込みも実の数(茶色の丸印)も、母種二つのちょうど真んなかになっています。
両家の間で、父親似だ・母親似だと一喜一憂する(ことの多い・笑)人間界とは大きな違いで、草木にはいつも範を示されるばかりです。

2016年のきょうトサミズキ> 2015年のきょうチェリーセージ(サルビア・ミクロフィラ)・ホットリップス> 2014年のきょうコウホネ> 2013年のきょうハマナス> 2012年のきょうアカツメクサ> 2011年のきょうウチワサボテン> 2010年のきょうイヌウメモドキ(雄株)> 2009年のきょうシコタンソウ> 2008年のきょうヒメカイウ> 2007年のきょうカクテル(つるバラ)> 2006年のきょうヤポンノキ> 2005年のきょうガクアジサイ> 2004年のきょうモッコク

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6月24日(土) メダラ

170624medaraタラノキなのに棘がない→優しい→女性的→雌タラノキ→メダラ…です。男が皆雄々しくはないように、女性がすべからく優しいわけじゃないぜ!と噛みつきたくなるわけですが、まあ、ここは波風立てずに先人の思考回路に従っておきましょう。
さて、実際に痛くないか、ふつうのタラノキで懲りているオジサンはこわごわと触りまくってみました。枝はもちろん、葉柄も主脈の裏表も、まるっきりツルツルです。
ふつうのタラノキ(Aralia elata)の品種(f. subinermis)であり、メダラは通称ではなく標準和名です。「タラの芽」用の栽培にはメダラが選ばれるという話には頷けても、果たしてお味が山のタラノキと変わらないものか、ちょっと気になります。

2016年のきょうイイギリ> 2015年のきょうジョウリョクヤマボウシ> 2014年のきょうギョウジャニンニク> 2013年のきょうニッサボク> 2012年のきょうオオバノトンボソウ> 2011年のきょうギシギシ> 2010年のきょうモミジイチゴ> 2009年のきょうレッドロビン> 2008年のきょうフタリシズカ> 2007年のきょうアメリカデイゴ> 2006年のきょうラッカセイ> 2005年のきょうセイヨウバクチノキ> 2004年のきょうアカツメクサ

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6月22日(木) マルメロ(とカリン)

170622marmalo実の先に残った萼が、まるでプロペラみたいです。雷電(戦争末期の海軍戦闘機。おデブなフォルムがかわいかった)飛行隊、出撃だーい!
花は上向きに咲き、そのまま実がふくらみ始め、それが充実すると下向きになるという「果実の法則(あるか、そんなん・笑)」の中間状態です。その横向きの姿のコミカルさに加え、緑から黄色に変わる間にこんな色合いを呈するとは驚きました。
170622karin大きさや固さで似たもの同士のカリンもチェックしてみました。緑から黄色に変わる中間状態は、素直に黄緑色でした。

マルメロの実を最初に載せたとき、その風貌を「まるで小言幸兵衛」と評したものですが、形だけでなく色づき具合まで、「ちょっとひと言」あるお人でした。

2016年のきょうサカキ> 2015年のきょうミズキ> 2014年のきょうホタルイ> 2013年のきょうジャボチカバ(キブドウ)> 2012年のきょうアマリリス> 2011年のきょうスカシユリ> 2010年のきょうハグマノキ> 2009年のきょうシチダンカ> 2008年のきょうメグスリノキ> 2007年のきょうキキョウソウ> 2006年のきょうゴウダソウ> 2005年のきょうスカシユリ> 2004年のきょうヤマモモ

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6月20日(火) ヤハズホオノキ

170620yahazuhoonoki長く生きていれば凹むときもあるわけですが、この葉っぱの場合、それがずっと続くのだから、慰めようもありません。だれか、人生相談に乗ってあげたら…。
たぶん、葉の生長点の1カ所だけが止まる現象(獅子葉とか)なのでしょうが、その理由もメリットも、想像さえつきません。他人とちょっと違うのが好き!というヤツは、こちらの世界にもたくさんいるので、生きとし生けるもの、みな同じ?
兵庫県宍粟市には、葉がこれで、なおかつ花が赤いという変わり者がいるそうで、今回写した木がそこまで変人かどうか、来春まで気長に待ってみます。

ホオノキの葉の先端なんて、今まで気にしたこともなくて、過去掲載の写真はどれもが無意識そのものです。ただ、たしかに凹んではいないようです。
若葉> <開花A> <開花B> <実A> <実B> <実C

<補注> 葉を貫通した花穂が面白くて載せていた写真が、期せずして「ふつうのホオノキの葉は先端が尖る」ことを証明していました。

2016年のきょうアナベル(アジサイ)> 2015年のきょうゼラニウム> 2014年のきょうハンゲショウ> 2013年のきょうサントリナ> 2012年のきょうサボテン(ノトカクタス・品種名不明)> 2011年のきょうカワラマツバ> 2010年のきょうヤブムラサキ> 2009年のきょうアジサイ(渦紫陽花) > 2008年のきょうササユリ> 2007年のきょうクロバナフウロ> 2006年のきょうマリアアザミ> 2005年のきょうムラサキシキブ> 2004年のきょうアガパンサス

