10月21日(土) シュウカイドウ

171021syukaido_f1秋海棠の雌花・雄花については、ブログを始めた年にチラリと触れただけでした。そのときの写真でも雌雄の花が別であることはわかるわけで、途中で葉裏の赤色が見事なものには惹かれることがあっても、花のことは放置してきました。
ところが、たいして見かけが変化しない雄花に比べ、雌花はどんどんとその様子を変えることに今ごろ気づきました。まずは番茶も出花の若い雌花(↑)で、知らずに見れば雄シベと間違えそうな黄色い柱頭がややグロテスクです。
171021syukaido_f2それが儚くなると種が充実し始め、同時に羽も面積を広げます。かつ、それが薄く、硬く変化してきて、次の季節の飛翔に備えていることがわかります。
171021syukaido_mそんな賢い雌花に比べると、毎日毎日、パッと開いてポンと雄シベを晒すだけのお気楽男子です。花びらが2枚(と萼2枚)という「変なヤツ」です。
171021syukaido_zentaiそして全体像です。雌花が新鮮なのに対し、雄花は終息気味です。自家受粉を避けるため、株ごとに見れば、先行した雄花のあとで雌花が勢いを得ます。それでも図鑑どおりにスッキリとは役目を終えない雄花が「ワイルド」です。

過去のきょう 2016年 エビスグサとカワラケツメイ 2015年 ハグロソウ 2014年 サツマイモ 2013年 アマチャヅル 2012年 キンメイモウソウチク 2011年 コミカンソウ 2010年 レイジンソウ 2009年 ミゾソバ(白花) 2008年 ハマトラノオ 2007年 ウメバチソウ 2006年 アキノキリンソウ 2005年 サザンカ 2004年 モッコク

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10月19日(木) バアソブ

171019baasobu先月の予想は大ハズレでした。残った太い雌シベ痕が鍋の蓋のつまみに見えたので、てっきり実の上部がパカッととれるのだろうと考えたのです。
あにはからんや、その雌シベ痕はこうして三つに割れて開き、なかから小さな茶色の種がこぼれ出すしかけでした。その種が一つだけ、人差し指にくっついているのが笑えます。写真を撮るときも撮ったあとも、ぜんぜん気がつきませんでした。
特に手が汗ばんでいたとかベタついていたとかいうことはないので、このラグビーボール型の種は多少の粘着性を持っているようです。たしかに、パラパラと株下にこぼれるだけでは発展性がないわけで、婆さまはなかなかの知恵者でした。

過去のきょう 2016年 トダシバ 2015年 カワミドリ 2014年 原種シクラメン(ヘデリフォリウム) 2013年 コナギ 2012年 カンノンチクとシュロチク 2011年 ヒシ 2010年 タヌキマメ 2009年 ウオトリギ 2008年 マツブサ 2007年 ミヤマガマズミ 2006年 ヨモギ 2005年 イシミカワ 2004年 ギシギシ

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10月17日(火) ヤブツルアズキ

171017yabuturuazuki1オモチャの鉄琴を思い浮かべました。まったくもって、うまく並んだものです。先日、キレンゲショウマにコケティッシュ大賞をあげたばかりなので、このヤブツルアズキの愉快な彩りには2017年のユーモア大賞を贈呈しておきましょう。
171017yabuturuazuki2一転、こちらはシリアスな画像です。莢の黒さが深まると、少し触っただけで皮が強烈にネジレて割れます。当然、両手で覆っておかないと、豆は飛び散ります。
パリッ、パリッと手のなかで莢をハゼさせ続けると、小豆がどんどん貯まります。茹でるとふっくらと優しい味で、これはもう、「いまの小豆のご先祖」なんていう距離のある話ではなく、立派に代役を務めることのできる優秀な「作物」です。

過去のきょう 2016年 ジョウロウホトトギスとキイジョウロウホトトギス 2015年 ヒダカミセバヤ 2014年 サイカク 2013年 タイアザミ 2012年 シマトネリコ 2011年 アンゲロニア 2010年 ヒイラギモクセイ 2009年 キチジョウソウ 2008年 ヨウシュイボタ(セイヨウイボタ、プリベット) 2007年 トウガラシ(タカノツメ) 2006年 スズメウリ 2005年 クロマイ 2004年 サザンカ

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番外編 : 秋定番

171016aki_teibanあとはどんな写し方があるか、コスモスを見るたび考えることにします…とほざいたのは7年前の秋でした。あまりに定番過ぎて、今までヒネった写真ばかりだったコスモスが、満を持して王道・鉄板の姿で登場です。
ただし、ここは美写真ブログではないので、わざわざ黒バックを使ったのではないのがちょいと自慢です。本当の背景はかなり雑然とした生活臭に満ちていたのに、うまいこと完全にすっ飛ばすことができました。
そして、草木ブログであることを忘れずに、蕾から枯れ上がりまで、花のストーリーもしっかり織り込んでみました。あとはここに虻でも蜂でも訪花昆虫が入ってくれたら!と願う欲張り意識を、世間では「虻蜂取(撮?)らず」と言います。

