9月25日(月) サイウンカク(彩雲閣:ユーフォルビア・トリゴナ)

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緑一色のくせに彩雲閣とは、やけに盛った名前だなぁと思ったら、ぬふふ、お隣さんでの名前を拝借したものでした。借りた方が悪いとは言え、困ったお国です。
そう言えば国連でのS国の演説には超絶笑えました。パトロンに擦り寄るやり手姉さんも腰を引くご託でした。あれだけ理性をかなぐり捨てさせる=金の怖さです。
おっと、それはさておき、彩雲閣です。盛りすぎ名前を批判するなら正式に呼べばいいわけで、ユーフォルビア・トリゴナです。この種小名は「三角形の」という意味で、直立する柱を正確に表現しています。
ただ、その柱をユーモラスに飾る倒卵形の葉も無視できないわけで、フレンドシップ・カクタスという英名を見つけました。柱の周りでみんなが手をつないでいるように見えて(英名の真意は不明)、「仲良きことは美しきかな」です。

過去のきょう 2022 スカーレットオーク 2021 サルスベリ 2020 オオバシマムラサキ 2019 サンタンカ(白花種) 2018 ホザキアサガオ(ミナ・ロバータ) 2017 ツルマメ 2016 ヤブタバコ 2015 イワシャジン 2014 オオモクゲンジ 2013 エゴマ 2012 ムクロジ 2011 スダジイ 2010 オニバス 2009 ヒオウギ 2008 クサネム 2007 オオモクゲンジ 2006 ハナセンナ 2005 シロミノコムラサキ 2004 フウセントウワタ

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9月23日(土) エキノドルス・コルディフォリウス

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オモダカの仲間(オモダカ科)であろうことは花の雰囲気でわかります。ただ、エキノドルスという属は初めて見るもので、葉の柔らかさが特徴のようです。
アクアリウムに重用される水草で、その道の人たちは「エキノ」と呼びます。もちろん、エキノにはいくつかの原種とその改良種が多く存在します。
写真のものは、葉色と葉形(心臓フォルム)、葉の広がり方、あるいは花茎ののび方と花序の様子から、原種の一つであるcordifoliusと判断しました。
南米の熱帯雨林が故郷ではあっても、このcordifoliusなどは日本の冬を屋外で越すこともあると言います。近所の水路がアマゾン川になっては困ります。アクアファンの皆さま、安易な廃棄はゆめゆめなさいませんように…。

過去のきょう 2022 クスドイゲ 2021 ニオイシュロラン 2020 ハイビスカス・ロバツス 2019 コナラ 2018 コリウス(ジゼル) 2017 ツルフジバカマ 2016 エゴマ 2015 タカサゴユリ 2014 タムシバ 2013 オオベンケイソウ 2012 サネブトナツメ 2011 アカメガシワ 2010 オオバチドメ 2009 ヤブマメ 2008 アゼナ 2007 オオアブラギリ(シナアブラギリ) 2006 コナギ 2005 ヤブツルアズキ 2004 ナナカマド

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9月21日(木) キリンカン(麒麟冠:ユーフォルビア・グランディコルニス)

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刺々しい植物はいろいろあっても、その密度+鋭利度という評価要素で見るならば、上位ランクインは間違いありません。スケール代わりに痒み止めを取り出したものの、ここは消毒薬とか傷薬を持っているべきでした。
その刺の付け根には丸い突起物が複数個ずつ並んでいます。参考サイトで確認すると、実なら3室の蒴果でもっと目立つので、これはおそらく蕾でしょう。
ケニアと南アフリカに自生するそうで、雨の少ない砂漠で、「動物の喉を癒やすなんて絶対にイヤなんだぞ!」という強い思いにあふれた姿です。

