6月23日(月) レブンハナシノブ

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<礼文記5> カラフトハナシノブと区別しない考え方もあると聞いても、いやいや、礼文島に咲いていたのだからレブンハナシノブで突っ張りましょう。
まじめに言うと、レブンハナシノブとする根拠の一は礼文島の風衝地に咲いていたことです。自分では被写体ブレがわからない程度に撮れたのが奇跡です。
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そして根拠の二は花序が詰まって花が密集することで、カラフトハナシノブの参考写真をみると、たしかに花茎がヌヘーと長くて散漫な花つきです。とは言いながら、北海道中部・東部に生息するらしいカラフトハナシノブを撮るときがあれば、「鷹揚な花の咲き具合が大人の味わい」とか馬鹿を言うことは見えていますけれど。

<補注> あと一つ、「レブン」を冠する植物を撮影したものの、それは礼文行きに先駆けて関東の植栽品を収録していたので、礼文での写真は追録にとどめました。
あすからは植物名には拘らず、自分的に面白かったものから掲載していきます。

過去のきょう 2024 クワガタソウ 2023 カリヤス 2022 ヒューケレラ・タペストリー 2021 ナツロウバイ 2020 セイヨウヤブイチゴ(ブラックベリー) 2019 キンギョバツバキ 2018 シロツメクサ(クローバー) 2017 フイリクサヨシ 2016 ヒルムシロ 2015 ルリニワゼキショウ(アイイロニワゼキショウ) 2014 キリモドキ(ジャカランダ・ミモシフォリア) 2013 タイマツバナ 2012 ヒメシャラ 2011 ビワ 2010 ネズミモチ 2009 エーデルワイス 2008 オオバナウツボグサ 2007 ホザキシモツケ 2006 シュッコンカスミソウ 2005 キョウチクトウ 2004 ヨウシュヤマゴボウ

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6月22日(日) レブンシオガマ

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<礼文記4> 島で手当たり次第に撮影した草花のなかから、せっかく礼文に行ったのだからまずは「レブン」の冠を戴くものを優先掲載していきます。
これは葉の美しさに惚れました。さすがに塩竃を名乗るだけのことはあります。
あちこちの道端でこんな風に群生していて、「ああ、礼文に来た」と実感しました。ただ、「これは写真にしたい」と思う場所では決まって光線や風や濃霧が意地悪をしてくれて、こんな次善の写真を引っ張り出します。
なあに、こういう幸せな景色は脳味噌がしっかり覚えていてくれていることでしょう。夢のなかならしばらくは見放題です。

過去のきょう 2024 ツタウルシ 2023 アメリカタニワタリノキ・ムーンライトファンタジー 2022 カリカンサス・ホワイトドレス 2021 ハブランサス・チェリーピンク 2020 ドクダミ 2019 トキソウ 2018 テロペア 2017 マルメロとカリン 2016 サカキ 2015 ミズキ 2014 ホタルイ 2013 ジャボチカバ(キブドウ) 2012 アマリリス 2011 スカシユリ 2010 ハグマノキ 2009 シチダンカ 2008 メグスリノキ 2007 キキョウソウ 2006 ゴウダソウ 2005 スカシユリ 2004 ヤマモモ

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6月21日(土) レブンソウ

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<礼文記3> さすが花の浮島と呼ばれる地で、礼文島はレブンアツモリソウだけではありませんでした。まずはこのレブンソウ、名前がもう「礼文代表」です。
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当然ながら島を代表する美しさで、花はもちろんながら、葉が秀逸でした。葉裏の白毛が表側からも輝いて見え、まるで縁取りがされているようです。
その毛深さは花も同様で、この地の強風や潮風がどれだけのものかを如実に語っています。繊細な羽状複葉をなす一枚一枚の小葉の形はじつに鋭く無駄のない流線型であり、「用の美」というのは茶碗や皿に限らない話でした。

