番外編 : 分蘖

Tillerbungetu
葉(小葉)の形が丸からコスモスに変化することだけを目撃したかったパクチーなのに、もう一つ「重大な」事実を見せつけられました。根もとがずいぶん賑やかです。
分蘖(ぶんげつ・ぶんけつ)という現象はイネに特有だと思っていました。なんの、こうしてパクチーも根もとでたくさん「茎分かれ」していました。調べると、トウモロコシミント類シソモロヘイヤとか、おっとゲンノショウコまで茎分かれ仲間でした。
蘖(げつ)の字はふだん使わなくて、自分でも「ひこばえ」は仮名書きしますが、本来はこの漢字をあてます。つまり、地際から生じる新芽を蘖と称するわけです。
もう一点、この漢字の読みは「げつ」なので、分蘖という単語は「ぶんげつ」と発音するのが本来です。ただ、米農家さんもふつうは「ぶんけつ」と言うし、多くの資料は「分けつ」と表記して、この表外字と発音のむずかしさから逃げます。
さあて、自分はこれから上の写真のような状態を見たときになんと発音しどう表記するか、悩むほどの問題ではなくとも心は迷います。

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4月18日(金) コバノミツバツツジ

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添えられていた名札に頼るせいで、ミツバツツジ類(ホンミツバツツジトウゴクミツバツツジサイゴクミツバツツジなど)としては葉が小体に見えます。
そんな「比較級」では心許ないときは花を見るわけで、雄シベが長短合わせて10本あります。これがホンミツバなら5本だし、トウゴクは10本でも長短なしです。おっと、サイゴクは長短ありの10本なので困っても、花色がやや強めです。
もっとも、今回の写真の反省点は葉裏に見えたはずの網目(種小名:reticulatumはその意味)をまったく意識していなかったことです。あるいは、スケールを添えることも忘れていて、次に見かけたときはこれらを補える1枚が不可欠です。

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4月17日(木) モリスサンザシ

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かっわいい!という言葉を濫用するのは大人げなくても、さてこのシーンをどう形容すべきか、幼稚園児がみんなで「いないいないバァ~」をしているみたいです。
ただ、見つめ尽くしてひと呼吸したら現実に戻りました。蕾だけ? 咲いてない?
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ホッ、気の早い枝が1本だけありました。感動です。初めての出会いは6月の末、花びらはもはや欠片も見当たらず、緑の実が風に揺れるだけでした。
そして8月下旬、夢のような赤い実のカーペットを目撃しました。味見もできました。残すは開花シーンだけという状態で花も蕾も堪能できたわけです。あまりに話がうまくできていて、帰りに事故にでも遭わないかと妙な心配をしてしまいました。

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4月16日(水) アストランチアとヘリオプシス・バーニングハーツ

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染井吉野の花びらが飛んで来なくなった頃合いが、この二つの宿根草の芽吹きどきでした。生きているのかなぁ?と心配していただけに感激です。
両方とも去年の高原の旅で仕入れてきました。左のヘリオプシス・バーニングハーツは植え付けてふた月ほどでわりと元気よく咲いた一方、右のアストランチアはなんとも被写体になり得ないままでその初年度を終えてしまっています。
ところが、今年の芽吹きはアストランチアが先で、1週間前に芽「らしきもの(嵌め込み部)」を見つけました。…だと言うのに、遅れて出てきたバーニングハーツは土から顔を出すなりアストラさんを簡単に出し抜いて大きな顔をし始めました。
うーん、またもやアストラさんは気むずかしいのでしょうか。今年は冷房完備のお部屋の使用許可を得てあるので、どうか可憐な開花まで辿り着いてくださいよ。

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4月15日(火) ミチノクナシ

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わりと近接撮影ができたアオナシと違って、こちらミチノクナシはずいぶんな高みで花が咲いていて、やや苦しい画面になりました。それでもさすがに同属仲間で、花の感じはだいたい似ているし、展葉の進み具合も日数差と符合します。
と言うか、Pyrus(ナシ属)の花びらは案外に厚みがあって、しかも縁が微妙にうねって頑丈そうで、最初にナシの花を撮影したころとは見る目が違ってきました。可憐なお嬢さんだと思っていたら、ずいぶんしっかりしたご婦人なんだ…と。
そう言えば、賢夫人の誉れ高い真美子さんのお産が迫っているようで、旦那さん、気が気ではないのか、打棒が冴えません。大丈夫、ナシ属の花のように、がっちり逞しい奥さんですから、ベビーお迎えのホームラン、ブチ上げましょう!!

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