過去のきょう 2022 フォルディア・カウリフロラ 2021 早咲きツバキ(西王母) 2020 ハナキリン 2019 シナサイカチ 2018 ヘビウリ 2017 スズメウリ 2016 プロステケア・コクレアタ・アルブム 2015 イワガネソウ 2014 ヒノキアスナロ 2013 ツルリンドウ 2012 ヤマグルマ 2011 カラスザンショウ 2010 ハダカホオズキ 2009 ケツユクサ 2008 ミズタマソウ 2007 ミズタマソウ 2006 ヤマハギ 2005 オトコエシ 2004 ナツメ

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9月19日(火) ピレア・ヌムラリフォリア(マルバハイミズ)

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このごろ細かいものがめっきり見えにくくなって、メグスリノキ茶などとうに追いつかず、ルテインの錠剤も効いているんだかどうだか…。そんな背景があるので、こんな密やかな花を「発見」できて気分が高揚しました。
そうして喜んでおいて言うのもなんですが、ピレア(注)の見どころは花ではなく、やはり葉ではあるわけです。表面の艶めきと凸凹の対比、くっきりした三行脈とそれに負けないほど彫りの深い支脈、エレガントな半円形の鋸歯、完璧です。
これでもしゴムノキの葉ほどのサイズがあったら超売れ線の観葉植物だろうなと妄想を逞しくしながら、小さな寸法に多くの要素が詰め込まれているからこそシビレている自分に気づき直しました。盆栽に通じる美学がそこにありそうです。

<補注> 過去記事では、このヌムラリフォリアのほか、以下のようなピレア属を収録しています。(和名50音順)
☆ ピレア・カディエレイ(アルミニウムプラント) ☆ ピレア・デプレッサ ☆ ピレア・モリス ☆ ピレア・モリス・ムーンバレー ☆ ヤマミズ

過去のきょう 2022 センニンソウ 2021 ギンモクセイ 2020 キサントステモン 2019 サントリナ 2018 コヤブラン 2017 ヤブツルアズキ 2016 ハエジゴク(ハエトリグサ、ハエトリソウ) 2015 カンガレイ 2014 マキエハギ 2013 シシオクマワラビ 2012 カシグルミ 2011 サンシュユ 2010 アオハダ 2009 フジマメ 2008 カラスウリ 2007 カゼクサ 2006 ミズキンバイ 2005 シロバナマンジュシャゲ 2004 ツリフネソウ

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9月17日(日) サイカク(犀角)

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ヒトデの赤い「手」が我と我が脚に絡みつき、それをまた別のヒトデが横取りしようと手をのばす…なかなかに迫力のシーンが撮れました。
そして、それよりうれしかったのは、前回掲載ではまだ小さなツノでしかなかった蕾が、今回はかなり開花寸前サイズまで育っていたことです。おかげで、「犀角の名は蕾由来か」としたはた衛門説はグラリと揺らいでしまいました。
南アフリカの乾燥地帯には、このStapelia(スタぺリア属)が30種以上生息するなかに、たった1種だけ、腐肉臭でなく芳香を放つ仲間がいると言います。犀角と鐘楼閣、たった2種を見て喜んでいる場合ではないぞと鞭が入ります。

過去のきょう 2022 イヌエンジュ 2021 ボダイジュ 2020 クレロデンドルム・インキスム 2019 シラハギ 2018 センナリヒョウタン 2017 ユウガギク 2016 トキリマメ 2015 マウンテンミント 2014 キハギ 2013 ベニシダ 2012 ヒトエスイフヨウ 2011 キミガヨラン 2010 トウゴマ 2009 トウガン 2008 コバノカモメヅル 2007 ハシカグサ 2006 コウヤマキ 2005 ヌルデ 2004 ワレモコウ