過去のきょう 2024 クルマムグラ 2023 マルババンウコン 2022 ミコシガヤ 2021 オキシデンドルム・アーボレウム(スズランノキ) 2020 アセロラ 2019 キバナフジ 2018 ヒナマツヨイグサ 2017 ウチワゼニクサ 2016 ノビネチドリ 2015 サンカヨウ 2014 ホソバタイサンボク 2013 ドイツスズラン 2012 ヤマコウバシ 2011 マルバチシャノキ 2010 ルリミゾカクシ 2009 コアジサイ 2008 クリンソウ 2007 イトバハルシャギク 2006 ツキヌキニンドウ 2005 アンズ 2004 ハンゲショウ

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6月20日(金) ホテイアツモリソウ

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<礼文記2> 礼文に行ったならこれを撮らねば!と重圧に感じていたレブンアツモリソウに比べると、同じCypripedium(アツモリソウ属)でも、こちらはまったく予定外のうれしいオマケでした。まさしく布袋様がニコニコと微笑んでいるみたいです。
ふつうのアツモリソウに比べると体型がでっぷりして、花色が少し濃いめです。ただ、きのうの写真でわかったように色目には変化幅があります。
そこで自分的に思うホテイアツモリソウと他種との違いは側萼片(両手のように左右に開く)の「しっかり度合い」です。幅があって、ヒラつかず、唇弁との脇が閉まっていて、このためにガッシリ丈夫に見えます。布袋様はたぷたぷ体型だと思っていたのに、じつは意外にもマッチョだったなんて、とても愉快な発見でした。

過去のきょう 2024 ウズアジサイ 2023 レモンタイム 2022 セイヨウスモモ(プラム、プルーン) 2021 ヒルザキツキミソウ(白花種) 2020 ハマボッス 2019 ハマヒルガオ 2018 イソノキ 2017 ヤハズホオノキ 2016 アナベル(アジサイ) 2015 ゼラニウム 2014 ハンゲショウ 2013 サントリナ 2012 ノトカクタス(品種未詳) 2011 カワラマツバ 2010 ヤブムラサキ 2009 ウズアジサイ 2008 ササユリ 2007 クロバナフウロ 2006 マリアアザミ 2005 ムラサキシキブ 2004 アガパンサス

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6月19日(木) レブンアツモリソウ

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<礼文記1> 雨と風は植物撮影の天敵なのに、雨はほぼ降らず&10m以上の風があたりまえの島でそよ風しか(岬は別)吹かず、やはりワシは神かと思ったのです。
しかし、濃霧という伏兵にやられました。お花畑が断崖となって海に落ち込む「これぞ礼文島」という景色が、ただの白濁・意味不明写真です。
ただ、うまく霧が束の間晴れたり陽が射したりというタイミングはあったし、そこまでツキはなくても足下の花ならそれほど霧に邪魔されなくて、まあまあの運でした。
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で、暮れから正月の「八重山記」に続き、また少しの間、「礼文記」です。その第一弾はもちろんレブンアツモリソウです。このためにはるばる…。
なのに、むぅ、遅かった!というのが上の写真です。袋の枯れ方が勉強だよとか、子房がもうだいぶ大きく(太く)なってるなあとか、涙ながらの観察です。
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とは言え、やはりワシは神で(笑)、捜せばこの程度のものが幾本か見つかりました。もっとも、微妙に黄色具合が違っていて、嵌め込んだものが一番flavum(学名の変種部分=黄色の意)でした。まずは礼文訪問の最大目的を達成です。

<補注> 思いがけず、ホテイアツモリソウまで収録できました。(2025年6月20日

過去のきょう 2024 スギゴケ 2023 アスフォデルス・アエスチブス 2022 マオラン(覆輪タイプ) 2021 カリカンサス・ハートレッジワイン 2020 アセビ 2019 ムクロジ 2018 ミヤマオダマキとヤマオダマキ 2017 ドクゼリモドキ(ホワイトレースフラワー) 2016 ヒオウギアヤメ 2015 アフリカホウセンカ(インパチェンス) 2014 ムクロジ 2013 ササユリ 2012 ガクアジサイ 2011 ナナミノキ(雌株) 2010 キョウガノコ 2009 エゾヘビイチゴ(ワイルドストロベリー) 2008 ミヤマウグイスカグラ 2007 イチヤクソウ 2006 サクラ(染井吉野) 2005 コムラサキ 2004 コムラサキ

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