5月30日(火) ヨウシュクモマグサ

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ずいぶん昔にクモマグサとして登場させた記事を訂正しながら、花の賑やかな季節に再掲です。花数の多さだけでなく、花茎の立ち上がりがとても目立ちます。
別種かと心配し、かつての写真を見直したら、摘み取られたような花茎の痕跡がたくさんありました。あのひと鉢は近所の庭先にあったもので、いまにして思えばオーナーは花が萎れた茎を丁寧に切除するお世話好きさんだったようです。
あれに比べると、今度の管理人さんは鷹揚な人のようで、おかげでヨウシュクモマグサ(欧州産の野生種から作出された園芸品種・別名セイヨウクモマグサ)の自然っぽい姿を確認できました。根生する葉は密度が高くてよく地表を覆うし、そこから派手めの花がこれだけ突出してくれると、花壇の前景役に重宝です。

過去のきょう 2022 ヘリクリスム・コルマ 2021 タチバナアデク(ピタンガ) 2020 イングリッシュラベンダー 2019 トウカエデ 2018 カタヒバ 2017 シシガシラ  2016 ゲジゲジシダ  2015 ナガエアオイ  2014 アカガシ  2013 アサギリソウ  2012 コアジサイ  2011 ウコギ  2010 セイヨウミザクラ  2009 キハダ(雌株)  2008 フデリンドウ  2007 ムギセンノウ  2006 コウホネ  2005 ヤナギハナガサ  2004 オオキンケイギク

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5月29日(月) ツルアダンとアダン

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これでも花だそうで、なかに2本ある砂糖まぶしみたいなスティックが実です。石垣島と西表島のほか、小笠原の父島・母島に分布します。
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葉がアダンに似て、しかし蔓性で、ほかの木に絡んで這い上がります。
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…とツルアダンを引き金にして、20年も昔に奄美で撮ったアダン(↑)が登場です。
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ハンドボールサイズの実がボコボコしているかわいさと、ノコギリ状でほぼ「危険物」の葉の組み合わせがとても印象的でした。
両種ともにタコノキ科(注)で、属違いになります。

<既収録のタコノキ科・和名50音順>アカタコノキ(ビヨウタコノキ) ☆ タコノキ

過去のきょう 2022 トウジュロ 2021 フダンソウ(小葉種) 2020 スズメノチャヒキ 2019 オオムギ(二条大麦) 2018 オニシバリ 2017 アワブキ  2016 クロガネモチ  2015 ヘンルーダ(ルー)  2014 ツルマンネングサとメキシコマンネングサ  2013 ベニバナエゴノキ(アカバナエゴノキ)  2012 ナガミヒナゲシ  2011 ヒメシャガ  2010 イザヨイバラ  2009 カキネガラシ  2008 ヤマグルマ  2007 ハナミョウガ  2006 ガクウツギ  2005 ノビル  2004 ナツグミ

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5月28日(日) エゾヒナノウスツボ

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ヒナノウスツボという摩訶不思議な名前を思い出せたのはうれしいことでした。ただ、かつて見たオオヒナノウスツボに比べるとグッと筋骨隆々です。
この筋金入りの体型はエゾヒナノウスツボでした。太平洋側だと岩手以北、日本海側なら石川以北に育つそうで、この丈夫さは寒地仕様なのでしょう。
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花の形や咲き方は「オオ」と大差ありません。ただ、こちらは葉や花茎が対生だし、あちらは互生でした。属が同じ(Scrophularia=ゴマノハグサ属)なのに面白いことで、ちなみにこの属の代表ゴマノハグサは対生です。
そしてこの茎のヒレが「エゾ」であることの証明です。種小名に「翼のある」という意味のalataをつけられたくらいで、手が切れそうな鋭さです。

過去のきょう 2022 ソトフオリヅルラン 2021 ダイオウグミ 2020 タチシャリンバイ(シャリンバイ) 2019 ツルアジサイ 2018 ハマボウフウ 2017 シロアヤメ  2016 アリストロキア2種  2015 スターチス(リモニウム)  2014 シュロチク  2013 ヒシ  2012 ガマズミ  2011 アオハダ  2010 シャクヤク  2009 ノアザミ  2008 ミツガシワ  2007 オオバオオヤマレンゲ  2006 オモト  2005 サラサウツギ  2004 タイサンボク

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5月27日(土) イブキジャコウソウ

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これはドローンで撮影したい場所でした。「見渡す限り」はややオーバーでも、まわり一面がピンクです。もっとも、これ以上カメラを引いたらただただ桜色だけの画面になってしまいます。植物写真という限度ギリギリでまずパシャリ。
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そしてグッと寄ってみて、まだまだ蕾がいっぱいついていることを見つけました。冬でも咲くほどのスタミナがあるわけで、旬の花数は見事!というしかありません。
もう一つ、葉の色と形に惚れ直しました。シソ科というと筋の強い葉をイメージしてしまうのに反し、まるで練り切り細工に卵白を塗ったような美しさです。

過去のきょう 2022 ロサ・ムリガニー 2021 ムギセンノウ(ムギナデシコ) 2020 パセリ 2019 アミメヘイシソウ(サラセニア・レウコフィラ) 2018 ツタ(ナツヅタ) 2017 タカノツメ  2016 ハゼノキ  2015 リンボク  2014 アルブカ・スピラリス 'フリズルシズル'  2013 ハグマノキ  2012 ムシトリナデシコ  2011 ギンラン  2010 ワニグチソウ  2009 テマリカンボク  2008 オヤブジラミ  2007 ヤグルマソウ  2006 クサイチゴ  2005 ツリバナ  2004 クリ

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5月26日(金) インゲンマメ(つるなしインゲン)

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「つるなしインゲン・さつきみどり」です。おいおい、そんなパクリ、大丈夫?と心配したら、大手種苗会社さんの有名銘柄なので問題ないのでしょう。
先月5日に種を播いて、ひと月半ほどで花が咲き出し、細くて小さな実(↑写真右側)をつけ始めました。なるほど五月になってみどり…適切な名前です。
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3出複葉で、ほかの豆類と同じように、太陽光線が強すぎると、自分で葉の角度を調整します。あと、葉の最初の1セットだけは単葉で対生(3出複葉になると互生)だったので、あれが双葉だったみたいです。
2枚目写真左側に見るように、地上に最初に出るのはお豆が割れたみたいなもので、それを双葉だと思っていたのに、どうも違うみたいです。暑くなってどじょうインゲン(さつきみどりはこのタイプ)が収穫できれば双葉のことなんて忘れそうでも、自分で種を播いてみて気づいたインゲンマメの「秘密」です。

<追録> 花がピンクのインゲンマメ(品種名不明)を見ました。てっきりインゲン=白花と思い込むところでした。(撮影:2023年5月27日)
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過去のきょう 2022 アミメヘイシソウ(サラセニア・レウコフィラ) 2021 ドドナエア 2020 ハクチョウゲ 2019 ナツハゼ 2018 ヒナゲシ(ポピー) 2017 ウワバミソウ  2016 カワラサイコ  2015 ウサギノオ(ラグラス)  2014 シナユリノキ  2013 オヤブジラミ  2012 ヤブデマリ  2011 アカマツ  2010 ギョリュウ  2009 マユミ  2008 イワカガミ  2007 ネメシア  2006 ワジュロ  2005 スイカズラ  2004 キョウチクトウ

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