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9月15日(金) ヒメゴクラクチョウカ

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ア、これなら「バカにすんなよ!」と怒る必要がありません。かなりノーマルな姿で、花だよねえ、花穂だよねえ…と気短な爺さんもニコニコして撮影です。
最初がこういうヘリコニアとの出会いだったら、ロストラタを見ても「へえ、お前さんはまた道化が過ぎるんじゃないかい」と笑えたのに、順序が悪すぎました。
続いて見たフミリスはやや穏当な姿で、さらに色がシンプルなカリバエアに出会い、4番目に出会ったヘリコニア(オウムバナ属)がこのプシッタコルムになります。
もっとも、この種小名は記憶難度が高めだし、わりとこなれた和名(注)を持っていたので、そちらで掲載としました。ロストラタが「ワタシのこと、ウナズキヘリコニアと呼ぶ人もいるんですけど…」と呟くのは知っていても、それは無視です。

<補注> 「こなれた」とは評価したものの、分類的には科レベルから異なるゴクラクチョウカの名を借りていることに抵抗は感じます。いっそ、ヘリコニア類はすべて学名のカタカナ読みで統一掲載すべきか、ちょっとお悩み中です。

過去のきょう 2022 ヒロハノナンヨウスギ 2021 ウンシュウミカン 2020 ドドナエア 2019 スダジイ 2018 オオバナイトタヌキモ 2017 コカモメヅル 2016 タイワンツナソ(モロヘイヤ) 2015 センニチコウ 2014 ミツバウツギ 2013 ヒメガマ 2012 イイギリ 2011 エノキ 2010 マルバチシャノキ 2009 ソクズ 2008 ヤマジノホトトギス 2007 コボタンヅル 2006 トキリマメ 2005 ホワイトベルベット 2004 タラノキ

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9月13日(水) トウガラシ(ゴシキトウガラシ)

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花をうまく写せず、掲載保留中と言い訳してからもう16年半です。あれから少しは上達したかは不問とし、忘れずに撮影したことだけを自賛しましょう。
いまにして思えば、どうしてこんなものに手を焼いたのかと慚愧の思いです。苦手の白花なのにわりと陰影はつけやすいし、蕾の数・位置でわかるとおり、あちこちに花はつくので、光線の加減もわりと自由に選べる被写体ではあるのです。
そんな余裕の目で見ると、葉が斑入りになっているのが哀れです。この株は別に斑入り種ではなく、たぶんこの夏の強すぎ光線の被害です。
そんな葉や枯れ枝を避けるアングルも取れたものを、日記という性格から、今年の常軌を逸した炎暑を記録する意味をこの一枚に込めたつもりです。

過去のきょう 2022 タイヘイヨウグルミ 2021 カシグルミ(テウチグルミ) 2020 マルバヤナギ(アカメヤナギ) 2019 ネズミサシ 2018 クルマバナ 2017 クサコアカソ 2016 スパティフィラム 2015 シロバナシナガワハギ(コゴメハギ) 2014 キササゲ 2013 ナンバンギセル 2012 ナツユキカズラ 2011 オウゴンニシキ(オウゴンカズラ) 2010 キバナキョウチクトウ 2009 マルバタマノカンザシ 2008 ノシラン 2007 オオブタクサ 2006 キツネノマゴ 2005 ウラハグサ(フウチソウ) 2004 フジ

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9月11日(月) アキザキスノーフレーク

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あえて哀れな姿を記録する理由は来年への期待です。お盆前、知らない名前の球根をホムセンで見つけました。「リューコジューム・セプテンバースノー」…ずいぶん思わせぶりな名前(注)なのに、網袋のなかは小指の先ほどの塊が3個だけです。
「9月の雪」とは大きく出たねと笑いながら植えたら、なんと3~4日後には芽が出て、また3~4日したら花が咲きました。ずいぶんセッカチ系です。
かつ、3個が全部発芽し開花したので、簡単&丈夫系でもあります。そして、最初の花が悲しくなったら、2個目が咲き、さらに3個目が咲きました。花茎1本につき、順に3個が咲き、それがきちんと結実した過程がこの写真の意味です。
また、この状態から数日して、地面から芽が1cmほど飛び出しました。葉だろうか、あるいは2本目の花茎だろうか、楽しみです。
ほったらかしでいいのも大きなポイントで、暑さにくたびれ果てた季節、毎年、涼しげな白花をぶら下げてくれるとは、これはいい出会いをしたものです。