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10月15日(日) ツルギキョウ

171015turugikyou1あと2週間も早ければ!と悲嘆の涙に暮れました。3年も探し求めてきて、やはり花は写したかったなあ。こんな枯れ枯れのフレアー(画面右手)がわざとらしく残っていただけに、残念無念の思いが募るばかりです。
というか、葉にあまり特徴がないだけに、花がないと自信を持ってツルギキョウだと言いにくいのです。3年前、這うようにのびた蔓を頼りに、もしやこれ?と思ったことがあって、ただし時期が早すぎ、花どころか蕾も見つかりませんでした。
翌年と今年、勇んでそこへ出かけたのに、蔓さえ消えていました。悪い奴の存在も考えられるし、年によって出ないこともある気むずかしさもあり得ます。
そしたら、今年は全然違う場所でこの遭遇です。うわうわ(驚き)、くー(花を探しまくり)、へなへな(あきらめ)…でした。
171015turugikyou2ちなみに、これがツルギキョウであることを示す実です。もう少しすれば、もっときれいに紫色に輝くはずで、花を写すには遅く、実を撮るには早過ぎという、もうサイコーの間の悪さでした。めげるな、はた衛門、次があるさ!

過去のきょう 2016年 ノダケ 2015年 コメナモミ 2014年 マルバルコウ(マルバルコウソウ) 2013年 ワレモコウ 2012年 テイカカズラ 2011年 トウネズミモチ 2010年 オオオナモミ 2009年 シロホトトギス 2008年 ツルシキミ 2007年 オオベンケイソウ 2006年 クズ 2005年 シュウメイギク 2004年 ノブドウ

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10月13日(金) キレンゲショウマ

171013kirenge今年のコケティッシュ大賞はこれに決まりです(そんな賞、どこにあるんだ・笑)。
まさか、あのゴツめの花がこんな姿になるなんて、想像だにしませんでした。ピッと張り出した3本のアンテナは、たぶん雌シベの痕跡です。こんなパーツがあっただろうかと、花の写真をしげしげ見直したら、先の尖った雌シベが2本ありました。
したがって、完全な花画像とは雌シベがもう1本見えなくてはならないわけで、とんだところで自分の観察眼の甘さを露呈してしまいました。
さらに、このカプセルの中身も気になります。あるいは、この房のなかで一つだけ、子房が膨らみ出す前段階のものがあって、その変化過程にも興味が湧きます。願わくは自宅でずっとお付き合いしたいキレンゲショウマなのに、この美人さんときたらやたら大柄なもので、たまに山でお会いするのが精一杯の切ない関係です。

過去のきょう 2016年 ホソバヒメミソハギ 2015年 コバギボウシ 2014年 カラスウリ 2013年 ツマベニアナナス 2012年 ヤマハンノキ 2011年 ツリバナ 2010年 デンジソウ 2009年 センキュウ 2008年 ハグマノキ 2007年 ユキザサ 2006年 ナワシログミ 2005年 イヌサフラン 2004年 ガマズミ

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10月11日(水) エノキグサ

171011enokigusaきのう、変なエノキを載せたはずみで、こちらの変なエノキを思い出しました。草のくせに、しかも背丈は15cmほどしかないのに、木の名前です。
もちろん、この葉が名前の元で、「もう少し歪(いびつ)じゃないとエノキの葉には見えないぞぉ」とか文句を言いながら写しました。「日本中の路傍にある」みたいに邪険に言われるわりにはたまにしか会えなくて、今回はピンクの雄花(株の最上部)はかろうじて、その下に見えるべき雌花はすでに結実、という間の悪さでした。
次はもうひと月くらい早い時期に見つけて、花の部分にグッと迫りたいものです。そのときは、葉ももう少し歪なものを個別に写すつもりで、そんなパーツ写真掲載の前編として全体像の確認を…と悔し紛れの弁明で終わります。

過去のきょう 2016年 ツユクサ 2015年 ミズカンナ 2014年 ツルドクダミ 2013年 ダリア(雪乃) 2012年 ウンナンオガタマ 2011年 ツヅラフジ(オオツヅラフジ) 2010年 アメリカセンダングサ 2009年 コンニャク 2008年 クマノミズキ 2007年 ハブソウ 2006年 サンショウ 2005年 ワタ 2004年 ケープヒルムシロ

