5月21日(火) ゴゼンタチバナ

190521gozentatibana
手前に置いたパスモが、長瀬くんの担ぐなんとかカードみたいに大きく見えます。写真だといくらかオオバナノエンレイソウを思わせるつくりでも、実際の目にはかそけき風情だけが映り、なんだか貴重品に出会ったことだけはわかりました。
その白い花からタチバナの名をもらっているようでも、花びらは4枚なので柑橘類とはまったく関係がありません。いや、花びらと言ってはダメで、これはヤマボウシなどと同じく苞です。本当の花は中心部の紅白の部分です。
190520gozen
そして、ゴゼンは午前様ではなくて御前峰、つまり白山連峰最高の山のことです。たまたまきのう、その山を遠望することができました。天気が崩れてきていて写りは悪くても、伊達や酔狂で登る高さではないことはわかります。
ということは、あんな場所に咲く稀少種を労せずしてカメラに収めることができたわけで、もっといい光線が欲しかったなどとほざいては神罰が下ります。

過去のきょう 2018 ベニバナニシキウツギ 2017 コヤスノキ  2016 コウゾ  2015 ツルウメモドキ(雄株)  2014 チガヤ  2013 ニガキ(雄花)  2012 ノミノツヅリ  2011 オニタビラコ  2010 ケシ  2009 バッコヤナギ  2008 ザイフリボク  2007 クスノキ  2006 カスミソウ  2005 ユウゲショウ  2004 クレマチス

| | コメント (0)

5月19日(日) コチャルメルソウ

190519kotyarumerusou
あれれ、コチャルメルソウがネコノメソウになっちゃってる?と半ば真面目に考えたのだから、知らないということは恥ずかしいものです。奇態な花を写し、その花がまだない冬の姿を確認できて得意になっていたら、見事に巴投げを食いました。
あの花が結実すると、子房が膨らんで、いったんUFOのような形の蒴果になり、それがパッカリと開いた状態が今回見た姿というわけでした。
雨粒が自分の種を弾き飛ばしてくれるのを待つなんて、そんなノンビリ屋はネコノメソウ類だけだろうと思っていました。ところが、属違いではあってもこの二つはユキノシタ科の仲間でした。気の合う従兄弟同士というところなのでしょう。

過去のきょう 2018 マルバシャリンバイ(シャリンバイ) 2017 エルサレムセージ  2016 チャボハシドイ  2015 ツクバネウツギ  2014 アリウム・オストロスキアヌム(アリウム・オレオフィルム)  2013 ツガ  2012 コウゾリナ  2011 カキツバタ  2010 ヒメグルミ  2009 ヒメツルニチニチソウ  2008 ヤマシャクヤク  2007 ツボサンゴ  2006 フランスギク  2005 チョウジソウ  2004 タチアオイ

| | コメント (0)

5月17日(金) プルモナリア

190517pulmonaria
プルモナリアには原種のほかに園芸種がたくさんあって、俄調べではアテがつきませんでした。花色がこれだけきれいな青なので特定しやすいかと思うと葉っぱの白い斑が違ってしまい、とりあえずこれは「プルモナリア」としておきます。
その白い斑のわけを知らずにこれを見たとき、「病気じゃない株がどこかにないか」と真面目に探しました。この模様が肺のように見えるので、ラテン語で肺を意味するPulmonarisに因んだ属名なのだという説明を読んだところで、肺なんて見たことがありません。名付けた人は医学にも明るかったわけでしょう。
夏越しさえできれば冬も常緑で過ごせるそうで、肺臓を眺めながら暮らすのが好きな御仁は、お庭にひと株植え付けるのもありだとは思います。

過去のきょう 2018 キウイフルーツ 2017 サンザシ  2016 シマガマズミ  2015 シナミザクラ(カラミザクラ)とオオカンザクラ  2014 ギョウジャニンニク  2013 サルナシ  2012 ヤエムグラ  2011 トウバナ  2010 コゴメウツギ  2009 オオバナノエンレイソウ  2008 チゴユリ  2007 ユキノシタ  2006 ヘラオオバコ  2005 メキシコマンネングサ  2004 タイサンボク

| | コメント (0)

5月15日(水) ミヤマヨメナ

190515miyamayomena
去年の登場よりは3週間ほど早くて、その分、「お花密度」がありません。場所によっては先が青紫の蕾ばかりで、ミヤマヨメナと気づきにくいくらいでした。
そんなフレッシュ状態だとなにをするのかというと試食です。前回は正体をよく知らずにとりあえず撮影し、あとの調べで食べられることを知りました。神農とは違い、イヤシンボはた衛門とて、見知らぬ草をなんでも食べるわけではないのです。
ん、これ(若い葉)、いけます。思いのほか肉厚で、食べでがあります。そしてごくかすかなエグみというか渋さがあるので、味に表情が出ます。こういうものを山で摘んできて朝の食卓に…という生活、たまにしてみたくなります。