<補注> 商品名のリューコジュームは、シノニムの属名(Leucojum : 本来のスノーフレークが所属)であり、現在ではAcisに分類されています。加えてなるべく属名だけでは呼ばないという自己ルールもあり、この記事タイトルは標準和名だけとします。

過去のきょう 2022 カナクギノキ 2021 テキサスセージ(レウコフィルム) 2020 ムクゲ 2019 マルバハギ 2018 ゴマノハグサ 2017 コバノカモメヅル 2016 ダイサギソウ 2015 メリケンムグラ 2014 ナナコバナ 2013 ミズタマソウ 2012 ウラジロガシ 2011 カジカエデ(オニモミジ) 2010 カラムシ 2009 シオン 2008 ドイツトウヒ 2007 ムシカリ 2006 イボクサ 2005 ダールベルグデージー 2004 ニラ

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9月9日(土) シロガネチカラシバ

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前回掲載は意地の悪いことに12月に入った頃合いでした。穂はやや密度を失って見えたし、葉だってかなり勢いが欠けていました。そこで、9月に入ってしまったとは言え、いまの季節ならもう少し見目良い姿かと思ったわけです。
ところが、こんなでした。花穂はいささか新鮮には見えるものの、冬に比べて際立つ美しさがあるとは思えません。さすがに葉はかなり繁く、勢いも感じられるものの、そもそも幅がないので、立派とか美しいという形容は不釣り合いです。
たまたまながらも、前回掲載の方が画面に入れた穂の数が多く、かつ葉がうるさくなくてむしろ美麗だったと思う始末で、いやいや、夏も冬もテキトーにそこらをきれいに飾ってくれるという意味で、案外に便利な存在ということなのでしょう。

過去のきょう 2022 カカツガユ 2021 シロバナヤマハギ 2020 キバナヨウラク 2019 カホクザンショウ(カショウ) 2018 タイマツバナ 2017 ナス 2016 ネコノシタ 2015 ノコギリソウとセイヨウノコギリソウ 2014 アキニレ 2013 ミドリヒメワラビ 2012 ゴンズイ 2011 イヌザクラ 2010 サジガンクビソウ 2009 シュロソウ 2008 ガンクビソウ 2007 キレンゲショウマ 2006 カラスウリ 2005 マメアサガオ 2004 マーガレットコスモス

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9月7日(木) オロシマチク

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博多の街から北西におよそ40km、玄界灘にポツンと小さな(周囲3.4km)島が浮かんでいます。名を小呂島(おろのしま)と言い、写真の笹(名前はチク・竹だが)は江戸時代にこの島で採種されたものと伝わります。
ところが、その笹を求めてこれまで多くの人が島を訪ねたのに、いまだ発見には至っていないそうで、ちょいとしたミステリーです。
かつ、今回の撮影はだいぶ不運で、「日本で一番小さい笹」という看板がかなり怪しい状態でした。十分に刈り込みをして分岐を促すと美しく揃うらしいのに、手入れがずいぶんと悪すぎに思えます。もっとも、庭師さんだって熱中症にはなりたくなかったでしょうから、今度はもう少しいい季節に出会いたいものです。

過去のきょう 2022 ワシントンヤシ 2021 ワックスフラワー 2020 カイコウズ(アメリカデイゴ) 2019 シマサルスベリ 2018 コスツス・ルカヌシアヌス 2017 シロバナツユクサ 2016 スギモリケイトウ 2015 アッケシソウ 2014 ミズメ 2013 エビネ 2012 コマツナギ 2011 ウワミズザクラ 2010 ヒシ 2009 ヤマナシ 2008 ハグロソウ 2007 サラシナショウマ 2006 コブナグサ 2005 ウコン 2004 ママコノシリヌグイ

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