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10月9日(月) テンニンソウ

171009tenninsou1なぜテンニンソウ(天人草)なのか定説が得られないという、困った名前の草です。牧野博士は素直に「何によるものかわからない」としているのに対し、ある人はハラハラと落ちる苞が天人の撒く天花みたいだからと言い、またある人は次々膨らんで咲き進む蕾を天人の親子の顔に見立てるという苦しい説を展開するほどです。
そこで「はた衛門珍説」です。このスーッとのびた葉、まさに平等院鳳凰堂の有名な飛天像を思わせるではありませんか。天人の乗るあの雲です。
171009tenninsou2さて珍説は脇に置くとして、このショボイ景色からどうして「天人」を発想したものか、今まで「もっと美しいタイミングがあるだろう」と掲載を見送り、苦し紛れに冬枯れの花穂と茎から登場させたのは、まったく無駄な逡巡でした。いくら待っても花が豪華に咲き誇るわけでなし、葉はどんどん虫に食べられてゆくばかりです。
171009tenninsou3これも無限花序と言っていいものか、際限なく天に向かって咲き上がる(これをもって、天人が昇天する様子という説もあり)花穂は、虫たちの貴重な蜜源です。ハラナガツチバチの類らしき蜂がずいぶんとしつこく穂を舐め回していました。

過去のきょう 2016年 ホソバアキノノゲシ 2015年 熱帯スイレン(ブルーギガンティア) 2014年 ミクリ 2013年 サクラタデ 2012年 シナノキ 2011年 ツルウメモドキ 2010年 アキニレ 2009年 ツルドクダミ 2008年 オケラ 2007年 オヤマボクチ 2006年 アロニア 2005年 ギンモクセイ 2004年 ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)

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10月7日(土) ゴキヅル

171007gokiduru1おお、愛しのゴキちゃん!とさしのべた我が人差し指がガリバーです。自分にとっては夢の大物でも、実物サイズはかなり小物なのです。
おっと、ゴキちゃんとはゴキブリのことではなく、ゴキヅル(合器蔓)です。いま、色違いになっている二つのパーツが、このあとでパカッと蓋がとれるように割れるところからの名前です。なかには、案外と大きな長い種が二つ入っています。
171007gokiduru2雌雄同種の雌雄異花で、葯が黒く枯れた画面上部の花は雄花です。運悪く、手頃な場所に雌花(基部が膨らむ)がなかったので、それは次回の課題です。
花びらは雌雄同じで、細く尖って5裂します。パッと見で10枚に見えるのは、花びらとよく似た萼が同じ数あるからです。
抽水状態でもかまわない水辺の植物で、陽当たりと肥えた土壌を好みます。もちろん、這い上がるために巻き付くお友達も必要で、そういうゴキヅル向きの環境を思い出すのはなかなかにむずかしく、埼玉では絶滅危惧Ⅱ類です。

過去のきょう 2016年 トウガラシ(ブラックパール) 2015年 チョウマメ(クリトリア) 2014年 ペンタス 2013年 スズメノヒエ 2012年 コクテンギ 2011年 オオミサンザシ 2010年 ハッカ(ニホンハッカ) 2009年 ヒメヒゴタイ 2008年 ミヤギノハギ 2007年 コガネバナ 2006年 ヤマジノホトトギス 2005年 オギ 2004年 ハス

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10月5日(木) シロガネヨシ(パンパスグラス)

171005siroganeyosi1パンパスグラス、和名ではシロガネヨシを取り上げたのは12年前の夏が初めてのことでした。そしてここまでの長い年月、途中、冬の姿までとらえているのに、これが雌雄異株だなんてまったく気づかないできました。迂闊の至りです。
両方をこうして並べて植栽してくれているところを見ても、「なんか、汚い株があるなあ。こっち、道路側?」なんてバカなことを考えたくらいです。ご親切にも根元には説明板があって、「へーえ、知らなかったぁ」と小さな感動です。
「しっかしぃ~」と他人のせいにするのがブータレ爺さんの本領です。今まで何カ所もで、これ、見てきましたよ。初めてじゃないですか、こんな汚らしい雄株を見るの。どこもみな、黒っぽい雄株は避けてきれいな雌株だけ植えていたんだ!
171005siroganeyosi2「しっかもぉ~」色が違うだけで、どうして雌株でなんで雄株なんだか、詳細がさっぱりわからんじゃないですか。どっちもただただパヤパヤ!
「さっらにぃ~」、こんな色(雄株)じゃあ、シロガネヨシなんて詐称です。雄だけクロガネヨシと呼んでやろうか!とか、八つ当たりし放題の楽しい秋の一日でした。

過去のきょう 2016年 アレチウリ 2015年 オニヤブソテツ 2014年 ホソバオケラ 2013年 ガマ 2012年 ナツハゼ 2011年 コナラ 2010年 デュランタ(タイワンレンギョウ) 2009年 フジカンゾウ 2008年 センブリ 2007年 コバノガマズミ 2006年 オオバショウマ 2005年 ヒガンバナ(農薬変化) 2004年 キンモクセイ

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