8月13日(木) ロシアンセージ

200813perovskia_atriplicifolia
黒海とカスピ海の間にはコーカサス山脈と呼ばれる急峻な山々が並びます。そこらからイラン、アフガン、パキスタンと東に続く高原がこのロシアンセージのお里です。ということはムシムシムンムンの日本の夏は苦手でしょう。本来はもっとスッキリ直線的に立ち上がるはずの草姿がややグズグズの状態でした。
それでも銀緑色の葉には涼しげな風情があります。控えめに咲く紫色の花も、このクソ暑さを一瞬なりと忘れさせてくれます。
困るのは英名をそのまま借りたロシアンセージという名前です。モスクワあたりがロシアだろうと思っていた浅学の爺さんは、上述したコーカサスも、ヨーロッパの人々からすれば立派にロシアなのだとあらためて気づきました。
さらに「セージ」も難題で、ふつうセージと言えばサルビア属なのに、これはペロフスキア属、つまりシソ科のなかの属違いになります。
しかし、あれこれ考えるとせっかくの爽やかな佇まいが台無しになるので、ここはもう細かいことは抜きにして「ロシアンセージ!」と叫んでおきます。

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8月11日(火) バーベナ・ハスタタ

200811verbena_hastata
見るからにクマツヅラ…なのだけれども、ちょっと派手なのです。いえいえ、絶対値はかなりのショボさです。ただ、クマツヅラと比べるどこか「豪華」なのです。
ときどき花壇でも見かけるこれはアメリカ産でバーベナ・ハスタタ(Verbena hastata)、一方、まず絶対に園芸栽培されることのないクマツヅラの学名はVerbena officinalisですから、両種はほとんど兄弟とも言える間柄なのでした。
ただ、どうせならこの長い花穂全体が一気に咲いてくれればいいのに、そこは同属のよしみ、咲いては結実しながら徐々に花穂がのびる無限花序なのです。人間にはそれがイマイチ物足りなくても、毎日安定して食事にありつける虫たち(写真手前にいるのはブチヒゲカメムシ?)にはうれしい存在なのでした。

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8月9日(日) ハマオモト(ハマユウ)

200809hamaomoto
過去二度の登場(2008年8月2018年11月)があまり見目良くなかったので、口直しというか、ハマオモトの名誉挽回が掲載趣旨です。
花びらの優雅さと葉の力感の対比を狙いました。かなり「ナツー!」という光線も感じられます。あとは背景にもっとたくさんこの花を写し込みたかったのに、そうやすやすと思い通りの景色に出会えるものではありません。
ただ、こうやって「理想シーン」をイメージできるからこそ、暑くても寒くても激写小僧ごっこをしていられるような気がします。あ、なんかカッコつけすぎました。

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8月7日(金) タコノアシ

200807takonoasi
タコノアシ、2世代同居の図です。例の「いまはなき」自生地で7月の初めに同じ状態を見てはいても、あれから1カ月、記録更新といったところです。
このごろの年寄りはホントに丈夫で…という子世代のボヤキが聞こえそうです。そう言えば今年は雨がしつこかったものの風はそれほど吹かなかった気がします。こないだの4号(この時点でまだ4号)も北へそれてくれました。
しかし、台風がないのはないで凶作のシグナルだという説も見かけました。降るのも吹くのも「いつもどおり」に粛々と願いたいのに、タコノアシにまで「なんかヘンだぞぉ」と告発されているようで、うーん、地球、大丈夫ぅ~?

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8月5日(水) ミゾカクシ

200805mizokakusi
花としては後半期の、シベが雌に変化した姿を載せたまま、14年もの時間が流れ去っていました。その間、老眼は容赦なく進み、「お、ミゾカクシだ」とはわかっても、その花が雄性期なのか雌性期なのか、どうにもボンヤリ、あやふやです。
とりあえずいくつかの花を写してみて拡大したら、おぉ、雄性期、ありました。潜望鏡のような紫の筒の先から出ている毛が「雄の証」です。
ただ、この毛はセンサーであって、雄そのものとは言えません。ここを刺激されると、紫の筒から花粉が出てくるしかけです。
本当はそれを実験したり、はたまた筒を解剖したりしたかったのに、とてものこと、そんな乱暴狼藉が許される環境ではありませんでした。じつに花数がチョボチョボだし、葉の勢いもイマイチなのです。あの長雨の影響かもしれないし、長い年月、目にとまらなかったことを考えると時代の趨勢にも思えます。
ミゾカクシが本当に溝を隠すほどに蔓延り、畦を筵(むしろ)のように覆う<別名がアゼムシロ>日が早く甦ることを祈ります。

