7月22日(月) ベニバスモモ(ベニスモモ)

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幹生花(果)という植物学用語があって、ほかに端的には言いようがありません。このブログで最初にこの言葉を使ったのはカカオの記事(2009年)でした。
そして、アメダマノキの記事(2022年)では、当ブログに収録した幹生する植物を並べています。ところがそれらの名前にベニバスモモはありません。もちろんベニバスモモの特性を調べても「幹生する」という表現は見つからない(注)はずです。
ただ、桜の木でも幹に花が咲くことは珍しくなく、広義のサクラ属ではこういう現象があり得るのだと思います。高い枝には届かない動物に種子を運んでもらうため、とか、枝を媒介させずに効率よく結実する、とか、メリットがあるようです。
ただ、サクラ属に限れば、ふつうに枝成りする主流派の目を盗むかのように幹の下方でこうしているわけで、ズルなんだかお茶目なんだか、ビミョウです。

<補注> 写真の実と幹の間には小さな枝があり、この状態を幹生とは言えないのかと思います。あくまで個人的に「あ、幹に実が!」とうれしかった気持ちの記録です。

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7月20日(土) ヘラノキ

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ヘラノキにまとわりついて離れないヒラヒラさん…ヘラとヒラ、きょうの主題です。思いついた言葉遊びを棄てられない=真性オヤジ症候群です。
されど、暑いさなか、蜜を求めて離れないキチョウと、それを飽きもせず撮り続ける爺さま、どっちもどっち、なかなかのしつこさ勝負でした。
結果、ヘラノキの花は虫媒だったことを確認できました。あ、自分でこの花を舐めてみることを忘れました。高すぎて、ジャンプしても花穂には届かなかったよなぁ、と情けない言い訳をするこの狡さは真性イソップ症候群でしょうか。

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7月18日(木) マルスグリ

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別名がいくつかあって、そのなかで親しみがあるのはグースベリーです。鵞鳥(がちょう=goose)料理にこの実で酸味付けをするのがその名の由来です。
フサスグリとは違い、こうして枝に1個1個ぶら下がります。もしこれで真っ赤な実だったら「ラディッシュって木にできる?」と勘違いする人が出そうです。
その実についたとんがりはあと少しすれば枯れるのに、枝についた刺は威力が衰えることはありません。自宅栽培するときは早めにカットすべきでしょう。

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7月16日(火) ステノカルプス・シヌアツス

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大きな木の高みに「変なモノ」を見つけました。森のお姫様の冠にしては数がずいぶん多すぎます。記憶を辿ると、ヤマグルマの花に近い感じでしょうか。
ところが、これは素人の記憶で追いつく代物ではなくて、分類的にはヤマグルマとは縁もゆかりもないステノカルプス・シヌアツスという木でした。オーストラリアあたりに産し、英名・Firewheel treeです。火の車…和名には絶対に不向きです。
あと少しするとこの冠が赤く燃え上がるようで、今回見たのはその前段階、つまり蕾状態のようです。お互いにこの夏を乗り切り、無事に再会できますように…。

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7月14日(日) ヒロハザミア(ザミア・フルフラセア)

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前にこのザミアを取り上げたときよりもさらに大きな株に遭遇しました。写真で巨大感を出せた気はしても、念のため、高さは2m、幅は3mオーバーでした。
かつ、光線具合が前の撮影場所より恵まれ、優しい雰囲気を出せました。このザミアの特徴である葉先の不規則なな欠刻もよくわかるし、ヒロハザミアという和名にふさわしく、ふくよかなフォルムの葉も確認できます。
残念だったのは株下に生じるらしい球花(雌雄異株なので、球花に雌性・雄性あり)が見つからなかったことです。もし雌株なら、ソテツと同じく朱色の「卵」も生む(笑)らしくて、株の成熟度は申し分ないので、またの楽しみとしておきましょう。

