7月22日(月) ベニバスモモ(ベニスモモ)

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幹生花(果)という植物学用語があって、ほかに端的には言いようがありません。このブログで最初にこの言葉を使ったのはカカオの記事(2009年)でした。
そして、アメダマノキの記事(2022年)では、当ブログに収録した幹生する植物を並べています。ところがそれらの名前にベニバスモモはありません。もちろんベニバスモモの特性を調べても「幹生する」という表現は見つからない(注)はずです。
ただ、桜の木でも幹に花が咲くことは珍しくなく、広義のサクラ属ではこういう現象があり得るのだと思います。高い枝には届かない動物に種子を運んでもらうため、とか、枝を媒介させずに効率よく結実する、とか、メリットがあるようです。
ただ、サクラ属に限れば、ふつうに枝成りする主流派の目を盗むかのように幹の下方でこうしているわけで、ズルなんだかお茶目なんだか、ビミョウです。

<補注> 写真の実と幹の間には小さな枝があり、この状態を幹生とは言えないのかと思います。あくまで個人的に「あ、幹に実が!」とうれしかった気持ちの記録です。

過去のきょう 2023 ヘーベ 2022 ベニコウホネ 2021 ハナアロエ(ブルビネ) 2020 アデニウム・オベスム・ドワーフ(砂漠のバラ) 2019 マムシグサ 2018 ベニヒ 2017 イヌエンジュ 2016 エノキウツギ(ウオトリギ) 2015 カシワ 2014 メタカラコウ 2013 センジュラン 2012 キクイモモドキ(八重) 2011 ホシオモト(パイナップルリリー) 2010 ヒメヤブラン 2009 イヌヌマトラノオ 2008 オオダイコンソウ 2007 ヤブカラシ 2006 クリナム・パウエリー 2005 イヌゴマ 2004 ノブドウ

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7月21日(日) カンガレイ

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折々に目立った草木を無作為に取り上げるという日記なので、特定の植物についての知識をまとめておくことにはとても不向きです。きょうのカンガレイのように通算7回目の登場(↓)ともなると、リンク機能のありがたみに最敬礼です。
そして暦的に見直したら、これが最も早い季節の姿でした。そう思って眺めるからか、丈がとても短くて新鮮です。かつ、小穂の形が変です。砲弾型に先が尖っているはずなのに、遠間で眺めるとそこが四角です。まるで先端が切り落とされたみたいです。
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グッと寄ってみたら、それは雌シベ(柱頭)が噴水のように湧いているためでした。花は雌性が先行するので、いまの季節に撮影できて幸運でした。雌シベは3裂することから、小穂1個にはたくさんの花が寄り集まっているとわかります。
おっと、雄シベの葯もこぼれ始めています。そして、その雌雄合体の成果をまだ見ていないことに気づきました。8回目のカンガレイ登場はどうやら10月ごろ、小穂から黒い実をほじくり出せたシーンになりそう(なってほしい)です。

<過去掲載のカンガレイ記事・暦順>8月5日 : 全体の姿 ☆ 8月12日 : 全体の姿 ☆ 8月19日 : 全体の姿(サンカクイと比較) ☆ 8月20日 : 小穂、茎、苞葉 ☆ 9月19日 : 雌シベ、雄シベ、茎と苞葉との継ぎ目 ☆ 12月2日 : 冬枯れの様子

過去のきょう 2023 ササゲ(ジュウロクササゲ) 2022 オオバアサガラ 2021 ニシキモクレン 2020 ナンヨウザクラ 2019 コフジウツギ 2018 ミシマサイコ 2017 ワレモコウ 2016 タマザキクサフジ(ツルレンゲ、クラウンベッチ) 2015 マルバアサガオ 2014 オガタマノキ 2013 センコウハナビ(ハマエンサス、ハマエンサス・ムルティフロールス) 2012 ノウゼンカズラ 2011 サンタンカ(イクソラ・シネンシス) 2010 ジャノヒゲ 2009 エンジュ 2008 チングルマ 2007 ツボサンゴ・パレスパープル 2006 シロネ 2005 ハナヅルソウ 2004 アカメガシワ