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6月18日(日) コルクガシ

170618cork1さすがの迫力とフワフワ感で、代用品とされるアベマキの皮とは貫禄が違います。ただし、凸凹が強すぎて、これでは製品にするのに歩留まりが悪そうです。
調べたら、最初に剥ぐ(生涯に10回以上剥ぎ取られるのだそう)皮は亀裂が多くて凸凹も深すぎ、「加工には適さない」とあります。2回目からは質のいい皮が取れるそうで、そうやって200年以上もお務めするのだから偉いものです。
170618cork2さて、幹から目を移すと、楕円形で縁がカールした葉はウバメガシを思わせます。やはりドングリをつけるらしいのでかなり探したものの、結果は無念でした。
1706181cork3全体はこんな感じで、陽樹という感じがします。ふるさとの地中海沿岸とは光も空気も違うことでしょうが、今度はぜひドングリを見せてくださいませ。

2016年のきょうベニバナヤマシャクヤク> 2015年のきょうサワフタギ> 2014年のきょうワタナベソウ> 2013年のきょうコクテンギ> 2012年のきょうヒルザキツキミソウ> 2011年のきょうハナショウブ> 2010年のきょうテイカカズラ> 2009年のきょうクロバナロウバイ> 2008年のきょうイワタバコ> 2007年のきょうニッコウキスゲ> 2006年のきょうベニバナ> 2005年のきょうマツバギク> 2004年のきょうサルスベリ

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6月16日(金) アカガシワ

170616akagasiwa風が吹き荒れた日、大きすぎてふだんは写せないアカガシワ(か、類似種)の枝先が千切られて足下に落ちていました。深い切れ込みを持つ葉はまだみずみずしく、その付け根にはドングリがついていました。
下側のドングリは、おりん布団のような殻斗に埋もれてはいても、その先についている赤ちゃんドングリよりは明らかに先輩です。ドングリには、花が咲いたその年に完成する一年成と、翌年に熟する二年成があり、アカガシワは後者なのでした。その証拠に、下側のドングリの下にはもう葉がなく(アカガシワは落葉性)、上側のドングリの上下には今年の葉がついています。
調べてみると、アカガシワのドングリはこのおりん布団の上にコロンと丸く乗って、なかなかかわいい姿です。秋に適切(?)な台風が来てくれたら、急いでまたこの場所に来てみることにしましょう。

2016年のきょうマルバシモツケ> 2015年のきょうテウチグルミ> 2014年のきょうガマ> 2013年のきょうサンショウ> 2012年のきょうイロマツヨイグサ(ゴデチア)> 2011年のきょうナデシコ・ソーティ(黒花ナデシコ)> 2010年のきょうイボタノキ> 2009年のきょうバイカウツギ> 2008年のきょうサンショウバラ> 2007年のきょうカンパニュラ・メディウム(フウリンソウ、ツリガネソウ)> 2006年のきょうハタザオキキョウ> 2005年のきょうバショウ> 2004年のきょうオシロイバナ

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6月14日(水) ツクバネガシ

170614tukubanegasi花を見たぞ!と言うにはやや遅く、かと言ってもう実になって!とは言いにくい、そんな微妙な雌花(写真右上)に出会いました。
雄花は?と言うと、もうどこにもぶら下がっていなくて、その痕跡であろう「クズ」が、写真左下のように、2年目ドングリに絡みついていました。あと2週間も早ければ、と残念に思う一方で、微妙な時期をとらえて愉快でもあります。
このツクバネガシとは、足下に落ちていたドングリに始まるつきあいです。そのあと、殻斗をうまく写せないという泣きの寄り道があって、足かけ3年でようやく花の痕までたどりついたわけです。悠然とそびえる巨木ですから、学ばせていただくこちらも気長にそのお膝下に通うことにしました。

2016年のきょうホソバアオキ> 2015年のきょうボダイジュ> 2014年のきょうタツナミソウ> 2013年のきょうネズミモチ> 2012年のきょうウワバミソウ> 2011年のきょうラムズイヤー> 2010年のきょうヤマグワ> 2009年のきょうジョウリョクヤマボウシ> 2008年のきょうムクノキ> 2007年のきょうナンテンハギ> 2006年のきょうヤエドクダミ> 2005年のきょうブナ> 2004年のきょうガクアジサイ

