10月26日(月) セイヨウフウチョウソウ(クレオメ)

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夏の花だと思っていたクレオメがまだまだ元気でした。これは花色がやや濃いめで、開花後に褪色する性質からすれば、色彩差でお得感があります。
おっと、きのうに続いて自主規制にひっかかりました。属名で呼ぶだけでもマズイのに、そのCleomeは旧属名でした。いまはTarenayaという属に分けられていて、クレオメでは二重に差し障りが生じてしまいます。これからはセイヨウフウチョウソウという正しい和名を前面に押し立て、クレオメは別名に格下げします。
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という辛気くさい話を忘れさせるように爽やかな白花種もありました。ところが、これをシロバナフウチョウソウと呼ぶという話も一部にはあるようです。うーん、せっかく爽やかになったのだし、まったくの自己都合でこの話は却下としておきます。

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10月24日(土) ゼフィランサス・エイジャックス

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Ajax(エイジャックス)は、ウェブブラウザ内で非同期通信を行いながらインターフェイスの構築を行うプログラミング手法である…とWikiにはあって、ワタシの頭脳内では認識の同期がさっぱり進まず、「なんのこっちゃ」です。
原義はギリシャ神話の神らしくても、英語としては案外に好まれる言葉らしくて、カナダの地名とかサッカーチームの名前とか、軍艦とかミサイルとか、洗剤やら歌手グループまであって、なんか超売れ売れの名前なのでした。
さてそれではこのゼフィランサスのAjaxはなにをイメージすればいいのか、どんな意味があるのか、チョロッと調べただけではさっぱりつかめません。語呂の良さは抜群なので、面倒なことは考えずに「名前は記号説」に徹しましょう。
基本種を交配して19世紀に作られた園芸種で、その種のものでは嚆矢なのだそうです。ふつうのタマスダレをきれいと思う感性からすれば、淡い黄色がなにか薄汚く見えて、「別にこんなもの作ってくれんでも」と視線が冷たくなります。
画面中央→左端→右端と、緑に膨れた子房が枯れて破けるまでの歴史が示されていて、これだけは「ふつう」品で気づかなかったお勉強でした。

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10月22日(木) カボチャ(坊ちゃんカボチャ)

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頭上に鋼線が井桁に張られていて、そこからカボチャがブランブランでした。3カ所でこんな育て方を見たので、いまどきの栽培法なのでしょう。カボチャも、まさか自分が空中浮遊をさせられるなんて思わずに生まれてきたことでしょう。
ただ、どの畑のカボチャも「手のひらサイズ」でした。まさかあのカボチャ選手権に並ぶような大型がここにブラ下がるわけはないし、レギュラーサイズでもちょっとむずかしそうです。宙づり栽培はこんな小型のカボチャにぴったりなのでしょう。
そんなミニサイズのカボチャにもいろいろ品種はあって、勝手な決めつけは禁物でも、たぶんこれは坊ちゃんカボチャと見ました。幾筋か、縦にくびれが入り、そこに白い斑がまとまって入ります。ネーミングがなかなか秀逸だし、レギュラーサイズの半分買いよりはこれ1個買う方が気分いい…のはおつかい爺さんの感想です。

