3月24日(月) ニオイスミレ・八重種

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スミレと言われれば文句のつけようはありません。ただ、その葉はピカピカ・ゴツゴツだし、花茎は葉に潜るようにのびるので、どうしても花が葉に埋もれます。
性格の悪いヤツだなぁと思ったら、「暑さにはかなり弱い多年草(Wiki)」だそうで、来年はセイヨウニンジンボクの株下を蔽うのにいいかと考えたのにガッカリです。
そもそも1カ月ほど前に花が咲き出したときからガッカリは始まっていて、ふつうに一重かと思ったら八重種でした。しょうがないから夏越しの試験台にしましょう。
おっと、名前のニオイは伊達ではなくて、少し揺するとかなり香ります。香水の原料になるそうで、いかにも地中海の周り(原産地)が似合います。間違っても日本の野山に解き放ってはいけませんが、露地であの酷暑を越せそうもないのが救いです。

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3月23日(日) キジョラン

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キジョランの掲載8回目にして、ようやくその葉をしみじみ観賞です。というか、も、綿毛も、そしてアサギマダラの食痕も卵も、な~んにもありませんでした。
ただし、3月に取り上げるのは初めてではなくて、11年前、アサギマダラの幼虫と、それが食べまくった葉を見つけています。その意味で、今回の場所はアサギマダラ濃度が低い場所だったのでしょう。葉がじつに健全に美しく育っていました。
そこでその葉をマジマジ見つめたら、かつての掲載写真でも同じであって、側脈は左右にズレています。ただし、全体の葉序としてキジョランは対生です。対生なら側脈もきちんと左右がそろえばいいのに、素直ではありません。
この逆、つまり葉序は互生なのに側脈が対生という事例をパッと思い出せません。よぉし、今年の課題はこの「逆キジョランタイプ」の葉を見つけることとしましょう。

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3月21日(金) クロッカス

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助手1号が「また」無断で買い込んだクロッカスです。いえ、好きなモノを買うのが悪いとは言いません。なにを買ったのかわかっていてくれないと、こちとら、このありふれた色合い(白に紫筋入り)で矮性の名無しをここに載せにくくて困ります。
…とプンプンだったので、10月中旬の球根の植え込みもやってあげなかったし、12月中旬に発芽しても無関心でした。2月中旬には蕾が膨らみ、間もなく咲いて、持ち主が「わぁ、かわいい」と喜んでいても、まぁ、そんなもんでしょうと冷ややかです。
そうして一通り咲き、残ったのんびり球根が遅れて咲いていると思っていました。ところがそれにしては数が多いのです。よく見たら、同じ球根が二番咲きしていました。(写真のピンク矢印が先に咲いたもの、水色矢印が2個目の花)
公園とかで見かけヒョイと撮るだけでは気づかなかったクロッカスの性質です。あわてて近所の花壇を確かめたら、同じく1球2花でした。いやあ、ありふれた花を手元に置くのもいいものです。これからも、どうぞ勝手に買い込んでください。

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3月20日(木) コエンドロ(コリアンダー、パクチー)

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きのう朝、新聞を取りに出たら外はまだ雨でした。それが、うわ、雪に! それもかなりボリューミーな牡丹雪で、あっという間に志木も雪国の仲間入りです。
コエンドロの別名・パクチーはタイ語だそうで、あらぁ、熱帯性モンスーン気候の土地で愛されるモノが雪を被って、こりゃ大変じゃ…と思ったら、タイが原産地というわけではなく、南欧からトルコあたりまでがそもそものお里だし、いまや世界各地で栽培されているそうで、この程度の冠雪なんて屁の河童なのでしょう。
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じつは4カ月ほど前にパクチーの苗を見つけ、そう言えばパクチーは未収録ではないかと買い込んだのでした。その後しばし、パクチーはコエンドロ(コリアンダー)であることを納得するまで、葛藤の日々が続きました(別物と信じていた・汗)。
だって、葉が違いすぎました。これがあのコスモスみたいなオルラヤみたいな葉に変わり、花が咲くまで、この株を枯らさずに見守らないといけません。

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3月17日(月) シャボンロカイ(明鱗錦、シャボンアロエ)

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地に伏せるように広がる葉の中心からグィーンと飛び出す花茎…こういう被写体を4対3の画面に収めるために、いつもどおりの切り貼りです。省略した茎の中間部の長さは、なんとほぼ1mもあり、間抜けなことこの上もありません。
いや、このアロエを責めているのではなく、あくまで撮影側の勝手な不満です。そして、そんな構図上の不都合よりさらに深刻な問題は、このアロエの名前です。
温室での表示はメイリンニシキ(Aloe saponaria)でした。ところが、YListはこの学名を異名とし、この和名(明鱗錦)も認めていません。そして、面倒なことに、シャボンアロエで良さげなところをシャボンロカイ(A. maculata)としてくれていました。
このロカイはアロエの呼び方としてときどき出遭うものの、このブログに登場するのは初めてです。そもそもアロエは蘭語・Aloëで、これを中国で蘆薈とあてたら、日本でそれをロカイと読むようになった…なんだか伝言ゲームみたいな話です。
あと、シャボンは葉の切り口を水に漬けると泡立つことに拠っているし、明鱗錦は葉の白斑を言っていて、やれやれ面倒なアロエ、いやロカイですこと…。

