10月31日(土) ローゼルソウ

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食べ物・飲み物から薬用にまで、全体が利用されるため、「作物」として畑で栽培されます。短日植物なので秋になって花が開くものの、残念ながらそれはほぼ「どうでもいい」存在です。大事なのはその後にできる赤い塊です。
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まっすぐにのびた枝にそれがボコボコついている姿はかなりの迫力です。単葉から5裂まで変化幅のある葉の色も深く、やや異風の眺めです。
写真右側にそのボコボコの形成過程を示しました。咲いた花が萎むと萼と苞がムクムクと肥大・肥厚してくるのです。もちろんそのなかには実が入っていても、大事なのは外側のこの真っ赤な部分です。
ローゼル(Roselle)は英語圏の呼び名で、学名だとHibiscus sabdariffaです。先日のロバツスも「変なハイビスカス」だったし、フヨウ属は多彩です。
日本でもローゼルと呼ぶのがふつうでも、標準和名はローゼルソウでした。その和名どおり「草」とする考えが主流でも、低木とする分け方もあって、きょうが「木」の順番であるこの日記にはとても便利な存在です。

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10月30日(金) タマスダレ

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先日掲載のAjaxのおかげで、タマスダレも立派に種をつけることを知りました。そうなると、我が目・我が手でそれを確かめてみたくなります。
ただし、他人さまのものに勝手はできないわけで、この写真は野原で撮りました。ヒメクグシマスズメノヒエメヒシバが我が物顔にのさばる空き地です。
最初はたぶん誰かが球根を一粒捨てたか植えたかしたものでしょう。そのタマスダレが案外に元気に殖えていました。雑草負けを心配する環境なのに、球根プラス種による繁殖力はなかなかにしたたかのようです。
プックリと三つ叉に膨らんだ莢だけ見ると、なかに入っているのはまん丸の種かと思いきや、その莢からこぼれ出すのはミカンの袋(内果皮)みたいな形の種で、これがけっこうたくさん入っているのです。これだけの「次世代」がパラパラ拡散され続けたら、この野原がタマスダレ畑になる日も夢ではなさそうです。

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10月29日(木) キンカチャ

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そうさ、これなら誰でも苞だとわかるんだよ…と温室のなかで呟きました。キンカチャの枝になら立派に花がつくし、こうしていくつもの節が内包されているなら、とても素直にこれを苞と思うことができます。悪いのはマルバインドゴムノキなのです。
うれしや、キンカチャのおかげで、おとといの反省が空手形ではないことを証明できました。キンカチャ様々なのでいろいろ調べていたら、キンカチャ(金花茶)というのはCamellia chrysanthaの和名でありながら、花が黄色いツバキの総称でもあるとWikiにありました。あらあら、この先、どう扱ったものでしょう。
とボヤキながら、その学名をYListであたってみたら、それはシノニムで、キンカチャの標準学名はCamellia petelotiiだとあります。
ゲゲ、そのpetelotiiは、Wikiには別種としてあげられています。さあこうなると迷路です。まして簡単に現物を比較検討することなど不可能です。
こうなると、救いは黄色いツバキなどそんじょそこらでは見ないことです。きょうの話も、覚えておく必要はかなり薄いトリビアだと思っておきましょう。

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10月28日(水) ゴキヅル

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やれやれ、ようやく見つけました。ゴキヅルの雌花です。ゴキヅルそのものが稀少種である上に、見つめても見つめても、花は雄ばっかりでした。
そのはた衛門史にも終止符です。おお、なんとふてぶてしい花柱でしょう。隣の雄花がじつに可憐に見えてしまいます。そして、花びら(と萼)の下(付け根側)に緑の膨らみがあります。ゴキヅルは下位子房タイプでした。
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この雌花の「その後」も付け加えておきます。萼(花びらとそっくり)と花びらが儚く萎れると、子房がはっきりして目立つようになります。
それがプウッとサイズアップすると、いつの間にか萼&花びらの残骸は落ちてなくなります。これら一連のプロセスを時間軸で記録できたら…という夢がありはしても、絶滅危惧Ⅱ類を身近で観察できる境遇には程遠い現実です。

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10月27日(火) マルバインドゴムノキ

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久しぶりに登場するウチの古株です。半世紀近くの間、いろいろ変身を続けてきて、いまはビヨーンとまっすぐです。「味わいがない」と批判するワタシに、管理責任者の助手1号は「これがいいの」と動じる気配がありません。
そんな一直線の幹の先が、涼しくなっても勢い衰えず、また赤くなりました。そしてその赤いパーツが割れて、新しい葉の誕生です。
…というこの古株くんの営みを見つめていて、この赤いパーツをなんと呼ぶべきか確かめていないことに気づきました。こうして新芽を保護するものは苞(苞葉)ではあろうけれど、ゴムの場合は包まれているものが葉っぱだけ、花など入っていた試しはないので、それでも苞でいいのだろうかという超初心者的疑問です。
はい、花があろうとなかろうと、こういう部材は苞(苞葉)でした。そして、これが赤いのはデコラゴムノキ(Ficus elastica 'Decora')の特徴とわかりました。
さらに、そのDecoraくんの正式和名はマルバインドゴムノキでした。トホホ、三日連続で過去記事や「過去のきょう」までタイトル訂正が必要です。
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いや、それは楽屋のオチ話で、本題は苞葉です。これは役目を終えるとやや萎びてハラリと枝を離れます。その痕跡はけっこうハッキリと残ります。左が枝の最上部、中央の写真がそれよりやや下の部分です。
マジマジこの痕跡を見つめていたら、苞葉に包まれているのは葉だけではないと気づきました。3~4cmある節の最上部から葉柄は出ているので、「枝の節+葉柄と葉身」が苞の中身なのです。
しかもそれだけでなく、苞が少し割れてきたらそのなかには「次のセット」もあり(右側写真)ました。つまりこれは無限苞葉というか生長点(成長点)なのです。
わかってみれば当たり前のことを、半世紀近くボーッと眺めていたわけで、チコちゃんに叱られるまでもなく、激しく反省するのみでした。

<補注> 翌々日、苞らしい苞を載せました。(2020年10月29日

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