9月10日(火) ツルマサキ

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ツルマサキはかつて冬に取り上げたことがあって、割れた実から飛び出たオレンジ色の種がいかにもマサキの仲間であることを示していました。あの一枚があればこそ、今回は心置きなく夏の様子を収録です。青い実が豊作でした。
これだけの数が無事に全部育ち、この枝(蔓)がオレンジ色に溢れたらと期待が膨らみます。画面右手に映っているのは大きなハンノキで、このツルマサキはそれに絡みつき、おおむね4~5mの高みで中空にのび出していました。

過去のきょう 2023 レモンマートル 2022 パナマソウ 2021 セイヨウムラサキ 2020 トキホコリ 2019 テンニンソウ 2018 トケイソウ 2017 キレハノブドウ 2016 イヌビワ 2015 ギンコウボク 2014 アキカラマツ 2013 コクチナシ(ヒメクチナシ) 2012 イワガネゼンマイ 2011 カワラケツメイ 2010 ヤナギタンポポ 2009 メドハギ 2008 ノシバ 2007 ハネミギク 2006 ヤハズソウ 2005 イチイ 2004 ヤマボウシ

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9月9日(月) ポップコーン(ハゼトウモロコシ)

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ポップコーンというのは、トウモロコシの実を炒って爆裂させ、味付けしたものというのは常識でも、その「トウモロコシ」に専用種があるなんて初めて知りました。
そして、炒る前の「トウモロコシ」がカリカリに干涸らびているのを見たことがあっても、あれは天日干ししたからだろうと思っていました。いやいや、畑に生えているうちからカッチカチです。粒をもぎ取るのも大変だし、噛むのは完全な危険行為です。
学名はシンプルにZea maysで、対するふつうの「トウモロコシ」はその亜種(subsp. mays)とされています。発生学的なことはわからないものの、学名からすれば、ポップコーン(別名:ハゼトウモロコシ)の方が「本家」になります。
そして、さいたま市産のそれが商品として売られていることも知りました。ということは、いままでただのトウモロコシ畑だと見過ごしていたおそれが十分で、これからトウモロコシ畑の横を通るときはジロジロ・ジトーッと見つめる必要が生まれました。

過去のきょう 2023 シロガネチカラシバ 2022 カカツガユ 2021 シロバナヤマハギ 2020 キバナヨウラク 2019 カホクザンショウ(カショウ) 2018 タイマツバナ 2017 ナス 2016 ネコノシタ 2015 ノコギリソウとセイヨウノコギリソウ 2014 アキニレ 2013 ミドリヒメワラビ 2012 ゴンズイ 2011 イヌザクラ 2010 サジガンクビソウ 2009 シュロソウ 2008 ガンクビソウ 2007 キレンゲショウマ 2006 カラスウリ 2005 マメアサガオ 2004 マーガレットコスモス

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9月8日(日) コメツガ

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このところ、皇位継承がなんたら、ご進学がかんたら…めっきりマスコミ露出度が高まっているコウヤマキくんに捧げたい木を見つけました。彼のお印ですけれど、高野槙からこのコメツガに替えたらいかがでしょう。お父上がツガ、ご子息がコメツガ、連続性があってよろしいし、令和の米騒動に揺れる現代にピッタリではありませんか。
ふつうの暖温帯を好むツガに対し、コメツガはより環境の厳しい亜高山帯に育つというのも、なにやら意味深に感じます。このごろ、ふとした表情が明治天皇を思い出させて、激動の時代の象徴だった高祖父様が現代に蘇ったような気もします。
いや話はコメツガで、葉が米のよう(小さい・短い)というネーミングです。その気で見ればたしかにやや寸詰まりで、積雪や強風をやりすごす形なのでしょう。

過去のきょう 2023 フイリダイダイ 2022 ヒメジョウゴゴケ 2021 フウセンカズラ 2020 ジャコウソウ 2019 オオヒナノウスツボ 2018 オオバイヌツゲ 2017 ツブラジイ 2016 ドラセナ・レフレクサ 2015 イチイ 2014 ナンバンギセル 2013 アメリカノウゼンカズラ(黄花) 2012 ナガエコミカンソウ(ブラジルコミカンソウ) 2011 シラヤマギク 2010 ゴジカ 2009 キツリフネ 2008 ミヤコグサ 2007 ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ) 2006 キカラスウリ 2005 ナガボノワレモコウ 2004 ハナシュクシャ

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9月7日(土) カノツメソウ

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この白い花はセリ科だなとは思いながら、周りの草との区別がままなりません。その花(散形花序)の位置がせいぜい膝丈しかなく、ほかの草に埋もれていて、どう撮ろうか決めきれないまま、とりあえずパシャパシャした駄作写真です。
なので、苦し紛れに白丸をつけたのがこの草の葉です。根もと付近(画面右手)では2回三出複葉、花の近く(画面左下)だと三出複葉で、葉先が鋭く尖ります。
カノツメソウは「鹿の爪草」で、この葉先が鹿の爪に似ると解説されても、残念ながら鹿の爪はこんな尖り方はしません。そのせいか、元々「鷹の爪草」だったものの「た」が消えたという迷解説もあって、一瞬信じたくなります。
ただ、牧野図鑑は「鹿の爪草」説をとりつつ、「其(その)根形ニ基ク」としていて、なるほど博士はすべて掘り起こして標本にしたんだものねえ…と感慨新たです。

<補注> 現在の標準和名はカノツメソウでも、別名にダケゼリが上げられていて、牧野図鑑ではそちらをメインにし、「山生ノ芹」を意味するとしています。

過去のきょう 2023 オロシマチク 2022 ワシントンヤシ 2021 ワックスフラワー 2020 カイコウズ(アメリカデイゴ) 2019 シマサルスベリ 2018 コスツス・ルカヌシアヌス 2017 シロバナツユクサ 2016 スギモリケイトウ 2015 アッケシソウ 2014 ミズメ 2013 エビネ 2012 コマツナギ 2011 ウワミズザクラ 2010 ヒシ 2009 ヤマナシ 2008 ハグロソウ 2007 サラシナショウマ 2006 コブナグサ 2005 ウコン 2004 ママコノシリヌグイ

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9月6日(金) オオウラジロノキ

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やや光線が足りなくて、念のためにフラッシュも使っておいたのが役に立ちました。オオウラジロノキの葉裏の白さが強調され、葉表との対比が鮮やかです。
そして、育つ場所が違えば稔りの進行も違いました。ほぼ同じ時期なのに、最初の出会いでとらえた実はすでに下を向いていたし、今回はまだ上向きです。緯度と高度を考え合わせると2カ所の気候はほぼ同じに思えるので、いまごろがオオウラジロノキの実の向きが上から下へ変わる境目なのでしょう。
ただ、今回出会った木の稔り具合はかなりプアーです。そう言えばまだ試食の願いは叶っていなくて、この記事の下にぜひ「追録」を書き加えたいものです。

過去のきょう 2023 トキワイチゴ(ルブス・カリシノイデス) 2022 ウチワサボテン 2021 ナンバンギセル 2020 クマガイソウ 2019 レックスベゴニア・シーサーペント 2018 ヒヨクヒバ(イトヒバ) 2017 コウゾ 2016 ディジゴセカ(アラリア) 2015 エゾノコリンゴ 2014 ヒヨドリバナ 2013 ヒトツバハギ 2012 オニバス 2011 アマクリナム 2010 ツノナス(フォックスフェイス) 2009 イチヤクソウ 2008 ヤマシャクヤク 2007 ウワミズザクラ 2006 ギンドロ 2005 リコリス・オーレア 2004 イタドリ

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