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10月20日(火) オカノリ

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オカヒジキオカワカメに続く3種目の「陸地性海藻・笑」です。一般的な知名度もたぶんこの順で、オカノリの畑は見つけることができません。しかたなく自分で種を買い込んでプランター栽培することにしました。
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先月2日に種を播きました。バラ播きか筋播きでいいというので、テキトーにバラバラッと袋からこぼし、土は被せませんでした。そしたら二日後には芽が出始め、翌日には双葉が押しくら饅頭状態で、さっそく間引きが必要でした。
1週間後には本葉が出始め、それから10日もすると2枚目の本葉がそろい、一応これでオカノリの株らしい形になりました。
途中、間引きした葉を何度か生で食べました。ふわふわと柔らかな食感で、まったくクセというものがなく、かなり扱いやすい食材です。
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葉が手のひら程度に大きくなったので、水気を切ってから焼いてみました。これはすごい! まさに海苔です。パリパリと音がするほど張りがあり、ほんのりと磯の香りまでします。目隠しして食べさせたら、たいていの人は「海苔だ」というでしょう。
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さてここからはオカノリとはなんぞや?です。オカノリは「フユアオイの栽培変種」と説明されます。しかし、フユアオイの葉とオカノリの葉は形がかなり違います。一方、この季節にも元気なゼニアオイの葉(↑)は、フワフワ対ゴワゴワの質感差があるとは言え、形だけ見ればこちらの方がずっと似ています。
これらはみなMalva(アオイ科ゼニアオイ属)ではあって、しっかり学名で関連性を確認する必要があります。
オカノリ=Malva verticillata var. crispa 中国名:冬葵
フユアオイ=Malva verticillate 中国名:野葵
ゼニアオイ=Malva mauritiana
つまり、上述の一般説明は正しくて、葉の形に惑わされてはダメでした。さらにオカノリは中国では「冬葵」と呼ばれていることも興味ある事実です。

…ということで、オカノリについて残る課題は花と実です。フユアオイについてはそれらを幸運にも記録できているので、このあとの比較が楽しみです。

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10月18日(日) サンヘンプ(コヤシタヌキマメ、コブトリソウ)

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ここには二度目の登場となるCrotalaria junceaです。前回はそれをサンヘンプ(コヤシタヌキマメ)と訳したのに、今度の畑ではコブトリソウと呼ばれていました。
ん、小肥り? 瘤取り? どっちにしても笑える名前です。正解は後者で、しかしそれは民話の「こぶとりじいさん」ではなくて、土のなかにいる線虫の一種「ネコブセンチュウ」を駆除する力に着目した名前でした。病害防止だけでなく緑肥の効能もあって、そちら方面については前回記事でも触れています。
ということは、緑肥機能をアピールするときはコヤシタヌキマメで、害虫駆除機能に注目するときはコブトリソウという感じでしょうか。さて、こんな風に名前が輻輳しているときはYListの出番です。Crotalaria junceaの和名はサンヘンプでした。
そして、別名欄にはコブトリソウがありません。たぶん種苗会社の売り出しネームみたいな気がします。その代わり、クロタラリア(学名のカタカナ読み)とサンマが記載されています。トホホ、秋刀魚まで出てきたか…というのは早とちりで、これは前回触れたSunnに「麻」をくっつけたものでしょう。
ということで、サンヘンプの副題はYListに逆らう形でコヤシタヌキマメにコブトリソウをつけ加えてみました。植える人がどう呼んでいるかというはた衛門基準です。

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10月16日(金) ソバ(高嶺ルビーNeo)

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うわ、ソバの花が赤い! 茎や葉にまで赤みが滲んでいます。このソバで作った蕎麦を食べたらホッペが赤く…という話は聞いたことがありません。
高嶺ルビーという品種で、Webでも種がたくさん売られていました。その説明を読むと、なんとこれ、緑肥用でした。あるいは休耕地の土埃を防ぐ目的で植えるようで、道理で赤い蕎麦を食べることがなかったわけです。
例のヘテロが気になって、かなりしつこく眺めまわしたのに、花柱の長短はぜんぜん見つけられませんでした。「きれいだねー」でおしまいです。