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8月3日(月) フクロユキノシタ(セファロタス)

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ホタテ貝…、パックマン…、しみじみ見ていると腹が立ってきます。ケケケケケと笑っている口になにか放り込みたくなります。真っ赤な唇をつねりたくなります。
その口だけでも憎たらしいのに、その下の胴体がまた卑猥です。親指くらいの大きさのこんなものがニュキニョキしているなんて、まるで悪い夢です。
さらにフクロユキノシタという立派な和名があるのが生意気です。学名をCephalotus follicularisといい、セファロタスと呼んで収集する愛好家もいるようです。フクロユキノシタ科にはこの1種しかなくて、つまり仲間がゼロ、孤独なのです。
パックリ開けた口はなんなのかと言えば、当然に虫を食べます。オーストラリアの西側の一部にしかなくて、かつてはワシントン条約の対象でした。ただ、栽培が容易なのでいまは規制がはずれ、こうして爺さんをあざ笑ってくれるわけです。

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8月1日(土) グラマトフィラム

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きのうのゴールデンシャワーに対して、きょうはイエローフォールです。三春の滝桜を色違いにしたみたいな鉢がいくつか並んでいて、壮観でした。
自分は初めての出会いで「すごいなぁ」と息を呑んだものの、蘭の世界ではわりとスタンダードみたいだし、お店にもよく出回ると解説されていました。うーん、志木近辺のお店では見たことないぞぉ…と少し僻み根性が出ます。
グラマトフィラムには原種や園芸種を含めていくつか種類があるようで、これがそのどれに当たるのかは不明です。「黄色地に黒班や茶の陰りが出るので、現地(東南アジア)ではタイガーオーキッドと呼ばれる」とされていて、そんな怖い模様のないこれはちょっとだけ主流からハズレた品種かなと見ました。

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7月30日(木) カンガルーポー

200730anigozanthos
ネコパ~ンチ!という吹き出しをつけたくなります。オーストラリアにあったからカンガルーポーであって、日本に自生していたら、絶対にネコアシグサでした。
足の先につく花は先月上旬に見ているので、これはたぶん「その後」の姿です。ということはこれからこの足(脚)のどこかが膨らみ始めて実ができる…?
前に見たのは室内の鉢植えだったのに、今度のは露地栽培品です。今年の日本の、このチョーグズグズ天気にはぜひネコパ~ンチ!がほしいわけで、たぶんお里とは真反対であろう環境にもくさらずに、元気でパンチ爆発させてくださいな。

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7月28日(火) キンマ

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この葉でビンロウの実を包んでクチャクチャ…東南アジアの風習です。あれをペッとやると真っ赤なのは、砕いたビンロウの実のせいです。
ではこの葉の役割は?と言うと、コショウの仲間なので効能がいろいろあるのです。まずは「大変渋い」とされる味がポイントだし、薬効面も、頭痛・関節炎・歯痛などの頓服効果があり、胃薬でもあり、去痰効果もあり、母乳の出を良くし、さらに媚薬でもあり云々かんぬん、まさにオールマイティ・キンマなのです。
「白い花をつけるが目立たない」とWikiにあり、そう言われるとかえってムキになるという悪い性格を騙しだまし、とりあえずキンマの収録完了です。

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7月26日(日) ヘリアンフォラ

200726heliamphora
漏斗状に丸まった葉の内側が見どころです。シボシボ・シワシワに輝いて見えるのは細かな毛で、虫が滑り落ちてしまう、つまりこれ、食虫植物なのです。
ただ、虫たちも釣られるものがなければそんなドジは踏まないわけで、彼らを引き寄せる仕掛けが葉の先端の尖ったパーツです。これが蜜腺=甘い罠です。
葉のフォルムがなんとなくサラセニアを思わせて、分類的に見るとサラセニア科ヘリアンフォラ属でした。従兄弟同士みたいな関係です。ということは、サラセニアと同じくヘリアンフォラも花を咲かすわけで、次の出会いが楽しみです。

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