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7月20日(土) ヘラノキ

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ヘラノキにまとわりついて離れないヒラヒラさん…ヘラとヒラ、きょうの主題です。思いついた言葉遊びを棄てられない=真性オヤジ症候群です。
されど、暑いさなか、蜜を求めて離れないキチョウと、それを飽きもせず撮り続ける爺さま、どっちもどっち、なかなかのしつこさ勝負でした。
結果、ヘラノキの花は虫媒だったことを確認できました。あ、自分でこの花を舐めてみることを忘れました。高すぎて、ジャンプしても花穂には届かなかったよなぁ、と情けない言い訳をするこの狡さは真性イソップ症候群でしょうか。

過去のきょう 2023 ミチノクナシ 2022 ユウスゲ 2021 ニゲラ(クロタネソウ) 2020 ブラッシア(スパイダーオーキッド) 2019 イセハナビ 2018 ツルアジサイ 2017 キリ 2016 チャボガヤ 2015 アオギリ 2014 ヤマシャクヤク 2013 ムラサキシキブ 2012 フシグロセンノウ 2011 キダチルリソウ(ヘリオトロープ) 2010 クヌギ 2009 スジギボウシ 2008 ゴウソ 2007 シダルケア 2006 ナンキンマメ(ラッカセイ) 2005 セイヨウハッカ 2004 サツマイモ

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7月19日(金) コレオプシス・ロセア

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群れなして咲いてはいても散漫な印象です。糸状で色も薄い葉、スリムでまっすぐな花茎、散漫なつき方の花びらの三要素が相和して醸す空疎感です。
北米がお里であり、Pink Tickseedと俗称される多年草です。チックシード(硬い種)はキンケイギク属(↓)を指し、そのピンク版というわけです。
秋まで長く咲き、かつ病気や害虫に強いという美点があるので、このロセアを元にして園芸種が作られています。そのなかには「アメリカンドリーム」という大仰な名前のものもあって、資料写真では驚くほど派手な変身ぶりも見られます。

<既収録のキンケイギク属・和名50音順>イトバハルシャギク ☆ オオキンケイギク ☆ キンケイギク ☆ コレオプシス・ソランナ ☆ ハルシャギク

過去のきょう 2023 マイアンテムム・ステッラツム 2022 タイワンコマツナギ 2021 ゼノビア・プルベルレンタ(スズランノキ) 2020 オオバヤドリノボタン(メディニラ・マグニフィカ) 2019 アオギリ 2018 ウワバミソウ 2017 トモエソウ 2016 アカバナルリハコベ 2015 ジュウモンジシダ 2014 ヒペリクム・ヒドコート 2013 アマチャヅル(雄花) 2012 ボタンクサギ 2011 ヨロイグサ 2010 チチコグサ 2009 メハジキ 2008 オオツヅラフジ 2007 チゴザサ 2006 ベニクロバナキハギ(ヤクシマハギ) 2005 コバギボウシ(斑入り種) 2004 ヒメヒオウギズイセンとミズヒキ

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7月18日(木) マルスグリ

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別名がいくつかあって、そのなかで親しみがあるのはグースベリーです。鵞鳥(がちょう=goose)料理にこの実で酸味付けをするのがその名の由来です。
フサスグリとは違い、こうして枝に1個1個ぶら下がります。もしこれで真っ赤な実だったら「ラディッシュって木にできる?」と勘違いする人が出そうです。
その実についたとんがりはあと少しすれば枯れるのに、枝についた刺は威力が衰えることはありません。自宅栽培するときは早めにカットすべきでしょう。

過去のきょう 2023 ヤクシマアジサイ 2022 カサブランカ 2021 ルリアザミ(ムラサキルーシャン、ケントラテルム) 2020 オミナエシ 2019 ルイヨウボタン 2018 カヤ 2017 カジノキ 2016 イヌカラマツ 2015 イヌザクラ 2014 タイマツバナ 2013 ウワミズザクラ 2012 スズカケソウ 2011 ニンジンボク 2010 ゴボウ 2009 マツカゼソウ 2008 アオツヅラフジ 2007 シオデ 2006 ノハナショウブ 2005 ヤツガシラ 2004 ジュズダマ

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