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3月16日(日) ネムリホテイ

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布袋さまが眠りこけているみたい…という我が同胞の感性と、これをBigfootと呼んで憚らないアチャラの人々のセンスとの間には、海より深く山よりも高い隔たりがあるのだろうとしみじみ思うのです。花札爺のことなんて、理解できるワケがありません。
この根茎は最大60cm(直径・注)までなるそうで、今回撮影できたものはかなり上限値に近い大物でした。丈夫そうな蔓が縦横に走り、スタミナ満点みたいです。
葉に既視感を持つのはウリ科の証ではあっても、Gerrardanthusという属はこのブログ初収録です。とは言え、この属のメンバーはアフリカ南部に11種(布袋さまを含む)も存在するようで、資料画像に見る根茎は巨大です。次のGerrardanthusにはどんな和名がつけられているものか、やや意地悪な楽しみです。

<補注> とある資料にはMAX1m50cm!とあります。

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3月15日(土) オニキリマル(鬼切丸・アロエ)

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あーあ、残念でした。3年前の正月に載せたのは蕾状態、そして今回のこの卵状物体は実のようです。途中の開花の様子をまんまと見逃がしました。
そうか、1月に蕾で3月に実なら2月に花かと思うと、ことはそんなに簡単ではない感じです。資料ページの開花写真は、その撮影日が1月初旬~8月中旬に及び、いつでもござれです。それに比べると結実写真は例外的な8月初旬を除き、大勢は10月でした。もちろん温室ではなく露地(原産地・南アフリカなど)のものです。
つまり、花はかなり長期間にわたりゆっくり咲き続ける一方、結実は素早く、すぐに枯れ上がって割れるリズムのようです。その意味では、遭遇しにくい実を撮影できたのは幸運と喜ぶべきで、この強運を持って次の開花を狙いましょう。

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3月10日(月) アガベ・アッテヌアタ

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2年前にはデカイ・デカイとこのアッテヌアタの大きさだけを強調していました。しかし、今度の場所ではその繁殖力が半端ではないことを知らされました。
後ろで聳えているのが親株で、手前の2本が子株だろうと推測できます。亜熱帯域だと殖えて殖えて困るみたいなレポートも見かけます。
そして、このように軸がのびて露出しているものを花卉業界では「幹上がり」と呼ぶことも今回の学習事項です。調子に乗って、お店で「アッテヌアタの幹上がりください」などと口走ると、何人かの渋沢さんとお別れする羽目になるので要注意です。

過去のきょう 2024 カリン 2023 グレビレア・ラニゲラ 2022 ユーフォルビア・ブラックバード 2021 エリオケレウス・袖ヶ浦 2020 ハオルチア・コンプトニアナ 2019 モンステラ 2018 スキミア(ミヤマシキミ) 2017 ベンガルヤハズカズラ 2016 キンヨウボク 2015 トウカエデ 2014 ヤマルリソウ 2013 グズマニア・テレサ 2012 タネツケバナ 2011 ノハラアザミ 2010 ソラマメ 2009 啓翁桜 2008 ユリノキ 2007 ウズラバタンポポ 2006 フッキソウ 2005 ハナニラ

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3月9日(日) エケベリア・リラシナ

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初めてエケベリア(Echeveria)という属を知って取り上げたのが12年前でした。以来、干支がひと回りして、これがようやく6番目の仲間です。
そして、この属の解説にあたってWikiが説明写真に使っているのがリラシナであることを見つけ、かなり「どんなもんだい!」です。エケベリア中のエケベリア!?
エケベリアの原種はおよそ180とされていても、そこから派生する園芸種が数知れず、たしかに最初に出遭ったサブセシリス、次のトプシータービーはそれでした。そんな自分史を振り返れば、これはプロリフィカに続いて二つ目の原種になります。
うっすらと染まった紅葉も、そして出たばかりの蕾も、じつに奥ゆかしい風情です。とか言いながら、逆さ壺型に咲いた花も、またふつうに粉緑色のときの葉もぜひ拝んでみたいもので、この多肉植物にハマる人の気持ちがよくわかります。

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3月7日(金) プリムラ・マラコイデス

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いまよりもひと月ほど前の姿です。ありふれたマラコイデスではあっても、花色のやさしさとか、花びら間の隙間が狭めなところが気に入った一鉢です。
そして、育ててみたらさらに好ましい美点がありました。花穂の高さが均一なのです。ふつうに見るマラコイデスだと我がちにのび上がる花穂があって、大きな花壇ならばいいにしても、間近で愛でるには「俺が、俺が…」が鬱陶しいのです。
ただ、困ったところもあって、根張りが弱いのです。一度、葉が不調を来たし、掘り起こしてみたら根鉢が硬すぎみたいでした。それを少し崩し、元気そうな根を外に向かわして土も新しくしてあげたのに、どうも葉の勢いが冴えません。
1カ月も前の写真を使ったのはそんな意味で、いま現在は葉がすっかり小型化し、花も枯れ基調です。それでも花房の足並みは乱れなくて、「もう出しゃばりでいいから元気のいい穂が湧いてきてくれんかのぉ」と虫のいい呟きをしています。

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