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6月12日(月) フシノハアワブキ

170612husinohaawabuki1もう少し夏の盛りだと、この花を見て「ああ、ビール…」と喉が鳴りそうです。まさしく泡が吹いていて、ふつうのアワブキとは同科同属の仲間です。
ただし、こちらは別名でヤンバルアワブキとかリュウキュウアワブキと言うように、自生は西日本なので、関東で見るのは植栽ものに限られます。そして、もう一つの別名をヌルデアワブキと言うように、葉が「ふつう」とはだいぶ違います。
そもそもフシノハとはヌルデのことだそうで、たしかに奇数羽状複葉(「ふつう」は互生の単葉)です。個人的には、ヌルデよりもシマトネリコを連想します。
170612husinohaawabuki2同科同属だなんてほぼ思えない葉を見てから花に目を移すと、泡立ちそうな感じは似ていても、「ふつう」のような変則さがなくて、これもちょっと違って見えます。
わからんなぁと呟きつつ、この大木(10mほど)を見上げると、樹冠は泡で覆われていて、「まっ、アワブキですかねえ」と不承不承に呟くのでした。

2016年のきょうヤマウコギ> 2015年のきょうドクウツギ> 2014年のきょうクラマゴケ> 2013年のきょうフェイジョア> 2012年のきょうムシャリンドウ> 2011年のきょうアリウム・ギガンテウム> 2010年のきょうオオテンニンギク> 2009年のきょうニワナナカマド(チンシバイ)> 2008年のきょうシナノキ> 2007年のきょうオオマツヨイグサ> 2006年のきょうムシトリナデシコ> 2005年のきょうクリ> 2004年のきょうクチナシ

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6月10日(土) セッコウガキ

170610sekkougaki名前のセッコウは中国・浙江省に因んでいて、彼の地で観賞用に育てられている柿の木です。たしかに、鑑賞に値する花で、日本で見るふつうの柿の花の無愛想さに比べると、まるで別の種類の木に見えます。(実際は同科同属)
たしか、以前、実の写真も撮った気がして探したものの、目的は果たせません。ロウヤガキのように小さくて、さらにあれより寸詰まり、ただしリュウキュウマメガキよりは一回り大きい、そんな感じだったような…。
ところが、味の記憶がありません。「ウゥゥ」となってもニンマリしても、いずれ絶対に覚えているはずで、たぶん手を出したくなる時期に会えていないのでしょう。さて、今年の秋には苦悶に頬を歪めるか快哉の笑みを浮かべるか、運試し・味試しです。

2016年のきょうネグンドカエデ・フラミンゴ> 2015年のきょうアブラツツジ> 2014年のきょうエキノプシス・カマエセレウス(ビャクダン、ピーナツカクタス)> 2013年のきょうニッサボク> 2012年のきょうヒメコバンソウ> 2011年のきょうキショウブ> 2010年のきょうアカショウマ> 2009年のきょうハタザクラ(実)> 2008年のきょうラミウム・マクラツム> 2007年のきょうオニノヤガラ> 2006年のきょうブドウ(ヨーロッパブドウ)> 2005年のきょうシャグマユリ> 2004年のきょうタイサンボク

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6月8日(木) ヒゼンマユミ

170608hizenmayumi1よーし、ヒゼンマユミの賑やかな花どきを押さえたぞぉ!で、この記事はめでたく終わるはずでした。ところが!なのです。
ヘテロスタイルってなんですかぁ。Heteroって異性愛、一部の人には顰蹙を受けるでしょうが、まあふつうの恋愛タイプのことですわなあ。で、Styleって、スタイルがいいとか悪いとか言うよねえと思ったら、それとは別義で花柱のことでした。
170608hizenmayumi2つまり、ヘテロスタイル=異性を愛する花柱です。写真(↑)に短柱花・長柱花(この見分けが正しいかどうか不明)と書き入れました。花柱が花台にほぼ埋もれ、その代わりに雄シベの葯が目立つ花(写真中央)と、花柱がやや出っ張り、葯が退化している花(写真左端)がたしかにあります。
マユミの仲間なんだから雌雄異株かと思ったら、ヒゼンマユミはヘテロスタイリー(蕎麦の花がこれで有名らしい)なのでした。うーん、単純に雄花・雌花でいいのでは?と思う一方で、ちょっとかっこいい言葉を覚えて得した気分でもあります。

<補注> いい加減な書き方をしましたが、雄花・雌花とは違い、短柱花は長柱花の花粉で受精し、長柱花はその逆、つまりどちらも「妊娠」するわけで、雌雄の役割分担ではないようです。

2016年のきょうオオバヤシャブシ> 2015年のきょうハマクサギ> 2014年のきょうイ(イグサ)> 2013年のきょうトネリコ> 2012年のきょうカラスムギ> 2011年のきょうジャーマンアイリス> 2010年のきょうカナウツギ> 2009年のきょうギンリョウソウ> 2008年のきょうアケボノフウロ> 2007年のきょうシロバナヤエウツギ> 2006年のきょうウラジロチチコグサ> 2005年のきょうモミジルコウ(ハゴロモルコウソウ)> 2004年のきょうナンキンハゼ

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