7月5日(日) オオバギボウシ

090705ooba1藪の中に、白い光を放つ花を見つけました。1mほどにもなるその高さ、花の時期(ほかのギボウシより早い)、花の色(白い)からすると、オオバギボウシのようです。
ギボウシ類は、花よりも葉の鑑賞価値で愛好家が多く、種類もさまざまです。そんな中で、このオオバギボウシは草原で見かけたり、ウルイとして春の珍味となったり、わりと素朴で身近な存在です。
090705ooba2一日でしおれる花は、たしかに始末が悪い眺めですが、じっくり見るとそれなりの面白さがあります。雌シベと雄シベがやたら離れているのは、他家受粉というしくみのためでしょう。そして、役目を終えた雌シベがチュルチュルリンと糸くずのようになったのを見ると、なにやら「お疲れさま」と声をかけたくなってしまいます。

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番外編 : 白水ダムの思い出

ちとせさんのページにお邪魔していて、土井晩翠⇒荒城の月⇒滝廉太郎と話がつながり、廉太郎の生まれ故郷である大分・竹田を訪れた日を思い出しました。
Hakusui1文学や音楽趣味は薄いので、「荒城の月」のメロディが生まれたという岡城址は後回しにし、豊後竹田駅で自転車を借りて向かったのはここです。まるでレースのようなこれはダムから流れ落ちる水です。
Hakusui2水の力をそぐために周到に計算された石積みの曲線が、竣工から70年を経た今もレース模様を生み続けています。
Hakusui3地図で片道10kmほどと読んだことに誤りはありませんでしたが、その10kmがほとんど上り坂とは予測できませんでした。梅雨前だったとは言え、大汗をかいてたどりついたこの場所の涼しさはありがたく、静寂の中にただただ水音だけが染み渡っていました。

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7月4日(土) クサフジ

090704kusahuji1きのう、軽々しく引き合いに出したクサフジです。「そんなものになんか似てないやい」というご本人の声が聞こえたような気がして、あらためて登場してもらいます。
このごろは、緑肥として植えられるナヨクサフジが近所の畑で目につきます。あれに比べると、翼弁まで紫のため渋い姿で、河原や土手がその生息地です。
090704kusahuji2いかにもマメ科らしく堂々とした実をつけます。かなり青臭く感じましたが、茹でたら今晩のビールの友くらいはつとめてくれそうです。

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7月3日(金) ツルレンゲ

090703coronilla_variaゲンゲクサフジを足して2で割ったみたいな風貌です。出自は地中海沿岸だそうで、向こうではグランドカバーとして重用されているそうな。
日本ではまだかなりマイナーですが、園芸利用よりはどうやら眼精疲労に効く健康食品として注目を浴びつつあるようです。近づくと淡い香りがあって、見て良し、かいで良し、飲んで良しの三拍子そろった優れものです。

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7月2日(木) キンコウカ

090702kinkoukajpgキンコウカ…、「キン」は「近」でもなければ「菌」でも「禁」でもなくて、この花色からして十中八九は「金」だろうな、と察しがつきます。
問題は「コウ」でして、“「幸」福の 「濃」い黄金色 「高」原に 「神」々しくも 咲きいたるかな”などと駄洒落をかましてみましたが、どれもブブーでしょう。さて、マジメに図鑑を紐解けば、あらら、キンコウカは金光花と金黄花の二つの説がありそうです。
金と黄は意味が重なりすぎてやや難があります。ここは細くのびた六弁が「光」の筋を思わせるという豊かな発想に与(くみ)しておこうと思います。

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7月1日(水) オニシモツケ

090701onisimotuke1この叙情的(に撮ったつもり…)な写真ときょうのタイトル(オニシモツケ)とはチグハグで、自分で記事を作っていて妙に落ち着きません。
090701onisimotuke2ただし、全身像(?)を見るとすぐに納得できて、草丈が男の背ほどに高く、葉はざっくりと大型です。乙女チックなお顔の下にがっちり筋肉質ボディとくれば、なにかのアニメキャラみたいですが、そんな仮想世界ではなく、やや山深い草地に生息します。
シモツケに似たのがシモツケソウで、そのソモツケソウのハードボイルド版というのが名前の由来ですが、花の美しさは「鬼」までちゃんと伝承されていることに安心しました。

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6月30日(火) ボリジ

090630borage苦手なジャンルはあげるに事欠かないのですが、ハーブもその中の代表です。まだまだ知らない種類(だけど、その世界では有名)がたくさんです。
これも今年初めて知った名前です。花をワインに浮かべて楽しめるそうで、どうもそういうテレテレの所作や知識には縁もゆかりもないお人です。
咲き始めはピンクの花が青紫に変わっていきます。やたら毛深い茎や蕾を背景に、透けるような華奢な花びらがまるで別物のように輝いて、ちょっと変わった雰囲気です。

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6月29日(月) イブキトラノオ

090629ibukitoranoo中央付近の花穂に止まった蜂と比べて、「ずいぶん大きなイヌタデだな」と考えた人は大変鋭い観察眼をお持ちだと思います。「珍しくもないオオイヌタデなんて出して、はた衛門も手詰まりか?」と思った人は、なかなかニヒルな洞察力をお持ちですね。
たしかにこれ、タデ科タデ属なのですが、実物を見た感じはとても豪華で、タデ類を連想する余地はほぼありませんでした。高原の斜面で、腰丈あたりで花穂が風に揺らぐさまは、桃源郷の入り口ではあるまいかと思わせる幸福感でいっぱいでした。

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6月28日(日) オオバオオヤマレンゲ

090628oobaooyamarenge厚手のがっしりした作りの葉を背景に、大振り(直径10㎝ほど)の純白の花が目立ちます。ちょうど手頃な斜面にあり、見上げるように撮れたので、2年前の別の場所での苦労が嘘のように、簡単に花の内部をとらえることができました。
濃い赤の雄シベがきれいです。濃い赤の…、濃い赤…、しまった! ここが赤いのはオオバオオヤマレンゲ(大陸から渡来)ですか。在来のオオヤマレンゲはここが黄色いんですね。…というわけで、2年前の記事の間違いを発見してしまいました。お詫びの上、過去の記事タイトルを訂正させていただきます。

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6月27日(土) ムラサキセンダイハギ

090627murasakisendaihagi萩という名前のくせに、秋でもなく初夏に、紫ではなく黄色い花を見つけて戸惑ったのがセンダイハギでした。
その「変な奴」が改心して花を紫に染めて出直してきたかと思ったら、これは名前こそ千代萩のバリエーション然としていますが、まるっきりの別種(属違い)でした。
さてそうは言われても、両者の違いがわかりません。茎や葉の構造を比べ、花のつき方を見ても、花色以外はどうにも同じく見えるばかりです。素人遊びの限界というか悲しさを知るのはこういうときですが、とりあえずは名前だけ覚えておくことにします。

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