4月16日(火) ペラペラヨメナ(ゲンペイコギク)

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ひと月前、極小の蕾が開きました。その花のサイズは「小指の先ほど」としたものの、以降、ジワジワと花びらは寸法を増し、一輪が中指の先くらいにはなりました。
かつ、当時の写真だと「なにがなにやら」だった茎葉の様子も、だいぶ「なにがどうなのか」わかるようになりました。路傍でごく偶然な出合いを切り取るのと違い、日々の「生長」をマジマジ観察できるのは、手元で育てて得られる楽しみです。
ただ、楽しんでいるだけでなく、「やっぱりお前は詐欺だな」と確認できたこともありました。それは、この10日ほどで進んだ花色変化です。蕾が開いた直後こそややピンクだったものの、花びらはすぐに純白になるのです。そして、2週間ほどして、開いた順に赤くなりはじめました。いま一番赤い花は最初に開いたものです。
自分の狭い理解だと、植物の「源平」は咲き分けの意であり、時間経過で紅白が生じるのはズルに思えるのです。平家が源氏のお下がりになってしまいます。つまり、源平小菊はやはり詐称であり、やはりこれはペラペラヨメナなのでした。

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4月14日(日) ヒヤシンソイデス・ビセンチナ(シラー・ビマセア)

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画面に入れたスケールが、なにかの間違いのように巨大です。花数で圧するがごとき勢いでも、その寸法は差し渡し2cm程度とかなりささやかです。
それでも、青系の花はほかに少ないし、雄シベの葯が濃い紫、花芯の子房は透き通るような水色であり、ジトッと見入ればなかなかの役者ぶりです。
問題は、正体がヒヤシンソイデス(ツリガネズイセンと同属)なのに、日本ではシラーとされてしまったことです。本来のシラーとは別物なので、かなりヤバイ措置です。
さらにビマセアなどという意味不明の二つ名まで与えられて、すっかり怪しい存在に貶められてしまいました。蟷螂の斧とは知りつつ、ヒヤシンソイデス・ビセンチナと学名そのままのカタカナ読みをきょうのメインタイトルとしました。

<補注> 種小名のビセンチナ(vicentina)はイタリアやポルトガルに見られる地名であり、地中海沿岸部が原産であろうと推測できます。

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4月12日(金) キバナノクリンザクラ(プリムラ・ベリス)

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さりげない見かけのわりにはなかなかの権威者でいらっしゃいます。いま、巷にあふれるプリムラ類(サクラソウ属)の母種の一つであり、分類の基準とされています。
そのわりに英語圏の俗称はカウスリップ(cowslip)、これ、有り体に言えば牛のウンチらしくて、写真ほどに花茎がのびる前はそんな感じに見えるかもしれません。
つまりは今回の撮影はやや遅かりし…というわけで、自分の記憶としてはこの徒長した茎をキュッと詰め、ホカホカと湯気が立っている図としておきましょう。

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4月10日(水) サルコイアシ(ハチオラ・サリコルニオイデス)

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この手の植物の和名はけっこう強引で、サルコイアシは猿恋葦です。猿に葦が恋するわけもなく、これはsalicornioidesという種小名のもじりです。
ならば種小名より大切な属名(Hatiora)はどこへ行ったかと言えばまるっきり消え去っています。サボテン科のなかでここには初めての登場なのに哀れです。
哀れと言えば、ブラジルの高地から無理やり連れて来られたこともそうです。幸いに自生地の環境が過酷なので日本の寒さは無問題です。こんなプラスチック製のような花を咲かせたあとには同じく黄色い実をつけるらしく、写真左端部には実だか蕾だかわからないパーツも見えていて、追跡確認が必要です。

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4月8日(月) ランダイミズ

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まさにこれはミズ(山菜としてのウワバミソウの呼び名)です。しかし、葉のサイズがあまりに違います。長さと幅がほぼ倍だし、茎も食欲を感じさせません。
しかしてランダイはランダイスギで既習です。台湾の中央をなす山嶺(3,000m級)で、巒大というむずかしい字をあてます。この大型ウワバミソウ属は、その台湾を中心に、西表から中国・インドあたりまで広域に自生しているようです。
さて、話は台湾です。今回の大地震はお気の毒ではありましたが、その素早い対応に目を見張らされました。対して発災後3カ月、報道される画像にまったく進展のないどこかの国には幻滅です。政治力の差、痛感することになりました。