過去のきょう 2018 キンカン 2017 ウメ(緑萼、リョクガクバイ)  2016 マメイヌツゲ  2015 ミツデカエデ(雌株)  2014 キクムグラ  2013 ガクウツギ  2012 ヒルザキツキミソウ(モモイロヒルザキツキミソウ)  2011 タチシオデ  2010 ヒメウツギ  2009 カッコソウ  2008 カマツカ  2007 キツネアザミ  2006 カラスビシャク  2005 ナツユキソウ  2004 エゴノキ

| | コメント (0)

5月13日(月) オッタチカタバミ

190513ottati
こういうことがあるものかどうか、去年まではそれほど気にならなかったオッタチカタバミなのに、今年は近所のどこを見てもこればかりなのです。逆にふつうのカタバミを探すのがむずかしくなってしまいました。気がつけば周りはインベーダーばかり…という怖い映画を思い出してしまいます。
さすがに外来物らしく、実が西洋の豪華な燭台を思わせます。放射状に分かれた果柄が下に向かい、その先で種の莢が直立しています。
この陽射しだと真面目に開いている葉も、少し曇ると閉じてしまって現金なものです。日本の感性なら、条件が悪いときこそ全開で頑張るのが美徳であって、路傍の草にまで彼我の違いは出るものかと感じ入ってしまいます。

過去のきょう 2018 ヒヨクヒバ(イトヒバ) 2017 シナユリノキ(とユリノキ)  2016 ウンシュウミカン  2015 セイヨウトチノキ  2014 マツバトウダイ(ユーフォルビア・キパリッシアス)  2013 ムレスズメ  2012 カイジンドウ  2011 キンラン  2010 ミツデカエデ  2009 スイバ  2008 アマドコロ  2007 サワフタギ  2006 ミヤコワスレ  2005 セイヨウオダマキ  2004 ソラマメ

| | コメント (0)

5月11日(土) アキタブキ

190511akitabuki1
葉の上に載せた定規からして、差し渡しはおよそ80cmになります。ふつうのフキを見慣れた目にすれば十分に巨大でも、本来はこの倍近くなるそうです。
190511akitabuki2
茎だって、ちょっとした竹輪よりも貫禄があります。煮物からお菓子まで、地元ではいろいろに活用されます。もっとも、栄養的には葉の方がずっと優れているそうで、傘の代わりとかイワナを包んだりとかだけでは葉がかわいそうです。
このアキタブキにも上物とそうでないものがあって、渓流のそばで日陰に育つものが美味なのだそうです。今回の撮影場所はその条件とは真逆だったのが残念でした。ただ、近くにはふつうのフキも生えていて、両者は共生できることを知りました。

過去のきょう 2018 ナツミカン(ナツダイダイ、ナツカン) 2017 レモン  2016 テウチグルミ  2015 タラヨウ(雌株)  2014 ニガナ  2013 サンショウ  2012 クサソテツ  2011 カマヤマショウブ  2010 ハナイバナ  2009 ネコノメソウ  2008 クマガイソウ  2007 ナニワイバラ  2006 セリバヒエンソウ  2005 ポポー  2004 スイカズラ

| | コメント (0)

5月9日(木) ハナウド

190509hanaudo1
背景が壁のような急斜面であることがポイントです。この土手の上は東武東上線が走っていて、土地が低いためかなり土を盛り上げて線路を通している区間です。その下側を好むこのハナウドは湿り気が大好きなのです。
湿地として国指定保存されている田島ケ原でも、この時期はハナウドを散見することが可能です。しかし、濃度としてはこの線路下がずっと「名所」です。
190509hanaudo2
花の期間はわりと長くて、もう実ができている房もあります。次々に咲く花はとても賑やかなつくりで、小さな房の集まりです。それぞれの房では、内側の花よりも外周部の花が大きく、それが大の字に脚を外側に向けて開きます。
190509hanaudo3
そんな大型の花房を支える茎はけっこうな太さでガッチリしています。3出あるいは羽状の複葉でうねりが目立つ葉も独特です。毎年この場所を賑やかに飾ってくれるので、東上線の観光名所にしてはどうかとお節介を考えてしまいます。

過去のきょう 2018 ウグイスカグラ 2017 ドクウツギ  2016 シャクナゲ  2015 ハンカチノキ  2014 ヤナギトラノオ  2013 ボタン  2012 ヤエムグラ  2011 スイバ  2010 オニグルミ  2009 コリアンダー(コエンドロ)  2008 クレマチス・モンタナ  2007 シナアブラギリ  2006 イチゴ(優香)  2005 オオデマリ  2004 ミズキ

| | コメント (0)