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10月14日(水) オカヒジキ

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砂浜にはふつうに自生しているというオカヒジキなのに、海なし県埼玉だと畑を探すしかありません。そしてそういう「農作物」の場合、収穫期が過ぎれば早々に抜去されてしまいます。かつて「次は花を」と狙った畑でも、再訪の結果は鋤き返された黒い土を虚しく見つめただけでした。
そんな悲しい過去からすれば、こんなヘナヘナ状態でも大感激です。もはや花とは言えず、かといって実でもなさそうなこんな姿でも、ありがたくて涙が出ます。
調べると、そもそも5枚の白い花びらは広がることがなく、とろけるように子房を包むらしいのです。したがって、「なにがなにやら」の今回の様子も、案外にオカヒジキの花と言ってかまわないのかと開き直っておきましょう。
自然状態だと、子房はこれから少し大きくなり、全体がこのままの姿でミイラ化し、乾いて割れた果実から種がこぼれるようです。今回、このヘナヘナを見せてくださった人にそこまでの「保存」を望むのも厚かましい話で、オカヒジキ追跡物語はとりあえずここで一件落着ということにしておきます。

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10月12日(月) ホソミキンガヤツリ

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路傍の草とは言え、なかなかに見応えがあります。お洒落っぽく決めたつもりの背景は東武東上線のコンクリート製防護柵で、胸丈ほどもあります。その柵と道路のわずかな隙間にビッシリと並んでいるのを初めて見つけました。
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特に咎められる場所でもないので、数株いただいて来ました。あらためて身長計測すると、花穂の先まで80cmはありました。しかし、それを支える根は意外に貧弱で、これだもの、あっさりとお持ち帰りができたわけです。
そして、カヤツリグサ類の常ではあっても、この苞が異様に長いのです。30~40cmはあって、花穂を食卓に飾ったら、食事の邪魔になって困りました。
また、三角断面の茎は角が丸くて優しい感触です。ただし、手で千切るのはむずかしいほどに丈夫で、これが高身長を支える「骨」なのでした。

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番外編 : ミョウガの実と種

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新聞記事をそのまんま転載で、許可もいただかずにごめんなさいです。ただ、自分ではとても見ることができないものらしいし、かつて幸運にも花を収録したときさえ、「次は実」とは露ほども考えなかったわけで、盲点を突いていただいた読売新聞(埼玉版)さまには大・大・大感謝です。
それにしても、ものすごくわかりにくい写真で参りました。ネットで調べたら、ごく数例、記事がありました。しかしその写真もなかなかわかりにくくて、それは記事主さんのせいではなく、この実と種がずいぶん素っ頓狂な姿であることが原因です。
まずは真っ赤な実(果実・果肉)です。花が咲いて受粉してから50日もかかってこうなるそうで、位置的には花がついた場所にできるものの、なんかお芋のようなナマコのような変な姿なのです。
さらにそのなかから出て来る白い物体です。種を包む皮だそうで、その裂け目から黒い種が覗いています。これがけっこうハッキリした白と黒で、まるでプロレスラーのマスクみたいに目鼻がついているように見えたりします。
いやいや、実物を見ていない者が好き勝手に解説してはいけないわけで、いつかこの真っ赤な果実&ミョウガマスク氏(笑)とのご対面が叶い、この番外編がお役御免となる日が来ることを念じておきましょう。

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10月10日(土) アカバナ

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衝撃的な美に遭遇したこの3月以降、ここにはよく通いました。ただ、夏になっても蕾さえ見つからず、どうにも「ただの草」でした。それが8月になると根もとの葉が色づいて、ほかの草が緑一色のなかでは異色の存在となってきました。
そしてようやく咲き始めです。なんと、終わった花にはもう長い莢ができていて、秋に入ってからの変化がかなり足早な性質だとわかります。
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しかし、「赤葉菜」説を支えるほどには葉の色づきが進んでいません。左写真に無理に花を入れて秋の姿であることを証明したものの、葉の色具合は8月の初めとほとんど一緒です。色合いも、赤と言えば赤ですけれど、うーむむ…。
そして右写真が自分的には今回一番の収穫でした。スケールを当ててみて初めて認識した花の小ささです。大量のピンぼけ写真に泣いたわけがわかりました。ナマで見ている分には案外に気づきにくい事実でした。
そして、蕾から開花までの莢の生長速度です。かつての開花写真ではあたかも莢が初めから長いように見えていたので、観察課題が小さく一歩前進しました。

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