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4月6日(土) タイミンセッコク(デンドロビウム・スペキオスム)

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とてもガッチリした茎葉の上に「これでもか!」と花が咲き乱れて、色合いはシンプルで渋いのだけれども豪華…シブゴウなどと勝手な言葉を捧げてしまいます。
園芸界ではDen.speciosumで通るくらい有名品のようです。「スペキオスム=美しい」というとても簡明な発想のネーミングです。ただ、和名のタイミンセッコクも同じくらいに流通していて、たしかにDendrobium=セッコクなので理は通っています。
問題はタイミン(ないしダイミョウ)で、こう名付けられてしまう経緯はかつてタイミンチクで述べました。同じ被害をこのラン(実際にはオーストラリア東部が原産地)も受けたようで、ややこしいというか、ご本人には迷惑極まりないことでしょう。

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4月4日(木) フリーセア・ヒエログリフィカ

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たいしたもんです。葉に文字が刻まれています。ヒエログリフです。
あまりの美しさと威風堂々たる存在感に、スケールをあてるなんていうケチな作業を完璧に忘れてしまいました。たぶん10cmになんなんとする幅があったような気がしますが、その計測はいつか花を撮るときのついで課題にしておきましょう。
それよりも、目下の困りごとはこれの属名がVrieseaであることです。自分的ルールで行けばこれは「ブ」リーセアなのに、最初から「フ」リーセアとしていました。もちろん、なにかの引き写しだったのでしょう。いまごろになって、「あれ、どうして濁点が抜けてるの」と気づいても、信頼するほかのサイトもみな「フ」です。
「フーン、そんなもんなのかなぁ」とか「フウ、遡って直すのもメンドイしなぁ」とか、どうも根性の欠片もなくなってきて、とりあえずフリーセアです。

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4月2日(火) アロエ・ラモシッシマ(羅紋錦)

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町でよく見るキダチアロエとかアロエベラに比べると、葉がコンパクトです。全体の丈はキダチアロエに負けないほどあって、かつ白っぽい茎が長いので、八頭身美人というか、まるでモデルさんを眺めているような心持ちがします。
室内光でもよく育つので、インテリアに好まれます。つまり、上に書いた見映えの良さと扱いやすさが合体するわけで、結果、お値段お高めです。
その人気を示すように、羅紋錦というお洒落な和名を持ちます。たぶんラモシッシマの先頭部分だけに漢字を当てたのでしょう、学ランの背なかを思い出さなくもない発想とは言え、このアロエに限ってはそんな遊びも笑って許せそうです。

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3月31日(日) レリオカトレア・サンタバーバラサンセット・ショウタイム

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もう、この園芸品種名「ショウタイム」だけで3月のトリを飾ってもらいます。待ちに待ったMLBが開幕し、青いユニでのショウタイム、始まり・始まり~!
なので、こんなにかわいめの色ではなくて青い花びらなら良かったのに、ひひ、インクでも吸わせちゃいますか。ん、花は奥さまに抱いてもらえばいいですか。
レリオカトレアはこれが二番目の収録になるものの、最初の「リグレイ」はただただ馬鹿を言って逃げまくりでした。そして今度も同じです。わからない草木にはこと欠かないのに、このレリオカトレアはことさら難解で、すぐにギブアップです。

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3月30日(土) ツルタコノキ(フレイキネティア・ムルチフロラ)

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ほかの木を足場にして絡み上がり、奔放に蔓をのばしていました。その先には派手な色の花(じつは苞)がポコポコ咲いて、見応えのある景色です。
苞のなかには緑色をした3本の肉穂花序がありました。この先、もう少し丈がのびて色も淡くつくらしいので、再会が楽しみです。
学名の前半・フレイキネティアはツルアダン属のことで、そのツルアダンは幸いにも去年収録できています。そして後半のムルチフロラは多花性を意味していて、素直に頷けます。対して和名のタコノキは少し邪魔で、タコノキ科のなかの別属であることを無視されてます。なので少し無理しても学名優先で覚えてあげるつもりです。

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