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7月12日(金) イジュ

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イジュの花を見て喜んだのは去年の8月でした。大温室での出会いで、とりあえず勉強したなぁという「コレクター的達成感」が湧いたのを覚えています。
対するに、今度は志木の街なかです。花後、イジュがこんな実をつけるとは思いもしませんでした。まるでイヌビワを思わせる形ではあっても、これから黒紫色に熟したあとは5つに割れて種を落とす自然散布型の蒴果だそうです。
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じつはこの木を見つけたのは寒さ厳しい2月でした。常緑性であることはわかっても葉がやや苦しげで、温暖地の木であろうとは感じました。そんなくたびれた葉が、3月後半になると一気に若葉と入れ替わりました。赤みを帯びて束生する姿が独特です。
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そして、志木の露地での開花は6月でした。まん丸の蕾が順々に開き、10日ほどは厚みのある純白の花を楽しめました。そしてそれがボタボタと落ちます。
そんな観察プロセスのなかで、イジュだろうかヒメツバキだろうかわからず悩んでいたら、ついにオーナーさんに遇えたのです。ごくあっさり「イジュですよ」とのお答えをいただき、あらぁ、ヒメツバキではなかったかと少し落胆したのは内緒です。

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7月10日(水) ミナヅキ

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前回登場時よりは花の鮮度が勝っています。ピントを当てた花房はまだ咲ききってはいないし、画面左端には蕾状態の房も見えています。
こんな状態と比べると、4年前、旧暦なら水無月の真んなかだから被写体の鮮度に問題なしとしたのはかなりの強弁に思えてきました。カシワバアジサイではあるまいし、花穂はやはりシャッキリと空を向いている方が美しいと感じます。
加齢というのは地球の重力に負ける過程だそうで、鏡に映る己が姿とミナヅキの枝を見比べながら、ちょっとだけヒップアップ体操など試みる、諦めの悪い人です。

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7月8日(月) ギョボク

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初めての草木に出会ったとき、たいていは「○○と似た雰囲気だな」とか、もっとわかりやすいときは「△△の仲間かな」とか、少ない知恵に照らし合わせます。
だがしかし、この木の前でははた衛門データベース、虚しく空回りでした。そして、悔しいことに、Googleレンズは楽々と候補写真をズラリ並べました。
もっとも、なかにクサギが混じっているのがご愛敬で、花びらが4枚(ギョボク)だろうと5枚(クサギ)だろうと気にはしていないみたいです。あるいは葉の姿とかそのつき方も、ギョボクは三出複葉で互生、クサギは単葉で対生…とまるっきり違うのに、そこの見分けは我関せずで一緒くたです。
へへへ、Googleレンズもそこまでかと思いかけたところで、ギョボクである可能性を示してくれたのはレンズさんであったことを思い出しました。敗北です。

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7月6日(土) アカリファ・ウィルケシアナ

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かつて「花穂はついてはいても、あくまでオマケ、主役は葉」と断言してしまったことを後悔しての再掲です。あの季節からは半年のズレがあって、その間の変化過程はまったく不明ながら、花穂が白く煌めいているのに惹かれました。
さてこの半透明白色の毛状物体はなんだろうと考えて思い至ったのが、同属のベニヒモノキ(この属は花びらを持たず)です。あの花穂が束子(たわし)を思わせるのと同じで、つまり萼の先端が糸のように長くのびた結果と思えるのです。
やれやれ、生意気にもオマケと言い切った花穂がこんな難物とは恐れ入りました。端折った半年の間には、真っ赤な蕾から白い葯がこぼれるシーンもあるらしく、もう少し接写ができる被写体を探しながら、ほかの季節にも注目することにします。

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7月4日(木) アガペテス・グランディフロラ

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擬態と言えばふつうは動物界のものであっても、植物もそれをすることは研究されているようです。この美しい縞模様がなにに似ているのか、まったく見当がつかなくて、したがって単なる思いつきながら、意味のない模様には見えません。
その花冠はまた、美しいだけでなく大きく(長さ5~6cm)て見応えがあります。鉢植えでいい(温度管理が困難か?)から手元に…と願う人は多いはずでも、ミャンマー産のこのツツジ科植物が市場に出回るのはまだまだ遠い先かと思います。
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枝の先についた白い塊は実のようで、この先の変化が楽しみです。また、萼には花外蜜腺があるのだそうで、だとすると花の模様は虫をおびき寄せるための擬態と考えたことが的外れになります。いやいや、蜜腺と装飾の二重集客装置というのは十分にありだろうと、はた衛門説はもはや暴走…いやいや迷走を始めました。

<補注> この植物(Agapetes grandiflora)をアガペテス・ブルマニカ(A. burmanica)とする場合もありますが、その種小名はシノニムです。

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