5月7日(火) シルバーレース

190507silver_feather
花壇が銀色に揺れていました。こんな風に密植すると、この葉の持つ美しさが引き立ちます。キク科(ヨモギギク属またはキク属)なので、あと数週もすれば花が咲くらしくても、そんな通俗なものに目移りしないこの時期に写せて幸運でした。
和名(流通名)はシルバーレースなのに対し、海の向こうではSilver featherです。オオフサモのことをパロットフェザーと呼ぶのと一緒で、永く羽ペンに親しんでいた文化があればこその発想です。軽い引け目を感じてしまいます。
さらに原産地がカナリア諸島と知っても、その位置がピンと来なくて、コンプレックスが倍増しになりました。スペイン領なのに、アフリカ・モロッコの沖にあるのですか。ネットで見るその島々の写真はまさに異境で、「楽園の青」なんていうステキなコピーも見つけました。残念ながら「銀の羽」は出てきませんでしたけれど。

<追録> 同じ銀色の葉を持つシロタエギクが隣り合わせの花壇がありました。銀色具合と葉のつくりの違いを比較するのにとても好都合です。(2019年5月12日)
190512

過去のきょう 2018 ヒマラヤトキワサンザシ 2017 シロヤシオ(ゴヨウツツジ)  2016 ヒメシャクナゲ  2015 エニシダ  2014 ツリガネズイセン(ヒヤシンソイデス・ヒスパニカ)  2013 ウラジロノキ  2012 サクラソウ  2011 ヒメハギ  2010 マルメロ  2009 アメリカイワナンテン  2008 ヒルガオ  2007 スイートピー  2006 ベニバナツメクサ  2005 モモイロヒルザキツキミソウ  2004 ニセアカシア(ハリエンジュ)

| | コメント (0)

5月5日(日) ヘミジギア

190505hemizygia1
近所にきれいなアパートができて、その前庭に見知らぬ植物が植えられました。葉っぱや茎だけでは皆目正体不明だったのが、こうして花が咲き始めて、シソ科とわかりました。ヘミジギア、ここ数年で園芸界に地歩を占め始めたものでした。
190505hemizygia2
自分が知らなかった草木が、こうしてなにげなく植栽に使われると、けっこう悔しい気がします。上にアパートと書いたものの、とても洒落た低層・小規模・集合住宅で、たぶんプロのコーディネーターがこういう植え込みを計画するのでしょう。
190505hemizygia3
さらに悔しいのはこれが分類的には草本だということです。見かけだけでなく、枝の質も堅固だし、根もとに目をやると完全に木のくせに草とは参ります。すでに何度も草木の境目はアバウトでいいやとあきらめていて、これで駄目押しです。

<補注> ヘミジギアにはいくつかの園芸種があって、写真のものがそのどれにあたるのか、継続観察するつもりです。また、ヘミジギアの種類の一部は亜低木とされることもあるようです。

過去のきょう 2018 クマイチゴ 2017 ショウキウツギ  2016 ヤチヤナギ  2015 キクザクラ  2014 ニワナズナ(アリッサム、スイートアリッサム)  2013 トドマツ  2012 ムラサキカタバミ  2011 ジョウリョクヤマボウシ  2010 タブノキ  2009 ダイコン  2008 ナラガシワ  2007 イチハツ  2006 ハナイカダ  2005 ユリノキ  2004 ムクロジ

| | コメント (0)

5月3日(金) スズランとバイモ

190503suzuran
持つ道具によって見える世界が違うという体験です。「手のひらサンニッパ」のチルトするモニターのおかげで、スズランをこんな角度から見ることができました。
スズランの雌シベがこんなにブットイとは知りませんでした。触るべきではない(全草有毒)スズランの、見えにくい「裏の顔」です。
190503baimo
もう一つ驚いたのはバイモで、ただしこちらは持つ道具は無関係です。おととしは実の羽が完全に広がった姿を見ているので、今回は少しだけ時間を遡りました。折れずに残っている雌シベのしぶとさに惹かれます。
もっと驚いたのは葉です。写真上方の茎からのびたその先がまるで蔓のように実の付け根に巻き付いていました。引っ張っても解けません。たぶん相互に絡み合うことで、強風に耐えようという仕組みなのでしょう。
自然はすごいなぁ…とシタリ顔でおととしの写真を見直したら、枯れた雌シベも蔓状の葉もしっかり写っていました。持つ目が節穴だと無駄な歳月が費やされます。

過去のきょう 2018 ウラジロウツギ 2017 ウバメガシ  2016 ヤドリギ  2015 チリメンガシ  2014 ムラサキサギゴケ(サギゴケ)  2013 ニッサボク  2012 セイヨウタンポポ  2011 シライトソウ  2010 ヘビノボラズ  2009 ギンラン  2008 フサスグリ  2007 シュンギク  2006 ムクノキ  2005 ワスレナグサ  2004 カリフォルニアポピー

| | コメント (0)

より以前の記事一覧